尚、時系列は無視しておりますご了承下さい
あらすじ
エルフの少女アオイは数奇な運命に導かれた様に彼女の持つ『だいじょうぶマイフレンド君一号改』に人格が宿ってしまう
困惑するアオイ!
自重しないマイフレンド君!
頑張れアオイ!!
負けるなアオイ!
ぼっちとバイバイするのだ!
君の行動にアストルムの未来がかかっている・・・かも知れない
アオイとマイフレンド君はバイバイボッチ団ことBB団を結成し、団長をアオイ、副団長をマイフレンド君がする事となった
アオイは自分が団長をすることにかなり反対したが、マイフレンド君は一歩も譲らず、最終的にはアオイが折れる形となったのだ
BB団の当面の目標は
『キチンと他人と話が出来るようになろう』
である
副団長曰く
「アオイちゃんはしっかりしてるから、話さえ出来たなら大丈夫」
との事である
というわけで、結成の翌日に二人?は森を散策していた
マイフレンド君は何故か自律行動可能であったが、里の中でのそれはまずいとアオイが説得した結果、彼はアオイの懐の中に収まっていた
マイフレンド君としてはそれが不満らしく
「やーっと解放されましたわー」
「し、仕方ないじゃないですかぁ」
マイフレンド君の言葉にアオイも反論する
流石にエルフの里とはいっても、ブリキ人形が独りでに動くのは看過されないとアオイには思ったのだ
「や、まぁ、そうなんだけどねぇ」
謎のパゥワー(当人談)でアオイの目線の高さまで浮かび上がるマイフレンド君
傍目からすると、シュールを通り越してホラー染みているのだが、ここに居るのは元ボッチ?と元レタスである
残念な事だが常識など通用するはずも無かった
なお、喋る器官等は当然只のブリキ人形である『だいじょうぶマイフレンド君一号改』には備わっていないのだが、何故か発声出来ている。更に視覚も有している
にも関わらず、触覚や嗅覚は勿論だが、味覚も当然ない
とはいえ、そのあたりを話したところで解決しない為に一時的に棚上げとしたのだが
ドゴーン
「な、なな何ですか!」
「おお、実に活きが良いのがいるようですなぁ」
「ええー」
当然の轟音に驚くアオイと暢気なマイフレンド君
「いや、あれでしょ?
良くある事なんでしょ?」
「ありませんから!そんなことは!」
「ん?そーなの?」
「そうですよ!」
和やか?なボッチ達を他所に轟音の元では戦闘が行われていた
「うわっ」
「!主様、お下がり下さい」
「う、うん」
黒髪の少年?と銀髪の幼女?が其処にはいた
「いっきますよぉー!」
「か、回復は任せて!」
オレンジ色の長い髪の少女とピンク色の髪の少女もおり、現在戦闘中であった
銀髪の幼女コッコロが黒髪の少年と出会った直ぐ後にこの様な状況となっており、此処にいる四人ともが状況を完全に把握している訳ではなかった
「え?ちょっと、なんなのよ!」
四人の奮闘を少し離れた場所で見ている人物は困惑していた
彼女は自身の主君から命じられてエルフの森へと調査に向かっていたのだが、その主君が身柄を抑えようとしている人物を偶然見つけた為に魔物をけしかけたのだ
標的は『あるアイテム』の為にかなりの戦闘力を有する。だが、それを維持するにはそれ相応の準備が必要であるが、彼女にとっては幸いな事に標的は一人であった
それゆえにけしかけてみたのだが、何の偶然か通りすがりの少女をターゲットとしてしまっていた
一応は標的も戦闘中である四人の中にいる為に目論見は成功したと言えなくもない。が、どう見ても標的一人の時よりも戦闘しやすそうである
というのも、通りすがりの少女が回復魔法の遣い手であり、更に銀髪の幼女が加わり、標的が前衛で幼女が中衛、通りすがりの少女が後衛と役割分担が出来てしまっていた
「こ、これはまずい。わよね
どうすればいいのよー」
結果論で言うならば、彼女は直ぐに撤退すべきであった
何故なら
「へ?
ギャッ!」
何処からか飛んできた野菜?が彼女に直撃したからであった
しかも運の悪いことに彼女の後頭部に見事に命中してしまい、無警戒だった彼女は気を失った
「ん?」
「どうしたんですか?」
マイフレンド君は微妙な声を上げた為にアオイは気になった
「いや、何かイヤな感じがしたから、とりあえず木の実を飛ばして見たんだけどさ、何かに当たったっぽいんだわ」
「え、感じがしたからって木の実を飛ばすとかおかしくありませんか?
それに誰かに当たったらどうするんです?」
「大丈夫っしょ
余程運が悪いか、油断してなきゃ当たったところで大したことないさ」
「そ、そういう問題じゃないような」
「何だろうなぁ、昔にそういうことされて悦んでいた変態の話を聞いた様な気もしなくもない」
「え〝」
アオイは耳を疑った
目の前のマイフレンド君が言うには、物をぶつけられたり、罵倒されて悦ぶ人物がいるらしいのだ
アオイはボッチではあるが、決して世間知らずではない
そんな恐ろしい人物が存在するとは到底思えない。もとい思いたくなかった
「じょ、冗談ですよね?」
アオイは懇願する様に聞く
「何かそういう特殊な人がいたって誰かが言ってた様な?」
発言したマイフレンド君も困惑していた
なんとなくの発言であったが、彼の記憶の大半は失われており、彼自身もその根拠がわからなかったのだ
因みにこれは『アクセル一のドM』ことラ○テ○○ナもといダク○○の事であり(プライバシーの保護の為に伏せ字を使用しています)、カズマとアクア、めぐみんから相談されていた為に彼も知っていた
ゆんゆんとあるえまで交えておこなった話し合いの結果「手遅れ」という残念な結論に至ったのだが、また別の機会があれば語ろうと思う
「?????」
記憶に無い筈の記憶の為に彼は混乱してしまい、その様子を見たアオイは里に戻る事を決め、すぐさまマイフレンド君と共に里へと戻っていった
もしも、この時にアオイが違う選択をしていれば早々に人間の友達が出来たのであるが、何の因果かそうならなかった
一方、女神アメスは少年?を地上に送った後、力を少々使いすぎた為に一時的ではあるが、活動不能となってしまった
「とりあえずは無事だといいのだけど」
アメスは少年の取り巻く状況が不明であった為にコッコロというガイド役と言う名のサポートをつけた
だが、現在の彼女が出来るのはその程度である
とある理由からこの世界は不安定であり、記憶喪失の少年を送り込む事に対してアメスも色々と葛藤があったものの、最終的に送り込む事となってしまっていた
「はあ、こんな時に別世界から面倒事まで持ち込まないでよ」
別世界の住人であったナタルというレタス。正直な話として、一応名目上は女神であるアメスであっても理解しきれていなかった
しかも出自も転生者であり、彼方の天界の不手際により野菜に転生した人物。
この時点でアメスはお腹いっぱいにも関わらず、これに堕天使の力を一部取り込んでいる。そこに向こう側の神器まで宿しているとなれば、厄ネタでしかなかった
その厄ネタは現在困惑していた
というのも、アオイとはぐれてしまったからである
一応、エルフの領域までは一緒だったはずだが
御歳○○歳にて迷子という冗談にもならない状況であった
因みに迷子の場合はその場から動かないのがセオリーであるが
「うん、ヨシッ!(現場猫感)」
と何を納得したのか低空飛行を始めた
低空飛行といっても流石に草むらに隠れるのは宜しくないので、50センチくらい地面から離れていたが
エルフ族の少女、クロエは現在絶賛困惑中であった
というのもである
「は?え、何あれ?
え、ブリキの人形が飛んでんの?」
彼女が困惑してある様にブリキの人形が空を飛んでいるのだから
「は?飛んでる
ウチの見間違え、じゃないよね、知ってた」
余りの常識はずれの光景に自分の見間違えであって欲しいと、いたいけな少女の願いは二度見した瞬間に打ち砕かれてしまった
人の夢と書いて儚いとは良く言ったものである
少女クロエは元々ランドソルの少しばかし治安の悪いところに住んでいる
本来ならばこの様な場所に居る必然性はないのだが、これには彼女の家庭の事情があった
というのも、彼女には弟が複数おり、更に彼女の通っている学園『聖テレサ女学院』は所謂上流階級の子女が多数在籍する伝統ある女子校であった
故にそれ相応の金銭的負担をクロエの家庭に強いることになった
勿論、それにクロエの家族が不満を持つ訳でもないが、クロエ自身がどうにか家計を助けたくなるのも仕方ないことであろう
だが、聖テレサ女学院は歴史ある学院であり、悪く言えば古くさい伝統を重んじているともいえた
それゆえに課外活動であるアルバイトに対しては寛容ではなく、学院としてアルバイトは禁止となっている
そこでクロエは少しばかしアウトロー寄りのアルバイトをする事で学院にアルバイトがばれない様にしていたのである
都合の良いことにアウトロー寄りのアルバイト故、給料面での待遇は悪いものではなかった
今回此処まで来たのはエルフ達の森にしか自生しないとある植物を採集の為である
幸いにもクロエはエルフ族のために森のエルフからの拒絶もない
『予想より早く終わる』
そうクロエは思っていたのだが
「とりあえず落ち着こう
ウチの目的は植物採集。この際、あの妙なのは見なかった事にしよう
うん、その方が色々良いよね」
クロエはあの妙なのを無視する事に決めた
英断である
だが、彼女が彼方を認識したと言うことは逆もまた然り
「どもー」
「にゃあああああっ!」
とある人物曰く
深淵を覗いている者はまた深淵からも見られている
とさ
というわけでプリコネ界のヤベー奴とのファーストコンタクトと相成りました
といっても、クロエネキはそこまでヤバくないとも思わなくもないけども
御一読頂きありがとうございました