緑のアイツ   作:くらうす

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難産でした


相変わらず読みづらい文章かも知れませんが、それでも宜しければどうぞ


願う明日へ
此処から始めよう


 

 

エルフの少女アオイと同じくエルフの少女クロエは出会った(余計なブリキ人形も付属しているが)

 

これからどうなるのか?

 

 

 

 

 

 

クロエはアオイの必死の謝罪とブリキ人形によるフォローにより何とか精神を持ち直した

 

 

「本当にごめんなさい!」

 

「あー、うん

もう良いって」

 

「で、でも」

 

「いや、だから」

 

 

 

「その辺にしときなって」

 

恐ろしい無限ループに陥るかとクロエが内心で恐怖していたが、ブリキが割って入った事で事なきをえた

 

 

「アオイちゃんは良い娘なんだからさ、早いとこ人と緊張せずに話せるようになろうや?

お嬢、じゃなくて、クロエちゃんはもう少し分かりやすくした方が良いかもね」

 

「す、すみませぇん」

 

「あ、うん。努力はするけどさ」

 

明らかにさっきクロエと話していた時に比べて彼?は落ち着いていた

 

「え、というか何なのアンタ?」

 

「今更やね」

 

クロエの質問にブリキ人形は苦笑している様であった

 

 

「とりあえず名前は『だいじょうぶマイフレンド君一号改』

何でブリキ人形なのかは知らないし、元々何だったのかも解らない」

 

「は?」

 

 

クロエは一瞬言っている事が解らなかった

 

 

「いや、ゴメン

なんだって?」

 

「だから『だいじょうぶマイフレンド君一号改』だって」

 

「いや、そのさ、そっちも確かにアレだけど」

 

「ん?記憶がないこと?」

 

「何でそんなヘビーな事をさらっと言うのかね、このブリキ人形は

てか、アオイだっけ?

どゆこと?」

 

「あ、え、ええっと」

 

クロエはどこかズレているブリキ人形よりも話のわかるであろうアオイに話を聞こうとする

 

 

「えっと、ブリキさんが何で動けるとか、喋れるのかとか全然わからないんですけど」

 

 

「あ、そーなの」

 

「まぁ、人生色々あって事さ」

 

「えええ」

 

「いや、まぁ、いいけどさ」

 

 

クロエは理解する事を放棄した

 

 

同じエルフという境遇の少女を見つけて喜んでいる一方で困惑しているアオイと、未知との遭遇に混乱しているが表に出さないものの内心はアオイという同じエルフ(常識人)がいる事を喜んでいるクロエと、マイペースなブリキであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

 

女神アクアとエリスは天界上層部よりとある許可を取り付けてきた

 

 

 

「どうにかなるものなんですね」

 

「何言ってるのよ、エリス

なるものじゃないの、するものなのよ?」

 

「いや、他の世界への介入なんて普通は許可されませんよ?」

 

「普通はそうでしょうね

けど、今回の事は私たちのミスよ

平和な世界(日本)の人間を今まで勝手に巻き込んでおいて、今更じゃないかしら」

 

「まぁ、確かに」

 

エリスはアクアの言葉に苦笑しながらも同意する他なかった

 

 

 

 

元々の問題は此方の世界の住人が死後、カズマ達の世界の様な平和な世界に転生したがった事では、決してない

 

 

寧ろ、魔王等の対処できない物に対して勝手に『転生特典』というものを押し付けて此方に呼び込んでいる事が原因である

 

 

その結果として日本側の世界の減ったモノを此方から転生させる事で補填しているだけに過ぎないのだ

 

 

 

「というか私も貴女もだけど、本当に危ないなら私たちみたいなモノが出ていけば良いのよ」

 

「それは」

 

「言いたいことは解るわよ、エリス

でもね、貴女や私を信仰してくれている皆を助けたいと思うでしょう?」

 

「そう、ですね」

 

「それが天界とかいう傍観できる場所から見てるアイツ等には分からないのよ

信仰は欲しい。でも何もしない

ふざけてると思わない?」

 

 

アクアとてカズマが特典として引っ張っていかなければ、間違いなくそんな考えは持たなかっただろう

 

だが、アクアはカズマと共に様々な経験をした

 

それゆえに自分達天界の者の考え方ではどうにもならない事が多くあることを知った

 

勿論、アクアは女神であり、アクシズ教の御神体である。全くの無知ではない。ないが、知識だけと実際の経験では大きく認識が異なる事は良くある話

 

 

別にアクアは今でも悪魔は嫌いだし、恐らくそれはこれからも変わらないだろうと思う

 

 

だけど、ウィズやあの店のサキュバス達の様なアンデッドや悪魔もいる事を初めて知った

 

彼女達は確かに天界の考え方では不浄で異端だが、だからとてアクセルの街で悪さをしている訳ではない。寧ろアクセルの街の中に彼女達の居場所は確かにあるのだ

 

そうなれば、流石のアクアとて問答無用で浄化という訳にはいかない

 

 

 

 

まぁもっとも、あの気に入らない仮面の悪魔とはいずれは雌雄を決する事になるだろうが

 

 

悪魔、アンデッド、人間、天使、神

 

種族毎に一括りにするには、余りにも皆違いすぎるのだ

 

 

 

 

そして神というものはそれを見守るべきなのだ

 

傍観者ではない、神や天使とてこの世界の一部だとアクアはカズマ達との冒険で学んだ。だが、彼等はリフェの件において如何なる働きもアクアやエリスへの連絡すらしなかった

 

 

だからアクアは天界で高みの見物をしている者達に不満しかなかった訳である

 

 

 

 

「でも良いんでしょうか?」

 

「んー、確かに普段なら通らないけどね」

 

だからこそ、他所の世界への過度な介入は慎むべきという意見もアクアとエリスの中にもある

 

 

だが

 

「幸いなんて言いたくないけど、彼の器をよりにもよって別世界へ追いやったのよ

それなのに、彼の器に使った神器だけは惜しんでいるんだから、どうしようもないわね」

 

「そうですね」

 

そこはエリスとしてもアクアに全面的に同意できる

 

 

 

彼は穢れているから、此方の世界には置きたくない。だから追放した

 

けれど、彼の器に使った神器は此方の世界の物であるから回収すべき

 

でも自分達は危ないから行きたくない

 

 

この話を聞いたエリスはアクアが止めなければ、上層部の前であっても暴言をはいていただろう

 

方や自分の存在をかけてまで愛する人を守った者。方や自分達の保身や名誉しか考えない者。どちらが穢れているのやら

 

 

 

 

「ですが、私たちは此方を離れられません」

 

「それについて聞いたけどね、あの子の元上司が回収に行くそうよ」

 

「そう、ですか」

 

女神アクアと女神エリスとしてこの世界での職務のある二人は動けない

 

だから、本来この様な話が通る道理もないのだが、リフェの上司が責任を感じているのか、神器回収にあたるとの事であった

 

 

それ故に今回の様な話が特例として認められたのである

 

 

 

「でも」

 

「そうね

私たちの都合で振り回した挙げ句、帰れるかも分からない旅路へ向かわせるのは気が引けるわね」

 

 

 

 

 

 

この神器回収との名の任務だが、アクアは彼の上司から聞いていた

 

 

「彼は記憶こそ失っているし、レタスの体ですらないが、確かに生きている」

 

 

 

それを彼女に伝えれば、彼女は迷いなく往くことを決めるだろう

 

 

 

 

 

アクアはアクシズ教に信仰されている女神である

 

 

彼女もまた信者たちを自分の子供のように思っている

 

だから、彼女の想いを尊重したい

 

 

でも、彼女は共に冒険した仲間でもある。仲間としては永遠の別れになるだろう旅路に向かうことは止めたい。況してやこの一件の責任はアクアにもあるのだから

 

 

 

 

アクアは悩んだ

 

 

多分、どちらの選択をしようとも、後悔するだろう

 

 

カズマ達にももしかしたら、軽蔑されるかも知れない

 

 

 

 

 

 

 

でもアクアは『女神』なのだ

 

 

人の運命すら左右してしまう理不尽な『神』なのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクアは彼女に上司から聞いたことと、これからアクアが出来ることをゆんゆんにだけ話した

 

 

彼女はやはり、躊躇いなく往くことを選んだ

 

 

「確かにもう帰ってこられないかも知れない

でも、どんな形でも会いたいんです」

 

彼女は涙を流しながら、そう言った

 

 

 

 

 

アクアは覚悟を決めた

 

 

たとえ仲間から恨まれようと、憎まれようと彼女を必ず彼に会わせる為に尽力すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクアから話を聞いたゆんゆんは直ぐに紅魔の里へ戻り、両親や知り合いに話した

 

 

両親は勿論、ふにふらやどどんこを始めとした級友達も猛反対した

 

 

だが、ゆんゆんは一歩も退かなかった

 

 

そして、最終的にはゆんゆんの母とめぐみんの母親であるゆいゆいがゆんゆんの味方をした

 

 

最終的にゆんゆんの願いは叶うこととなる

 

 

 

 

ゆんゆんはアクセルの街でアクア達を待つことにした

 

 

 

 

 

 

「行ってきます」

 

 

 

里からテレポートで離れる時、ゆんゆんの目から涙が零れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿に戻ったゆんゆんだったが、彼女にはまだ関門が残っていた

 

 

 

 

 

「ゆんゆん」

 

そこには眼を紅く染めためぐみんとあるえが居た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐみんは最近のアクアの様子がおかしい事を気にかけていた

 

 

 

あの堕天使の事件から少し経った頃、やっといつものアクアに戻ったとめぐみんは内心安堵していた

 

彼女達のパーティーにおいてアクアは間違いなくムードメーカーであり、彼女に元気がなければパーティー全体の雰囲気も落ち込んでしまう

 

 

 

 

カズマはあの事件で自分の無力さを痛感したのか、冒険の合間を見てダスト達のパーティーともクエストを積極的にこなす毎日を過ごしていた

 

更にウィズの店にも通い、彼女から魔法のスキルを学ぶ事もしている

 

 

 

 

ダクネスは自分の実家に戻る事もあるが、カズマと同じく他のパーティーに加わる等して、攻撃と防御両方に磨きをかけている

 

 

 

 

めぐみん自身も使う魔法は爆裂魔法のみとはいえ、効率の良い運用法や戦闘における知識、モンスターの知識を集めながら、どうにか親友の想い人を取り戻す方法も模索していた

 

めぐみんの誇りであり、亡くなったナタルも好んだ爆裂魔法。

彼の想いを継ぐ意味でも爆裂魔法以外を習得する選択肢はなかった

 

めぐみんの想い『弟子が何処にいようとも誇れる。そんな偉大な魔法使いになる』

その事を守るために

 

 

 

あるえも紅魔の里や王都やアルカンレティア等に行き、知識を貪欲に求めていた

 

 

 

 

そんな中でアクアの様子がまたおかしくなった事にめぐみんは気がついた

 

 

それをダクネスに話したところ、クリスも様子がおかしい事がわかった

 

 

 

 

堕天使の事件でアクアが女神アクアであり、クリスが女神エリスであることをめぐみんは知った為に、この二人の様子がおかしい事が気になった

 

 

 

そして少し後にゆんゆんが覚悟を決めた様な顔つきをして、紅魔の里へと帰っていった事をセシリーより聞いた

 

 

 

あるえと話し合った結果、ゆんゆんの宿にめぐみんかあるえのどちらかが常に張り付く事を決めた

 

 

 

 

 

 

そしてゆんゆんが帰った事を知ったあるえの連絡を受けためぐみんは宿に急行したのだ

 

 

 

 

 

「ゆんゆん、どういう事ですか?」

 

「私は、ナタルさんに会いに行くの」

 

「・・・・方法があるのかい?」

 

めぐみんの問いに迷いなく答えるゆんゆんとゆんゆんの答えに疑問を持つあるえ

 

 

 

「・・・・アクアですか」

 

めぐみんの中で最近の様子のおかしかったアクアと目の前のゆんゆんが繋がった

 

「・・・・・あまり酷な事を言いたくはない

が、友人としてゆんゆんを心配する人間として言わせてもらう

死んだ人間は生き返らない。残酷だが、それが現実だよ」

 

激昂するめぐみんとは正反対に、ゆんゆんの発言に顔をしかめるあるえ

 

 

とはいえ、あるえの眼もこれ以上ない程に紅くなっているからどの様な感情を抱いているのかは明白だが

 

 

 

「解ってる、解ってる!

それでも、それでも会いたいの!」

 

 

 

ゆんゆんはめぐみんやあるえ以上に眼を紅く染めて、泣きながら感情をぶつける

 

 

 

ゆんゆんとて理屈では理解していた

 

 

あのヘタレで優しく、どこかズレたヒトはあの時死んだのだと

 

暫くは食事すらロクに喉を通らなかったし、今でもレタスだけは決して口に出来ない

 

 

 

 

アクアさんも「ぬか喜びにさせるかも知れないし、記憶が戻っているのかすら、怪しいの」と言っていた

 

 

 

人によってはもしかしたら、諦めが悪いというかも知れない

 

 

 

 

「・・・・そうですか」

 

めぐみんは力なくそうこぼした

 

 

めぐみんとて解っていた。ゆんゆんは決して諦められないと

 

だからこそ、めぐみんとあるえはゆんゆんに黙って彼と再会できる方法を探していたのだ

 

 

 

 

 

 

『死者蘇生』

 

それはまさに神の御業であり、全ての理屈に反する禁忌

 

 

それはいつの時代の権力者も追い求め、叶わなかった幻想である

 

アクアは女神である以上、めぐみんが知る事のない手段を有している可能性は当然あるだろう

 

一応、アークプリーストには死者蘇生の魔法もあると聞くが、当然難易度も桁外れだとも聞く

 

 

あの場に居合わせたアクアが使えたものを使わなかったということはまずないだろう

 

ということは、ナタルの死は避ける事の出来なかったということ

 

 

 

つまりはナタルの蘇生とは女神アクアの権能すら上回る難事であるということになる

 

 

 

それ相応の『代価』が必要であろうことは確実だろう

 

だが、それでもゆんゆんは諦めないだろうというのはめぐみんとあるえにも容易に想像できる

 

 

 

であればこそ、先にそれを調べた上でめぐみんとあるえ等で判断しようと思っていた

 

可能、不可能でなく、それがゆんゆんにとっての危険になり得ないかを

 

 

 

もしも、それがゆんゆんの危険となるのであれば、恨まれたとしても、それを許す気は二人にはない

 

ゆんゆんが自分や他者を犠牲にしてまでナタルを甦らせたところで、彼がよろこぶとは到底思えないのだから

 

 

 

もしも、その様な方法でしか彼と会えないのであれば、めぐみんとあるえはその方法を握りつぶすつもりであった

 

 

 

 

 

でなければ、あのナタルのしたことは何だったのか?

 

 

文字通り『存在を睹して』までゆんゆんを守った彼と会うためにゆんゆんが命を落とすなど、彼の行為全てを否定する事に他ならないと思ったからだ

 

 

 

 

めぐみんにとっては同じ『爆裂魔法』に魅せられた仲間であり、どの様な形であれど確かに『弟子』だった

 

 

あるえにとって、あのレタスはことある毎に頭を悩ませてくれた問題児であった。だが、ゆんゆんといる彼を見ていると不思議とその為の苦労も悪くないと思わせてくれる『何か』が確かにあったのだ

 

 

 

 

 

二人とも叶うなら、ゆんゆんと彼を再会させて欲しいと願っていた

 

 

ゆんゆんの目を見たあるえは

 

 

「ふぅ

どうやら私たちの危惧した様な話ではないようだね

どうだろう、めぐみん。話を聞いてみようじゃないか」

 

 

少しだけ険の取れた顔でめぐみんに提案した

 

 

 

「・・・・・わかりました

ゆんゆん、アクアから聞いたことを話してもらえますね?」

 

 

「うん」

 

少しの躊躇いの後にめぐみんはそう言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、天界にて

 

 

「女神アクアも良く言ったものだ」

 

「当然かと」

 

天界の指導者の一柱とリフェの元上司は話をしていた

 

 

 

アクアは

 

 

「言われている事は解りますが、納得は出来ません

私達は生きとし生ける者によって支えられている事を忘れてはならない筈です

それを忘れたならば、『天使』も『神』もこの世界に不要だと思いますけど」

 

 

と、一連の元ナタルの処分を聞いた後に言い放った

 

 

その時にはそれなりの数の神や天使が同席していたのだが、女神アクアは物怖じもせずに言いきったのである

 

女神エリスは視線で殺すことが出来たならば、あの時の会場で大量のマナが出たであろうと確信できる程の殺意を視線に込めていた

 

 

 

 

 

「しかし、良いのか?」

 

「元より、 神器の回収すら出来ぬ愚か者にございます

なればこそ、禁忌を犯そうとも構いますまい」

 

「む」

 

堕天使リフェの上司であった目の前の下級の神は天界においては有能であった

 

仕事は出来るし、ある程度は融通も効く

 

 

中間管理職としては、天界でも五指の中に入ると指導者は常々感じていた

 

 

その様な者が、よりにもよって異世界に追放した者が宿している神器の回収等という職務に就いている事を知った時は耳を疑った程だ

 

 

そして、今天界の禁忌を犯そうとしているのであるからして、心境は複雑といえる

 

 

 

「異なる世界に人間を同行させるなど、この天界における最大の禁忌。

永久追放となろう」

 

「覚悟はしております

もし、仮に同行者が居らずとも追放を覚悟しております」

 

 

上司はうっかりナタルをブリキ人形に魂の一部を移してしまったことを悔いていた

 

元よりナタルにはリフェの事で既に多大な被害を与えているのに、更に被害をもたらしたのであればこそ、彼が死ぬまで償い続ける事を密かに決意していた

 

 

そして、叶うならば、彼を想っている少女と彼を再会させようと

 

 

 

 

 

それが彼に出来うる罪滅ぼしと考えて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな頃、アストルムでは

 

 

 

「○○○。失敗したのね」

 

 

とある城の大広間にて一番奥の玉座に座っている女性は足元に跪いている少女に声をかけた

 

 

「は、はい。申し訳ありません、『陛下』」

 

少女は怯えた表情で女性に返答した

 

 

ふーん、どういうことかしらね

 

 

女性は興味津々に呟いたが

 

 

「へ、陛下?」

 

 

 

「まぁ、いいわ

そちらの方は放っておきなさい

 

それより、見つかったのね『王女様』が」

 

「は、はい」

 

「なら、そちらの方を上手く処理しなさい

貴女に『○○○○○○○○』の力を折角あたえたのだから、その程度はしてもらうわよ?」

 

「わ、わかりました」

 

少女は顔面蒼白で答えた

 

 

 

 

「頼むわよ、私の可愛いキャル?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

交差する想いと巡る思惑

 

 

逢いたいと願う少女と、無くしてしまったモノ

 

 

 

今は未だ分かたれた道だが、さぁ此処から始めよう

 

 

 

 

 

 

 

 





御一読ありがとうございました


しかしながら、拙作も昨年より皆様に読んで頂き、150名を越えるお気に入りや多数の評価を賜り、汗顔の至りです


新年早々に生活環境が一変した為に、相当遅い更新になるかと思いますが、宜しければお付き合い下さい


最後になりましたが、現在の世情は予断を許さぬ状況にありますが、皆様どうかお体等にお気をつけ下さい


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