緑のアイツ   作:くらうす

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キャベツの名前が決まりました

案をくださったディヴァ子様には感謝致します


今回も駄文ですが、読んでもらえると嬉しく思います


スキル

キャベツの里にてウィズは混乱の最中にあった

とりあえずキャベツと離れてバニルと話をしている

 

「えっと、あっちにいるのは」

 

「キャベツの大群であるな」

ウィズの問いかけにとりあえず答えるバニル

 

「で、彼方の方は?」

 

「ふむ。キャベツである」

バニルはさも当然の様に答える

 

「可笑しいですよね!何でキャベツなんですか!

既にキャベツは野菜の名称ですよね!

何でそのままの呼び名なんですか!」

ウィズは取り乱したようだ

 

「では、貴様が名前をつければよかろう」

 

「へ?」

バニルの発言にウィズが固まった

 

「最も、ポンコツ店主の貴様が出来るとは思えぬが」

 

「で、でも」

ウィズも流石に躊躇う。初対面の人物?に名前をつけるなど無茶苦茶である

 

「確かに我輩とて不便さを感じておらぬ訳ではなかったが、それをキャベツが受け入れているのだから、放っておいただけの事」

 

「それに異を唱えるならば、それもよかろう

が、行動や言動には責任が伴うのだ。吐いた唾は飲み込めぬであろう」

バニルはウィズに言い切った

 

『不満をいうならば、責任を持って最後までしろ』と

 

 

 

 

 

「えっと、お待たせしました」

 

「いえ、お手数をかけているのは此方ですから、お気になさらず」

ウィズは待たした事を詫びるが、逆に謝られた

 

 

「あの、何時までもキャベツのままだと不便だと思うんです」

ウィズは暫く躊躇ったが、切り出した

 

「そうですね。確かに不便だとは思うのですが、何分あまり気にしない性質でして」

キャベツは恥ずかしそうに言う

 

「でしたら、ミドリカワさん。ではどうですか?」

 

「ミドリカワ、ですか?」

ウィズの提案にキャベツは聞き返す

 

「はい。このキャベツの里でしたか。ここの川は少し緑がかっています

そこから取りました」

 

 

ウィズの言う通り、キャベツの里の川や湖はやや緑色に染まっていた

 

というのも、キャベツ達を漬けていた池から川を経由して湖に注いでいるからである

 

野菜などを長時間漬けていると色素が染み出る様なモノである

まして、キャベツ達は数にすると相当な数になる

そしてそれが1年以上継続して行われていたのだ

池や湖すらも染めるのには充分な時間といえた

 

 

「ミドリカワですか。では俺はキャベツの里のミドリカワですね。ウィズさん、ありがとうございます」

納得したのか、キャベツ改めミドリカワは嬉しそうだった

 

「ふむ、ならば改めてよろしく頼むとしよう、ミドリカワよ」

 

「では、ミドリカワさんよろしくお願いしますね」

 

 

 

こうしてキャベツの名前がミドリカワとなった

 

 

 

 

 

 

「実はウィズさんにお願いしたい事があって、バニルさんにお願いしたんです」

ミドリカワは用件を切り出した

 

「私で力になれるなら、構いませんが」

 

「このキャベツの里には宝石類があります。

大きな亀みたいなものが落としていきまして」

 

「亀、ですか?」

 

「ふむ、恐らくは『宝島』であろう

最近はめっきり見なくなったが」

ウィズは知らなかったがバニルは知っている様だった

 

「キャベ、いやミドリカワが言う通り、亀の一種でな、甲羅の部分に宝石類を有している。だが奴は邪魔に思っているのか、それを他の者に攻撃させて落として行くのだ

宝島の由来も宝石類を運んでくる事に因んでいるらしきがな」

とバニルは語る

 

「よく攻撃出来ましたね」

 

「ウチのキャベツ達や、上のあいつらがやってくれましたよ」

ミドリカワの台詞にウィズは上空を見ると、小さな影と大きな影が旋回していた

 

「とりあえず見に行きましょう」

ミドリカワは他の2人を先導した

 

 

 

 

「す、凄い」

 

「ほぅ。これは中々」

ウィズとバニルは思わず息をのんだ

 

 

何せ、1つの小屋位に宝石類が山と積んであったのだから

 

 

「これをウィズさんに売って欲しいんです

勿論、売上の半分はウィズさんに差し上げます」

ミドリカワは告げる

 

「む、ポンコツ店主に渡した処でロクな事にはならぬだろうが」

 

「バニルさんは確かダンジョンを作りたいんでしたね

お宝として幾らか持ち出して構いませんよ」

バニルの呟きにミドリカワは提案した

 

「むぅ、そこまで言われては反対も出来ぬか

では、幾らか貰っていくとしよう」

 

「でも、いいんですか?」

ウィズは訊ねた

 

これはミドリカワの物である。態々他人に渡すメリットは無いだろうとウィズは思う

 

「いや、こんなナリで買い物なんて出来ませんし、食事も要りませんから」

 

 

ミドリカワが言う通り、彼は食事も睡眠も不要である

必要なのは、日光と水分のみだ

そしてこの里にはどちらも充分にある

 

 

「唯、売上の半分でスキルポーションを買えるだけ買って欲しいんです

残りはその手間賃と言うことで」

 

「流石に多すぎるのですが」

 

「ならば、ミドリカワよ。スキルでどうか?」

ミドリカワの提案に尚も困惑するウィズだったが、バニルが助言した

 

「こやつはポンコツでも冒険者としては凄腕のアークウィザードだ。得るものはあろう」

 

「バニルさん。ありがとうございます

ウィズさん、俺の友達にスキルを教えて貰えませんか?」

バニルの助言を受けてミドリカワはウィズに頼み込んだ

 

「分かりました。それでも多すぎるのですが、お受けします」

 

 

 

 

 

 

 

 

その後ウィズは王都に赴き、宝石類を全て売却した

 

量が多すぎたが、ウィズが凄腕のアークウィザードだったこともあり、問題視されなかった

 

その足でウィズは王都にてスキルポーションを買い漁った

 

その数実に十五本である

 

もう1つのミドリカワからの頼みをウィズは済ませた後、アクセルへと戻った

 

 

 

 

 

 

 

なお、キャベツの名前を決める際に居なかったゆんゆんが凄くいじけてしまい、ミドリカワは苦労した事は全くの余談である

 

 

 

 




と言うわけでウィズさんが合流となりました

と言ってもそうそう絡みが多くなる予定はありませんが


因みに宝島はネット小説版に登場します

では、御一読ありがとうございました

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