ガンダムビルドダイバーズ 不殺の天使   作:リン・オルタナティブ

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色々あったけど第二話行きますよ!
あっ、アンケート始まります!(予告)


初戦闘

無事GBNにログインしたロウは辺りを見回し、ミッションの受付場所へと足を向ける。道中いろんなダイバーが興味津々に(彼女)を見ていた。その中にはぼさぼさの黒髪に小柄な少年と前髪が特徴的な銀髪で褐色の長身の男も含まれていたが、ロウは気に留めることなくそのまま歩き去った。

受付に到着すると、ミッションを選び、受注する。今回のミッションはNPD(ノン・プレーヤー・ダイバー)リーオーを三体倒すという軽くこなせるミッション内容だ。

ヘルメットを被り直し、受付を後にしようとした時だった。

「あら~?もしかしてこの前のニュービーさん?」

特徴的な声とおネエ口調に反応し、その方向へ顔を向ける。

そこにはGBNで最初に出会ったダイバー......マギーがそこに立っていた。傍らには二人の少年ダイバーが二人立っている。

「......新手の誘拐ですか?」

マギーにヘルメットから視線を向け、そう聞く。

「違うわよ~。貴方と同じ時期にGBNを始めた子達よ」

「俺はリク」

「僕はユッキーです」

そう言うと二人の少年____リクとユッキーが挨拶する。

「.....ロウ。よろしく」

ロウも軽く挨拶を返す。

「親睦を深めるためにも、一回ミッション行ってみたらどうかしら」

マギーがそう提案するが、

「.......遠慮しておきます。今からミッション行くので」

柔らかく断り、ではと言葉を付け足し軽く会釈するとロウはその場を立ち去った。

 

ーリクsideー

「ごめんねぇ。あの子、私と会ったときもあんな感じだったのよ~」

「いえ、僕たちは気にしてないので」

マギーさんとユッキーが話しているのを聞きながら、俺は去って行くロウさんの後ろ姿を見送った。

「変わった子だね、リク」

「...そうだね」

リク?とユッキーが聞いてきて、何でもないと言って、ユッキーとマギーさん、三人で格納庫に向かうことにした。

ーリクside outー

 

「....ターゲットはNPDリーオー三体討伐。武器の使用制限は無し」

コックピットに乗り、ミッション内容を改めて確認する。間違えていたら受注し直すつもりだったが、間違えていないことを確認し、はぁと息を吐く。

カタパルトに黒いハシュマルベースのMA(モビルアーマー)が固定され、出撃の準備が整う。

「.....いよいよだね、()達....飛べるんだよ」

ロウが握る操作レバーを介し意思が伝わったのか、キュルルルと短く鳴く。

鳴き声が聞こえてくるとロウは微笑み、深呼吸をする。深呼吸が終わると、いつも纏っている冷酷で冷静な雰囲気に戻る。

「.....ロウ。サマキエル・アイン、出る」

そう言いレバーを倒しブースターを全開にする。カタパルトが射出され、

ギュラララルゥゥゥゥゥゥゥ!!

MA(モビルアーマー)から直接放たれた咆哮と共に、黒き天使は舞い上がった。

そのMA(モビルアーマー)を見た者はこう言った。

あれは天使じゃない....殺戮の限りを尽くす悪魔だと。

 

-■■■side-

「......ん?」

「どうした?■■」

「ううん、何でもないよ、■■■」

「そうか。具合とか悪くなったら早めに言えよ?」

GBNの中、ダイバー達が寄りつかない裏路地に、彼らは居た。

「分かってるよ、そんなこと.....でも」

そう言って右手を握るのは、ボサボサ()つ、手入れのされていない黒髪が特徴の小柄な少年。

「でも?」

少年に聞くのは190cmはある高身長に褐色の肌。前髪のインパクトがすごい男。

「なんか凄い奴に会える...そんな気がするんだ。俺」

そう言って少年は男の目を見る。

「....ったく、お前って奴は」

男は頭をかき、悩み始める。少しすると、

「とりあえずは.....その凄い奴に会うって事と、彼奴らを見つけねぇとな。それでいいか?■■」

「うん。大丈夫。■■■の命令なら、俺は何でもやるよ」

男の言葉に少年はそう肯定すると、男と共に裏路地から大通りに出る。

二人の背中には白い華のようなロゴ....かつての組織のマークがあしらわれた緑のジャケットを羽織り。歩き出す。同じ過ちを...繰り返さないように、そう誓って。

その二人の背中を押すように、遠くで何かの鳴き声が響いた。

-■■■side out-

 

NPDが操るリーオーが三体、草原を巡回している。警戒して且つ、確実に襲撃に対応するために、だが天使にはそんなことは通用しなかった....。

空から三体のリーオーを捕捉すると、コックピット内で彼女...ロウはニヤリと笑みを浮かべる。その笑みは楽しい笑みではなく、獲物を見つけ、どうやって倒そうか、そんな笑みをしていた。

やがて旋回を続けていた黒き鳥は、一体のリーオーをターゲットにすると文字通り急降下し着地する。

轟音と共に大量の砂煙が辺りを占領し、リーオー達の視界を奪う。

一息に一体のリーオーを確実に倒した天使は、未だ狙いが定まらず混乱を続ける二体のうち一体に向け、尻尾として改装したのテイルブレードを放ち、リーオーのコックピットを確実に貫く。リーオーは機能を停止し、一体目同様スパークを散らす。

テイルブレードの音と仲間の機械音で位置を掴むと、最後の一体となったリーオーはそこへライフルを連射する。

だが抵抗空しく、背後から踵落としを食らい、機体が真っ二つに裂かれる。

三体同時に爆発し、ケバケバしいファンファーレと共にミッションが終わったことを告げる。

「案外あっさり....だったね」

そう言うとサマキエルの向きを変え帰還しようとするが....

「....サマキエル?」

動かないのだ。サマキエルが、帰ることを頑なに拒否している。そう感じたロウは一度レバーの力を緩め、サマキエルの行きたいところを聞く。

ロウが力を緩めるとサマキエルは向きを変え、森の方に体を向ける。

「....そっちに行きたいの....?」

キュルルルと鳴くと、自動的にブースターが吹き始め、青く輝き始める。

「....ふふ、そう。じゃあ、行こうか!」

そう言うとレバーを倒し、サマキエルの行きたい方向へブースターを吹かし、その方向へ向かう。

その選択が、今後のロウの運命を大きく左右することになるなど知らずに_______。




ミッションの途中にキラーガのカスタム機に襲撃されたリクとユッキー。
だがそのピンチを救ったのは、黒き天使、MA(モビルアーマー)であった。

次回【戦慄の天使 サマキエル】

次回もお楽しみに!!

サマキエルの追加武装、何が良い?

  • 遠距離型
  • 近距離型
  • 万能、又は汎用型

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