ガンダムビルドダイバーズ 不殺の天使 作:リン・オルタナティブ
あっ、アンケート始まります!(予告)
無事GBNにログインしたロウは辺りを見回し、ミッションの受付場所へと足を向ける。道中いろんなダイバーが興味津々に
受付に到着すると、ミッションを選び、受注する。今回のミッションは
ヘルメットを被り直し、受付を後にしようとした時だった。
「あら~?もしかしてこの前のニュービーさん?」
特徴的な声とおネエ口調に反応し、その方向へ顔を向ける。
そこにはGBNで最初に出会ったダイバー......マギーがそこに立っていた。傍らには二人の少年ダイバーが二人立っている。
「......新手の誘拐ですか?」
マギーにヘルメットから視線を向け、そう聞く。
「違うわよ~。貴方と同じ時期にGBNを始めた子達よ」
「俺はリク」
「僕はユッキーです」
そう言うと二人の少年____リクとユッキーが挨拶する。
「.....ロウ。よろしく」
ロウも軽く挨拶を返す。
「親睦を深めるためにも、一回ミッション行ってみたらどうかしら」
マギーがそう提案するが、
「.......遠慮しておきます。今からミッション行くので」
柔らかく断り、ではと言葉を付け足し軽く会釈するとロウはその場を立ち去った。
ーリクsideー
「ごめんねぇ。あの子、私と会ったときもあんな感じだったのよ~」
「いえ、僕たちは気にしてないので」
マギーさんとユッキーが話しているのを聞きながら、俺は去って行くロウさんの後ろ姿を見送った。
「変わった子だね、リク」
「...そうだね」
リク?とユッキーが聞いてきて、何でもないと言って、ユッキーとマギーさん、三人で格納庫に向かうことにした。
ーリクside outー
「....ターゲットはNPDリーオー三体討伐。武器の使用制限は無し」
コックピットに乗り、ミッション内容を改めて確認する。間違えていたら受注し直すつもりだったが、間違えていないことを確認し、はぁと息を吐く。
カタパルトに黒いハシュマルベースの
「.....いよいよだね、
ロウが握る操作レバーを介し意思が伝わったのか、キュルルルと短く鳴く。
鳴き声が聞こえてくるとロウは微笑み、深呼吸をする。深呼吸が終わると、いつも纏っている冷酷で冷静な雰囲気に戻る。
「.....ロウ。サマキエル・アイン、出る」
そう言いレバーを倒しブースターを全開にする。カタパルトが射出され、
〔ギュラララルゥゥゥゥゥゥゥ!!〕
その
あれは天使じゃない....殺戮の限りを尽くす悪魔だと。
-■■■side-
「......ん?」
「どうした?■■」
「ううん、何でもないよ、■■■」
「そうか。具合とか悪くなったら早めに言えよ?」
GBNの中、ダイバー達が寄りつかない裏路地に、彼らは居た。
「分かってるよ、そんなこと.....でも」
そう言って右手を握るのは、ボサボサ
「でも?」
少年に聞くのは190cmはある高身長に褐色の肌。前髪のインパクトがすごい男。
「なんか凄い奴に会える...そんな気がするんだ。俺」
そう言って少年は男の目を見る。
「....ったく、お前って奴は」
男は頭をかき、悩み始める。少しすると、
「とりあえずは.....その凄い奴に会うって事と、彼奴らを見つけねぇとな。それでいいか?■■」
「うん。大丈夫。■■■の命令なら、俺は何でもやるよ」
男の言葉に少年はそう肯定すると、男と共に裏路地から大通りに出る。
二人の背中には白い華のようなロゴ....かつての組織のマークがあしらわれた緑のジャケットを羽織り。歩き出す。同じ過ちを...繰り返さないように、そう誓って。
その二人の背中を押すように、遠くで何かの鳴き声が響いた。
-■■■side out-
NPDが操るリーオーが三体、草原を巡回している。警戒して且つ、確実に襲撃に対応するために、だが天使にはそんなことは通用しなかった....。
空から三体のリーオーを捕捉すると、コックピット内で彼女...ロウはニヤリと笑みを浮かべる。その笑みは楽しい笑みではなく、獲物を見つけ、どうやって倒そうか、そんな笑みをしていた。
やがて旋回を続けていた黒き鳥は、一体のリーオーをターゲットにすると文字通り急降下し着地する。
轟音と共に大量の砂煙が辺りを占領し、リーオー達の視界を奪う。
一息に一体のリーオーを確実に倒した天使は、未だ狙いが定まらず混乱を続ける二体のうち一体に向け、尻尾として改装したのテイルブレードを放ち、リーオーのコックピットを確実に貫く。リーオーは機能を停止し、一体目同様スパークを散らす。
テイルブレードの音と仲間の機械音で位置を掴むと、最後の一体となったリーオーはそこへライフルを連射する。
だが抵抗空しく、背後から踵落としを食らい、機体が真っ二つに裂かれる。
三体同時に爆発し、ケバケバしいファンファーレと共にミッションが終わったことを告げる。
「案外あっさり....だったね」
そう言うとサマキエルの向きを変え帰還しようとするが....
「....サマキエル?」
動かないのだ。サマキエルが、帰ることを頑なに拒否している。そう感じたロウは一度レバーの力を緩め、サマキエルの行きたいところを聞く。
ロウが力を緩めるとサマキエルは向きを変え、森の方に体を向ける。
「....そっちに行きたいの....?」
キュルルルと鳴くと、自動的にブースターが吹き始め、青く輝き始める。
「....ふふ、そう。じゃあ、行こうか!」
そう言うとレバーを倒し、サマキエルの行きたい方向へブースターを吹かし、その方向へ向かう。
その選択が、今後のロウの運命を大きく左右することになるなど知らずに_______。
ミッションの途中にキラーガのカスタム機に襲撃されたリクとユッキー。
だがそのピンチを救ったのは、黒き天使、
次回【戦慄の天使 サマキエル】
次回もお楽しみに!!
サマキエルの追加武装、何が良い?
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遠距離型
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近距離型
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万能、又は汎用型