ガンダムビルドダイバーズ 不殺の天使 作:リン・オルタナティブ
感想随時お待ちしています!
さて、新しいキャラが出てくるよー!
ダイブを終え、店内に戻ってきた狼に、
「随分と気難しい顔してるね」
聞き慣れた声が投げ掛けられる。
ふとカウンター席をみると、両手に大事そうにカフェラテの入ったマグカップを持ち、笑みを浮かべる一人の少女がいた。
褐色の肌に白髪の混ざった黒髪のぼさぼさのショートカット、赤いジャケットに白いカーディガンをを羽織り、狼よりも細い四肢と体を持つ少女だった。
「...世奈」
狼は少女の名前を呟いた。
彼女の名は
「おやっさんから聞いたよ。GBN、狼も始めたんだってね」
「簡単なミッションをこなしただけだけどね」
世奈はガンプラコンテストで毎度優秀賞に選ばれるほどの
「ふーん.......そんなに楽しい?」
「まぁ、楽しいと言えば楽しいな。愛着が湧くしね」
狼の返事に少し考えた世奈は、
「明日
“カフェラテ、美味だったよ”と羅甲に告げると鉄華を去り、冷めたカフェラテを飲む狼とそれを無言で見守る羅甲のみが残ったのだった。
◇
世奈side
淡い白色の光を放つランプに照らされながら、
これらのガンプラ達は、私が初めてガンプラに触り、組み立てた機体であり、私の最古参の
『愛着が湧くからね』
私の脳裏にふと狼の言葉が掠める。
「....貴方達は、どうしたい?」
私は、目の前に陳列するガンプラ達を見つめ、そう問う。
勿論、ガンプラからの返事はない、だが、
「うん....そうよね....わかった」
今だけ背中を押す言葉が聞こえた気がした。私の幻聴なのか、はたまた.....
意を決し机から離れると、ちょうど真後ろにあるクローゼットの扉を引き開ける。
そこには整理され、山積みにされた大量のガンプラの箱があった。
破損したり組み立て途中で投げ出したガンプラや、未だに組み立てられたり箱を開けてすらいないガンプラ等を押し込めていた。“ガンプラの墓場”と呼んでいたこのクローゼットに眠るガンプラ達を見て、
「.....貴方達にもしっかり働いてもらうからね」
そっとそう言うとクローゼットへと手を伸ばし、手前に放置され、長らく使われていなかったガンプラ用の工具箱を取り出し机の隅に置き、ベットに飛びこみ故横になる。
明日、狼と一緒にGBNをする。そう思うと少し複雑な気持ちになるが、同時に嬉しいとも感じられた。
ふと横に顔を向けると棚があり、初めてガンプラコンテストで優勝した時のトロフィーと賞状、ガンプラが置かれていた。二箱買い、やっちゃったと焦りながら初ビルドを行ったハルートベースのガンプラだった。
でも、劇中に出てきたガンダムハルートは違い、胸部装甲が足されていたり、ハルートの主武装であるGNソードライフルも改造され、二本を連結し一本の大剣にできるように細工されていたりと取り回しと火力、
「明日はよろしくね......アルビディエル」
世奈はそう言うと目を閉じ、意識を闇の中へと手放した。
深淵の意味をもつアビスと、なんの因果か狼も使っている霞を司る天使、バルディエル、その二つの名を冠したガンダム_____ガンダムアルビディエル。
その日の夜、世奈は夢を見た。
◇
片や死を振り撒く
片や深淵より現れし
この2機が対面するとき、何が起こるかは、未だ誰も知らない_____だが
戦場より舞い降りし忌み子が降りる
その日は近い
はい、なにか不穏な感じですね。
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