エピソードは「白皇」からの抜き出し式。
知らない人でも読めるはずです。
時は12月24日、クリスマス・イブ。
町が浮かれた雰囲気であふれる中・・・物陰からひとりの少女を見つめる少年。
(・・・今日、僕は決めた・・・。)
(悪い奴になるって!!)
・・・これでも主人公です、一応。
なぜこんなことになっているのかというと・・・話は3時間前にさかのぼり・・
3時間前
「君、クビね。」
「えぇ!?ちょっと待ってよ支配人!!」
ハヤテがバイトをしていた所の支配人から、そんなことを言われた。
「君、16歳なのに18歳だと偽ってバイトしてたでしょ。だから、クビ。」
「ま、それはそうですけど・・・。」
「とりあえず、君の給金は君の両親に渡しておいたから、ゆっくり親御さんと相談して・・・」
「えぇ!?あの親に渡しちゃったんですか!?」
「そうだよ。」
「くっ・・こうしちゃいられない・・早くとりかえさないと・・」
そういってすぐさま店を出ていくハヤテ。
なお、ハヤテ君の両親についてざっくり説明すると、両方ともギャンブル好きのニート。はい、おわり(ざっくりすぎるだろ)。
ま、そんなことを言いつつ、家にたどりついたハヤテ。
「お~い、いないの~?ねぇ?・・いないみたいだね・・」
なんとなく部屋を見回すハヤテ。ハヤテの目に留まったのは、
「借用書・・・?一億五千万円・・・って、ん?なんか裏にかいてあるぞ?」
裏にかいてあったのは・・・
「『ps:ハヤテ君、あとはたのんだ・・ by両親』・・ふざけんなぁぁぁ!!」
ま、そんなわけで・・現在。
「爽健美茶・・爽健美茶はどこかしらね・・?この自販機にはないのかもなぁ・・・」
そんなことも知らず、自販機とにらめっこをして爽健美茶を探す少女。
「あの少女を誘拐して・・借金を返さなければ・・」
その直後・・・
「ねぇ、君ひとり?だったら俺たちとどこかへ・・・」
少女に近づく不良。
(あぁ!!)
「お前、ひとの獲物に、手を、だすな~!!」
突如現れ、不良を蹴散らしたハヤテ。・・お前、どっから出てきた?
「えっと・・・ありがと・・」
「・・どういたしまして・・・はぁ・・・」
「じゃぁなんかお礼するよ。なにがいい?」
「え?じゃぁ・・」
僕の人質になってくれたら・・・そう言おうとした途端・・・
「うらぁ!!綾崎のガキ、どこ行きやがった!?」
ヤクザが。
「げっ!?もう見つかった!?」
「・・・なんだか大変みたいね・・・ついてきなさい!!」
少女に腕をつかまれ、どこかにつれていかれるハヤテ。
「えぇ!?ちょっ・・・」
「・・・ここまでくれば大丈夫よ。」
「ありがとうございます・・・・」
ヤクザに追われ、どこかの学校の木の上に逃亡したハヤテ達。
「そういえば名前聞いてなかったわね。教えてくれる?」
「名前・・・ですか?」
「うん。」
「僕は綾崎ハヤテです。」
「そう。私は桂ヒナギク。あなたのことはハヤテって呼ぶから、ハヤテ君も私の事ヒナギクって呼んでくれる?」
「わ、わかりました・・ヒナギク、さん・・・。」
「ま、こんなところで話すのもあれだし、詳しい話は校舎で聞かせてもらうわ。」
「校舎?」
生徒会室
「えっと・・・ヒナギクさん、ずっと気になってたんですけど、この学校どこなんですか?」
「ここは私立白皇学院。わたしはこの学校で生徒会長をやってるの。」
「白皇!?白皇ってあの名門校の・・・」
「そうよ。・・・で、あそこでなにをやってたのか、詳し~く、聞かせてもらいましょうか・・・」
「うっ・・・実はかくかくしかじかで・・・・」
ハヤテがすべてを話し終わったのは30分後・・・。
「なるほど・・・で、私を誘拐しようとしていたと。」
「はい・・・そうゆうことです・・・。」
「・・・で、押し付けられた借金っていくらなんだっけ?」
「え?一億五千万円・・・ですけど・・・。」
「・・・だったらその借金、全額私が肩代わりしてあげるわ・・・。」
「・・・え?えぇっ!?」
「もちろん条件ぐらいあるわよ、条件。」
「な、なんですか・・・?」
「一億五千万円を返済するまで、わたしの専属執事として・・・働いてもらうわ。」
一方そのころ、ヤクザ(借金取り)はというと・・・
「あいつ、どこに行きやがった!!おい!!」
・・・まだハヤテ達を探していた・・・。
「・・・おい。」
「その声は・・・・・綾崎のガキ!!」
ハヤテは無言で、何かが入ったアッタッシュケースを投げ渡した。
「・・・なんだこれ。中に何が入ってるんだ?」
「一億五千万円。中に入ってる。」
・・・こうして、ハヤテとヒナギクの物語がはじまった・・・。