桂家
「ハヤテ君、ヒナが忘れ物をしてったから届けにいってくれないか?」
「えっと・・・美希さん、なぜ美希さんは平日の昼間なのに家にいるんですか?」
「ヒナはたぶん生徒会室にいると思うから、届けといてくれ。」
ハヤテの質問を軽~くながす美希。
「・・・僕の質問を軽く流さないでもらえます?」
そんなこんなで、白皇学院。
「えっと・・・ここ・・・どこなんだろ。」
迷子になる定番の主人公・・・。
・・・状況を説明しておくと、いま、ハヤテは林の中にいる。
ま、この林も白皇の敷地内なのだが。
「執事君がこんなところで何をやってるんだい?」
そんな中、どこからか声が聞こえる。
「ちょっ・・・あなた、どこにいるんですか!?」
ハヤテはあたりを見回すも、どこにもひとの姿は見当たらない。
「お前の背後に・・・いるかもな。」
「うわっ!?」
ハヤテはとっさに 振り向く。だが、そこにはだれもいない・・・・
「・・・上だよ、上。」
「上?」
ハヤテが木の上を見上げると、木の上にはふたりの少女が。
「まったく・・・もうちょっと推理力を高めたほうがいいぞ、執事君・・・。」
「えぇ。まったく・・・以下同文ね。」
そんなことを言った直後、立っていた木の枝が折れ、ふたりそろって墜落する。
「えっと・・・だいじょうぶですか・・・?」
「・・・これを見て大丈夫なように見えるのか?」
「・・・見えません。」
その後・・・。
「・・・わたしは春風千桜。で、こっちにいるのが霞愛歌さん。」
「よろしく~。」
「あ、よろしくお願いします・・・」
「・・・で、執事君、今更なんだが・・・」
「?なんですか?」
「・・・君、だれ?」
とても重大なことを聞いていなかった。
「あ、僕はヒナギクさんの専属執事をやってる・・・」
「ヒナの?・・・あ~、そういえばヒナがいってたな~。執事をやとったとかなんとかかんとか・・・・」
「へ~、ヒナギクさんと知り合いなんですか?」
「まぁね。なんせ、わたしたちは、白皇の生徒会3役のほかふたりだからね~。」
「へ~・・・って、え!?そんなすごいひと達なんですか!?」
「すごいというわけでもないな。うちの生徒会にはポンコツがいるし。それに3人も。」
「3人娘っていうね~・・・。」
「へ~・・・(ヒナギクさんもほんと大変だなぁ・・・。)」
「まぁな。君の名前も聞いてるよ。えっと・・・ハ・・・ハヤ・・・」
林の中に流れる沈黙。
「ハヤ太くん、だったっけ・・・」
「・・・ハヤ『テ』ですよ・・・」
「んで、ハヤ太くん、君はいったいなぜこんなところに・・・」
「いや、だからハヤテなんですってば・・・」