「えっと・・・美希さん、ヒナギクさん知りません?」
在りし日の桂家では、そんな会話が繰り広げられていた・・・。
「ヒナか?・・・そういえば今朝から見てないな。・・・もしかして家出か?」
「え!?家出!?」
「あぁ。・・・とりあえず、ヒナが行きそうなところは、あそこだ・・・。」
春風家
「・・・何しに来た?」
「何って・・・家出。」
「そりゃ見て分かるよ!!」
千桜のもとを訪ねてきたヒナギク。
「まったく・・・。」
・・・そして、あそこ・・・春風家に向かっていたハヤテ達はというと・・・。
「・・・あれ?・・・あ、ハヤテ君に花菱さんじゃん!!」
「何をやってるのかな?」
ルカ&歩が。
「ルカさんに西沢さん・・・ちょうどよかった、ちょっと僕たちについてきてくれます?」
「・・・?」
春風家
「・・・あ、綾崎君だ。それに、ルカ達もいるぞ。」
「え?ほんとに?」
「あぁ。・・・そういえば、さっき思い出したんだけど・・・。」
「?何?」
「ほら、綾崎君や、こないだ、ルカに告白されたんだと。」
「・・・え?」
「?なんだ、知らなかったのか?」
「いや・・・。」
その時、ヒナギクは新型Windows並みの頭脳で、こんなことを考えていた。
(え?・・・そりゃ、ルカは可愛いし、スタイルも性格もいいし・・・『借金を押し付けられた』っていう、同じ過去があるから・・・やっぱりわたしよりお似合いよね・・・。・・・もしかしたら、もうルカの告白をOKしちゃってるかも・・・。)
考えはだんだん、マイナスなほうへ進んでいく。
「ヒナギクさん!!」
ハヤテがやってきたとき、ヒナギクは無意識のうちの叫んでいた。
「ハヤテ君なんか・・・1億5千万でルカに売られちゃえばいいのよ!!」
「なっ・・・。」
「ちょっ・・・ヒナ!?」
その直後・・・。
「買おうか?ハヤテ君を、1億5千万で・・・」
「ちょっ・・・ルカ!?」
・・・一方その頃、橘家では・・・。
「えぇか、ワタル。『ノリツッコまない」っていうツッコミの技法はやな・・・」
咲夜がワタルにレクチャーをしていた・・・。
その直後、電話がかかってくる。
「あ、電話だ。愛歌さん、出てもらえるか?」
「はいは~い。」
そんな感じで、愛歌が電話に出る。
「もしもし?・・・あ、千桜さん?どうしたの?・・・・・わかったわ。すぐ行く。」
そして、愛歌は電話を切る。
「どうした?」
「ちょっと用事ができたわ。出かけてくる。」
「いってら~。」
そして、愛歌は出かけていく。
「・・・そんじゃ、ウチがボケるから、ワタルはそれにツッコんでや。」
「おっけ~。」
「そんじゃぁいくで。実はウチの家はな、100LDKなんやで~。」
「・・・いや、どこかに財産を隠し持ってるのかもしれない。」
「おぉ~、うまいノリツッコまないやな~。」
平和。