水蓮寺家
「・・・はぁ・・・。」
「ハヤテ君・・・だいじょうぶ?」
「だいじょうぶ、です・・・。」
「・・・いや、全然大丈夫に見えないんだけど・・・。」
ハヤテ&ルカがそんな会話をしていたころ・・・。
桂家
「千桜さん!!今の状況は!?」
「あ、愛歌さん・・・。いや~、話せば長くなるんですけど、実はかくかくしかじかで・・・」
5分後
「なるほど・・・そんなことが起こってたのね・・・。」
「そうなんですよ~。」
「・・・で、肝心のヒナはどこに?」
「あ~・・・ヒナなら・・・あそこだ。」
そう言って、千桜は右のほうを指さす。
そこには・・・。
「・・・ハヤテ君なんか、ルカに売られちゃえばいいのよ・・・。」
そんなことをブツブツいうヒナギクが。
「・・・ありゃ重症ね。」
「ありゃもうダメかもしれないな~。」
おい。
「・・・なぁなぁヒナ、お前、綾崎君に何を言ったか覚えてるのか?」
千桜がふと、ヒナに向かってそう言う。
「え?そりゃ・・・覚えてるけど・・・」
「いいか、よく聞けよ。綾崎君を1億5千万でルカに売ったってことは・・・お前がした行動は、綾崎君が毛嫌いしている両親の行動と、なんら変わらん。」
「あ・・・。」
言われてみればそうだ。
ハヤテ君は、両親に1億5千万で売られて、それで・・・
ヒナギクはふと、頭の中でそんなことを考える。
「・・・綾崎君、傷ついてるでしょうね。」
「えぇ、傷つかないほうがおかしいですよ。」
愛歌と千桜がそんなことを言う。
「綾崎君は結構繊細だからな~。」
「顔で笑って、心で泣くタイプだからね~・・・。」
「うっ!!」
千桜と愛歌の言葉が、ヒナギクの心にグサグサと突き刺さる。
「・・・ちょっと、ハヤテ君探してくる・・・」
「あ、わたしも!!」
ヒナギクが駆け出し、歩もその後を追う。
「・・・だいじょうぶかなぁ・・・。」
千桜らがそんなことを思ったとき・・・。
「・・・だったら・・・試してみればいいじゃない!!」
ふと、後ろから声がする。
「え?」
「誰?」
千桜らが振り向くと、振り向いた先にいたのは・・・。
金髪の少女。
「え?」
「まったホントに誰?」
「ふっふっふっ・・・わたしを知らないとは愚かね。わたしの名前は千羽(せんば)!!もう一度言うわ、千羽よ!!」
いや、だから知らない。
「・・・えっと・・・あれは千桜さんの知り合いか何か?」
「えぇ、恥ずかしながら、親族です。」
あ、そうなんだ。
「しかも!!ただの親族ではなく!!千桜の腹違いの姉・・・もう一度言うわ、千羽よ!!」
「・・・本当に千桜さんの親族なの?」
「できれば縁を切りたいくらいです。」
「・・・っていうか、試すって何を?」
愛歌が千羽に向かってそう言う。
「決まってるじゃない・・・愛よ!!」
(・・・え?試す?愛を?)
(これそんな小説だったっけ?)