今回は、僕の過去作から引っ張ってきた、バレンタインのお話です。
2月14日・バレンタイン
白皇学院・生徒会室
「・・・バレンタインって、女の子が男の子にチョコをあげる日じゃなかったっけ?」
「そうだけど・・・何?」
愛歌&千桜の視線の先には、会長席に座るヒナギクと、その机に置かれた大量のチョコ。
「・・・あいかわらず大量にもらってんな・・・。」
「そ~なのよ。年々増えて大変なのよ・・・・。」
「このチョコ全部食べるの?・・・太るわよ?」
「わかってるって・・・。でも、捨てるわけにもいかないでしょ・・・。」
そんなことを言ってる中、白皇の正面玄関では・・・
「ちょっ・・・これ予想をはるかに超える広さじゃないかな!?」
歩が。
そして・・・
「あら?」
「おや?」
メインヒロインふたりの遭遇。
「・・・もしかして誰かにチョコを渡しにきたの?」
「え?・・・まぁ、そんなところです。」
「でも、あなた、チョコふたつ持ってるけど・・・もしかしてふたりに?」
「!!いやいや、ひとりです!!ひとりだけです!!」
「ふ~ん。でも、この学校広いから、探すの大変よ?わたしが呼んできてあげるから、誰に渡すの?」
「え?じゃ、じゃぁ・・・1年のっ・・・綾崎ハヤテ君に・・・。」
「・・・・え?」
生徒会室
「すみませんヒナギクさん・・・。」
「・・・なにいきなり謝ってるの?」
「いえ・・・また僕がヒナギクさんに迷惑をかけたから呼び出されたのかと・・・」
「・・・そんなことはないわ。で、隣の部屋でお客さんがお待ちよ。」
「・・・やっぱり何か怒って・・・」
「怒ってない!!」
「・・・?」
ハヤテは隣の部屋へ向かっていった・・・。
一方、生徒会室前の廊下では・・・。
「知ってます愛歌さん、今日はカユラの誕生日なんですよ。」
「そういえばそうだったわね・・・。」
その直後、隣の部屋の扉が勢いよく開いて、歩が走り去っていく。
「・・・・。」
「・・・・・。」
生徒会室
「なんかすごい勢いで駆け出していったけど・・・どうしたの?」
「いや~、ちょっと・・・西沢さんから友チョコをもらって・・・。」
「・・・友チョコ?」
ヒナギクはあの時の歩のセリフを思い出す。
(ひとりです!!ひとりだけです!!)
「・・・今すぐあの子を追いかけなさい。」
「・・・・え?」
白皇学院・裏庭
「まぁでも、チョコは渡せたわけだし・・・別に・・・いっか・・・。」
(・・・わたしはバカなんじゃないのかな?せっかくの大チャンスだったのに・・・。せめて、もう一度、思いを伝えて・・・。)
「えっと・・・西沢さん?」
「!!ハヤテ君・・・・。」
その直後、歩がハヤテに抱き着く。
「え!?ちょっ・・・西沢さん////!?」
「返事は・・・言わなくていいから・・・。これ、わたしの気持ちだからっ・・・・。」
生徒会室
(・・・わたしは、正しいことをした・・・・。)
「・・・そんな風にかっこいいところを見せるから、」
「年々チョコが増えるんだぞ?」
「あぁっ!!そういう事か!!」