桂家
「お姉ちゃんと仲良くなるにはどうしたらいいんですか?」
「・・・どっから入ってきたんですか、ツグミさん・・・。」
ハヤテが現在会話しているこの少女の名前はツグミ。
三千院家の令嬢・三千院ナギを姉とて慕う少女である。
「そこの塀を乗り越えてきた。」
「・・・猫かなんかなんですかあなたは・・・。」
確かに。
「それで、お姉ちゃんと仲良くなるにはどうしたらいい?」
「そうですね・・・。一緒にゲームとかやったら、仲良くなれるんじゃないですか?」
「おぉ!!確かにそれは名案ね!!」
そういって、塀を乗り越えてツグミはどこかへ向かっていく・・・。
秋葉原・アニメイト本店
「・・・なるほど、ゲームか・・・。」
バイト中だった千桜のもとにやってきたツグミ。
「そうだな・・・だったら、これとかいいんじゃないか?」
そういって千桜が取り出したのは、ファンタジー系のゲームソフト。
「?これは?」
「今日発売の新しいゲームだ。あいつ、好きだと思うけど?」
「おぉ、ありがと!!それじゃぁ・・・」
そういって去っていこうとするツグミだったが・・・。
「待て。お代。7350円。」
「えっ・・・お金取るの?」
「売り物だからな。」
何度も言うが、千桜は今アニメイトでバイト中である。
そして・・・
「まいどあり~。」
「くっ・・・とんだ出費をしちゃった・・・。」
そんなことを言いながら、アニメイトを去るツグミ。
だが・・・。
「でも、お前・・・本体持ってんの?」
「・・・へ?」
振り向いた先にいたのは・・・カユラ。
「本体って・・・?」
「それ、ソフトだけあっても、本体がなかったら使えない。」
「それで・・・本体っていくらぐらい?」
「・・・2万円くらい。」
電気店
「いいんでしょ!!これでいいんでしょ!?」
「・・・なぜ私に言う。」
本体を購入したツグミ。
「・・・あ、それと・・・」
「今度は何!?」
アニメイト本店
「今日発売のゲームソフトだと、ナギの好みはこっちだ。」
そういってカユラが取り出したのは、シューティング系のゲームソフト。
「こっちのほうが、お姉ちゃんと仲良くなれる?」
「あぁ。千桜はファンタジーばかり進めたがるからな。」
「・・・何!?」
その言葉に反応し、千桜が振り向く。
そして、ふたりの間に火花が散る・・・。
「・・・それで、これ、いくら?」
「6800円。」
そして・・・
「まいどあり~。」
「くっ・・・すごい出費しちゃった・・・。」
そんな事を思いながら、ツグミが帰宅しようとすると・・・。
「あれ?お~、ツグミさん。」
「ん?・・・おぉ、鷺ノ宮伊澄・・・見ろ!!私はついにやったぞ!!」
ゲームソフトふたつを伊澄に見せつける。
だが・・・。
「あ~、そのゲームなら、もうナギがプレイしてましたよ。」
「!?」
「両方とも、普通につまんなかった、と・・・。」
「え~!!そんな~っ!!何なのよもう~!!」
ツグミの苦悩は続く・・・。