バンドリ! -その声を、復讐のためにー   作:ハナバーナ

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・物語の展開上、どうしても原作キャラが絡むので、控えめのタグは消します。
・今回から、台本形式取りやめます。

後、原作キャラ出ます。


表向きの彼女達

羽丘女子学園中等部

 

「……では、帰りのホームルームはこれにて終了します。みなさん、気をつけて

 帰ってください。」

 

学級委員長である雨打がそう言うと、クラス全員が「さようなら」とお辞儀をし、各々のタイミングで帰っていく。雨打はあくびをしながら髪を掻く紫ミニツインテールの小柄な少女に、呆れながら近づく。

 

「宇田川さん。最近、授業中の睡眠が目立っていますよ?」

 

「委員長…うん、バンドの練習が忙しくってさ。」

 

そういいながら目を擦る少女、宇田川あこ。彼女は最近バンドに入り、ドラマーを務めているらしい。背伸びしがちな言動が目立つため、クラスでもかなり印象が濃い。

 

「…やってはいけないという校則はありませんが、学業のほうもしっかり務めてくださいね。

 補習ともなれば、バンドのほうにも影響が出ますよ?」

 

「うっ…それを言われるとなぁ。」

 

冷や汗をかくあこ。雨打は溜息を吐くと、鞄から何枚かの紙を取り出し、あこの机に置く。

 

「今日の授業の内容、コピーしておきましたから、自宅でしっかり確認するように。」

 

「うん、ありがとう委員長!」

 

用紙を受け取って、喜ぶあこ。雨打は生真面目でキツめの言動が目立つものの、こういった気の利いたフォローもするためクラスでもそこそこ信頼されている。雨打はそのまま、教室を後にしようとする。

 

「あっ、委員長! よかったら今度ライブ観に来てよ! 『CiRCLE』ってライブハウスで、

 【Roselia】ってバンド名でライブしてるからさ!」

 

「そういうのはちゃんと学業も両立できるようになってから言ってください。」

 

振り向かないままそう言って、雨打は教室を出ていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羽丘女子学園高等部

 

「やあ、旗之台!」

 

「瀬田先輩、どうも。」

 

放課後、廊下を歩いていた出雲の前に現れたのは、2年の先輩である瀬田薫である。出雲と同じくらいの背丈で、顔だちも中性的なことから、女子に人気がある。最近【ハロー、ハッピーワールド!】というバンドのメンバーになったらしい。

 

「それで、今日も僕を演劇部に勧誘ですか?」

 

「ああ、君と私が舞台に立てば、もっと多くの子猫ちゃんを幸せにできる。そう思わないかい?」

 

出雲もそれなりに中性的で、多くを語らない部分があることから、入学早々密かに女生徒から人気が出ている。薫もそんな出雲の魅力に注目し、幾度か演劇部に勧誘している。

 

「すいませんが、お断りします。なんというか、先輩のように豊かな表情は作れませんし、

 そんな気分にもなれなくて。」

 

「ふむ…恋かな?」

 

「どうでしょうね?」

 

無表情のまま返答する出雲、薫はさわやかな表情でフッと髪をかき上げる。

 

「悩むなら悩むといいさ。恋とはなんとも儚いもの! シェイクスピアも言っている、

 【真の恋の道は、茨の道である】とね。」

 

「えっ?」

 

「つまりは、そういうことさ。」

 

薫はそれだけ言って、高笑いしながら演劇部へと向かう。

 

「……茨の道、か…。」

 

出雲は小声でそうつぶやき、学校を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花咲川女子学園

 

「ねぇ、ミカミカ!」

 

「どないしたん、かすみん?」

 

御雷に質問してきたのは、キラキラドキドキを探している同級生の戸山香澄。猫耳のような髪型(本人は星形と言い切っている)をした少女で、最近同じ1年の5人で【Poppin❜Party】というバンドを組んでいる。明るい性格が御雷と気が合い、入学してそう経たないうちにあだ名で呼び合うほど仲が良くなった。

 

「私さ、最近バンド組んだんだよね。」

 

「ポッピンなんとかやったっけ?」

 

「そう、それ!」

 

「それがどうかしたんか?」

 

「ミカミカがいた大阪にもバンドとかあったんでしょ? ポピパの参考のために、どんな

 バンドがあったか聞きたくてさ。」

 

ああ、そういうことかと思いながら、御雷は髪を掻きながら思考する。

 

「…せやなぁ、東京がガールズバンド多いからかわからんけど、大阪は男のヴィジュアル系が

 多かったわ。」

 

「びじゅある系?」

 

「化粧とかファッションとかの外見にこだわったバンドや。曲がないがしろってわけや

 あらへんけど、格好とか演出にかなりインパクト持ってかれるなぁ。」

 

それを聞いて「なるほど~」と真剣な表情で考える。そこまでかと考えてしまうほど力のこもった表情に、御雷も思わず吹き出してしまう。

 

「かすみんは音楽を沢山の人に聞いてもらいたいんやろ?」

 

「それは、もちろん!」

 

「せやったら、まずは音楽の練習あるのみやな。ライブは基本ラフな見た目の人ら多いし、

 格好とかは後々どうとでもなるて。」

 

「へぇ、ミカミカって、音楽とかやってたの?」

 

香澄に言われ、一瞬ドキッとしてしまう御雷。思わず目を見開いてしまう。

 

「い、いやぁ、ウチはほら、外見より歌に注目するタイプやから、そっちのほうがええん

 ちゃうかなって。」

 

「なるほど…なんにしても、ありがとう!」

 

「お~い香澄、練習行くぞ~。」

 

と、教室の外から声をかけた金髪ツインテールの少女は、香澄と同じポピパメンバーであり、隣のクラスの市ヶ谷有咲だ。

 

「今行くね有咲~。じゃあねミカミカ、ライブ決まったら誘うから!」

 

「楽しみにしとるで~。」

 

教室を去っていく香澄に手を振る御雷。姿が見えなくなったのを確認すると、ふうっと息を吐く。

 

「バレんでよかったわ…っと、練習の時間やな。」

 

腕時計で時間を確認した御雷は、少し急ぎ目に教室を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、雨打ちゃんに出雲はんやん。」

 

「やぁ、御雷。」

 

「どうも。」

 

晴陽の自宅の前に、3人が一緒のタイミングで訪れた。

 

「2人とも一緒の学校やったっけ?」

 

「正確には、高等部と中等部ですが。」

 

「まぁ、気にすることでもないだろう。」

 

出雲がそう言って、2人と共に自宅の地下へと降りていき、地下室の扉を開ける。

 

「あっ、晴陽…3人も来ましたよ。」

 

「いらっしゃ~い♪」

 

練習のための地下室には晴陽と、雪路がすでに訪れていた。

 

「戸越先輩は、先に来てましたか。」

 

「月ノ森とは、思ったよりも近いので…。」

 

「これで全員集まったね。それじゃ、次のお披露目に向けて練習しよーう♪」

 

そう言ってピョンピョン跳ねる晴陽。その様子にある者は呆れ、あるものは笑った。




残り二人の様子が出なかった理由
晴陽→不登校
雪路→1stシーズンの時期だから、ましろちゃん達いないんだ、許してくれ。
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