首領クリークが気を取り直してグランドラインを目指す話 作:めたろば
“凪の海“
女ヶ島より北西の無人島
「スカイルナ」
クリーク君、君の修行にこの島はうってつけだ……!48季といって……週に一回季節が変わる過酷な島だ……。
「フン……!『食料』も『装備』も十分に貯蔵してきた。猛獣だろうが武力の前では敵じゃねェ」
クリーク君。そう慢心してもらっては困る……!修行中はすべて持ち込み厳禁だ。
「何だとレイリー…何故そういう事を決める権利がお前にあるんだ……!」
食料ならば山に…森に川に海に!いくらでもある。それぐらいのサバイバルもできずに海賊などやっていけん。全てはクリーク君の為だ。
かつて国があったというこの島には、
人間はもはやここにいる二人だけ。
人が生存競争に敗れた天険の地だ。
猛獣の数がおびただしいな。
「何故いるとかいねェとか分かるんだ?」
いいかクリーク君、
君が身に付ける覇気とは“気配“ “威圧“
それら人として当たり前に備えている感覚と変わりはない……。
似たような事象に覚えがある筈だ。
よく見ておけ。
相手の気配をより強く感じる力
これが“見聞色の覇気“
これを高めたものは相手の行動を読み取れる。
危機を察知出来るとも言い換えれるな。
「あァ…」
(身のキケーン 身のキケーン!)
心当たりがあるようだな。
「パールの野郎もジャングルで育ったと言っていた……!まさかとは思うが……」
フム…パール君の生い立ちからすると、無意識のうちに見聞色の覇気を使っていたのだろう。覇気の習得には得手不得手があるからな……!
次に“武装色の覇気“だ。
これは見えない鎧を着ているようなイメージを持て……君なら得意だろう?
この力の有効な点はここだ。悪魔の実の能力者に対してこの武装色の覇気こそが対抗手段であるということ……!
「!?」
ほぼ無敵に感じる自然系の流動する体も実体として捉えることができる……!
「……俺ァ ずっと求めていた。能力者に対抗する手段についてだ…!無能力にも関わらず生き延びたジジイにも出会った。結局あの頃は突き止められなかったが……」
……この力は武器にも惑わせることができる。
例えば、武装硬化した武器は黒くなり、強度が増す。
(ギンの奴、そう言えばたまにエゲツねぇ威力出して鋼鉄とか割ってたが、まさかな)
この2種類が覇気だ。
しかし世界にはごく稀に変わった覇気を扱えるものがいる
ドクン!!!
ドスゥーン…!
「オイ!猛獣が倒れたぞ」
「……毒ガスか?」
これが相手を威圧する“覇王色の覇気“だ。
この世で大きく名を上げるような人物はこの力を秘めていることが多い。
「…………」
どうした?
「怪物すら、手を触れずに倒す。戦闘において最高の手段じゃねぇか」
!!
わはは!すこしは尊敬したか。
だが、鍛えるとなれば私は甘くないぞクリーク……。
「オイ、少し待て。騙し討ちのクリークはしばらく休業する……。ここだけは物を置いても安全で間違いないな?」
そうだが……
あっ! お前、まだ武器を隠していたのか……
呆れたぞ…
まぁ何でもいい…。