もしもかぐやに滅茶苦茶強力な恋敵がいたら・・・   作:ゾキラファス

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全く関係ないけど宝くじで大金当てて悠々自適に過ごしたい。
てか仕事したくない。

まぁ、宝くじ当てても仕事はするハメになると思うけど。


相変わらず拙い文章ですが、どうぞ。


立花京佳とお見舞い

 生徒会室

 

「四宮が休み?」

 

「はい。なんでも高熱を出したらしくて」

 

「この時期に風邪か?珍しいな?」

 

 生徒会室には、かぐや以外のメンバーが揃ってた。藤原曰く、かぐやは風邪をひいた為に、学校を休んでいるらしい。

 

「そういうことでお見舞いに行きましょう!」

 

「お見舞いにか?」

 

 そして藤原は、皆にかぐやのお見舞いに行こうと言い出した。

 

「前に一度だけ風邪を引いたかぐやさんのお見舞いに行った事があるんですけど、かぐやさんって風邪をひくとすっごく甘えん坊になっちゃうんです!」

 

(甘えん坊…だと…!?)

 

「もう超可愛いんですよ~!素直でかわいいかぐやさんが見れるのは風邪をひいた時くらいなんです!どれだけ抱きしめても怒らないんですから~!」

 

「ふ、ふーん…」

 

「まぁ、風邪をひくと誰しも不安になるしな」

 

 藤原の発言に思わず邪な妄想をする白銀。一方京佳は、風邪をひいたら不安になる事を口にする。その結果、藤原の過剰なスキンシップを拒む事をしないのだろうと結論づけた。

 

「なので、お見舞いを独り占めはどうかと思います!行くなら皆で行きましょう!」

 

「あの、藤原先輩。病人のところに大勢で行くのはどうかと思います。1人でよくないですか?」

 

「石上の言う通りだな。大勢で押し掛けると絶対に迷惑になってしまう」

 

 藤原の提案に正論を言う石上。そして京佳はそんな石上の正論に同調した。

 

「なら私が1人で…」

 

「いや待て藤原書記。ここは生徒会長の責務として俺が行くべきだろう。だから俺に任せてくれ」

 

「えー!そんなー!」

 

「大体藤原書記が行ったら四宮の病状が悪化するじゃないか。四宮にトドメをさす気か?」

 

「しませんよ!私を何だと思っているんですか!!」

 

(いや、しそうなんですけど…)

 

(酷い事を言うな白銀…わからないこともないが…)

 

 藤原が行こうとしたのを白銀は阻止した。色々建前を口にしているが、本心は自分がかぐやのお見舞いに行って、甘えん坊なかぐやを見てみたいだけである。あわよくば、そのまま色んな看病イベントをしてみたいという邪な思いもあった。

 

「だったら…」

 

 突然、藤原が生徒会室にある棚をあさり始めた。そして棚の中からトランプを取り出し、

 

「誰が行くか神経衰弱で決めましょう!」

 

 お見舞いに行くのをゲームで決めようと言い出した。

 

 

 

 

 

 四宮家 かぐやの部屋

 

「こうして名前もわからない不死身の彼は、世界を救うためでもなく、後継者として世界を照らすためでもなく、ただ自分の生を全うする為に、その体を材料に火を灯しました。そしてその結果、世界から不死身の呪いで苦しむ人はいなくなり、世界は平和になりましたとさ。めでたし、めでたし」

 

 早坂はかぐやが寝ているベットの傍にある椅子に座りながら本を読み聞かせていた。

 

「かぐやさま、楽しかったですか?」

 

「うん。たのしかった…もっかいよんで?」

 

「ほんと勘弁してください。もう6回目なんですよ?この本長いのに…」

 

 しかし、かぐやが何度も同じ本の読み聞かせを繰り替えしお願いするのでいい加減うんざりしていた。同じ本を何回も読み聞かせているというのもあるが、読み聞かせている本が長いためである。そんな時、来客を知らせる鐘が鳴った。

 

「すみません。来客のようなので少し失礼しますね」

 

「やだぁぁぁぁ…」

 

 弱弱しい声で早坂を引き留めようとするかぐや。しかし早坂はそれを無視して、正門に仕掛けてあるカメラ映像を確認するべくタブレットを手にした。

 

「さて、一体だれが…はい?」

 

 早坂が来客を確認する為タブレットを起動すると、そこには眼帯をしている長身の見知った女生徒がいた。

 

 

 

 

 

「これが四宮家別邸か…実際に見てみると本当に大きいな…」

 

 京佳は鞄と紙袋を持った状態で四宮家正門前で別邸を眺めていた。インターホンを押して暫くすると、正面門が開き『どうぞお入りください』という声が聞こえたので、京佳は声に従い、真っすぐに正面玄関まで歩いて行った。

 

「ようこそ、四宮家へ」

 

(おお、メイドだ)

 

 正面玄関前にはメイドがおり、スカートを摘まみ、頭を下げ、京佳にあいさつをしてきた。そして京佳は、初めてみる本物のメイドに少しだけテンションを上げた。

 

「始めまして。四宮かぐやさんと同じ生徒会に所属している、立花京佳と言います」

 

「これはご丁寧に。私は、かぐや様のお世話係を務めさせて頂いている、スミシー・A・ハーサカと申します。以後、お見知りおきを」

 

 メイドの名前はハーサカというらしい。間違いなく初対面の筈なのだが、京佳は違和感を感じた。

 

「…あの、どこかで私とお会いした事がありますか?」

 

 目の前にいるメイドのハーサカと初めて会った気がしないのだ。何となくだが、早坂に似ている様に感じる。

 

「いえ、私たちは初対面ですが?」

 

「…そうですか、失礼しました。知り合いに似ていたもので」

 

「いえ、お気になさらず」

 

 しかしハーサカはそれを否定。京佳もそう言われてしまえば何も言い返せない。よって、友達である早坂と似ているだけの他人であると結論づけた。

 

(本当に鋭い…)

 

 一方、ハーサカこと早坂は少しだけ冷や汗をかいていた。危うく変装がばれたと思ったからである。なんとかごまかせたが、次からはもう少し変装に気をつけようと思った。

 

「して、今日はかぐや様のお見舞いに来たとお見受けしますが?」

 

「はい。その通りです」

 

 ハーサカはこれ以上詮索されない為にも、自然な流れで話題を変え、それに成功した。

 

「それはありがとうございます。しかし意外でした。てっきりお見舞いにくるのは、かぐや様のお友達の藤原さんか白銀生徒会長がくると思ってたのですが…」

 

「えっと、実は…」

 

 

 

 以下回想

 

『死にたいので帰ります…』

 

『そうですか、でも死なないでくださいね?』

 

『それじゃあ、俺は四宮への見舞いの品を何か…ん?電話?』

 

 Pi

 

『はいもしもし。あ、店長、お疲れ様です。はい…はい…え!?今からですか!?』

 

『…?』

 

『会長、どうしたんでしょう?』

 

『い、いえ!特に用事は…え?バイト代倍出す?…………わかりました。直ぐに行きます』

 

『どうした?白銀?』

 

『…お世話になっているバイト先の店長から応援を頼まれた。何でも他の人たちが急用で皆これなくなったらしい…』

 

『えっと、会長。それじゃあ今からバイトに…?』

 

『…バイト代を倍出すと言われてな…あと、本当にお世話になってる人だし…』

 

『じゃあ、四宮へのお見舞いは…』

 

『すまん、行けない。代わりに立花と石上のどっちかが行ってきてくれ』

 

『(怖いから行きたくない…)えっと、僕はちょっと用事が…』

 

『なら私が行こう。この後特に用事も無いしな』

 

『すまん、立花。あとは任せた』

 

 回想終了

 

 

 

「という事がありまして…」

 

「そんなことが…」

 

 何て間が悪い。早坂が思った事はこれに尽きた。もし、当初の予定通り白銀がお見舞いにきていれば、主であるかぐやのために色々と動く事もできたというのに。

 

「それで、これが四宮さんへのお見舞いの品と、学校で配られたプリントです」

 

「いえ、それは立花さんが直接お渡しください」

 

「え?しかし…」

 

「かぐや様もご友人の顔を見れば安心するでしょうし、どうかお願いします」

 

「…わかりました」

 

 京佳は、ハーサカに言われ最初こそ躊躇したが、結局かぐやに直接見舞いの品等を渡す事にした。風邪を引いた人間は心細くなるものだ。そんな時に見知った顔をみたら、確かに少しだけ安心する。京佳自身も経験がある事だ。それに白銀にも頼まれている。ならばこそ、ちゃんとお見舞いをしようと思った。

 

「では、ついてきてください」

 

「わかりました」

 

 ハーサカの後を着いていく京佳。四宮家別邸は別邸と言われてこそいるが、それでも普通に家よりはるかに大きい屋敷である。廊下を歩いて直ぐ部屋に着くということは無い。長くて広い廊下を歩く事1分。ようやくかぐやの部屋の前に着いた2人。

 

「失礼します、かぐやさ…ま!?」

 

 ハーサカが扉を開けると、そこは物が散らかっている汚部屋だった。そしてそんな部屋の中心には、ラフな格好のかぐやがいた。

 

「何をしているんですかかぐや様!!」

 

「だってないんだもん」

 

「何が無いんですか?」

 

「はなび」

 

「はなび!?何で!?」

 

「あそびたいから」

 

「何言ってるんですか!全く!早くベットに戻ってください!!風邪がぶり返しますよ!!」

 

「あーうー…」

 

(甘えん坊というか、幼児退行じゃないかこれ?)

 

 何時ものかぐやとは全く違う姿。藤原から『風邪をひいたかぐやは甘えん坊になる』と聞いてはいたが、予想の遥か上を行く姿を見てしまった京佳は固まっていた。

 

(というか風邪だったよな?何で肩だしノースリーブに短パンなんて恰好してるんだ?)

 

 ついでにかぐやのやたらラフな恰好に心の中で突っ込んだ。

 

「ほら、お客様がお見えになってますよ」

 

「おきゃくさま…?」

 

 ハーサカにそう言われ、顔を横に向けるかぐや。そこには、何て声をかければいいか未だに悩んでいる京佳がいた。

 

「…………」

 

「……たちばさしゃん?」

 

「や、やぁ。四宮…」

 

「なんでたちばなしゃんがここに!?もしかしてきょうからうちではたらくの!?」

 

「落ち着け四宮!別にメイドのバイトに来た訳じゃない!」

 

 突然の来訪者に驚くかぐや。そんなかぐやを何とか落ち着かせる京佳。普段なら先ず見ない光景である。

 

「あの、ハーサカさん。これは一体?」

 

「…人の行動は『欲望』と『理性』で決定していると言われています。人間の本能は『欲望』を生み続け、『理性』はそれにブレーキを掛けている。ですが何かしらの理由で『理性』が失われたら、人は『欲望』にのみ従って動く存在、つまり『アホ』になります」

 

「…ジークムントフロイトですか?」

 

「博識ですね。その通りです」

 

 京佳はあえてアホと言っていた部分には突っ込まなかった。

 

「かぐや様は普段頭を高速で回転させているため、こういった時の反動が大きいんですよ。一見起きている様に見えますが、実際はまだ夢の中みたいなものです。今何をしても何にも覚えてませんよ」

 

「そうですか…」

 

 ペチペチとかぐやの頬を叩きながら説明するハーサカ。最後の部分は言う必要があったのか疑問が残る京佳だが、かぐやの現状については理解した。ようは酔っ払いと同じである。

 

「では、私は仕事がありますので失礼します。暫くの間、かぐや様のお相手をお願いします」

 

「あ、はい。わかりました」

 

 ハーサカがそう言い部屋から出ていき、部屋にはかぐやと京佳の2人だけとなった。京佳はとりあえず、ベットの直ぐそばにあった椅子に座った。

 

「えっと、四宮。こっちがプリントで、こっちがお見舞いの品のゼリーだ」

 

「はなび?」

 

「いや、すまないが花火は持ってきていない…」

 

 京佳は学校で配られたプリントと、四宮家に来る途中で買ったゼリーを出したが、かぐやはそれをいまいち認識できていないようである。ハーサカから聞いていたとおり、かなり弱っているようだ。

そんな時、

 

「たちばなしゃん…」

 

「何だ?四宮?」

 

「きょうね…きてくれてありがと…」

 

 かぐやが突然、お礼の言葉を口にした。

 

「ひとりになるとね…すっごくさびしかったの…だから、きてくれてありがと…」

 

「どういたしまして」

 

 かぐやは自分の心のうちを少しだけ話した。普段のかぐやならば決してこんな事は言わないだろう。やはり、風邪をひくと誰しも心細くなるようだ。

 

「ところで、なんでわざわざきてくれたの?」

 

「友達が風邪をひいていたら、お見舞いくらい行くさ」

 

 京佳とかぐやは恋敵である。かぐやは頑なに認めようとしないが、少なくとも京佳はそう思っている。しかし、同時にこの2人は友人でもあるのだ。仮に白銀に頼まれなくても、京佳はお見舞いに行くつもりだった。

 

「ありがと」

 

 京佳からそう言われたかぐやは、小さい声でそう言った。

 

(何でだろう…今の四宮を見ていると、無性に頭を撫でてあげたい…)

 

 そして京佳は弱ったかぐやの姿を見ているうちにそんな事を思うようになっていた。

普段は決して見せない弱弱しい姿。しかも風邪の影響で知能も下がっており、まるで子供の様である。そんなかぐやを見ているうちに、京佳の母性本能が刺激されたのだ。

 そして京佳は、ゆっくりと手を伸ばし、かぐやの頭を優しくなで始めた。

 

「…ん」

 

(あ…なんか、いいなこれ…)

 

 かぐやも一切抵抗せず、京佳から頭を撫でられるのを受け入れている。そして京佳はかぐやの頭を撫でるのが癖になりそうになっていた。それから暫くの間、京佳はかぐやの頭を撫で続けた。

 

 

 

 

 

「寝てしまったか…」

 

 かぐやは京佳に頭を撫でられているうちに寝てしまった。その寝顔は凄く幸せそうである。学校では決して見ない顔だろう。そんな貴重なかぐやの寝顔を、京佳は暫くの間眺めて過ごした。その後、ハーサカが部屋にやってきて、京佳は再びその後ろについて行きながら正面門まで歩いた。

 

「本日は本当にありがとうございました。かぐや様も、ご友人の顔を見れたことで色々と安心したようですし」

 

「いえいえ、そんな…」

 

 正面門まで京佳を送ってきたハーサカは、京佳に主人のかぐやにお見舞いに来てくれた事への感謝の言葉を述べた。

 

「どうかこれからも、友人としてかぐや様をよろしくお願いします」

 

「もちろんです」

 

 京佳に、まるで嫁いでいく娘を頼むような言い回しをするハーサカこと早坂。主人のかぐやにとって、色々と強力な存在である京佳だが、かぐやが認めている数少ない友人なのだ。

 なのでこの場では、その思いをくんでそう言う事にした。

 

「では、私はこれで」

 

 京佳は頭を下げて、帰路につこうとしたそんな時、ハーサカが突然質問をしてきた。

 

「もしも…」

 

「?」

 

「もしも、貴方の友人が助けを求めたら、貴方はその友人を助けますか?」

 

「当たり前です」

 

 ハーサカの質問に、間を置かず答える京佳。そんな京佳に、ハーサカは少しだけ目を見開いて、驚いた。

 

「私はこんな見た目です。そのせいで色々と言われたことがあります。ですが、こんな私にも、そういう事を一切気にせず接してくれる友人がいます。そんな友人が助けを求めているのなら、私は絶対助けますよ」

 

 自分の左顔にしている眼帯を触りながら、京佳はそう言った。京佳は眼帯とその高身長のせいで人相が悪く見え、入学してからしばらくの間は喋りかけてくる人すらいなかった。

 だが、そんな京佳にも友人はいる。京佳の見た目を一切悪く言わず、接してくれる友人がいるのだ。だからこそ、京佳はそういった友人を大事にする。

 

「…そうですか。突然こんな質問をしてしまい、申し訳ありませんでした」

 

「いえ、気にしてませんから」

 

「では、道中お気をつけて」

 

「はい。失礼します」

 

 京佳はそう言うと、自宅への帰路に着いた。そしてハーサカは、京佳が見えなくなるまで頭を下げていた。

 

 

 

(何で私はあんな質問を?)

 

 京佳が見えなくなり、正面門を閉じた早坂は変装を解いた。そして、先ほど自分からした質問に疑問を感じていた。京佳が友人を大切にする人という事は既に分かっていることだ。にも拘わらず、早坂はあのような質問をした。

 

(どうして?わからない…)

 

 質問した意図を考えた早坂だったが、結局答えは出なかった。

 

 

 

 

 




相変わらずノリと勢いで書いてます。
いや、本当に物語作るの難しい…

誰か私に文才と構成力と閃きを…!


次回はBOXガチャが終わったら
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