もしもかぐやに滅茶苦茶強力な恋敵がいたら・・・   作:ゾキラファス

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 書いた作品を投稿する瞬間が一番怖く感じる。

 そんなこんなで夏休み編開始です。 想像以上に長くなりそうなので分けます。と言ってもまだ後編書いてないけど…

11月1日夜追記・少し台詞を変えました。


夏休み編
四宮かぐやと遊園地(前編)


 夏休み初日。

 前日の1学期終業式の日に遊園地に遊びに行くと約束をした生徒会メンバー+α。そられの面子は現在、目的の遊園地の最寄りの駅で待ち合わせをしていた。

 

「いやー、晴れてよかったですね~」

 

「ほんとだねー」

 

「少し、日差しが強いですけどね」

 

「ですね。水分補給だけはちゃんとしときましょうか。熱中症で倒れたら色々最悪ですよ」

 

 約束の時間までまだ20分程あるのだが、藤原姉妹、かぐや、石上は既に集合場所に来ており、白銀兄妹、京佳、そして京佳の友達を待っていた。

 

「すまない皆。少し遅れた」

 

「やぁ、皆。おはよう」

 

 すると、直ぐ近くから白銀と京佳の声が聞こえた。

 

「あら、会長、そして立花さんも、おはようございます」

 

「お、おはようございます…先輩方…」

 

「はい、白銀さんもおはようございます」

 

 振り返りあいさつするかぐや。白銀の後ろには、私服姿の圭もいた。そして京佳の後ろには、

 

「やっほー!書記ちゃん!おっはよー!」

 

 かぐやの従者であり、京佳の友達である早坂がいた。

 

「ええ!?早坂さん!?なんでここに!?」

 

「昨日の夜に京佳に誘われたんだ~」

 

「京佳さんの友達って早坂さんだったんですか!?」

 

「そだよ~。今日はよろしくね~」

 

 突然の早坂の登場に驚く藤原。早坂がここにいる理由は、昨日の夜に京佳が誘ったからであり、かぐやの命令でもあった。かぐやは本日の遊園地で、白銀との間に様々なイベントを予定している。

 その為には協力者が必要だった。そんな時に京佳の方から早坂を誘うことがわかったのだ。まさに渡りに船である。故に、かぐやは早坂に様々な命令を出すつもりでいた。全ては、本日、白銀から告白をさせる為に。

 

「これで全員揃ったな。では皆、入場口に行くか」

 

「そうですね~。もうすぐ開園時間だし、行きましょうか~」

 

「よし!では皆いくぞ!」

 

 約束のメンバー全員が揃った事で、目的地の遊園地まで移動を始める8人。その姿は和気あいあいである。

 

「しかし、楽しみだなぁ!『ギャラクシーワールド』!」

 

「何か会長、テンション高いっすね?」

 

「実は前から1度行ってみたいとは思っていたんだが、やはりお金が非常にかかるからな。今日は本当にありがとな立花!」

 

「ふふ、そう言って貰えると誘ったかいがあったよ」

 

「ほんと恥ずかしい…」

 

 今、8人が向かっている遊園地の名前は『ギャラクシーワールド』。宇宙をモチーフにした遊園地である。天体好きな白銀は、この遊園地に1度行ってみたかったのだが、入場料とフリーパスを合わせると1万円近くになる為、今まで遊びに行くことができなかった。

 しかし本日、京佳から誘われてようやく遊びに行ける為、白銀のテンションは上がるにあがった。因みにそんな白銀を、妹である圭は恥ずかしそうに見ている。

 

「会長、まるで子供みたいですね~」

 

「まぁ、前から行きたかった所みたいですし、ああなるのも仕方ないのではないでしょうか?」

 

「ああいう気持ち少しわかるかも~。ねー早坂ちゃーん?」

 

「うんうん。童心に帰るってやつだよね~」

 

 白銀を後ろから見ていた4人は会話を弾ませていた。年ごろの女子が4人も集まればそうなるのは必然だろう。

 

「ところで白銀、何で制服なんだ?」

 

「あー…これはだな。生徒会長たる者、いかなる時も生徒の模範にならねばッて気概で…」

 

 嘘である。

 昨日の夜、白銀は着ていく私服をちゃんと選んでいた。しかし、白銀が決めた私服を見た圭が部屋の窓を開けて『それを着ていくつもりなら、私はここから飛び降りる』と窓枠に足を掛けた状態で脅したため制服になったのである。

 

 

 

 

 

「入っちゃいましたねー!早坂さんー!萌葉ー!」

 

「だねー!書記ちゃんー!妹ちゃんー!」

 

「ねー!」

 

「ここが、ギャラクシーワールド…」

 

「凄いですね。奥の方の広場に見えるのはロケットでしょうか?まさか本物?」

 

「いや四宮、あれは実物大の模型らしいぞ。パンフレットにはそう書いてある」

 

「会長、後でロケットを背景にして写真撮りましょう」

 

「ああ!勿論だ石上!必ず皆で撮ろう!」

 

 程なくして、目的の遊園地『ギャラクシーワールド』に入場した8人。そして入場して目に映ったのは煌びやかな内装。宇宙をテーマにしているだけあって宇宙船や星々などのオブジェが沢山設置してある。そんな光景をみた全員はもれなくワクワクしていた。

 

「思ったよりは人が混んでませんね」

 

「だな。ま、今日は平日だしな」

 

 石上と白銀の言う通り、メインストリートは思ったよりは人でごった返していない。なんせ今日は平日。ちらほらと白銀達と同じく夏休み中であろう学生と思われる人は見えるが、親子連れなどはまばらにしか見えない。これならばアトラクションの待ち時間も、あまり長く待つことは無さそうだ。

 

「では先ずはこの『ブラックホールコースター』に行きましょう!」

 

 藤原がパンフレットを手に、園内でも人気のジェットコースターに行こうと言い出した。

 

「これは、どんなものなのですか?藤原さん」

 

「ふふふ。なんと明かりが全く無い真っ暗な中でジェットコースターに乗るですよ!かなりスリルがあるらしいですよ~」

 

「え…?大丈夫なんですかそれ…?」

 

「大丈夫だってかぐやちゃん!今まで1度も事故はないらしいし!」

 

「よし、ここから近いし、先ずはそれに乗ってみるか」

 

 藤原の提案の受け入れた皆は、そのままコースターがある場所まで歩き始めた。

 

「うぉ!?会長!なんですかあれ!?」

 

「ここの遊園地のマスコットキャラクターの『くとぅぐあくん』だな。なんでも設定上は炎の星出身らしい」

 

「因みに後ろにいるのは『はすたーちゃん』ですね~。風の星のお姫様らしいですよ~」

 

 道中、名状しがたいマスコットキャラクター達に遭遇したりしながら。

 

 

 

(さて早坂、わかってるわね?)

 

(わかってますよかぐや様)

 

 アトラクションまで歩いている途中、かぐやは早坂にアイコンタクトを取った。かぐやは、藤原がジェットコースターに行くと決めた時、ある事を思いついていたのだ。

 

 それは、ジェットコースターで白銀の隣に座る事である。

 

 その為にも、早坂には動いてもらわねばならない。そして一行がアトラクションの入り口にたどり着いた時、早坂は動いた。

 

「ねぇねぇ京佳!一緒に乗ろう!」

 

「え?私とか?いや私は…」

 

「ほらほら!前の列が進んだから早く早く!」

 

「お、おい早坂!?押すな押すな!そもそも私は白銀と…!」

 

 早坂が京佳の背中を押しながら列へと進んでいった。

 

「では、私たちも並びましょうか」

 

「そうですね~」

 

 邪魔者を排除したかぐやは、早坂と京佳に続く形で皆と共に列に並んだ。

 

(ふふ、ありがとう早坂。あとはこのまま会長の隣に並んでいれば、隣同士に座れるわね)

 

 そしてかぐやはさりげなく白銀の隣へと並んだ。

 

「会長はジェットコースターとか大丈夫ですか?」

 

「特に問題はないな。まぁ、あまり乗った事がないんだが…」

 

「そうですか。実は私も経験がなくて…」

 

「ん?そうだったのか。俺と一緒だな」

 

 並んでいる最中、白銀と会話をするかぐや。そしておよそ10分後、

 

「では次の方たちどうぞー」

 

 アトラクションの係員の人がそう言い、遂にかぐやたちの番がきた。

 

(真っ暗闇でのジェットコースター…つまりこれは通常のジェットコースターより怖いことは間違いない。そしてそこから起こる現象と言えば『吊り橋効果』!これを使えば今日の帰り道にでも会長は私に告白をしてくることでしょう!)

 

 その自信はどこからくるのか本当に疑問だが、実際真っ暗な中でのジェットコースターはかなり怖い。それならば、確かに吊り橋効果も期待できるだろう。

 

(乗った瞬間も、少し怖がる演技をしたほうがいいでしょうね…)

 

 かぐやが策を巡らせながら白銀とコースターに乗ろうとしたその時、

 

「あ、すいませんお客様。前に詰めて貰っていいですか?」

 

「……え?」

 

 かぐやはアトラクションの係員の人に言われて、ひとつ前のコースターに詰めて乗る事になったのである。どうやら、前方に方のコースターでかぐやの偶数グループと他の奇数グループが混ざってしまったようだ。だから係員は、前のコースターに詰めて乗る様に指示を出した。1度に1人でも多く乗せて、アトラクションを効率よく回すために。

 そしてかぐやが詰めて乗る事になったコースターには、自分の前に並んでいた石上が乗っていた。

 

「……」

 

「あ、あの?四宮先輩…?

 

「ナンデスカ?」

 

「ひぃ!!な、なんでもないです!!」

 

 こうしてかぐやの野望のひとつは砕け散った。

 

「「……」」

 

 因みに白銀の隣には見知らぬおじさんが乗っていた。

 

 

 

「いやー面白かったですねー!」

 

「ねー!周りが全く見えないジェットコースターって新鮮だったよー!」

 

「うん。でも少し怖かったかも…」

 

「そ、そうですね…」

 

 藤原達は先ほどまで乗っていたジェットコースターの感想を言い合っていた。

 

「…………」

 

「い、石上?お前そんなに怖かったのか?滅茶苦茶震えているぞ?」

 

「大丈夫か石上?」

 

「会計くーん。本当に大丈夫ー?」

 

 一方、ジェットコースターを終えた後、石上は全身が震えており、それを見た白銀と京佳と早坂は心配していた。最も、早坂だけは石上が震えている原因がジェットコースターでは無いと確信していたが。

 

「次はこれにしましょうよ!『エイリアンステーション』!」

 

 そんな事などお構いなしに、次のアトラクションを指名する藤原。

 

「それどんなのなの?千花ねぇ」

 

「いわゆるお化け屋敷ですよ圭ちゃん!夏と言ったらこれですよね!」

 

 今度はお化け屋敷のようだ。藤原が手にしているパンフレットには『エイリアンが蔓延る宇宙施設から脱出せよ』と書かれている。何とか回復した石上を伴って、一行はお化け屋敷のある方へと歩き出した。

 

(ふふ、待ってたわ。藤原さんがそれを選ぶのを…!)

 

 かぐやにとって理想的な展開がきた瞬間である。数か月前に、かぐやは京佳が幽霊が苦手だということを知った。そしてこれから向かうのはお化け屋敷。

 

(つまり、立花さんは怖がって入らないから必然的に障害がひとつ消える事になる!)

 

 そうなれば、あとはお化け屋敷の中でずっとかぐやのターンになるだろう。そして態と怖がって白銀に抱き着きでもしれば、白銀の方から告白してくることは間違いない。かぐやの中ではそういう展開が予定されていた。

 しかし、

 

「あれ?京佳さん大丈夫なんですか?」

 

「何がだ?」

 

「いや、前にホラー系駄目だって言ってたじゃないですか」

 

「ここのはエイリアン、つまり宇宙人だろ?」

 

「そうですね」

 

「なら問題ない」

 

「え?何でですか?」

 

「だって幽霊は実体無いけどエイリアンは実体があるじゃないか」

 

「えぇー…」

 

 京佳は幽霊がダメであって、エイリアンは大丈夫な娘だった。

 

(いや何でよ!?可笑しいでしょその理屈!?)

 

 かぐやは内心もの凄くツッコんだ。結局そのまま、8人全員で入る事になったのだが、いざ実際お化け屋敷に入ってみると、

 

「みぎゃああああ!?」

 

「いや書記ちゃんうるさいんだけど!?」

 

「千花ねぇ、何で自分から入ろうとか言ったの?」

 

 名状しがたいエイリアンに藤原がビビりまくって、かぐやも京佳も色々動くことができなかった。

 

「……」

 

 一方白銀はお化け屋敷の中にいる間、ずっと舌を思いっきり噛んでいた。

 

 

 

「え、エイリアンって、結構怖いんですね…」

 

「何で自分から行こうとか言ったし書記ちゃん」

 

 お化け屋敷からでてきた一同はベンチに座っていた。小休憩である。

 

「会長すみません。僕ちょっとトイレに…」

 

「お、石上もか。なら俺も一緒に行くとしよう。すまない皆、少し離れる」

 

「いえいえお気になさらず。私たち全員ここで待ってますので」

 

 石上と白銀がトイレに向かい、それ以外の女子達は皆その場で休むことにした。

 

「圭ちゃんは次にどこか行きたいところとかあるー?」

 

「えっと、この『アクア・プラネット』ていうやつ行ってみたい」

 

「私もそれは気になっていたな。白銀達が戻ってきたら聞いてみよう」

 

 ベンチで小休憩しながら、次のアトラクションを見ている6人。

 

「うっわ!めっちゃかわいいじゃん!」

 

「こっち3人だし、ちょうどいいな」

 

「ねぇねぇ君たちてさ、もしかして女子だけで来てる感じー?」

 

『はい?』

 

 そんな6人に話しかける者がいた。話掛けてきたのは3人の男。それもどうみてもチャライ感じの。

 

(何でしょうか、このサル共は?)

 

 かぐやは早速、目の前の男達を見下した。3人の男達は如何にも『遊んでます』と言った風貌である為、それも仕方ないだろうが。

 

「もしそうだったらさー、俺たちと一緒に遊ばない?」

 

(まさか、これがナンパ!?)

 

 そしてかぐや達は現在、自分達がナンパをされている事を理解した。

 

「ごめんね~、私たちもう既に連れがいてさ~」

 

「そういう訳だ。すまないがお帰り願おうか」

 

 他の面子が呆気に取られている時、早坂と京佳がいち早く動いた。こういう手合いは面倒な者が多い為、さっさと断りを入れるに限る。

 

「え?何?まだ他にも女の子いるの!?最高じゃん!」

 

「だったらその子達も一緒でいいからさ遊ぼうって!俺達はそれで構わないし!」

 

「そうそう、皆で遊んだ方が100倍は楽しいって!とりあえずこれからご飯行かない?」

 

(うっざ…)

 

(こいつら話を聞かんな…)

 

 しかし男たちは食い下がらない。それどころか勝手に話を進めている。そんな男達に畏縮しているのか、圭や萌葉は藤原の後ろに隠れ始めた。

 

(何て下賤な輩なんでしょう…今からでもSPに連絡を取って始末してもらいますか)

 

 怯える圭達を見たかぐやは、懐にある携帯を使い、園の外に控えているSPに連絡をとって目の前のサル共を始末しようと考え始めた。

 しかしそんな時、

 

「あー。これはどういう状況だ?」

 

 白銀が帰ってきた。

 

「あ?何だお前?」

 

 突然現れた白銀を見て、ガンをつける男。

 

「先ほど言った、私達の連れだよ」

 

 男達にそう説明をする京佳。

 

「は?こんな目つきが悪い奴が?」

 

「えー。あんたらこれは無いって。目つき超悪いじゃん」

 

「そうそう。趣味悪いって」

 

「うぐ!」

 

 男達はいきなり白銀の目つきの悪さを指摘し始めた。そして目つきが悪いのがコンプレックスな白銀はダメージを受けた。

 

(こいつらもう許しません…今すぐ東京湾に沈めて差し上げましょう…)

 

 男達の発言が許せないかぐやは怒り狂っていた。直ぐにでもSPに連絡をいれ、目の前の害獣共を駆除しようとしていた。

 

「そういう言い方をしないでくれ。私達全員にとって大事な人なんだから」

 

「は?」

 

 そんな時、突然口を開いた京佳がそう言うと、白銀の元に駆け寄り、

 

「私たち全員、この男の恋人なので…!」

 

『!?』

 

 白銀の腕に抱き着きながら驚くべき事を口にした。

 

(お、おい立花!?何を言ってるんだ…!?)

 

(今は話を合わせてくれ白銀…!)

 

 白銀は混乱していた。突然、自分が大勢を抱え込んでいる節操無しだと言われたようなものなのだから当然だが。

 しかし京佳は、今は話を合わせて貰うよう白銀に耳打ちをした。

 

「い、いやいや。何言ってるんだよあんた?あんたら2人が恋人とかならわかるけど、ここにいる子全員恋人ってそれはねーだろ?」

 

「そうだって。6人も恋人がいるとかただの節操無しじゃねーか」

 

「そんなハーレム野郎なんて存在するわけねーじゃん?」

 

 普通に考えたら同時に6人も恋人がいるなどありえない。3人の男達は困惑しながらも、最もな事を口にした。

 

(この男共、私と会長が恋人じゃなくて会長と立花さんが恋人ですって?)

 

(いやそこじゃありませんかぐや様。というか今は落ち着いてください)

 

 男が言った一部の発言が許せないでなかぐやを早坂は何とか落ち着かせた。

 

「いやいや、そんな事があるんだよ。この男、白銀に会った瞬間、こう電流が流れるような感覚に襲われてな、恐らくあれが一目惚れというやつだろう」

 

 しかし京佳は、そんなことがあるのだと発言する。

 

「そうなんですよ~!私と妹の萌葉も会長の事を見た瞬間こうビビーーンってきちゃって~。ねー、萌葉ー?」

 

「そうそう!白銀会長を一目見た瞬間そんな感じになったよねー!」

 

 京佳の言葉に乗る形で藤原姉妹も白銀の元に駆け寄りだした。

 

「だよね~。私達も同じ感覚に襲われてさ~!ほら。行こ2人共」

 

「え、ちょっと!?」

 

「あの、私実の妹…」

 

 続けて早坂がかぐやと圭の手を取り白銀に元に駆け寄る。こうして、6人の美少女が白銀を囲むという光景が出来上がった。

 

「そういう訳だ。悪いが君たちが入るスキなど何処にもない。お帰り願おうか」

 

 そう発言する京佳。そしてそれを見て聞いていた3人の男達が取った行動とは、

 

「くっそぉぉぉぉ!!世界は何でこんなに不公平なんだぁぁぁ!!」

 

「俺達だって6人とまでは言わないが1人くらい恋人が欲しいのにぃぃぃ!!」

 

「うわぁぁぁぁん!!こうなったら閉園まで遊びつくしてやるぅぅぅ!!」

 

 逃走である。負け犬の遠吠えの様な事を発言しながらその場から走り去っていった。よく見たらその目には涙が浮かんでいる。

 

 

 

 

 

「すまない、白銀。助かった」

 

「あ、いや。助かったのならいい…」

 

「しかし京佳さん、さっきのはよく考えましたね~」

 

「ほんとだね~。でもおかげで自由になったし、ありがとね京佳」

 

「いやいや、皆が意図を理解してくれたおかげだよ」

 

 しつこかったナンパを追い払う事に成功した京佳達は安堵した。あのままでは、本当に面倒な事になっていたかもしれないからだ。しかしそんな中、かぐやだけがもの凄く不機嫌そうな顔をしている。

 

「ところで立花さん?一体何時まで会長の腕に抱き着いているんですか?」

 

「「…え?」」

 

 かぐやの発言を聞き、白銀の左腕を見る京佳と白銀。そこにはむぎゅっという感じで、京佳の大きな胸の間に白銀の左腕が挟まっていた。

 

「「わあぁぁぁぁぁ!?」」

 

 とっさに距離を取る白銀と京佳。その顔は紅い。

 

「た、立花!?これはだな、決してセクハラとかでは無くて…!」

 

「だ、大丈夫だ白銀!わかっているから!そもそも私のせいだし!」

 

 弁明を始める2人。京佳のほうは両手で胸を押さえている。

 

「ねぇねぇ、あれってさ…」

 

「はい、僅かですが。ラブの匂いがしますねよね…?」

 

 ラブセンサーに反応したのか、藤原姉妹はヒソヒソと会話し始めた。

 

「おにぃ、きっも…」

 

「待って圭ちゃん!違うから!これは違うから!」

 

 そして圭は兄を汚物を見る目で見ていた。

 

「……」

 

 一方かぐやはペタペタと自分の胸を触っていた。

 

 

 

 

 

 

「すいません。今戻りまし…あの、会長?何かありましたか?」

 

「…………ナンニモナカッタヨ?」

 

「え?いやでも…」

 

「石上くん?何もありませんでしたよ?わかりましたね?」

 

「は、はいぃぃぃ!?」

 

 

 

 

 




 因みにみんなの私服姿は、かぐや、藤原姉妹、圭は原作6巻で着ていたやつ。で、早坂と京佳なんですが、作者にセンスと知識が皆無なので正直説明ができない… とりあえず、早坂はスカートで京佳はパンツと言う事であとは想像にお任せしますごめんなさい。

 だれか私にファッションセンスと知識を…!

 あと活動報告に簡単な原作風プロフィールを書きました。よければそちらもどうぞ。

 次回は後編。いつ書けるかなぁ…
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