もしもかぐやに滅茶苦茶強力な恋敵がいたら・・・   作:ゾキラファス

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 実はちょくちょく過去のお話を修正してます。


 そして何時も誤字報告、評価、お気に入り登録ありがとうございます。本当に励みになっています。


白銀御行とお宅訪問

 

 

 

「ふぅ、これで今日の仕事は終わりだな」

 

 生徒会室では、白銀が1人で日誌を書いていた。他の生徒会役員たちは既に帰宅済みだ。後は生徒会室にカギをかけ、今書いた日誌を職員室に届ければ帰宅する事ができる。

 そして荷物を纏め帰ろうとし、立ち上がった時、

 

「ん?」

 

 白銀は生徒会室のソファーの上に何かがあるのに気づいた。正体を確かめるためソファーに近づく白銀。

 

「スマホ?」

 

 ソファーに近づくと、そこには深い青色の少し大きい画面をしたスマホがあった。白銀はそのスマホを手に取る。

 

「これは、立花のか?」

 

 白銀はこのスマホに見覚えがあった。普段、あまり使っているところを見てはいないが、これは生徒会庶務であり自分の大切な友人である京佳のスマホだと。

 

(ふむ、どうするべきか)

 

 現代社会において、スマホは最早生活必需品である。時間の確認、友人や家族への連絡、ニュースの視聴、人によっては銀行や株のデータすら入っていることもある。白銀は普段から積極的に使う事はないが、京佳はどうかわからない。ひょっとすると、今頃スマホが無い事に気づいて困っているかもしれない。

 

(よし)

 

 そして人が良い白銀は、京佳にスマホを届けてから自宅へ帰ろうと決めたのだった。

 

 

 

 生徒会室にカギをかけ、日誌を職員室に持って行き、秀知院を出て自転車を走らせておよそ40分、白銀はとあるマンションの入り口に立っていた。

 

(こうして立花の家に来るのは本当に久しぶりだな)

 

 白銀は去年、色々あって京佳の家に来た事がある。そして京佳も白銀に家に何度もお邪魔しているが、それらの話はここでは割愛する。

 

(んじゃ、さっさと立花にスマホを渡して…)

 

 帰ろうかと思った時、白銀にある問題が出てきた。

 

(立花の部屋がどこかわからん…)

 

 実は白銀、京佳のが住んでいるこのマンションまで来たことはあるのだが、部屋まであがった事は1度もなかったのである。

 

 白銀が住んでいるアパートと違い、京佳が住んでいるのは8階建てのマンションだ。アパートであれば表札を確認する事ができるかもしれないが、マンションだとそうもいかない。というのも、最近のマンションはセキュリティがかなり高い。誰がどの部屋に住んでいるとか簡単にはわからないようになっている。実際、京佳が住んでいるマンションはオートロックだ。

 そして今、白銀の目の前にある京佳のマンションの入り口には数字が書かれているオートロックの機械。これは暗証番号を入力するか、相手の部屋番号を入力しその部屋の人にドアのカギを開けて貰わないと開かない仕組みである。

 

(本人に聞こうにも立花の自宅の番号なんて知らないしなぁ…どうしよう?)

 

 いっその事あてずっぽに番号を入力してみるかと思う白銀。そんな時、

 

「ねぇ君?そこで一体何してるの?」

 

「うぉぉぉ!?」

 

 背後から声をかけられ、白銀は思わずその場から跳び上がった。振り向くとそこにはスーツ姿の女性がおり、白銀の事を怪しい者を見る目で見ている。その目を見た白銀は冷静に自分の状況を分析。

 今の自分は、オートロックのマンションの前でドアを開ける事もせずじっとしてた。傍からみれば普通に怪しい。このまま何も言わなければ通報される可能性もあるかもしれない。もしそうなったら家族にも迷惑がかかるし、生徒会長としても終わる。

 

「いえその!決して怪しい事をしている訳では無くて!」

 

 白銀は必死に弁明を開始。万が一にでも通報される訳にはいかない。だがそれは杞憂に終わる。

 

「ひょっとして、白銀くん?」

 

「はい?」

 

 スーツ姿の女性がそんな事を言ってきたからである。どうやら向こうは白銀の事を知っているようだ。だが白銀は目の前の女性に覚えがない。なので失礼と思いつつも尋ねる事にした。

 

「そうですが、すみません。どちら様でしょうか?」

 

「ああ。こうして顔を合わせるのは初めてね。立花京佳の母親の立花佳代です。初めまして」

 

「はい!?」

 

 驚く白銀。そして思い出す。確かに聞いた事のある声だと。

 

「は、初めまして!自分は立花さんと同じ学校に通っている白銀御行と言います!」

 

「ええ、娘からよくお話は聞いているわよ。それで、どうしたの?」

 

「えっと、実はこれを届けに」

 

 鞄からスマホを取り出す白銀。それを見た佳世は直ぐに察した。

 

「まぁ、ここまでわざわざ届けに来てくれたっていうの?」

 

「はい。無いと困ると思って」

 

「今時珍しい事するのね~」

 

 あとはこのスマホを京佳の母親である佳世に渡せば全て終わる。白銀はそう思い、スマホを佳世に差し出す。

 

「じゃあついてきてね」

 

「はい?」

 

 しかし佳世は徐にドアのロックを解除したかと思うと、白銀を中に招き入れようとする。

 

「あ、あの?」

 

「ここまで来たなら自分で渡した方がいいわよ?京ちゃんなら部屋にいるだろうから問題無いだろうし」

 

「いや、しかし」

 

「大丈夫大丈夫。京ちゃんもその方が嬉しいはずよ。ささ、入って入って」

 

 手招きする佳世。ここでこのまま帰るのは、どこか後味が悪い。そう思った白銀はマンションの中へ足を踏み入れた。

 

 

 

 エレベーターに乗り、5階にたどり着く白銀と佳世。

 

(なんか、緊張するなぁ…)

 

 秀知院学園生徒会長白銀御行。人生で同級生の女の子の家に行くのはこれが初めてである。緊張するのも仕方が無い。

 

「はい、ここよ」

 

 佳世に言われ扉を見てみると、そこには503と書かれている。どうやらここが京佳の家らしい。

 

「んじゃちょっと待っててね」

 

 そう言うと佳世は、インターフォンを鳴らす。すると直ぐに部屋の中から足音が聞こえた。

 

「どうしたんだ母さん?」

 

 出てきたのは京佳だった。だが学校で見る彼女とは違う。今の京佳は制服ではなく部屋着。グレーのTシャツに黒いショートパンツという格好だ。ショートパンツの丈はかなり短く、京佳の白い太腿が露になっている。正直、かなりエロい。

 

「ただいまー京ちゃん」

 

「おかえり。で、何で態々インターフォンなんて鳴らしたんだ?」

 

「この子が用事があるからよ~」

 

「え?この子?」

 

 佳世に言われ、部屋から顔を出す京佳。

 

「よ、よう立花」

 

「……え?」

 

 そんな京佳にあいさつをする白銀。いつもならもう少しまともなあいさつをするのだが、京佳のかなりラフな姿を見てしまった白銀は緊張してしまい、思わず言葉を詰まらせたのだ。

 そして白銀がいた事を知った京佳は、石化してように動きを止めた。

 

「し、白銀?どうして、ここに?」

 

「いや、その。立花、お前今スマホが無くて困っているんじゃないか?」

 

「あ、ああ。確かにスマホをどこかにやってしまって困ってたが、まさか」

 

「ああ。生徒会室にスマホを忘れていたぞ。だから届けに来たんだ」

 

「そ、そうか。態々ありがとう…」

 

 白銀はそう言うと、スマホを京佳に差し出す。そして京佳はそれを受け取った。

 

(どうしよう。白銀にこんな格好を見られた…恥ずかしい…)

 

 スマホを受け取った京佳はかなり恥ずかしがっていた。今の自分はかなりラフな格好をしている。まだ残暑残る日々なので涼しい恰好をしているだけなのだが、少々はしたない気がしないではない。もしかすると、白銀にひかれているかもしれない。

 

 だがそんな不安は杞憂である。

 

(立花って家だとあんなのラフなのか…なんかエロい…)

 

 白銀は京佳の姿にひくどころか惹かれていた。だがこれは当然の反応だろう。スタイル抜群の女性のラフな格好というのは、思春期男子には猛毒であり眼福なのだ。思わず、よからぬ妄想をしてしまいそうになるくらいに。

 

「じゃあ、俺はこれで…」

 

 これ以上ここにいては色々とマズイと判断した白銀は、早々に帰る事にした。

 

「白銀くん。どうせならウチで夕飯食べていかない?」

 

「え?」

 

「母さん!?」

 

 だがそれを阻止する者が突然現れる。京佳の母親の佳世だ。それを聞いた白銀は思わず呆け、京佳は驚く。

 

「娘の忘れ物を届けてくれたお礼ってことでさ。どうかしら?京佳の料理はおいしいわよ?」

 

「いや、急に悪いですよ。それに自分はただスマホを届けただけですし、そんなお礼をされるほどのことは」

 

 遠慮する白銀。彼にとっては当たり前の事をしただけだ。別に何かお礼が欲しかった訳では無い。

 

「し、白銀…」

 

「ん?」

 

「その、できれば私もお礼がしたいんだ。もしウチで食べたくなかったら、今すぐにタッパに詰めるから、家で食べてくれてもいい。どう、かな?」

 

 ここで京佳も仕掛ける。これはチャンスだと思ったからだ。未だに白銀はかぐやの方を向いている。最近は少しだけ自分を見てくれているが、それでもまだまだ足りない。

 だからこそ、振り向かせられるチャンスがあるならそれを逃したくはない。何もせずに負けるのは、嫌なのだから。

 

 一方白銀は、かつて父親から言われた言葉を思い出す。

 

『いいか御行。もし女の子がお礼がしたいって言ったら、遠慮せずそのお礼を受け取れ。それを拒否するのはな、その子を傷つける事になるからな。それに、女を泣かせたり傷つける男は最低だ。だからこそ、例えその子がブサイクでもお礼は受け取っておけ。それが良い男になる道だ』

 

 かつて父親はそんな事を言っていた。ここで帰るのは簡単だ。しかしそれでは、京佳を傷つける事になるかもしれない。優しい白銀にそんな事は出来なかった。

 

「……わかった。だが、1度家に連絡させてくれ」

 

「ああ、かまわない」

 

 白銀は京佳の厚意に甘える事にした。丁度空腹だったし、正直同級生の女の子の家を少し見てみたいという欲望があるからである。

 

(まぁ、圭ちゃんには色々文句言われるだろうけどな)

 

 白銀は妹に謝罪するためにも、1度家に連絡を入れるのだった。

 

 因みに白銀が家に連絡をしている間、京佳は大急ぎで部屋を片付けたと同時に、流石にショートパンツ姿は恥ずかしのでハーフパンツへと着替えたのだった。

 

 

 

「ごちそうさまでした」

 

「お粗末様でした」

 

 立花家の夕飯は肉じゃがとピーマンの肉詰だった。空腹という事もあって、白銀はあっという間に平らげる。

 

「それで白銀、味はどうだった?」

 

「すっごく美味かったぞ。本当に料理が上手だな立花は」

 

「そうか!ありがとう!」

 

 嬉しそうにする京佳。前に弁当のおかず交換をした時や、白銀の誕生日に料理を作った時にも同じような事を言われたが、やはり意中の男に手料理が美味しいと言われるのは良いものだろう。

 

「京ちゃんの料理は本当に美味しいでしょ~?私が仕事で忙しくて家事する暇がなかったから自分でやるようなったんだげど、今じゃ私より手際も良いのよね~」

 

「そうだったんですか」

 

 どうやら京佳が料理をするようになったのは、母親が忙しいからだったようだ。

 

(にしても本当に似てるな。流石親子って感じだ)

 

 白銀は思わず、目の前の2人を見比べる。京佳と佳世は本当にそっくりだ。その背丈もそうだが、顔も非常に似ている。白銀も自分と父親は目がよく似ていると言われるが、この2人はそれ以上かもしれない。正直、姉妹と言っても信じる可能性すらある。

 

(しかし、流石立花の母親と言うべきか。控えめに言っても美人だなぁ…)

 

 白銀はふと、京佳の母親である佳世を見る。京佳より髪は長く、その長い髪を頭の後ろで結んでおり、左の目元には小さな泣きホクロ。そして京佳と同じように、そのバストは豊満だった。

 

「どうしたの白銀くん?」

 

「え?あ、いや」

 

「もしかして、私に見惚れてた?」

 

「待ってください。違います。そんなんじゃなくて、似ているなぁって思っただけです」

 

「あらそう?残念」

 

「母さん、私の同級生をからかうのやめてくれ。もう若く無いんだし」

 

「あら~、母親に向かって若くないなんて言う口はこれかしら~?」

 

「いひゃいいひゃい」

 

 他愛無い会話をする3人。その光景はまるで仲の良い家族だ。もしかすると、数年後にはこういう光景が本当にみられるかもしれない。

 

「っともうこんな時間か。そろそろ俺は帰るよ」

 

 白銀が腕時計で時間を確認するともうすぐ21時になろうとしていた。流石にこれ以上京佳の家でくつろぐ訳にはいかない。

 

「あ、ちょっと待ってくれ白銀」

 

 白銀が帰ろうとすると、京佳がキッチンに行き何かをしている。そしてまた直ぐに白銀の元へとやってきた。

 

「これを圭とおじさんへ渡してくれ」

 

 それはタッパーに入った肉じゃがだった。

 

「いいのか立花?」

 

「ああ、少し作りすぎたと思っていたんだ。だからおすそ分けだ」

 

「そういう事なら、ありがたく頂こう」

 

 白銀はそれを受け取った。タダより怖いものは無いともいうが、白銀家は貧乏なので貰えるものは貰っておきたい。食べ物なら猶更だ。

 

「下まで送るよ」

 

「いや、態々いいぞ。立花にもこの後予定とかあるだろ?」

 

 京佳の私生活について詳しくは知らないが、忙しいのは検討が付く。態々下まで送って貰うのも悪いと思い、白銀は遠慮する。

 

「……ダメ、かな?」

 

「……とか思ってたけど、やっぱり頼もうか。マンションの下までなら時間もかからないし」

 

「ありがとう。じゃあ、行こっか」

 

 だが京佳が明らかにシュンっとなったのをみて掌を返し、下まで送ってもらう事を了承する。そして京佳は、白銀をマンションの出口まで送り出す為玄関を出てエレベータに乗り込む。

 

「今日は本当にありがとう立花。すっかりごちそうになってしまった」

 

「構わないよ。スマホを届けてくれた礼だ」

 

「貰った肉じゃがは責任を持って俺が家族に食べさせるよ。タッパーは明日、洗って返す」

 

「そこまで責任を感じなくても」

 

 エレベーターの中で会話をする2人。楽し気な雰囲気だ。しかし、ここで京佳はある質問を白銀に投げる。

 

「ところで、白銀」

 

「何だ?」

 

「一応聞くんだが、私のスマホの中を見たりしたか?」

 

 京佳はそこが心配だった。もし白銀がスマホの中身を見て自分のものだと判断したのなら、色々とまずい。決して法に触れるようなものは入っていないが、まずい。

 

「いやいや、そんな事しないって。そんなの相手に失礼すぎるだろ。立花が青いスマホを使っていたのを見た事あるかそう判断しただけだ。断じて中身を確認して立花のだと判断した訳じゃないよ」

 

 しかしその心配は無用だった。白銀は生徒会の皆で夏休みに遊園地に行った際、京佳が青色のスマホを使っていたのを覚えている。そのことを覚えていたから京佳のだと判断できた。そもそも京佳のスマホにはロックがかかっているので、中身を確認など簡単には出来ない。

 

「そうか。すまない。疑うような事を言ってしまって」

 

「いいって。俺も同じ立場だったら同じような事聞くと思うし」

 

 あっという間にエレベーターは1階に着く。2人はそのままロックがかかったドアまで歩き、ロックを解除して外に出る。そして駐輪所に向かい、白銀は自分の自転車に跨る。

 

「それじゃ、本当にご馳走様。おやすみ立花」

 

「ああ、おやすみ白銀」

 

 白銀が自転車に乗って帰るのを、京佳は白銀が見えなくなるまで見送った。

 

「ふぅ、よかった…」

 

 白銀が見えなくなったのを確認した京佳はスマホを取り出しロックを解除する。するとスマホは待ち受け画面を表示する。そこには、夏休み中に白銀と一緒に取った写真が待ち受けに設定されていた。

 

「これ見られたら、思わず屋上から飛び降りるくらいには悶絶していただろうな…」

 

 京佳がスマホの待ち受けを白銀とのツーショットにしていたのには理由がある。それは親友の恵美から聞いたオカルトが原因だ。

 

 『好きな人を待ち受けにして、それを1ヵ月間誰にも見られなかったら両想いになる』

 

 出処不明なオカルトのジンクス。だけど京佳はこのオカルトに乗ってみた。そして昨日、誰にも見られる事無く遂に1か月が経過したのだが、思わず待ち受けを変えるのを忘れていた。

 

「まぁ全面的に信じている訳ではないけど、少しだけ気持ちが楽になったかな」

 

 白銀にも見られていない。勿論、母親にも。

 

「でもやっぱ心臓に悪いなこれ」

 

 もし白銀に待ち受けを見られていたらと思うと、ぞっとする。京佳は直ぐに待ち受けを白銀とのツーショットから、少し前に通学中に偶々見つけた野良猫の写真に変えた。

 

「いやー青春してるわね~」

 

 そんな娘を、佳世は5階からビールの飲みながらにやついた表情で眺めていた。

 

 

 

 翌日 生徒会室

 

「はい、立花。昨日借りてたタッパーだ」

 

「ありがとう白銀。それでどうだった?」

 

「ああ、妹も親父も美味しいって言ってたよ。是非また食べたいともな」

 

「そうか。白銀さえよければ近いうちに作りに行こうか?」

 

「いいのか?迷惑じゃないのか?」

 

「迷惑なんかじゃないさ。私は料理が好きだしね」

 

「そうか。ならそのうちお願いしようか」

 

「ああ。任せてくれ」

 

(なんの話!?2人は一体なんの話をしているの!?ねぇ!?)

 

 この日かぐやは、疎外感と原因不明の焦りを感じたのだった。

 

 

 

 

 

 おまけ 家に連絡する会長と圭ちゃんの会話

 

「もしもし圭ちゃん?」

 

『何おにい?てか今どこ?遅くない?今日バイト無いでしょ?』

 

「あーそのな、俺今日夕飯いらないから」

 

『は?何で今更言うの?もしかして外食?』

 

「外食って言えばそうだな。その、立花の家に夕食を招待されてな。それでご馳走になろうと思って。いや、もし圭ちゃんが直ぐにに帰ってこいっていうなら帰るけど」

 

『おにぃ、絶対にその招待受けてよね』

 

「え?」

 

『あと京佳さんの親御さんがいたら挨拶もちゃんとしてよね!わかった!?』

 

「お、おう。わかった」

 

プツ

 

「…京佳さん、頑張ってください」

 

 

 

 

 




 今年もあと4か月を切りましたね。いや、本当に時間が経つのは早い。そして年末の仕事量が今から怖い…

 次回も頑張って書きたいです。

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