もしもかぐやに滅茶苦茶強力な恋敵がいたら・・・   作:ゾキラファス

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 GW中だから週3話くらい作りたいとか思ってたけど、結局いつも通り。

 まぁそんなものよね。

 今回はマキちゃんのお話。


四条眞妃と友達

 

 

 

 

 

「それで、どうしたんだ突然…」

 

「うぐ…えぐ…」

 

 随分と寒くなってきた11月の放課後の生徒会室。そこにはソファに座った京佳と、泣きじゃくっている四条眞妃がいた。

 

「あ、あのね…あのね京佳…えぶ!ふぐぅ…!!」

 

「あーもう。顔がグチャグチャじゃないか。それじゃ喋れないだろう。ほら、このティッシュでチーンてしろチーンって」

 

「う゛ん…!ずびーーー…」

 

 話があると言い生徒会室にやってきた眞妃だったが、生徒会室に入った瞬間このありさまである。これではまともな話など出来る訳も無く、京佳は先ず眞妃を落ちるかせる事にした。

 

「少しは落ち着いたか?」

 

「うん。少しは…」

 

 そのおかげか、眞妃は少しだけ落ち着きを取り戻す。これで会話くらいはできるだろう。

 

「それで、何があったんだ?」

 

「ええっとね、昨日の事なんだけどね…」

 

 眞妃が京佳に話そうとした時、

 

「……うわぁぁぁぁぁん!!」

 

 突然眞妃は大声で泣き出した。

 

(ええー…)

 

 京佳も困惑。落ち着いたと思ったらこのざま。恐らく、今眞妃はその時の事を思い出したのだろう。これでは本当に話にならない。

 

(多分例の2人関係なんだろうが、今度は何したんだあの2人…)

 

 眞妃の話の内容が、渚と翼の2人にあると当たりをつける京佳。というかそれ以外思いつかない。

 

(夏休みにもこんな光景見たなぁ…確か公園だったな)

 

 京佳は夏休みに眞妃と出会った事を思い出していた。思えば、あの時もこんな風に眞妃は公園でわんわん泣いていた。

 

(あの後に朝子さんのりぼんに行って愚痴を聞いたなぁ…)

 

 ほんの3ヵ月程前の出来事なのに、もう随分と前の出来事に感じる。具体的に言えば1年半前くらいに。

 

(まぁそんな事どうでもいい。今は眞妃をどうするかだ)

 

 だが感傷に浸っている場合でもない。今優先すべき事は、眞妃をどうやって落ち着かせるかどうかだ。

 

(何か飲み物を淹れるべき?それとも甘い食べ物?でも今、丁度お茶菓子とか切らしているしなぁ…)

 

「うわぁぁぁん!うぐ!えっぐ!おえ…!」

 

(あ、これ今すぐ何とかしないと吐くな)

 

 眞妃の状態がかなりマズイ事になっていると察する京佳。最早お茶を淹れる時間すらない。今すぐ何とかしないと、眞妃はこの場で色々リバースしてしまうだろう。このままでは眞妃の尊厳が危ない。

 

(そうだ!この手があった!)

 

 そして京佳にある方法が思い浮かんだ。

 

 

 

 

 

「……」

 

 生徒会室の前では白銀が隠れながら中の様子を伺っていた。

 

「何やってるんですか会長?」

 

 明らかに怪しい動きに石上が後ろから声をかける。

 

「いやな、ちょっと説明がしづらい…見ればわかる…」

 

「んー?」

 

 白銀に言われ、生徒会室の中を覗き見る石上。するとそこには、

 

「ひっく…ひく…」

 

「よしよし。大丈夫だよ眞妃。泣きたい時は、いっぱい泣いていいんだよ。我慢何てしなくて泣いていいんだ。私の膝の上で、好きなだけ泣いていいんだ」

 

「うん…ありがとう…」

 

 四条眞妃がソファに座っている京佳に膝枕をされながら頭を撫でられていた。その光景は、まるで子供をあやす母親である。京佳が思いついた方法。それは膝枕と頭を撫でる事だ。京佳は自分が小さい頃、泣いてしまった時に母親がこうして慰めてくれたのを思い出した。そしてその結果、自分が泣き止んだことも。

 それを思い出した京佳は即座に実行。その結果はご覧の通り。少なくとも、これで眞妃は吐く事はないだろう。泣き止むのにもう少し時間はかかるだろうが。

 

「何で四条は立花に膝枕されてんの?そしてどうして泣いてるの?いやまぁ、大体の原因わかるけどさ…」

 

「ですね。大方神の人…じゃなくて柏木先輩絡みで酷い事があったんでしょう。それは兎も角として、立花先輩凄いっすね。普通あんな事できませんよ。だって相手あのツンデレ先輩ですよ?」

 

「だな。本当に面倒見が良い奴だよ立花は」

 

 何も知らない男子2人は、京佳の事を素直に褒める。というのもこの2人、眞妃とは既に色々と話し合っているのだ。そしてその結果、四条眞妃という女子生徒が非常に面倒な性格をしていると知った。尚、石上からは『古いタイプのツンデレ』と言われている。

 だが急に可愛くなったりするので、眞妃からの相談を断る事が出来ず、稀に悩みを聞く事になってるのだ。

 

「ううう…ずび…」

 

「落ち着くまでずーっとこうしてあげるからな。だから焦らなくていいよ」

 

「うん…」

 

 未だに男子2人に気が付いていない京佳は、今尚眞妃の頭を優しく撫でながら眞妃を落ち着かせている。そして眞妃はかなり落ち着きを取り戻していた。しかもその顔は、とても安らいでいる。眞妃は今なら熟睡できそうだと思っていた。

 

「……僕、今の立花先輩からもの凄いバブみを感じましたよ。正直少しだけオギャリたい気分です」

 

「ば、バブ?オギャ?何だそれ?」

 

「簡単に言うと母性を感じるって話です」

 

「あー成程。確かにな」

 

 突然聞きなれない事を言った石上だったが、白銀にわかりやすく説明をした事で白銀も納得する。

 

(俺も1回あんな事されてみたい…)

 

 というか同調していた。やはり白銀は、母性に飢えているようである。

 

「まぁそれはともかく、とりあえず話を聞きに行きましょう!

 

「お前すっごいキラキラした顔でそんな事言うなよ…」

 

 失恋話が大好きな石上は超まぶしい顔で眞妃に話を聞きに行こうと言い出し、2人は生徒会室へと入っていった。

 

 

 

「はぁー…染みるわー…」

 

「時計草のハーブティーにはアルカロイドなどの有効成分が入っているんです。鎮静作用、抗うつ作用、ヒステリーやノイローゼに効果があるみたいですよ」

 

「殴るわよ?」

 

 石上の懇切丁寧な説明に眞妃は少しキレた。

 

「というか立花。お前四条と知り合いだったのか?」

 

「ああ。友達だよ」

 

「いつの間に…」

 

「夏休みの時に色々あってね。そういう白銀こそ、いつの間に眞妃と友達に?」

 

「あー…俺もちょっと色々あってな。すまんが詳しくは聞かんでくれ」

 

「わかった」

 

 何時の間にか眞妃と交友関係を築いていた京佳に驚く白銀。クラスも違うし、部活動等の接点も無い。そんな京佳が一体何時交友関係を築いたのだろうと気になったのだ。

 そして京佳も少し驚いていた。白銀の眞妃がクラスメイトなのは知ってたが、悩みを聞くほど仲が良かったのは知らなかったからである。だが白銀は京佳の質問の答えを濁した。あまり人に聞かせる内容でもない。京佳もそれ以上は何も聞かない事にした。

 

「それで四条先輩。今度はどうしたんですか?」

 

「別に深刻な悩みって訳じゃないのよ。男子視点で好きな朝食は何かっていうレベルの軽い内容よ。京佳もいいかしら?」

 

「まぁ、それくらいなら」

 

「構わないよ」

 

 今度の眞妃の質問内容は軽い物らしい。3人は眞妃の悩みを聞く事にした。

 

「友情って人の苦しめるだけのものだと思わない?」

 

「その話の入りで軽いなんて事ねーだろ」

 

 でも眞妃が話し出した瞬間、全然軽い悩みじゃないと確信する白銀。

 

「ほら。渚たちってボランティア部じゃない?あそこって部員数2人しかいないのよ。顧問からも部員数増やすようにって言われててね。そんな時、渚が私に入部してくれって言ってきたから入ったのよ」

 

「柏木先輩から彼氏を奪うチャンスじゃ無いっすか」

 

「馬鹿な事言わないで。渚とは幼等部からの幼馴染よ。そんな邪な思いで入部なんてする訳ないじゃない。純粋に困っている渚を助ける為に私は入部したのよ」

 

「やっぱり良い人だよなぁこのツンデレ先輩」

 

「誰がツンデレよ」

 

 眞妃の話は確かな友情を感じるものだった。石上は眞妃のそのやさしさに関心する。

 

「なのにね、渚ったらね、私が気づいていないものと思って毎日毎日イチャイチャイチャイチャして!!この前なんて私が資料を纏めているその直ぐ後ろでキスしてたのよ!?

 

「「「わあ…」」」

 

「自分たちの関原を見せつける為に私を入部させたんじゃないかって思うくらいよ…」

 

 ここで納得する3人。確かにこれでは友情が人を苦しめるものだと言うのもわかる。というかあの2人は場所を選んで欲しい。

 

「私、何にも悪い事してないって思うのよ。なのにいきなり好きな人と親友を失った気分よ。昔『私達はずーっと友達だね!』ってゆびきりしたのにさー。所詮女の友情ってそんなものよね。男が入ればあっという間にヒビが入るんだから…」

 

「あの、ハーブティーおかわりいりますか?」

 

「うんおねがーい」

 

 あまりに見て居られなくなった石上がハーブティーのおかわりを勧める。眞妃はそれを受け入れる。

 

(白銀に振られたら、私もこんな風になるのだろうか…)

 

 石上が眞妃にハーブティーのおかわりを淹れている時、京佳は眞妃を見ながら思う。現在、京佳は白銀に好意を寄せている。しかし白銀はかぐやに好意を寄せている。これはまるで眞妃と渚、そして田沼の様だ。そしてかぐやか京佳のどちらかが、眞妃のポジションだろう。

 

(やはり直ぐに告白を…いやダメだ。相変わらず白銀は四宮を見ているし、せめて後一押し何がか欲しい…)

 

 眞妃の様に失恋したくない京佳は、白銀に自分の告白を受け入れて貰えるよう色々努力している。その結果、白銀はようやく京佳を見るようになった。

 だが京佳の視点では、未だに白銀はかぐやの方を多く見ている事となっている。よってもう一声、こっちに振り向いてくれる何かが欲しい。

 

(文化祭の前にもう1度白銀をデートに誘うか?学校の文化祭の参考の為と言って、恵美の学校の文化祭にでも誘えば白銀もデートをしてくれるかもだし。その時は恵美にも協力してもらうか)

 

 そして再び白銀をデートに誘おうと考えだす。親友の恵美が通う学校の文化祭が近いうちに行われる。そこに行けば、恵美にも協力してもらう事が出来るだろう。

 

「そういや気になったんですけど、何で田沼先輩に惚れたんですか?」

 

 京佳が1人で色々考えている時、ハーブティーのおかわりを淹れた石上が眞妃に質問をした。

 

「はぁ!?何よその質問!?」

 

「だっていつもなんかヘラヘラしてるし、柏木先輩の言いなりですし、色々影響受けやすい人ですし。惚れる要素が全く見当たりません」

 

 正直、これだけで聞けば眞妃が惚れる要素が皆無である。なので石上は眞妃に直接問いただす。

 

「あんたに翼くんの何がわかるのよ!?確かに翼くんはヘラヘラしてる印象あるけど、私がキツイ事言っても嫌な顔せずに笑いかけてくれるのよ!?翼くんは包容力があるというか、兎に角一緒にいると温かい人なのよ!!2度と翼くんの悪口言わないで!!」

 

「う、うっす…」

 

 疑問に思った事を質問した石上だったが、眞妃にもの凄い剣幕でそう言われると何も言い返せなくなった。

 

「よく田沼の事を見ているんだな」

 

 翼の事をよく見ていないとわからない事ばかりだ。眞妃の観察眼に、京佳は感心する。

 

「当然よ。何年もずーーーっと片思いしていたんだし」

 

(何年も片思いしてたならどうして告白しなかった…いや、これ口にしたら泣くな…)

 

 石上と同じように疑問に思った事を口にしようとした京佳だったが、間違いなく眞妃が泣くので口を閉じた。

 

「でも純粋な人の身で神ってる人に挑むのは無謀かと。というか不可能でしょ」

 

 話を聞いていた石上が突然そんな事を言い出す。事実、あの2人は既に行けるところまで行っている。そこに割り込むのは、2人が別れない限り不可能だろう。

 

「…?神ってるって何?」

 

「おい石上!女子の前だぞ!!」

 

「あっ」

 

 石上、ここで失言。

 

「すみません。忘れて下さい」

 

「いや無理よ。教えなさいよ。何?神ってるって?」

 

 ただでさえ2人がイチャイチャしているのを見ている眞妃にこの手の話題はマズイ。石上もそれに気が付いたが、時すでに遅し。眞妃は石上の発言に食いついた。

 

「えーっとですね…男の僕が言うのはちょっと…」

 

「だな…すまん立花。任せていいか?」

 

「いいよ。えーっとだな眞妃。神っているっていうのは、つまり初体験を終えているっていう事だ」

 

 男子が言うとセクハラで訴えられるかもしれない。よって男子2人は同性の京佳に説明を任せた。

 

「初体験?ああ、ちゅうの事ね」

 

「「「……」」」

 

「別にそれくらい何とも…無くはないけど大丈夫よ。もう何度も見てるし」

 

 だが眞妃は初体験の意味をはき違えていた。財閥の令嬢と言うのは、皆こうなのだろうか。

 

「なぁ眞妃。大人の階段を登るって意味わかるか?」

 

「…?突然なによ京佳?それがちゅうの事でしょう?所謂お刺身の事」

 

「……あー」

 

 以前、中庭で眞妃から相談を受けた京佳。その時に眞妃は翼の見た目が変わった事を『大人の階段を登ったからでは?』と京佳に話している。あの時の京佳は、所謂性交に関係する事だと思っていたが、眞妃にとっては違った。彼女の中では大人の階段というのはお刺身、俗に言うディープキスの事だという認識だった。

 

「違うんだ眞妃…初体験と大人の階段って言うのはな…」

 

「……セッ!?」

 

 京佳が初体験の本当の意味を眞妃に耳打ちしながら教える。この時、男子2人は紳士的な対応として両手で両耳をふさいだ。そして眞妃は顔を真っ赤にした。

 

「な、な、何いってるのよ!?2人はまだ高校生よ!?そんなセッ…!は結婚してからじゃないといけないって法律で!!」

 

「高校生でも3人に1人は既に致しているらしいぞ。あと日本国内にそんな法律は存在しない」

 

「嘘!?そんなに!?一体いつから日本はそんな乱れた国になっちゃったの!?」

 

 日本の風紀を気にする眞妃。因みにだが、世界で最も性に対してオープンな国はスウェーデンらしい。

 

「あの感じ、夏休みじゃないっすかね…?」

 

「そうだろうな…俺、夏休み後半に1回2人に会ってるんだけど、その時には既に田沼の奴今みたいな風貌だったしな…」

 

「…これは他校に通っている友達から聞いた話なんだが、高校生は夏休みに致す事が1番多いらしい。開放的な気分になるからとかなんとかで…」

 

「やめてーーー!?時期を特定しないでーーー!?ハーブティーおかわり!!」

 

「お腹タプタプになりませんか?」

 

「いいから早く!!」

 

 生々しい会話をする3人。未だにそういった話題が苦手な眞妃は、ハーブティーを飲んで落ち着く事にした。

 

「まぁ要するにです。今眞妃先輩があの2人をどうにかするのは神殺しくらいの覚悟が必要って事です」

 

「……私には今の渚が魔王に見えてるわよ…何?私、勇者にならないといけないの?」

 

 石上の発言のせいで、眞妃は親友が恐ろしい存在に見えてしまった。

 

(しかし、これ結構デリケートな問題だよなぁ…恋愛と友情って…)

 

(漫画やドラマだとよく見る話だけど、実際身近で起こるとどうすればいいか分からないな…)

 

 眞妃のリアクションのせいであまり深刻に見えない問題だが、実際はかなりデリケートで深刻な問題である。友人か、好きな人か。昔から存在する、3角関係問題。その問題に、白銀と石上は考える。

 

(もしも石上が、四宮と立花のどっちかと付き合ったら…)

 

(もしも会長が、つばめ先輩と付き合ったら…)

 

((……おえ))

 

 そして胸が苦しくなり、吐きそうになった。

 

「あーもうダメね。相談すれば何かしらの解決策が見つかるとか思ってたけど、余計に頭がこんがらがるだけだったわ。相談相手間違えたかもしれな…どうしたの2人共!?ご、ごめんね!?真面目に相談に乗ってくれていたのに!」

 

 凄い顔をしている2人が怒っていると勘違いした眞妃は直ぐに謝った。

 

(眞妃の関係性は、殆ど私と同じだよなぁ…)

 

 一方で京佳は、男子2人よりは冷静だった。なんせ眞妃と渚、そして翼の関係性は、ほぼ京佳とかぐや、そして白銀と同じ。違いがあるとすれば、積極的かどうかというところ。

 

(眞妃には悪いが、これを反面教師にしよう…)

 

 そして悪いと思いつつも、眞妃を反面教師にして自分の今後に役立てようと思うのだった。

 

「ううう。何でこんな事になったのかしら…」

 

「そりゃとっとと告白しなかったからですよ」

 

「え…?」

 

 また泣きそうになる眞妃に石上が言い出す。

 

「恋愛はスピード勝負。好きになったら直ぐに告白するべきですよ」

 

 石上は自分の事を棚に上げた。

 

「それはわかってるわよ。でも、私はいつか翼くんから告白してくるって期待して、何にもアクションを起こさなかった…」

 

「それが駄目なんだ四条。恋愛で相手から告白をしてくるのを待つなんてただの逃げだ。時にはプライドを捨てるのも大事じゃないか?」

 

 白銀も自分の事を棚に上げた。

 

「……京佳も、そう思ってるの?」

 

「まぁな。凡そ2人に賛成だ」

 

 そして京佳は2人に賛成した。実際、京佳は自分から告白するタイプである。自分の事を棚に上げてなどいない為、この発言は何も問題はない。

 

「皆の言う事は判るわよ。でも判ってるけど怖くて自分から告白なんてできないもん!!

 

((わかる!!))

 

 眞妃が魂の叫びを口にして、それを聞いた男子2人は眞妃の叫びに同調した。

 

(絶対に私は勇気出して自分から告白しよう…)

 

 そして京佳は絶対に自分から告白しようと誓う。

 

「どのみちもう終わった話よ。あの時ああしていればよかったとか何百回も思うけど、現実は変わらない。いいこと?貴方達3人は絶対に私みたいになるんじゃないわよ?失恋って、想像以上にキツイから…」

 

「四条先輩…」

 

「四条…」

 

「眞妃…」

 

 どこか悟った様な顔をする眞妃。それを見た3人は、優しくしようと決めた。

 

「まぁ何だ。相談であれば、今後も聞くよ」

 

「そうですね。ハーブティー用意して待ってます」

 

「次はお菓子も用意しておくよ」

 

「白銀…石上…京佳…」

 

 眞妃は泣きそうになる。だがこれはうれし泣きだ。

 

「あ、またいる」

 

 そんな時、生徒会室にかぐやがやってきた。

 

「何よおば様。いいでしょ別に」

 

「おば様?」

 

「立花は知らないのか。四条と四宮は遠い親戚らしいぞ。まぁほぼ他人らしいが」

 

「成程。ところであの2人、仲が悪いのか?」

 

「それはよくわからん」

 

 眞妃がかぐやをおば様と言った事に疑問を覚えた京佳だが、白銀の説明で納得する。

 

「私は友達に会いにきたの。おば様には関係ないでしょ?」

 

「友達?ああ、立花さんですか」

 

「京佳もそうだけど、他にもいるわよ?」

 

「はい?」

 

 そう言うと眞妃は白銀と石上の後ろに行き、

 

「御行と優が私の友達よ?」

 

 2人を自分に抱き寄せながらそう言った。

 

(会長にまた女友達が増えてる!?)

 

 少し前に早坂と白銀が友達になったのもあり、かぐやは驚愕。更にその時早坂に『先ずはお友達から』と意味深な事も言われている。

 

(まさか、四宮を潰す為に先ずは私が欲して止まない人を奪うつもり!?)

 

 結果、見当違いな深読みをした。勿論眞妃にそんなつもりは毛頭無い。

 

「じゃ、またくるからね」

 

「おう…」

 

「僕に女友達が…?」

 

 突然の友達宣言にびびった白銀と石上。そして眞妃はそのまま生徒会室から出て行った。

 

(まぁ、あれは別にそういう意味じゃ無いだろうな…)

 

 かぐやが驚愕し、男子2人が茫然としている中、京佳はそんな事を思った。眞妃は今でも翼が好きだと言っていたし、別に白銀に乗り換えるつもりでもないだろう。あれは本当に、ただの友達宣言だと京佳は結論付ける。

 

 

 

 

 

 そしてその夜、生徒会室で言いたい事を言えたおかげか、眞妃は久しぶりに熟睡できたのだった。

 

 

 




 アニメのマキちゃん不憫可愛い。

 本当に誰か貰ってあげて…いや、本当に。


 本作ではカットされているお話。

 マキちゃんが白銀に相談する回。(原作98話)
 早坂と白銀のラップバトル。(原作108話)

 原作読んでいない人は、そのうちアニメで放送すると思うので気になったら見てね。

 また、矛盾点などがありましたらどんどん言って下さい。修正いたしますので。


 次回こそは三者面談の予定。

読んでみたいお話とかありますか?

  • 動物園デート(かぐや)
  • 少しえっちぃやつ(京佳)
  • 中身が入れ替わるお話(かぐやと京佳)
  • 1学期の短編集
  • マキちゃん関係
  • いいから全部書け
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