インフィニット・ストラトス〜転生者はMSを纏う   作:アーマードウイング

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どうも、アーマードウイングです。
まず…更新が遅れてすみませんでした!

書き直しとかネタを継ぎ足したりとかリアルで結構時間が取れなかったりとか等…
そのせいかこんなにも時間がかかり、文字数もかなり多めです。

今回からやっと原作に入ります!!

それではどうぞ!


いざ、IS学園へ!

秋良side

 

 

束さんと行動を共にしてかれこれ三年あまり…。

 

俺はもう15歳になった。

まぁ転生してるから前世も合わせて、精神年齢はおよそ33歳ってとこか……(精神面では)すでに成人しちゃってるな。

 

 

それと行く前に束さんが言ってた暗殺とか誘拐だっけ…あれホントにあったっんだけど。

 

お忍びで外で御飯を食べている時(もちろん変装をして)いきなり襲い掛かって来たりした時はマジでびっくりしたよ。

 

つっても束さんがあっさり撃退してまた食事に戻ったんだけどね…。

 

なんでも束さん曰く

「私って細胞レベルでオーバースペックだからね〜、あんな連中じゃあ相手になんないよ。束さんと生身で張り合えるのはちーちゃんぐらいだし♪」とかなんとか……バんなそカナ。

 

それからというと、事あるごとに暗殺とか誘拐に遭遇したりして、アクションスターも真っ青な逃走劇を繰り広げたりしたわけよ。

 

その時の俺はこれからコレが続くのかなと思っていた。

 

ところがある日の事、

突如束さんが

「女の子ってのはね、ピンチな時は男の子に助けて貰いたいものなのさ!」と言ってきた。

 

急にどうしたんですか?と俺が聞く前に

 

「というわけで!

アキ君には強くなって束さんを守って貰おうと思います!!」

 

「……どういうわけ?」

 

その日から束さん監修の元、(強制的に)特訓が開始された……なんでさ?

 

内容はというと、身体に無駄な筋肉を付けない身体作りをしたり、束さん相手に組手(という名の無理ゲー)をしたわけなんだが……

 

実戦訓練と称して時折襲ってくる暗殺者とかと戦わされた時はマジで死ぬかと思った…。

あえてもう一度言わせてもらうが、マジで死ぬかと思った!!(涙声)

 

流石にヤバかったら束さんの助けはあるけどさ…

 

そのせいか生傷とか大量に出来るのなんの…ちゃんと治療はしてるんだけど小さい傷痕が残ったりした。

 

てかよくそんなの相手して生き残れたよな、俺。

 

 

他にも武器を持った相手の対応として、様々な銃の分解から構築、オマケにCQCまで学ぶ事になった…。

 

なんで束さんCQC知ってんだよ……

 

そんなムチャクチャな特訓の結果、束さんみたいに蹴散らすとはいかなくても(正直言ってあれは無理だ)、今では俺が束さんに変わって暗殺者とかを撃退している……。

つっても流石に多人数は無理だからタイマンに持ち込んだり、罠にハメて一網打尽にしたりとかだけどな。

 

言っとくが、ずっと特訓してたわけじゃないぞ?他にも炊事や洗濯、掃除や執事(?)など色々と勉強したりして、今では俺が食事を作るのが普通になっている。

 

これまで色々と特訓とか勉強とかしていたわけだが、これらはあくまでついでだ。

 

本題はガンダムOOでお馴染み、

【太陽炉】ことオリジナルのGNドライヴの事だ。

 

実は俺と束さんはオリジナルのGNドライヴの開発に取り掛かっていたのさ。

転生特典のおかげで知識はあるからオリジナルの製作自体は問題なかったんだが、高重力下の環境が必要だと束さんに説明したら…

 

翌日、束さんが高重力発生装置を完成させていた……俺はもう驚かない。

 

とにかく、束さんのおかげで高重力下の環境っていう条件がクリアされたわけだから、すぐさま俺と束さんは全力で作業に取り掛かった。

 

 

結果、3年あまりでオリジナルのGNドライヴをやっとこさ二つ製作することにこぎつけた。

さらに、ISにGNドライヴを搭載させる事にも成功して、現時点ではガンダムOOの全機体を作る事も可能だ。

 

おまけに隠れ家にしている移動用ラボにGNドライヴ付けたもんだから、GN粒子散布して軍のレーダーに引っかかる事なく不法入k…ゲフン!!ゲフン!!

 

とまあ、だいたいこんな感じで研究とか特訓とかをしつつ、束さんと一緒に世界中を転々として、何かと忙しくて濃ゆい日々を送っていた訳ですよ。

 

 

 

え?今は何してるかって?

 

 

今はな……

 

 

 

 

 

ーとある街ー

 

 

 

 

「待てやぁぁぁァァァァ!!」

 

「今度こそとっ捕まえるんだ!!絶対に逃がすんじゃねぇぞ!!」

 

「ガンホー!!ガンホー!!!」

 

 

 

「いいいいいいやあああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

ガラの悪い黒服の連中から全力で逃げているところです…。

 

おかしいな…

俺は今日、散歩に来ただけなんだけど……。

 

そりゃあ特訓として束さんに襲いかかってくる連中を俺が相手してたもんだから、政府の連中は俺を【篠ノ之 束の関係者】だと思ったらしい。

まぁ束さんみたいに大々的に指名手配されたわけじゃなく、政府が秘密裏に束さんに対する人質として俺を捕獲しようとしているわけで、今じゃ一人の時に襲われるなんてよくある話だ。

 

………泣いていいか?

 

 

「ああもう!!

ついてねぇなぁ、オイ!!

はやくまかなa「ブー!!ブー!!」って!こんな時に誰だ!?」

 

俺はマナーモードにしていた携帯をポケットから取り出して電話に出る。

 

「もしもし!」

 

「あっ!やっと出てくれた!!

も〜アキ君何やってんのー?」

 

相手は束さんからだ。

てか

 

「やってんじゃねぇ!殺られそうなんですよ束さん!!

 

「パン パン!」

 

うおっ!?あっぶねぇ!!あいつら拳銃使ってきやがった!!」

 

俺は電話をしつつも走る速度を緩めず、拳銃の射線から外れるように不規則に走ったり、周りの障害物を利用したり、路地裏を使ったりして逃げ続ける。

発砲はご近所迷惑にもなるから止めてくんないかな!いやホントマジで!!

 

「それでェ!!

 

「パン! ピシュン!」

 

っと!何か用ですか!?」

 

あぶなっ!

今、髪の毛掠ったんだけど!?

 

「そうなんだけど……。

今、アキ君危ない状況なんでしょ?それだったら一旦帰ってきて、話はラボでするよ〜」

 

「ラボですね⁉︎わかりました!

 

「パンパン!! キィン!」

 

くっ⁉︎急いで戻ります‼︎」

 

「急いでね〜」 ピッ!

 

電話を終えたと同時に、俺は黒服の連中から死角になっている建物の影に隠れた。

 

「フゥ……あーマジで疲れた。とにかく、奴らをどうやって巻くか…」

 

とりあえず息を整えて俺はどうやってラボに戻るかを考えながら、まだ探し回ってる黒服の連中を見据える。

 

すると、黒服の奴らが集まって何処かに連絡を取っていた。

だとしたら応援とか呼ばれたりしたら厄介だな。

 

「こうなったら……先手必勝!!」

 

すぐさま俺は奴らが集まっているところに奇襲を仕掛ける。

 

その日、街の何処かで悲鳴じみた叫びが響き渡っただとか。

 

 

 

秋良side end

 

 

第三者side

 

 

ー束のラボー

 

暗闇に飲まれた室内、その中で空中投影型のディスプレイの明かりだけが輝いていた。

その明かりの中、部屋の主である束は秋良の帰りを待っている。

 

「遅いなぁアキ君…」

 

『『オソイ!オソイ!』』

 

束の独り言に、側を転がっていた二つの球体、もとい赤ハロとハロが反応する。

もう一体のハロはガンダムシリーズでお馴染みのグリーンカラーで、赤ハロの兄弟として秋良が作ったものだ。

 

ちなみに赤ハロが束、ハロが秋良専用のサポートAIとして行動するのだ。

 

「う〜ん、アキ君ならあの程度の雑魚共は普通に倒せるはずだけど…どうしたんだろう?」

 

さらりと雑魚呼ばわりしているが、束からすれば取るに足らない相手でしかない。

 

何より秋良は束が直々に鍛えあげているのだ。あの程度の連中に後れをとるわけがない……と思っているのだが、連絡が返ってこないことに不安になる。

 

心配になってもう一度連絡を取ろうと携帯に手を伸ばそうとした時

 

 

バシュッ!!

 

部屋の入口が音を立てて開いた。

 

すぐさま目を向けると、暗くてよく見えないがディスプレイの明かりで段々とその全体像がはっきりしてくる。

 

その人物は疲れているせいか息が荒くし、乱闘でもあったのか服装の至る所に土埃が付いていて汚れており、唯一の光源であるディスプレイの明かりに照らされて、首に付けている黒のラバーチョーカーに繋がっている紅色の牙のネックレスが光っている様にも見える。

 

はたから見れば不審者だと思われかねないが

 

「…ハァ…ハァ…た、ただいま戻りました…。」

 

その人物こそ、束が何より待ちわびた人……秋良だった。

 

束は秋良が帰ってきた事にさっきまでの心配など何処かへ行き、頬を緩ませて笑顔で出迎えた。心なしか、束の頭に付けているウサ耳もピコピコ動いているようにも見える。

 

「おっかえりーアキ君♪」

 

『『オカエリ!オカエリ!』』

 

側にいたハロ達も秋良の帰宅に跳ねながら挨拶をする。

すると

 

「とうっ!!」ぴょーん

 

ガシッ!

 

「ちょっ!?」

 

「にゃはは〜♪」

 

突然飛びついてきた束を、秋良は疲れた身体を鞭打って束が怪我しないよう考慮して、横抱き(言うなればお姫様抱っこ)で受け止めた。

 

束は自分の興味のない人間には冷酷なまでに無関心なのだが、その裏返しとして身内や自分の気に入った人間にはかなり甘い。

 

身内では箒、篠ノ之夫妻。

 

気に入った相手だと千冬、一夏、そして秋良が良い例だ。

 

「えーとですね…束さん?

帰ってきて早々にお姫様抱っこってかなりキツイんですが……」

 

「むー。アキ君〜?それは束さんが遠回しに重いって言いたいのかな〜?」

 

そう言って束はいかにも"不機嫌です"と言いたげに頬をふくらませる。

 

「それにコレは束さんを心配させた罰ゲームなのでアキ君に拒否権はありません!」

 

「いやでも、これは流石に…」

 

「ダメ〜?」 うるうる

 

「ぐっ!?」

 

ただでさえお姫様抱っこで身体が密着しているという何ともうらやまけしからん状態だが、抱えている側の秋良からしたら精神的にキツイうえにここにきて上目遣い+涙目の連続コンボ。

 

秋良のライフはガリガリ削られ、もはやレッドゾーン…瀕死状態だ。

 

そして…

 

「あーもうわかりました!やりますよ、罰ゲーム。」

 

秋良の根負けという形で勝負はついた。

 

『『アキラ ファイト!アキラ ファイト!』』

 

「そうは言ってもハロさんよ〜」

 

ハロ達からのエールをもらうがそれでもやるせない感は拭えない。

 

そして肝心の束はというと

 

「イェーイ♪」ギュッ

 

「〜〜ッッ!!?//////」

 

有無を言わせず秋良の首に手を回し、秋良に甘える様に身体を密着させてくる。

 

ついでに言うなら束の容姿は超絶美人と言っても良い。

さらにスタイルも良く、特に胸は異性だけでなく同性の視線を釘付けにしかねないほどであり、抱きつくたびに服越しから二つの柔らかいモノを感じる。加えて至近距離からの女性特有の甘い匂いが鼻腔をくすぐるというおまけ付き。

 

これで動揺しない男は枯れてるか、女性に興味のない特殊な性癖を持つ者だけだ。

 

現に

 

「(ぬぅおおおおおおおお!!!

た、耐えろ、耐えるんだ俺!!紳士だ、ジェントルマンの魂を下ろすんだ!!?///)」

 

束が密着してきた事で、顔を茹でだこみたいに赤くしている秋良の脳内では、冷静になるために紳士の魂を下ろそうとしているカオスな状況になっていた。

 

そのせいか

 

「(えへへ〜♪アキ君のぬくもりだ〜、やっぱりアキ君は落ち着くなぁ〜・・・・/////)」

 

僅かに頬を染めて気持ちよさそうにしている束に気付くことはなかった…

 

 

ーーーー数分後ーーーー

 

それからして、束は満足したのか秋良から降りてさっきまで座っていた椅子の場所まで移動する。

……妙に束の顔がツヤツヤしているのは気のせいに違いない。

 

その後を秋良はついて行く。

 

「ハァ…別の意味で疲れた…。それで話って何ですか?」

 

「おおーとそうだった!だけどそ・の・ま・え・に、これを見てよアキ君!ハロハロ!」

 

『『リョウカイ!リョウカイ!』』

 

束の声に反応した赤ハロとハロは、まわりに浮いているディスプレイの一つの画面を切り替え、ニュースの一面らしき映像を映しだした。

 

その内容に秋良は目を丸くする。

 

【緊急速報!

世界初の男性IS操縦者が現る!?

その名は織斑 一夏!!!】

 

「……………マジで?」

 

「マジもマジ、大マジだよ!

今じゃいっくんは世界中から注目されて大変なのさ!」

 

‘‘ISは女性にしか動かせない,,

 

それはISが普及している現代において必然とされている。だが一夏はそんな世の常識を覆したのだ、注目されないわけがない。

 

そして秋良が一夏に関する記事を読み終えた時、束が秋良にあることを持ちかけるのだが、

 

「それでね、ここからが本題なんだけど……」

 

「次に束さんは"アキ君にはIS学園に行ってもらいたいんだ"と言う。」

 

「アキ君にはIS学園に行ってもらいたいんだ……ハッ!」

 

某奇妙な冒険のクラッカーヴォレイしてる波紋使いみたいに秋良は束の次のセリフをあてる。

 

だが、何を勘違いしたのか束は僅かに頬を染めて身体をもじもじしていた。

 

「すっごーい!アキ君よく束さんの言いたい事がわかったね!いつの間にか束さんとアキ君はすでに以心伝心もできる関係にn」

 

「いやいや、そういうわけじゃないから」ビシッ

 

流石にネタをやっただけでここまで反応されては困るので、秋良はすかさずツッコミをいれる。

 

「も〜アキ君ノリ悪いなあ〜。

でも、話はさっき言った通りアキ君にはIS学園に行ってほしいのさ。」

 

「IS学園ねぇ……」

 

 

 

IS学園

 

アラスカ条約に基づいて日本に設立された、IS操縦者育成のための国立‘‘女子,,高等学校。いかなる国家、組織であろうと一切の干渉は出来ず、あらゆる国家機関に属さない、一種の独立国家の様なものだ。

 

「いっくんは貴重な男性操縦者だからね、政府の連中は身柄の安全のためにいっくんをIS学園に入学させたからね…」

 

「そんで、一夏一人じゃ何かと大変だから俺にも学園に行って欲しいってわけでしょ?」

 

「そういうことなのだよアキ君!

それともこう言った方がいいかな?

【本当の世界初の男性IS操縦者】さん?」

 

そう。実は束と行動を共にしていた時に、秋良は一夏よりも先にISを動かしたのだ。だが、その事を知るのは秋良と共にいた束だけだったので、政府にその事実が伝わることはなかった。

 

「順番は関係ないでしょ。それに男の俺が何でISを動かせるのかよくわかんなかったですし。」

 

「うーん、アキ君の身体をスキャンしてみても全くわからなかったんだよね……何でだろう?」

 

そもそも秋良がISを動かせるのは神様の転生特典のおかげなのだから、調べて原因がわかるはずがない。

くわえて秋良本人がISに関する記憶を消したうえで転生しているのだから尚更だ。

 

まさに真相は神のみぞ知る…と言える。

 

「それより、IS学園に入学とかそんな簡単に出来ないでしょ?確か編入試験とか色々あるはz」

 

「その点はだいっじょーぶ!!!

すでにアキ君の事を政府のアホ共に伝えてあるのさ!!あとIS学園に入学させるって言ったしねー♪ブイブイ!!」

 

「何それ怖い。((((;゚Д゚)))))))」

 

「ちなみに入学式は今日の9時からだよ〜。」

 

「はぁ!?」

 

束はVサインしながらサラッと言ってのけたが、いつの間にか自分の個人情報が流されてた事と急な日程を聞かされて秋良は戦慄する…。

 

「どうどう?ビックリした?」

 

「急展開すぎてビックリだよ!!

とにかく急いで準備するんで制服とか色いr「あ。忘れてた。」…何ですと?」

 

束の言葉により場が沈黙した。

 

背中を嫌な汗がつたうが、秋良はどうにかはやる気持ちを抑えて束に尋ねる。

 

「……えーと束さん?

まさかここまで手の込んだ事をしてて制服の事を忘れてたんですか?」

 

 

「え〜と………… テ、テヘペロ♪」

 

 

謝るどころか茶目っ気たっぷりに『テヘペロ♪』を返された……。

しかもそれが結構…いやかなり可愛らしかったのがなんとも言えない。

 

束の非情な(?)宣告を受けた秋良はというと

 

「そ…」プルプル…

 

「そ?」

 

「そりゃあねぇぇだろおぉぉぉォォォォォ!!!??」

|||_| ̄|○|||

 

床に手をつき、それこそ喉が張り裂けかねない勢いで叫んだ……。

 

 

そりゃあそうなるわな…ε-(´∀`; )

(by作者)

 

 

第三者side end

 

 

◇◇◇◇

 

秋良side

 

束さんのトンデモ発言の後、教科書とか色々探したんだが何一つ見つからなかった!!

 

しょうがないから学校で必要そうなもの(主にノートとか筆記用具等)を片っ端から鞄に詰め込んで行くことにした。

 

どうにかIS学園には着いたけど見つかると面倒だから一目につかない所で降ろしてもらった。

そういや去り際に束さんが「学園の校門前に迎えが来るから待っててねー♪アキ君ならきっとビックリするよ!!」と言ってたが、誰なんだろ?

 

 

とまあそんなことがあったわけなんだが、

 

現在

 

「束さんめ……こういうことはもっと事前に言ってくれって話だよ。」

 

俺はIS学園の校門前で迎えが来るのを待っている……

 

「にしても制服の代わりとして着て来たわけなんだが、どうにかなるか?」

 

・・・・・

スーツ姿で

 

ちなみに格好は黒のスーツで下はダークグレーのシャツに白のネクタイ、そして黒の革靴。

まんまガンダムOOのアリー・アル・サーシェスが着てたのと同じスーツだ。

 

何でスーツかって……制服の代わりになるのがこれくらいだったからだよ

 

「(ま、俺も着てみたいって気があったのもやぶさかでもないけどな)」

 

と、俺が内心独り言みたいな事を言っていたら後ろから誰かが近づいて来たようだ。

俺はすぐさま振り向き、そして驚愕する。

 

何故なら

 

俺は!この人物を知っている!!

 

黒のスーツにタイトスカート、すらっとした長身に狼を思わせる鋭い吊り目。

 

一夏の姉であり束さんの親友、そして世界最強のIS操縦者。

 

「千冬さん!?」

 

「久しぶりだな。それと、ここでは織斑先生だ。」

 

織斑千冬、その人だった。

やっぱり綺麗だよな…千冬さんって。

 

すると千冬さんは俺の格好を訝し目に見ていた。

 

「……何故お前は制服ではなくスーツを着ている?」

 

「うっ!」

 

やっぱり突っ込まれたか!!

 

つっても言い訳するのもしょうがないので、俺はありのまま全部話した。

それを聴き終えた千冬さんは右手で額を覆い、溜め息をついた。

 

「まったく……政府に手配するよう連絡をしておく。放課後には制服と学生証、教科書が届く筈だ。

今回は目をつぶってやるが、次はないと思え。」

 

「ありがとうございます!」

 

そう言って俺は千冬さんに頭を下げて礼を述べる。

 

千冬さんの配慮にマジ感謝!!

 

「お前の事は政府から連絡を受けている。二人目の男性操縦者ということもあって、特例として学園への編入試験は免除された。」

 

おぉー!試験免除とは気前がいいな!

 

「そういえばちふ……織斑先生、俺のクラスって何処ですか?」

 

「お前は私のクラスで受け持つことになった。それとSHRまであまり時間がない。教室まで案内する、ついてこい。」

 

そう言って先に歩き始めた千冬さんに俺は後からついて行く。

 

 

「(千冬さんのクラスに一夏がいたり……ってそんなわけないか。)」

 

 

 

 

秋良side end

 

 

一夏side

 

 

 

「皆さん、おはようごさいます。

副担任の『山田 真耶』です。

これから一年間よろしくお願いしますね!」

 

 

「「「「「………………」」」」」

 

 

「(ううっ…)そ、それでは自己紹介をしますので、出席番号順からお願いします。」

 

せめて俺だけでも反応しておきたいとは思うんだが、あいにく俺には先生の言葉に耳を傾けられるだけの余裕はない。

 

何故なら

 

「これは……想像以上にキツイ……」

 

俺は今、クラスメイト全員から視線を感じており、まさに針のむしろとも言える状況に置かれているからだ。

 

だいたい席が真ん中で最前列だったら嫌でも目立ってしまう。

 

俺は窓側の方に目をやると、六年ぶりに再会した幼馴染__箒と目があった。

 

「………」ふいっ

 

だが、薄情にも箒は窓の外に顔をそらした。

 

これが六年ぶりに再会した幼馴染に対する態度って……俺、そんなに嫌われてるのか?

 

「(そういえば……アイツは今頃どうしてるんだろ……?)」

 

俺は中学に上がる前にいきなり長期留学ということで何も言わずに行ってしまったもう一人の幼馴染の事を思い出す。

 

「(せめて手紙の一つぐらいくれればいいのに……。)」

 

俺はここにはいない幼馴染に内心グチていた。

 

「………君!織斑 一夏君!!」

 

「は、はいっ!?」

 

そのせいか、いきなり大声で呼ばれたのもあって思わず声が裏返ってしまった。

 

周りからくすくすと笑い声が聞こえてくる……は、恥ずかしい。

 

「あ、あの…お、大声出しちゃってごめんなさい。えっと…自己紹介、「あ」から始まって今「お」なんだよね……ご、ゴメンね?自己紹介してくれる…かな?だ、ダメかな?」

 

「だ、大丈夫ですから、ちゃんと自己紹介しますから、先生落ち着いてください。」

 

「ほ、本当ですか?や、約束ですよ!絶対ですよ!!」

 

俺の返事を聞くと、先生は俺の手を取ってすごい詰め寄ってきた。

 

まあ俺もやると言った以上、男として引くわけにもいかないしな。

 

席から立って後ろを振り向くが、さっきまで背中に感じていた視線が一気に向けられる

 

「えっと、織斑 一夏です。よろしくお願いします」

 

……って皆さん?何ですかその『もっと色々聞きたいよ!』的な視線は?

 

「(イカン!だがこのままでは『暗いやつ』のレッテルを貼られてしまう!な、何か方法は…)」

 

 

 

ーーーー私が呼ぶまでここにいろ

 

ーーーーあっ、了解です。

 

 

 

何か廊下で話し声が聞こえたような気が……。

とにかく、俺は呼吸を一度止め、再度息を吸って思いきって口にした。

 

「以上です!!」

 

「「「「「だああぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」

 

何故かクラスの半分くらいの女子が凄い勢いでずっこけていた。えっ?ダメでした?

 

ガンッ!!

 

「いっ一ー!?」

 

いきなり頭を叩かれた。

てか今の叩き方って…まさか!?

 

俺はおそるおそる振り向くとそこには

 

「げぇっ!カ○ズ!!?」

 

ガンッ!!!

 

「痛ってぇ!!」

 

さっきよりも威力がある拳骨を喰らった。すっげぇ痛い。

 

「だれが太陽を克服した究極生命体か、織斑先生と呼べ。」

 

な、何で千冬姉がここに?

てか教師ってマジかよ!

 

「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者にそだてるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者にはできるまで指導してやる。いいな。」

 

何という容赦ないジャイアニズム。

だが、俺の周りからは黄色い声援が響いた。

 

「キャーー!千冬様!!、本物の千冬様よ!!」

 

「あの千冬様にご指導いただけるなんて感激です!!」

 

「私、お姉さまの為なら死ねます!!」

 

「WRYYYYYYYYーー!!!!」

 

凄い盛り上がりだな…っておい!最後の人、人間辞めてないか!?

 

「まったく、よくもこれだけの馬鹿者が集まるものだ。私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」

 

そう言って千冬姉は鬱陶しそうな顔をする。

千冬姉…もう少し優しくしてもバチはあたらないと思うんだが。流石に今の発言はクラスの人も…

 

「きゃあああああっ!お姉様!もっと叱って!罵って!!」

 

「でも時には優しくして!」

 

「そしてつけあがらないように躾してー!!」

 

「YES!YES!!」

 

訂正。

逆にクラスメイトのテンションはめっちゃあがってました…何かこのクラスでやってけるのか本気で不安なんだが。

 

「それで?お前は満足に自己紹介すら出来んのか?」

 

「いや、でも千冬姉、」

 

パアンッ!!

 

「織斑先生と呼べ。」

 

「……はい、織斑先生。」

 

今日だけで俺の脳細胞は何個死滅したことか……。

 

そして、今のやりとりを見て俺と千冬姉が姉弟だとわかった途端、周りから話し声が聞こえる。

 

「え……?織斑君って千冬様の弟……?」

 

「もしかして世界で唯一男でISを使えるのもそれが関係して?」

 

「いいなぁ、代わって欲しいなぁ。」

 

いやいや最後の人、滅多に言うもんじゃないぞ?

 

「静かに。諸君、突然だがこのクラスに転入してくる生徒がいる。」

 

ザワザワ……

 

千冬姉の話を聞いて周囲が騒ぎだす。確かに入学初日にいきなり転入生って言われたら誰だって驚く。

 

「今からそいつを紹介する……入って来い。」

 

「失礼しまーす。」

 

「……ん?」

 

聞き覚えのある声がしたら、バシュッっと教室のドアが開いた。

 

中から入ってきた人物は何故か制服ではなく、スーツを着ていた“男,,だった。

 

漆黒の黒髪を腰まで伸ばしており、後ろ髪を赤色の紐で一本に束ねていた。

目は黒曜石を思わせるほどに黒く、背は俺より少し高くて体形は女性のように細身だ。

 

 

転入生が男だった事も驚きなんだが、俺は別の意味でその男に驚愕していた。

 

何故ならそいつは

 

「どうも。名前は

かんなぎ あきら

『神凪 秋良』、15歳。ま、この格好は気にしないでくれ。

趣味は音楽鑑賞にラノベ読書、特技…と言えるほどのものは無いな。まぁ男で戸惑うかもしれないけれど……仲良くしてね。」

 

数年振りに再会した俺の幼馴染だったのだから…。

 

 

 




ちょっとしたウラ話


秋良をIS学園に送り届けた後、何故か束はラボの中をせわしなく歩き回っていた。

「う〜ん、大丈夫かな〜?もしアキ君に既成事実とか出来てたりしたら…」ブツブツ

全然落ち着かない束を見て、赤ハロは尋ねる。

『シンパイ?シンパイ?』

「ふぇっ!?べ、別にそんな事ないよ〜///
束さんはただアキ君が他の娘に色目を使ってないか気になっただけで…」

赤ハロの言葉に顔を赤くし束はて否定するが、まったく誤魔化せていない。

『スナオジャナイ!スナオジャナイ!』

「も、もう〜〜そんなんじゃないってばーー!!///」

『ワアァァーー!!』

顔を赤くした束が赤ハロを追いかけている、そんな光景があっただとか…。

◇◇◇◇

最後まで読んでいただきありがとうございます。
感想、批評などがあればお願いします。

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