ようこそ実力至上主義の世界へ   作:Sayuki9284

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一週間ぶりです(。ᵕᴗᵕ。)

(〃´o`)フゥ…。何とか間に合いました 
実は前回でストックが切れてしまっていて、お盆はバイトもいっぱいで間に合うか不安だったんですが、何とか投稿30分前に終わらせることが出来てほっとしています。

それでは今話もお楽しみくださいませ(。ᵕᴗᵕ。)



第十話 早朝の出会いと生徒会

土曜日

 

この学校に入って初めての週末。俺は学校が始まって数日休みにしてた朝のランニングを再開することにした。

 

中学時代は基本毎日走っており、土日含めた休日は少し長めに眠りたいので、朝の七時くらいに起きてそれから適当に準備して、ランニングして、シャワーを浴びて、ちょうど九時くらいで朝食を摂るというのが朝のルーティーンだった。ただ学校の日はそういう訳にもいかないので、たいてい朝の五時くらいには起きて走っていたが……

 

 

イチ、ニ、イチ、ニ……

 

 

寮の外に出て、まずはきっちり準備体操を行う。周りに人がいたら少し恥ずかしいが、今はまだ朝の七時半。それも休日とあって、周りには人っ子一人見当たらなかった。

 

さて、じゃあそろそろ走り始めますか……ん?

 

 

俺が走り出そうとしたタイミングで、ふと寮の玄関が開く音が聞こえてきた。こんな朝早い時間に誰が出てくるのだろうかと振り向くと、そこには椎名さんほどではないにしろ、とても可愛くてスタイルのいいジャージ姿の女の子が、同じくこちらに少し驚いた顔を向けながら立っていたのだった。

 

 

「君も今からランニング?」

 

 

髪の色と同じピンク色のジャージ姿のその子が近づきながら俺にそう声をかけてくる。というか近づいてこられてよく分かったが、この女の子、胸がめちゃくちゃデカい。よくスイカだーメロンだーなんて巨乳好きが騒いでた気がするが、まさにそんな感じだった。もはや普通に歩くだけで揺れているのがわかる。

 

 

「あ、ああ…。俺は大園宏樹。Dクラスだ。」

 

「私は一之瀬帆波だよ〜。クラスはB。よろしくねっ。」

 

「おう。それで、一之瀬さんもこれからランニングか?」

 

「うんっ。まさか私以外にも走る人がいるなんて思わなかったよ〜。大園くんは今日から?」

 

「ああ。一之瀬さんは?」

 

「私も今日からっ。ねぇ、一緒に走ろ?一人より二人の方が楽しいし。」

 

 

一之瀬さんはなんというか、洋介とはまた違う形でクラスの中心人物になりそうな女の子だった。ノリがいいというか、まぁ櫛田さんと似たようなタイプなのだろう。ただ容姿に関しては、一之瀬さんの方に数段分がありそうだ。

 

 

一之瀬さんが準備体操を終えると、俺たちは二人揃って適当に走り始めた。コースは決まっていない。そもそも入学して一週間も経っていないのに、コースなんて正確に決めれるわけがない。それよりはもう気の赴くまま、道に迷わない程度で走った方がいいということになり、俺たちは適当に、走りたいと思った方向に走り始めたのだ。

 

一之瀬さんもこの学校に来る前からランニングなどは行っていたようで、ランニングしながらでも平気そうに俺と会話する。

 

 

「ねぇ。大園くんはもう寮生活とか慣れた?」

 

「まぁ多少はな。入学する前から分かってたことだし。そっちは?」

 

「私はまだちょっとなれないな〜。最初の二日くらいは朝起きてすぐここが寮の部屋だって認識するまで時間かかったし。」

 

「あー、俺もそうだったな。朝起きたら俺いっつもベッドのすぐ側にあるカーテンばっと開くんだけどさ、ここ立ち上がらないとそれできなくてちょっとめんどかったし。」

 

「あはは…。確かにいつも起き上がるだけで開けれてたならめんどくさいよね〜。」

 

「だろ?一之瀬さんは他に困ったこととかないのか?」

 

「んー、特にないかな。でも寮に入ったばかりでまだ物が全然ないからさ〜。今日か明日辺りにでもちょっと色々買いに行きたいなぁ〜。」

 

 

インテリアか…。男子の俺でも少しくらいはあった方がいいか…?でも実家でも俺と和樹は全くそういうの置いてなかったし、興味無いんだよな…。

 

 

「例えば何買うんだ?」

 

「う〜ん…観葉植物、とか?さすがに女の子として部屋が質素なままなのもね〜。使いすぎは良くないけど、10万あるんだし少しくらいは可愛くしときたいなぁ〜。」

 

「確かにな。俺もカーペットくらいは敷いとくか…。冬場とかそのままだと床冷たいしな。他はいいや。」

 

「あっ、私もなんか可愛いカーペット欲しいっ。壁紙とかはやり過ぎかな……」

 

「まぁ壁に掛けるインテリアとか色々あるだろ。壁紙よりはそっちの方がいいんじゃないか?」

 

「ふむふむ。にゃるほどにゃるほど。壁にかける時計とか、アクセサリーとか、確かに色々ありそうだね。」

 

「まぁ無駄遣いしない範囲で使ったらいいと思うぞ。経済は循環させなきゃだからな。」

 

「あはははっ。経済って、大袈裟だなぁ〜。」

 

 

一之瀬さんはそう言って笑うと、その後も次々と別の話題をもちかけてくる。学校のこと、クラスメートのこと、仲のいい友人のこと。

俺たちは色々な話題について雑談しながら、約一時間のランニングを終えてそれぞれの自室に戻るのだった。

 

ちなみに、この日から毎日朝のランニングで顔を合わせるようになったため自然と俺と一之瀬さんの仲は深まっていくのだが、それが色々功を奏してくるのはまだ少し先の話……

 

 

 

 

月曜日

 

朝のHRが終わった後で茶柱先生に呼び出しを受けた俺は、昼休みに職員室までやってきた。

 

 

コンコンッ……シツレイシマース……

 

 

中に入ると、茶柱先生が「こっちだ」と軽く手を挙げてくれたのでそこに向かった。そしてそこで、先生から一枚の茶封筒を渡される。

 

 

「生徒会からだ。私も中身は見ていないから、まずは自分で確認してみるといい。」

 

「わかりました。……えっと、ここで確認した方がいいですか?」

 

「いや?別にどちらでも構わん。後で確認して、何か私に頼まねばならないことがあったのならまた来ればいい。何せ私も自クラスから生徒会希望者が出たのは初めてでな。」

 

「そうですか。ではいちよう今確認しておきます。」

 

 

俺はそう言って茶封筒を開け中身を取り出す。中には厚めの紙と薄っぺらい小さな紙の二枚が入っており、厚めの紙の方には無事俺が一次審査を通過したことが書かれていた。

 

そして薄い紙の方。そこには今日から金曜までの一週間の日付が書かれており、そのどれかに丸をつけて担任に渡すよう書かれてあった。なんでもその日に二次審査(対面の面接)を行うらしい。

 

うん。正直いつでもいいな。というか早い方が嬉しい。

 

そう考えて、俺は今日、そして念の為明日の日付にも丸つけて茶柱先生に渡す。

 

 

「先生、この紙をお願いします。」

 

「なんだ?これは。」

 

「二次審査の希望日です。一次審査は受かったそうなので。」

 

 

茶柱先生は俺から紙を受け取ると、そこに書かれてある文を読む。

 

 

「……ふむ。なるほど、これも担任経由か。まぁいいだろ。自クラスから生徒会役員が出るかもしれないというのは、私としても喜ばしいことだからな。確かに受け取った。また日付と時間が決まったら私から伝えよう。」

 

「ありがとうございます。では失礼します。」

 

 

 

そして、今日の放課後。さっそく茶柱先生からこの後面接をやることになったと聞かされ、俺は生徒会室の扉の前までやってきた。

 

予定の時間には少し早いが、俺は生徒会室の扉をノックして返事を待つ。

 

 

「どうぞ。」

 

 

中から女性の返事が聞こえたので中に入ってみると、そこには部活動説明会の時に司会進行をしていた小さな三年生の先輩と、圧倒的な存在感を漂わせる現生徒会、堀北学が待ち構えていた。

 

生徒会長は一番奥の椅子に腰掛けており、その斜め後ろに小さな先輩が資料のようなものを持ってたっている。そしてそんな二人の正面に来る位置に、ポツンと寂しく椅子が置かれていた。

 

俺は一回を頭を下げて自己紹介すると、生徒会長から許可(?)が出たので、椅子のところまで行ってもう一度頭を下げてから腰を下ろした。生徒会長はそれを見届けると、後ろの女の子から渡された資料に目を通しながら口を開く。

 

 

「まず初めに……」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

結論だけいえば、面接はなんの問題もなく終えることが出来た。途中「この学校のことをどう考えている?」や、「中学時代に何か問題を起こさなかったか?」など変わった質問も飛んできたが、まぁ予想外という程でもないので、特に問題なく答えられた。

 

結果はまた担任経由で今週中には届けられるらしいが、果たして受かってるだろうか…?

 

できればそれが吉報であることを祈りながら、俺は一人寮に向かって歩き始めた。

 

 

 

宏樹が帰ったあとの生徒会室では、現生徒会長で歴代最高とも言われる堀北学が、右腕とも言える書記の橘茜と、今行われた面接について話し合っていた。

 

 

「どう思われますか?会長。」

 

「悪くない。会話の内容からちゃんとこの学校のことを理解し、既にその真相に手を届かせつつあることが伝わったからな。」

 

「そこまで…ですか?」

 

「ああ。口では当たり障りのないことを言っていたが、この学校のシステムに疑問を持っているのははっきりわかった。会話をしてても頭がいいのは理解出来たから、下手をしたら今週中にもこの学校の真のシステムに気づくかもしれん。」

 

「……そんな人物が、Dクラスにいるなんて……」

 

 

橘茜が呟いたその言葉は、堀北学も同様に思っていた。

 

学力、運動能力、機転思考力、協調性、その全てにおいて、大園宏樹はこの学校の面接からA判定、もしくはそれに限りなく近い評価を勝ち得ていた。それならば通常Aクラスに配属されるのは必然であるはずが、何故か〝不良品〟であるDクラスへの配属。

 

この場合考えられる可能性は二つ。一つはその人の性格面で問題がある場合。例えば表では優等生ずらしてても、実は裏では喧嘩や恐喝などを繰り返していたり。

 

だが今面接した限り、どうも大園宏樹からはそのような雰囲気は感じられなかった。極々普通の優秀な生徒、そんな感じだった…。

 

そして二つ目は、過去に何か問題行動を起こしていた場合。ただしこれはレアケースだ。例えば過去に何か犯罪のような行為をしていても、ちゃんと罪悪感と共にそれを償っているなら大したペナルティは受けない。要はその人が真にどういう人か、というのが問題なのだから、ちゃんと反省し、それを繰り返したりしていないのなら、ここまで大きな罰を受けることはない。

 

だが、大園宏樹はDクラスに配属されている。それはすなわち、大園宏樹には何か重大な過去があるということだ。

 

 

そして、その事件とは……

 

 

 




いつも愛読してくださっている皆様、今回もお読みいただきありがとうございます。

実はちょっといま後悔してることがありまして、宏樹くんをAクラスにしておけばよかったかな、と。ヒロインを井の頭さんにしたくてDにしましたけど、主人公のスペックめちゃ強くしたせいで過去に問題を起こさないとDクラスに配属される理由が無くなってしまい、その理由を考えるのがこれまた大変で……

ですのであれなんです。最後の『その事件とは……』ってとこなんですけど、あれ『まだ秘密です』って理由に加えて、半分くらいは『思いついてないからです』ってのがあるんですよね〜笑

まぁそのうちいいの浮かぶと思いますし、そこら辺はツッコまないで待っていてください笑
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