説明転生とは、肉体が生物学的な死を迎えた後には、非物質的な中核部については違った形態や肉体を得て新しい生活を送るという、哲学的、宗教的な概念。これは新生や生まれ変わりとも呼ばれ、存在を繰り返すというサンサーラ教義の一部をなす。
なるほど、確かに私の身に起きたこの現象は転生だ。過労で死に、アニメや漫画、物語でよく作られる天国や地獄、閻魔大王と会わずに、気づけば生を受けている。
現実で想像したものは実現するというのならば、天国や地獄と言った場所や閻魔大王という人、現象。それらにお会いしてみてから転生という奇妙なものを受けてみたかった。
ーー最も、花や虫、畜生でもいいから地球に転生してみたかったがーー
いや、地球ではある。この超常現象「個性」というものが総人口の八割にも達し、摩訶不思議な力が蔓延るこの世界を地球ではないと、元無個性な私にとっては地球と認識したくないだけ。
しかしこの「個性」なるほど、物語の世界だ。
この物語の主人公は「緑谷 出久」。この総人口の八割が個性を持ち、強力な個性持ちはヒーローの道が開かれる世界において、不幸にも親の個性や家系の個性、特殊な個性に恵まれない、謂わば無個性のままヒーローを目指そうとした男の子。
幸運にも、個性を憧れの人から授かり個性を持ち、仲間と共に巨悪を倒す。
その物語の最後は涙なしでは語れない程のもので、映画やアニメも作られた程である。
...では、その主人公が主人公ではなくなったら?
もう話のオチは知っているし、それを改めてなぞるのもいいかも知れない。協力するのもいいかも知れない。けど、オチは知ってしまっている。
作者の設定だけ貰い、自分でアレンジし、実践する。
「緑谷 出久」はヒーローとして活躍した。なら、第三者の介入によって、その物語を壊そう。
そうと決まれば、早速行動だ。
折寺中学校の二年生から物語は動き始める。というより、それまでに個性という能力を身体に身につけるために今までその体を作ってきた。
この時期の「No. 1」は事務所通い。来年からは高校の移籍準備と弟子の育成、再来年は教師になるのだから彼の今後の忙しさは容易に想像がつく。だから、この時期が最低期日である。
ヒーローは人気社会だ。ならファンの
[ヴィランに襲われると私の個性の一つ『予言』で出ました。敵の襲い方、名前、個性は分かりませんが、同封した予言書から察するに、私は二週間後にとあるヴィランに
と、予言した風の嘘の紙と一緒に事務所にファンレターと一緒に送った。
その一週間後の月曜日、某チェーン店に人が来た。時刻は17時30分と、予想より早かった。
「君が手紙を送った子?」
「問1。同封したものは何でしょう.何だろ、謎掛けかな」
「」
と、聞いてきた女性を無視する。女性はスマホを手に取って何やら操作をしているらしいが、どうやらこの問題の答えを知っているらしい。なら教えてもらおう。
『四行の詩みたいな予言』
「.はい。手紙を送ったのは私です」
「親御さんと少し話をしたいんだけど、親御さんとかいるかな?」
「.親は私の小さい頃に。災害で」
と、本当のことを言う。何しろここは信用勝負。嘘をつくわけにもいかない。
「ごめんなさい。ん? 育て親とかはいるわよね?」
「あ、はい」
「なら、その親と話させてもらってもいいかしら?」
「構いません」
目の前にいるのはヒーローコスチュームを着てないミッドナイト。なるほど、雄英の人に頼んだか。確かに、手紙が嘘の可能性があってNo. 1を嵌めようとしてる可能性だってある。
「この予言は誰が書いたものですか?」
「私です。個性の一つ「予言」で義娘の予言を書きました」
「その予言、私にも書いてくれませんか?」
「私に言われても」
「? 娘さんの予言を書いたのは貴女ですよね?」
「えぇ、確かにそうです」
「義母さん、私が説明するよ。というわけでミッドナイトさん。この紙に貴女の名前、生年月日、血液型をお書き下さい」
言われて差し出されたのはシャーペンとA4のルーズリーフ。ミッドナイトは疑いながらも言われた通りに書いていく。
「これでいいかしら?」
「はい。ではいきます。【天使の自動筆記】」
念能力を発動し、四行詩を書いていく。そしてそのペンは数分もしないうちに書くことを終えた。
「.はいどうぞ。ミッドナイトさんの予言です」
差し出された預言者を受け取ると、意味が分からない詩が書いてありとても預言とは思えない。しかし、校長が言うからには「これは表現技法がめちゃくちゃでかつ抽象的な文だから君たちに分からないのも無理ないさ! 実際、僕もこれを全部解析しろって言われたら少しは時間がかかるからね! はは!」とのこと。つまり、予言について書いてあるとあの校長が予想したのだ。
しかし、なぜその「予言」を義母が使えたのか。なぜ娘が自分に使えないのか。それを問うと、驚く答えが返ってきた。
「義母さんの個性は予言でも模倣でもありません。個性「料理」。ただ料理に失敗しない、必ず美味しく作るという個性です。そして私の個性は「想像」。物語を作り、その物語の登場人物の力を使える。もし不安に思うなら個性届けを。許可書などの書類が必要なら許可書にサインします」
「.いいえ。その必要はないわ。貴女の物語の登場人物にその予言ができる人物がいると?」
「YES」
大体分かってきた。けど解せない。
「.なら、自分につかえないの?」
「YES」
「なぜ?」
自分でキャラクターを作るなら、自分に予言ができるキャラクターを作ればいいじゃないか。或は、自分にも予言ができるキャラクターを。
「.そんな無敵のキャラクター作ったら、ヒーローサイドにも敵サイドにも使えません。だから、自分には使えないと言う
彼女はそんなデメリットをつけてないし、そもそも物語を描いていない。彼女は嘘をついている。が、そんなものは知らないミッドナイトは話を続ける
「.ん? なら同封した預言は?」
「【口写し】」
途端に、彼女と母親は口と口のキスをした。この2人はそう言う趣味があったか! 昂る! (18禁ヒーロー談)
「.ぷはっ。この力は自分の力と他人の力を交換する力です。交換だから力のない、つまり無個性の子には使えませんし、そもそもキスという行為をしなければならないので近付く必要があります」
故にそこまで強くない。交換後も交換しないといけないし。そう彼女は付け加える。
いわば反則技である。自分にかけられないなら他人に一旦渡して、予言してその後戻す。デメリットなんてものはあってないようなものである。
個性の一部を自分の目を見て理解したミッドナイトは明日の予定を話した。どうやら明日から二週間、本来なら一週間でいいところを大事を見て二週間雄英で預かることにしたらしい。勿論母子共々。
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しかしここまで上手くいくとは。凪はそう考える。
まぁでもそれもそうか。とも考える。
デクのお母さんは第4世代と言われる。この世代じゃ珍しい。
以上の事を考えて、この個性という異常の始まりは数年〜十数年という短い期間じゃない。1世代30年と考えると、120.100とかそんな単位だ。
現代が2013年。つまり1913年。大体そこら辺から個性が発現してきた。
日本は明治。明治に出た漫画か。あっても私は知らないな。
個性なしの体力測定の記録云々が少し気にはなるが、総人口の八割が個性あり。逆に言えば個性なしが2割。その2割を救うためのシステムなんだろう。
実際に過ごしてみても、ゲーム、漫画というものは在り方を変えている。ゲームはシミュレーションゲームや落ちゲー、音ゲー、癒しゲーといったゲームが売れ、例えばRPG、アクションといったゲームはめっきりみない。
また、漫画や小説も恋愛小説や推理小説、或は売れてるゲームの小説など。漫画もそれに近い。
つまり、個性というのが大半以上を占めている世の中じゃ普通はありえないものは売れないしそれ以外の要素は飛ぶように売れる。
だからこそ、漫画を描いて得た能力という嘘が生きる。個性届けというシステムは一回改善した方がいいのではないかと思う。
個性名「想像」自分の知ってる能力を使うことができる個性。伸びる事もできるし魔界道具も使える。十万馬力を出す事だってできる。
まさに転生をした私向けの個性じゃないか。明日から二週間の間には欠点も消せる可能性もあるわけだし。
個性を使って得た念能力の力は消せなかった可能性がある。あの虚偽の予言──薄っぺらな嘘で作られた嘘の予言を。
つまり、個性を使って能力を発動したらこっちの勝ち。その個性を使うのを防いだらあっちの勝ち。
後書きでは、使った作品名や能力をかけたらいいなぁと思ってます。
なお個性は自分の過去の作品から再利用した模様
「めだかボックス 安心院なじみ 口写し」
「HUNTER×HUNTER ネオン=ノストラード 天使の自動筆記
ヒソカ=モロウ 薄っぺらな嘘」
年代とかはちょっと考えました。
オールマイトと会うはずがオールマイトどこ...ここ?