病室で眠る先生に使い、怪我を治す。13号先生は自分が動かなくても治療すれば治るらしい。
「...起きないね」
「怪我は治しましたが、麻酔までは切れませんので。麻酔が切れればそのうち起きますよ」
3人しかいない病室を後にし、廊下のベンチに座る。
「...君の予言で出てきた敵が現れ始めた」
「!」
何とびっくり。この時はまだバックの存在には気付いていないはずだがもう気付いているとは。
「不幸にもどこに拠点を構えているか、そもそも構えていないのかは分からないが、君の予言から一年、敵が頭角を露わにした事でこちらで対策していた机上のものがようやく出せそうだよ」
机上のもの...?聞いてみたい気もするが、ここで知るのは面白く無い。
「そうですか。良かったですね」
「雄英体育祭が迫っている」
「「「「「クソ学校ぽいのきたーーー!」」」」」
包帯を巻いてない相澤先生の口から体育祭の詳細が話されたりその人気ぶりを八百万が言ったりしている。
「今年に関しては開催に否定的な意見もあるが、開催はする。雄英の管理体制や屈しない姿勢を見せつけるいいチャンスでもある。警備は例年の5倍以上だ、生徒諸君は安心して体育祭に挑んでくれ」
例えばこれがヒーロー高校では無い、普通科の高校ならバッシング理事長や校長諸々退職だろうけど警備強化します!の一言だけで開催できる程の信頼を得ている学校という事なんだと思う。
さて私はどのように動こうか。騎馬戦の事もあるから一位にはなりたくない。だけれども、手は抜きたくない。
そんな事を考えていると、放課後になってしまった。不味いな、放課後は囲まれイベントがあるんだった
「と、通れない……」
「おそらく、唯一敵に襲われた組としてみてみたい気持ちはあるんでしょうね」
「あぁ、かもな...」
「というわけでここは爆豪君に道を開けてもらいましょう。爆豪君、頼みました」
「俺を使うな!お前が開けろや!」
「おや、爆豪君ならここで一目おかれる選手になれるかと思って道を開けるという活躍の場をあげたのですが...開けられないというなら仕方ありません」
「んだその煽り!開けられるわ!」
ズガズガと歩いてきては群衆の前に立つ爆豪。周りを見てから
「敵情視察なんか意味ねぇから道開けろモブ共」
の一言。
「モブ!?爆豪、知らない人の事をモブはやめろ!?」
おお、ツッコミ役が瀬呂に変わった。
「どんなものかと見にきたら随分偉そうだなぁ。ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?」
「あぁ!?」
「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅しちゃうなぁ」
「幻滅でも何でも勝手にしろや!」
「いや、ヒーローって人気商売みたいなところあるので幻滅させるのは不味いですよ爆豪君。そんな事もわからないならやっぱ政治家目指しましょうよ」
「お前も煽るなよ鈴鹿!!」
...よし、煽りは万全。
周りの反応を見てみると、爆豪がヒール役、私もヒールにはなってしまってるがそもそもA組全体がヒールみたいなもんだから仕方ない。
私の煽りが万全なら、轟が大幅な強化ができる。少しばかりエンデヴァーには犠牲になってもらうが家族を蔑ろにした罰だ。それに、想定している範囲ならそこまで重くはない私刑みたいなものだ。
目指すは轟の炎使用、及び私が楽しむ。これをモットーに後2週間。過ごしてみよう。
「鈴鹿」
「!何でしょう轟君」
おや?
「客観的に見て、実力はお前と同じかお前の方が上だと思う」
「嬉しい評価です」
「けどお前には勝つぞ」
ここしかない。まずは一個、特大の煽りをいれる。
「挑戦状と受け取りましょう。そしてそれは受理しますが...あぁ、成る程」
「?」
「全力でこない人の挑戦状を受け取ってもただ虚しいだけだと感じてしまって...はぁ」
「...あ?」
「あぁ、何でもありませんよ。ただ、手は抜きませんから」
火花を散らしながら会話を進めていくと、とうとう入場時間となった。
「全開にして刮目しろオーディエンス!群がれマスメディア!今年もおまえらが大好きな高校生たちの青春暴れ馬…雄英体育祭が始まディエビバディアァユウレディ!!?」
「「「「「イェーーーーーーイ‼︎」」」」」
「けどどうせオメーラアレだろ!?こいつらを見にきたんだろ!?敵の襲撃を受けたにも拘らず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!ヒーロー科‼︎一年A組だろぉぉぉ⁉︎」
「続いてB組!普通科...」
やっぱA組の時と他のクラスの盛り上がり方が違うな。補正があるとはいえ、メディアの注目はA組に偏ってたから当然ともいえるが
「せんせー。俺が一位になる」
「「「「「やりやがった!」」」」」
(短いけどここは区切りよくしたいからすまぬ)