転生アカデミア   作:お月見桜

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「状況は最悪、少なくとも2チーム協力して...というのは無さそうなのが救いですね」

「あ、監視してるチームはあの人を除いて凍りました!」

「...分かりました」

「爆豪に注意しつつ、狙うは一位だ」

「二つとも取るぞ!」

各々の騎手が狙いや状況を確認する。当然、他の騎馬のポイントを稼ぐというのも手なのだが、数チームを除き戦闘不能(足を凍らされている、痺れている)なので取ったところで狙われやすくなるだけだ。

ここが勝負の分かれ目であることは選手は勿論、観客も目を見張っている。

「皆さん、私の指示に何も疑問を持たず行動してください」

「あんだけの功績あげたんなら、疑問も何もないでしょ!」

「鈴鹿、やるぞ!」

一位の左右に二位と三位。果たしてどのような結末になるのか。観客のボルテージはマックスに達しようとしている!


13話

「【ザグルゼム】」

 

不意を打つような形で轟側に光球を放つ鈴鹿。しかし、スピードはないので簡単に避けられ、地面に着弾

 

『さぁ囲まれている一位チーム鈴鹿!攻撃をするにも簡単に避けられてしまったぞ!ここからどう対処するのか!』

 

「不意をつこうと思ったのですが避けられました」

 

「行動するならせめて一言はくれ!」

 

「すいません、なら2チームの警戒を発目さん、耳郎さん頼みます」

 

どっちを警戒すればいいのか?と聞くまでもなく、2人は返事をする。どうせ両方とも警戒しなければいけないのだから。

 

「「了解!」」

 

そして、いつも狙われるのは人気者もとい、一位の定め

 

「黒目!酸!」

 

「あ・し・ど・み・な!」

 

短い命令だが、もともと作戦でも立ててたのだろうか。名前を呼んでくれないその態度に不満は持ちつつ、仕事はきっちりこなす

 

「後方に撒かれた!」

 

状況的に挟み撃ちのような形になっていることも考慮してなのかは分からないが、少なくとも逃げるという選択肢は塞がれた

 

「クソ髪いくぞ!」

 

「おう!」

 

爆豪側からは爆破と硬化による物理が。

 

「上鳴放電、俺もやる。八百万頼んだ」

 

「はい!」

 

そして轟側から放電と氷結、計4つの暴力が襲い掛かろうとしている。

 

『キタキタ両チーム一斉攻撃!観客ども、どっちが一位の鉢巻を取れるか予想してみろ!マスコミ、明日の新聞の写真チャンスだぞ!』

 

「【リマ・チャージル・セシルドン】」

 

「「「「!!」」」」

 

『で...でかーーーーーーーーい!!なんだこれは!?盾か!?盾なのか!?』

 

そこに自チームを守るかのように、突如現れた盾二つ。ちょうど左右の攻撃を守れたようだ

 

「上鳴、お前の放電は無差別なはずだろ?」

 

「あ、あぁ...けど今」

 

しかし問題はそこではないと轟チーム。

 

本来、上鳴の個性は帯電であり、無差別に放たれる放電がネックだったのだが、それがあろうことか、一つの方向に、しかも頓珍漢な方向に向かったのだ。

 

「私は見ましたわ!少し前に鈴鹿さんが放ったあの光球、その着弾点に反応してましたわ!」

 

「...あれか」

 

この状況になる前に避けたあの光球。あれに誘導されたのだ。

 

「えっ、て事はあれがある以上...」

 

「無力化ですわ」

 

絶望の顔をしている上鳴に対し、1人の個性を丸ごと無に帰されたことに苛立ちを隠せない轟

 

「チッ...かてぇ」

 

「おいどうすんだ爆豪!俺ら2人係でやっても壊れやしねぇぞ!」

 

「私の酸でもとけないよ!?」

 

一方爆豪チームは盾の破壊を試しているが、これがヒビすら入らない。芦戸も酸で溶かそうとしているが、溶ける様子もない

 

「なら回り込め!正面だけだろ!」

 

移動するなら後ろから。背後に周りこもうとする爆豪チーム

 

「移動...!」

 

「おい大丈夫か!?」

 

「腕の負担凄そうですね!」

 

そしてその盾を貼った鈴鹿の負担は決して小さくない。思いが盾に反映され硬さは誇るものの、本人が諦めて仕舞えばそこまで。

 

「取り敢えず正面にいないし正面出たら右前!その後反転」

 

後ろから回り込むのを音で知って、ガラ空きのスペースである右、しかも距離を取るために前に進もうとする。

 

盾が一旦解除される。両チーム、追いかけようと騎馬を動かす

 

「飯田ダッシュ...飯田?」

 

 

 

「醤油顔!黒目!」

 

「せろな!わったよ!」

 

「突進してきますよ!」

 

テープと酸を使った突進のような移動。前を担当している尾白の両肩を叩き、合図を送る

 

「任せろ!」

 

それは、1人は任せたという合図。そして、1人は任せろという合図

 

「【しめりけ】【ザケル】」

 

そして自分は騎手の爆豪を封じ、電撃でチーム全体を牽制しようとするが

 

「こん...くそがあああああああああ!」

 

「!【ラウザルク】」

 

爆豪が手を前に出してきて、電撃をチームになるべくいかないようにしている。そして牽制が間に合わないと察知した鈴鹿に電撃が走る。

 

「「「「おおおおおおおおおお!」」」」

 

切島vs尾白、鈴鹿vs爆豪。四者手と手をぶつけ、力押しの構図である。

 

『さぁさぁ今度は個性と個性のぶつかり合いではなく、身体と身体のぶつかり合い!正直今までのドッカンバトルよりこっちの方が見応えあるぜ!なんせ今までは隠されてたり盾で見えなかったりしてたからな!』

 

「醤油顔!」

 

「!」

 

テープを使って鉢巻を取らせようと指示する爆豪

 

「耳郎さん!」

 

「...!」

 

取らせまいとイヤホンジャックで器用に防ぐ耳郎。そんな3人を支える発目と芦戸。

 

『鉢巻の奪取をなんとか凌いだ!さぁ、1000万ポイントの鉢巻を奪えるのか!?』

 

「今じゃね!?」

 

「八百万!」

 

「はい!」

 

だが。熱くなりすぎてもう1チームの存在も忘れてはならない。それも、強力なチームを。

 

「「!」」

 

騎手の2人が気付く。そしてあれは危険だとも。

 

なぜなら絶縁体シートを被った飯田が肩に上鳴を乗せて(肩車)走ってきているのだから。

 

『ここで乱入者、飯田・上鳴...っておい!騎手の轟はどうした!?』

 

「いけ!」

 

そして騎手の轟は八百万の作った土台の上に。ある程度の高さを保っているため、テクニカルと判定され問題はない。

 

『土台の上に立ってやがった!まぁ空飛んで騎馬を解除してたりしたもんな!それ考えたらあれくらいなら問題ねぇわ!だって地面じゃねーもん!』

 

「離れろ!」

 

「左...いや右方向に!」

 

両チームの騎手が指示を出す。

 

「くらえ!」

 

「【セウシル】」

 

放電の回避に間に合わないと判定した鈴鹿はあの放電の威力はそこまで高くないものと判断し、自分達の周りに小さいドーム型の盾を貼る。

 

「!...ふんばれやぁ!」

 

爆豪は爆破が使えると気付くと、3人を無理やり押し倒し回避を取る

 

「ちょっ!?」

 

「うわっ!?」

 

「クソ髪!」

 

「...っおう!降りてこい!」

 

いち早く立ち上がった切島の肩にのる爆豪。

 

「氷結...も出来そうにないか...!」

 

「いや飯田、今のはあいつらの判断が早かった。で、こっから俺らも交わるぞ」

 

いつのまにか自チームに戻っている2人。悔しがる飯田のフォローと相手チームを褒めつつ、自分たちも取りに行くと再度気合を入れ直す。

 

『な、なんとあの早くて広い攻撃を防いだぞ!これは本当に分かんなくなってきた!果たして、どちらのチームが1位の鉢巻を奪うのか!?はたまた、奪うことができずに逃げ切ることができるのか!?』

 

(爆豪がチームを救ってる...!?)

 

そして内心、色々驚いている鈴鹿。しかしそんな余裕も時間もない

 

『さぁさぁ残り二分を切った!激しい一位争いの中、未だ逃げ続ける鈴鹿チーム!追うは二位と三位の轟、爆豪チーム!』

 

「残り二分か...まじぃな」

 

「おいどうするよ爆豪!もう時間ねぇぞ!?」

 

「分かっとるわクソが!」

 

追うチームに焦りの色が見られる。だがしかし、追われるチームはそれ以上の緊張感と焦りが生じる。

 

「もう策尽きてるけどどうすんの!?」

 

「ここまできたら後はもう自力でやるしかなくないか...!?」

 

「機械も悲鳴上げてきてます...あれほど激しく動かすとそこまで持ちませんか...」

 

「大丈夫です。後はもう横綱相撲のように、構えて守るしかないので。」

 

「「それは大丈夫とは言わない!」」

 

まさかのここにきて作戦なし。後手に回るしかないとは。

 

「...おいクソ髪」

 

「あ?なんだ爆豪」

 

「みんな、少し聞いてくれないか?」

 

「?どうした飯田」

 

それぞれの主要人物がチームに話しかける。

 

「...なるほどな。確かにそれができれば楽だわ。」

 

「...いけるのか、飯田」

 

「あぁ!だから、僕に時間をくれないか?」

 

「...分かった。俺はお前のそれにかける。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

作戦会議が終わり、それぞれのチームが最後に賭ける。

 

「...ごめん、聞き取れない!」

 

なんとか相手の作戦を聞き取ろうとした耳郎。だが、この騎馬戦にてその個性の力を使いすぎて、うまく聞き取ることができなかった。

 

「なら耳郎さんは休憩!」

 

(個性も身体能力。使い過ぎればそれもうまく使えなくなる...か)

 

 

「「いくぞ!」」

 

「...!」

 

『なんと爆豪ここで飛んだ!』

 

また騎手が空を飛び、気を窺う。視界が良好か否かという違いはあれど、どこかで、それもついさっき見た光景である。

 

『やられたらやり返すとでも言いたいのか爆豪!やりあって緊張が増したその隙に何とかしてでも取るってか!?』

 

 

「...尾白正面!」

 

「くっ...この!」

 

フリーになった騎馬が襲いかかってくる。早く何とかしなければ...!

 

「芦戸!こい!」

 

「そっちね!分かったよ!」

 

「逃げますよ!【影真似の術】」

 

騎馬として一番必要なものをもっている切島の動きを封じる。

 

「!体が...」

 

「鈴鹿助かった!」

 

「じゃ、今のうちに逃げるよ!」

 

「えぇ!」

 

「させない!」

 

芦戸が酸を掛けてくる。先程までは逃げ道を封じたりしてたはずのそれが今度は本気で掛かってくる。

 

「【メラメラの実】【鏡火炎】」

 

「あっちぃ!」

 

「我慢してください!それより距離を取ってください!発目さんカバー!」

 

「分かってます!」

 

それを炎で燃やす。ここまで襲いかかってくると判断する時間も短くしなければならない。

 

「そのポイントは俺らが取るんだよ!」

 

「瀨呂まで...!?」

 

「めんどくさいですね!【紅蓮】」

 

『残り10秒!』

 

取ろうとしてくるテープを一気に燃やす。

 

 

「行くぞ上鳴君轟君!」

 

「行ってください!」

 

「行くぞ...!」

 

 

ただ爆速で突っ込んでくる飯田、その上に乗っかる上鳴轟。八百万は土台作成と絶縁体シート、さらには飯田の脚の冷却剤などを創造したらしい。

 

「「「「ああああああああああああああああああああ!」」」」

 

「つっこんで...!?」

 

 

上から爆速ターボ、更には榴弾砲着弾。横から、というより周りからは氷結、電撃、硬化、酸、テープ。流石にこれだけの火力が届いたら誰かは鉢巻を取るだろう。そう確信を持っていた。

 

 

「【霧隠】」

 

 

だがそこには誰もいない。一点に集中してたはずのチームはいつの間にかいなくなり、残ったのは惨劇の後だけ。

 

 

『...試合!!終了!!』

 

 

「...すいません。本当なら逃げの選択は最後取りたくなかった。迎え撃ちたかった。しかし、こうも"早い""多い"とそれを遅くするしか勝ち筋がありませんでしたので」

 

「チーム全員、逃げさせてもらいました」

 

一位、チーム鈴鹿。




最後は霧隠で遅くしてチームのみんな運んだ感じ。

【ザクルゼム】 【ラウザルク】金色のガッシュ! ガッシュベル

【リマ・チャージル・セシルドン】 ティオ

【影真似の術】ナルト 奈良 シカマル

【メラメラの実 鏡火炎】 ワンピース エース

【紅蓮 霧隠】大神 天照
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