雄英高校体育祭。その第二種目の一位から四位が発表されている。一位と三位は見知った顔、2位はあのエンデヴァーの息子、4位は情報がないが普通科の生徒らしい。
普通科でそこまで頑張る意味はあるのか?そもそも個性があってよかったな。いいよな。個性があって。
「...あぁ、みたのか。この人も。」
LINEを送ってきた人に返信をする。
{一位と三位は知ってます、二位は情報すぐ出てきそうです。エンデヴァーの事務所にでもレター贈れば一発だと思いますよ。}
{騎馬の個性は知りませんけど見た目で分かるくらいなら硬化だったり脚速くなったり。あぁ、脚ならインゲニウムとかの関係者ですかね。}
{けど、強力な個性なら上位三人でしょ。変幻自在、爆破、氷結。もしかしたら炎もですけど}
「出久?誰とラインしてるの?」
「友達だよ。みんな凄そうな個性だね、ヒーローになれそうな個性だねって。」
「!...出久...」
「別に母さんに謝られても生まれだからしょうがないって。」
{...えっ?また動画出すんです?やめて下さいよ、彼女の力が愛じゃなくて編集になりますよ。}
{それより、そろそろ見つけました?会社。}
{あぁ、見つけたんですね。彼女に紅茶あげなきゃ。あなたにはあげませんとも。}
{あぁそれと。ここ最近出没してるヒーロー殺し。彼に接触できました?}
{おお、出来たんですか。さっきの発言取り消します。あなたにもあげますよ。}
{けど死にそうになった?えっ、もしかしてなんですけど僕が用意した台本から外れました?}
{会って話がしたい、人を使うくせに自分は顔を見せないのは好きじゃない?...はぁ、分かりましたよ。}
「ごめん母さん、明後日ちょっと出掛けてくるよ。」
「また?本当に仲良いのね、その友達と。」
「うん!あんだけ話が合う人なかなかいないよ!シャイな性格だから家に呼ぼうにも呼べないのはネックだけど。」
「そう...あっ、そういえばその子、紅茶が好きって言ってたよね?」
「うん、妹がクッキーが好きでそのクッキーに合う紅茶が好きって言ってたよ」
「丁度良かった、ついでにこれ持ってって!」
台所から渡された紅茶の袋。そしてチョコクッキー。
「...ありがと母さん、きっと喜んでくれるよ。」
「雄英うけなくて、一応偏差値だけは高い高校に入った時、母さん後悔しかなかったけど、その中で初日に友達できたって言われたら、母さんだって出久の為に色々やるよ。」
「...本当にありがとう。」