転生アカデミア   作:お月見桜

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「鈴鹿、少し良いか?」

「?何でしょうか、轟君」

「話がある。この前作ったドア作ってくれねぇか?」

「いいですよ」

二つ返事でエアドアを作り、その中に招待する。

「わりぃな」

「いえいえ。それで、話って...?」

「...個性について」

「...続けて」

「少し個性について調べた。個性は未だに分かってないことが多いが、基本的に子供の個性は親の個性が引き継がれる。母親・父親のどちらか一方、両方、あるいはそれを掛け合わせた個性が生まれる」

間違ってはいない。目の前の轟は母親と父親の両方の個性を引き継いでいると言えるし、爆豪は確かグリセリンと酸化汗が両親の個性で、それを掛け合わせてニトロのようなものを汗腺から出して爆発させてるはず。

「でも、お前はそうじゃない。論文には、突然変異の個性が生まれる可能性があり、その個性は親あるいは家系を遡っても該当個性が存在せず、謎の多きものである。...お前の個性は、この突然変異なのか?」

「否定はしません。実の両親はもういませんが、義母曰くなんてことはない、そこらへんの一般人と差し違いない個性だったらしいです」

「そうか。...なぁ、お前は個性が嫌になったとか、そんな経験はないのか?」

「ないです」

「っ!」

「大体、個性が嫌になるとか言うのなら雄英になんてこず普通科か進学科に行きますよ。そうすれば使わなくてもいいんですから。けどここにきた以上、ここで学ぶ以上、個性をフルに使って人を救う義務がある。違います?」

「まぁ、中にはヒーロー科の途中で挫折して辞めてしまう人とかもいるかもしれませんがそれは置いときます。要は、そんな嫌いとか好きとか関係なく使えるもの使って憧れのヒーローになりたい様になっていけばいいんです」

「...!」

「...もういいですね。扉は開けときます。閉めたら勝手に無くなるので」


14話

不味い。思いっきり過去の言葉パクってしまった。なんかこう、本当は自分の言葉で諭して、最後に戦闘中あたりに母親の言葉思い出していい感じにしたかったのに。

 

「やっぱ主人公にはなれないなぁ...」

 

そう。主人公はここにはいないため、今後主人公補正には期待できない。

 

「まぁ何とかするしかないか」

 

昼食を食べ、峰田上鳴のチアガール伝言は2人を縛り上げることで終わりにし、とうとうレクリエーションが行われる

 

第一試合:轟vs瀬呂  第二試合:鈴鹿vs心操

第三試合:飯田vs尾白  第四試合:芦戸vs塩崎

 

第五試合:麗日vs発目  第六試合:八百万vs上鳴

第七試合:切島vs鉄哲  第八試合:耳郎vs爆豪

 

大分変化が起こっている。そもそも第一試合と第二試合の順序が逆だし、耳郎があの爆豪と戦うことになった。

 

と言うより、四位に心操がいるのは知ってるがそのチームが塩崎、麗日、鉄哲だとは知らなかった。知らなかったが、何故なのかの大体予想はつく。

 

常闇は恐らく、本人には洗脳を掛けることはできるが個性自体には洗脳を掛けることはできない。もし仮に出来たとしても個性の都合上、1人ずつしか洗脳は掛けられない。だから除外される。

 

黒色はどうなんだと言われたら彼はそもそも黒色のものを操るだけで、常闇自体を操るわけではない。

 

次に青山。彼は原作では洗脳を掛けられていたが制限つき遠距離ビームと茨の攻守どちらを取るかと考えたら茨の攻守。茨も「守れ」とか「縛れ」と言った簡単なものなら使えるかもしれない。

 

最後に庄田。彼に関しては鉄哲でも応用が効く。と言うよりそっちの方が分かりやすい個性でかつ洗脳にかけやすかったのではないだろうか。

 

で、三人だと少し物足りないからサポート特化の麗日をいれて完了。

 

それであの混乱の中、上手くいったのだから地頭はいい。限られた個性の中、生き残ることができたのだから単調な命令という中での応用も効く。

 

本当にロボという洗脳する要素がない、ある意味心操メタな試験じゃなかったらヒーロー科に入っていたのは彼だったのかもしれない。まぁ、彼も緑谷と同じで体を鍛えていたか、と問われるとなんとも言えないが。

 

そしてその相手が私である。悪いが速攻で終わらせていただく。私には、ワンフォーオールのような中に思いがいる個性じゃない。どちらかというとMP型の個性だ。

 

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第一試合目

 

轟対瀬呂

 

確かこの戦いが始まる前に轟はエンデヴァーに煽られていたはず。この先は片方の力だけじゃ通用しないぞとか。そこから怒りに任せて氷結ブッパ。というなんとも悲しい結末に終わる。

 

『さぁやってきたぞ第一試合!ここまで好成績な轟焦凍対ここまで平凡な成績の瀬呂範太!ぶっちゃけ轟勝つだろって思うがどう思うショータ!』

 

そう言えば昼休み、マイク先生に捕まったんだっけ相澤先生。確か警護の方にまわってたはずだけど、それを他のヒーローに任せて(マイク先生が)、実況解説に回されたらしい。

 

『実況が公平な立場じゃなくてどーすんだ』

 

「それでは始めるわよ!開始‼︎」

 

開始の旗が上がり、一泊置いてセロハンテープが轟の体に巻きつかれる。そしてその勢いのまま、場外...には出ずに、氷結ブッパで試合終了。

 

「ドンマーイ」

 

観客からドンマイコールがなり渡る。あまりにも差がありすぎた。というより、私でもテープという個性でどう対処すれば分からない。アンサートーカーをフルで活用しても厳しいのではないか。

 

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第二試合

 

鈴鹿対心操

 

『続いて第二試合目!ここまで一位独走中鈴鹿凪と、普通科の星にして正体不明の心操人使!まじでこの2人に関しては凄いっていう感想と分からんって感想しか浮かばん!』

 

『お前、成績表の一つや二つ読んでから実況入れよ...』

 

(とはいっても個性は中々、身体能力は...峰田以下か。全く、あんな非効率な試験じゃこの個性じゃ受かる訳がない)

 

「なぁ、お前の個性いいよな」

 

「...」

 

「ダンマリか?ここまで一位独走中のヒーローの卵さんよ。いいよな、お前は個性に恵まれて」

 

「...」

 

「始めるわね?第二試合、開始!」

 

「【神速 電光石火】」

 

ラウザルクがステータスの全体的な強化というならば、これはスピードと攻撃力の特化。

 

スピードだけは盛った。あとは相手が反応しきれない速さで場外に押し出す

 

「ぐっ⁉︎」

 

腹を手で掴み、体がくの字に曲がる。足は地面から離れ、更には電気の痺れも追加。痛みはあるが、何をされたかがわからないまま体が場外に出る

 

「心操くん場外!よって第二試合勝者、鈴鹿凪!」

 

「...くっそぉ」

 

「...ヒーローになりたいなら、個性以外の武器を...いや、これ以上は辞めておきましょう」

 

流石にこれ以上は敗者に対して慰めになってしまう。よく敗者に慰めは不要とかいうから、ここは無言でさるのが1番なのかもしれない

 

『続いて第三試合行くぜ!飯田天哉対尾白猿夫...』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

続く第三試合は予想外に白熱したバトル展開が繰り広げられた。

 

速さには対応できないものの、攻撃の瞬間に尾での攻撃をカウンターの要領で与える尾白。速さでは勝るものの、決定的な一撃という点では劣る飯田

 

『おおっと、今度はカウンターを警戒しすぎて本体が攻撃に回った!』

 

『決定的な一撃を与えようとしてそれが失敗してるから、それがストレスになってんな...』

 

持久戦に持ち込みたい尾白と短期決戦で蹴りをつけたい飯田。そして、その願いはようやく叶う。

 

「レシプロバーストーー‼︎」

 

「はっ...⁉︎」

 

捉えきれない速度での攻撃。外から見ても捉えきれないその攻撃は、個性によって教えてもらった。

 

「横腹に1発、左肩にかかと落としの要領で1発、体勢が完全に崩れて、とどめの1発として顔面に。流石に最後の一発は無意識ですが手加減したっぽいですねあれ...」

 

自分だったらあの一瞬でどうするか。順当に行けば準決勝あたりで戦うハメになるので、いま切り札を直接見れたのは助かった。お陰で対策が打てる。

 

第四試合は茨を酸で溶かして懐に潜り込みパンチングでKO、第五試合は原作の飯田対発目が只麗日に変わっただけなので語る必要はない

 

八百万と上鳴もかなり酷い試合で、開幕放電ブッパを絶縁体シートを作った八百万に防がれあほ面に。戦闘不可能ということで勝者は八百万。

 

そして第七試合は原作と同じように殴り合い。両者ノックダウンとなるが、この後の腕相撲により切島が準々決勝に上がる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『七試合目の両者はこの後、腕相撲で決める事になるからリスナー共は安心してくれ!続く第八試合、俺と個性が被ってるからこっち応援するわ耳郎響香!対俺様絶対至上主義爆豪勝己!』

 

『お前な...』

 

どうやら突っ込むのも辞めたようだが、よく見てみると耳郎の個性じゃ聞くだけだから攻撃はサポートアイテム頼りなのか。私は彼女に聞くのとサポートをお願いしてたからなんとも思わなかった。

 

「それじゃあ第八試合、はじめ!」

 

開幕、プラグを足のスピーカーに差し込む耳郎に対し、地面に向けて爆破させる爆豪。

 

『耳郎は個性上ああやって攻撃しかできない。それを分かってるから爆豪は爆破で音をかき消している』

 

そうか。トリコのゼブラみたいに、音によるストレス云々とかじゃなくて高音でガラスを割る、みたいな感じなのか。いやまぁ、あの世界の音が少しおかしいだけで本来ならこれが正しいのかもしれないが。

 

「さっきあのクソ女にやられたからなぁ...確かこんな感じか【爆煙障】」

 

爆豪の掌から黒い黒煙が出て、それがあたり一面に広がる

 

『これは...!先程騎馬戦でみせた煙幕の再現か⁉︎』

 

「これじゃ何も見えない...けど、タイマンでだったら簡単に索敵できる!」

 

プラグを地面に刺し、索敵を行う耳郎。それに対して爆豪は

 

「これでしめーだ」

 

放つ技は閃光弾

 

「〜〜〜〜〜〜⁉︎⁉︎」

 

しかしそれは光だけを目的としたものではなく、光と音、つまり本物のスタングレネードのような技に進化した。

 

「耳郎さん気絶により戦闘不能とし、勝者爆豪君!」




轟くんの「オールマイトに似ていて何かしらの関係性がある同級生」に向ける感情を「オールマイトには似ていないが上に行くために目障りな同級生」に向かせるとこうなるんか...?せや!分からないから個性という点で攻めよう!

「HUNTER×HUNTER キルア・ゾルディック 神速(かんむる) 電光石火」

「爆豪勝己 オリジナル技 爆煙障」

煙幕。ただし、その中に爆破の主成分であるニトログリセリンも混じっているため爆破するときは調整必須。今回はスタングレネードだったからセーフとする。そして白というよりかは黒い煙。
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