「...エンデヴァー」ピッ
やっぱりきたか
「君の活躍見せて貰った。素晴らしい個性だ。スピード、パワー、能力...どれをとってもそこら辺のヒーローとは一線を画している」
「ナンバーツーにお褒めいただけるとは。嬉しい限りです」
「...しかし、うちの焦凍にはオールマイトを越えねばならん。越える義務がある。君との試合は焦凍のテストを兼ねてるから、せいぜい、頑張ってくれたまえよ」
「つまり、八百長でもしろと?」
「そうは言ってない。むしろ君はうちのに負けるよ。あれは俺が鍛え上げたのだからな。今はよくある反抗期だが、いずれ必ず...!」
「別に轟君が誰に、どのように、いつ鍛え上げられたとかは知りませんけど私も負ける気はしませんよ」
ピッ
「ではここら辺で。観客席に戻っておいてください」
「あぁ、期待しているよ」
『それじゃあ行くぜ準々決勝!今大会最も盛り上がるであろうカード‼︎No.2の血筋であり、その個性、使い方、どれをとっても親仕込み!轟焦凍!対するは、ここまでNo.1の座を一度たりとも譲らない、鈴鹿凪!』
「用意はいい?」
「いつでも」
「待った!」
「OK、では...って待った⁉︎」
突然の待ったにどよめく観客。対戦相手である轟も驚きを隠せない。
ちょいちょいと手招きで対戦相手である轟、そして審判を務めているミッドナイトを集める。
「これなんですけど、先程八百長要請みたいのが来ていましたので丁寧に断ったんですよ。証拠の提示と、後対戦相手である轟君にも知った上で勝負に臨んだ方が、どちらに転んだとしても後味が悪くならないと思いました」
ジャージのポケットから先程録音ボタンを押しておいたボイスレコーダーを見せる。もう録音は終わってるそれは、先程のエンデヴァーの言葉が流れる。
「...あのクソ親父...!」
「分かりました。これは預かっても?」
「ええどうぞ。体育祭終了後でもいつでも呼び寄せて下さい」
「えぇ、そうさせてもらうわ。貴方もそれでいい?」
「構わねぇ」
「ん。なら元の位置に戻って...」
『一体何があったんだミッドナイトー?』
「なんでもない、ただの荷物の預かり!お咎めなし!」
『なるほど、ポケットになんか入れっぱなしでここまで来ちまったなおっちょこちょい!それをしっかり申告するのは偉いぜ!』
「それではもういいわね?」
「ああ」
「えぇ、いいですよ」
「それでは準々決勝第一試合、開始!」
一回戦で見せたよりかはかなり小さい大氷結。規模としては観客席に届かない程度である
「【メラメラの実】」
そしてその氷を中から溶かしながら出てくる鈴鹿。
「お前それ...全身が炎化か?」
「どうでしょうか【火銃】」
手の親指と人差し指で銃の形を作り、親指で火の弾を詰める。
「っ!」
自分の前に氷の壁を貼り、火の弾の火力を確認する。表面は溶けているが、壁を貫通するほどの熱は持たないらしい
しかしそれも撃たれ続けていたらいずれかは溶けてしまう
「ならまずは...」
先程の大技。それが溶けたことによってできた水溜り。相手は足に地をつけている。
「!凍らされた...」
水溜りに氷の膜が貼り、それに巻き込まれる。
助走をつけ、殴りにかかる轟。ヒットしたと思ったところが、火に変わる
「実体がねぇ...⁉︎」
「【炎戒】」
気づけば火でできた魔法陣が鈴鹿を中心にして出来ている。これはまずいと直感がいう
「【火柱】」
読んで字の如く、火の柱が上がる。
「危ねぇ...」
『な、何と氷柱で火柱よりさらに高い位置に逃げ込んだ⁉︎そこから滑り台みたいに滑り落ちた!』
『前後左右は追い討ちがかかるかもしれない。溶かされたら最悪場外。なら一か八かで火柱よりさらに高い位置に逃げ込んだか』
人間丸焼きにならないようにと調整したのが仇となってしまった。
「あの火力じゃあ氷柱は溶かしきれませんか」
「賭けだったけどな」
「けど結局はこれでしょ【神火 不知火】」
炎を槍の形に形成し、更に火力も上昇させる
「‼︎」
先程の技と違い氷壁を作っても貫通することを察知し、氷を貼りながら回避に専念する
遠距離。氷は炎人間の前に対し無意味、氷を発生させるのにも自分を中心に地面や壁といったものを伝って氷結が発動するため、氷を飛ばす事はまだできない。
「あの轟が防戦一方だ...‼︎」
そう声をあげるのは同じクラスであるA組上鳴。
「けどここまで攻めきれねぇのもなんか理由あんのか?炎の個性も宿してるよな?」
「おぉ、確かにな!同じ炎だ、相打ちか火力で勝てるかも知れねぇ‼︎」
と、望みはそこだと考える上鳴と切島
「避けますか」
「...チッ、余裕面だな」
「えぇ、余裕です」
息を一つ入れる。両者見合う。
「...正直、お前と戦う前」
「?」
「別に勝てないとは思わなかったが、勝てるとも思わなかった。ただ、お前と話して少しだけ、母の言葉を思い出した」
おっ、これは...くるか?下を見ながら、それでいながらこちらをしっかりと目視する轟
「なりたい自分になっていい...」
「あの時の母は俺を否定しないで、夢を応援してくれた。正直使うのは嫌だが、ここで固執して負けるくらいなら俺は...」
「夢を応援してくれた母さんのために...!」
過去との別れ。涙ながらに呪縛を解き放ったその炎は
「蒼炎...⁉︎」
かくも美しい、蒼い炎を宿していた。
嘘だろ、氷溶かすのに炎使ってた時あるけどその時赤い炎だったじゃん。ここで荼毘と同じ色の炎しないでよ、エースの炎じゃ勝てないじゃん!
「焦凍ォォォォォォォォォ‼︎ようやく己を理解したか!そうだ、いいぞ‼︎ここからがお前の始まり、俺の血を持って俺を超えていき、俺の野望をお前が果たせ‼︎」
『びっくりした、案外親バカなのね』
「「...........」」
赤い炎と青い炎。どちらが強いかなんて青い炎に決まってる。変えるしかない。
「【アンサートーカー】【ハイドロポンプ】」
「今度は水か...!」
火拳よろしく炎をぶっ放してくる轟。まだ点で溜めることができない時点でこれくらいならできるのか。
「蒸発した...火力によるゴリ押しですか」
引き分け。いや、アンサートーカーで急所に狙い撃ちした結果蒸発。負けに近い
ぼうっと炎を溜めてこちらに放してくるが、範囲は広いものの直線的な動きなので急いで回避する。
今度は逃げ場を無くすように端に追い込まれたので空に浮いて回避する。
そうして炎を試すように攻撃をしていた轟だが、攻撃を途端にやめる。
氷結の使い過ぎによる疲労。そして新しい力蒼炎。体温調整こそ問題ないが、それでも疲労は溜まる。
疲労が溜まると身体、精神ともに辛くなる。特に原作と違い、自分の力を憧れになる為に開放したのとは違い、母の為にと新たな力を得た今、体の負担は段違いのはず。
だから次でラスト。ハイドロポンプで負けたなら、カノンか水竜を出すしかない。
ハイドロカノン...いや、体が動かなくなる。だめだ。なら水竜しかない。
まだシンの呪文は出せない。それは単純に出したくないとかじゃなくて成長しきってないから。まだ、ヒーローになるための心構えが甘いから。
「鈴鹿」
「!」
「ありがとな」
炎の最大出力、それが一点に集まりこちらに向かう。
「【スオウ・ギアクル】」
水竜がそれに抗うように対抗し始めた
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水と炎で蒸気となり、爆発を生む。
『お...お前のクラスなんなの?てか何が起こった?』
『水が大量に蒸発して、水蒸気爆発でも起こしたんだろ』
ネロミェールも電熱と水で近い事やってたからな。相澤先生の言い分もわかるし私も爆発するなんて思ってなかった。
けど保険として後ろに壁は貼っておいた。
「...っ!轟くん場外!よって勝者鈴鹿凪!」
ただ、今回は私の勝ちだ。
「...くそっ」
「轟くん」
轟のところに近寄り、手を差し出す
「!」
「良い勝負でした。その炎になれたらまた戦いましょう」
「...ああ。今度は負けねぇ」
手を握り、それぞれの場所に戻る。次は順当に進めば飯田、大穴で芦戸との戦い。できれば飯田がいい。この戦いで体力、個性ともに使いすぎた。
観客席で体力回復に努めていると、周りから凄かっただのなんだの声が出てきたので次の試合が始まるからそちらに集中しようと促す
疲弊しきっているところを爆豪にバッチリ見られてしまったが、彼はフェアな戦いを好むしその上で全力を尽くすのが一番だと考えてるからまぁ何も問題ない。
飯田と芦戸の戦いはアシッドアーマーを持っていない、まだ酸を噴射するしかできない芦戸には厳しい戦いになった。
アーマーがないから簡単に飛び込んでも構わない。接近戦に持ち込み飯田の勝ち。
続く八百万対麗日は八百万の作ったアイテムを浮かされ、浮かされた次からまたアイテムを作るといった耐久戦となった。
大砲なんか作ったら脂質も大量消費するし、何より時間もないから小物しか作れない。小物程度なら地雷でもない限り触って浮かしても問題ない。
剣や斧も作られたが、結局その時は逃げを選択すればいいだけで決定打には決してならない。
ある程度浮いたアイテムを解除と同時に襲い掛からせる。自分が作ったアイテムに当たり怯んだ隙を狙って浮かせて場外。麗日の勝ち。
切島と鉄哲の腕相撲から始まり、爆豪戦と切島は原作と同じ、綻んだところを狙って爆破でKOという結末になった。
つまりエンデヴァーを忘れてなんかいない。むしろ憎みに憎んでそれでも母親の為と炎を使った結果蒼炎に。
「ONE PIECE エース 火銃 炎戒 火柱 神火 不知火」
「ポケットモンスター ハイドロポンプ ウォッシュロトム他」
「金色のガッシュ!! パティ スオウ・ギアクル」