転生アカデミア   作:お月見桜

18 / 27
「【フリズド】」

対飯田戦。相手の足を凍らせる効果を持つ...それも轟の接触時とは違い狙いさえつければできてしまうそれは、無情にもマフラーを詰まらせる結果に。

例えば爆豪と常闇は相性の関係で爆豪有利みたいな感じで、こちらも相性有利を強制的に押し付けることができる。ドンマイ、相性が悪かった。

そして爆豪対麗日。原作では爆豪の第一試合でヒール扱いされた組み合わせだが、今回はどの様になるのだろうか?


16話

『それでは準決勝第二試合!正直こっちが勝って欲しい!麗日お茶子対ここまであまり疲労が見えてない爆豪勝己!』

 

「用意はいい!?」

 

「はい!」

 

「ん」

 

「それでは、開始‼︎」

 

麗日は攻めるしかないのに対し、攻めなくても対処できてしまう爆豪。なら当然先に動くのは麗日のはずだ。

 

「加減はしねぇ」ボソッ

 

「...へ?」

 

...あれ?先に動いたのは爆豪?なんで...?

 

爆速ターボで距離を一気に詰めて、下から懐に潜り込む。それに対し少しでもくるダメージを軽減しようと防御姿勢を取る。

 

「あっ」

 

私が思わず一言発してしまったのも無理はない...と思いたい。背中はガラ空きだしなにより彼は最効率で後ろを取る術がある。

 

緑谷が職場体験でグラントリノに見せた動き。あれの元は彼が憧れていた爆豪の動きを真似たものだ。本家はもっと洗礼されている。

 

つまり、後ろなんて余裕で取れる。

 

「ぎゃっ‼︎」

 

地に伏して両腕を取られる麗日。これでは、触ろうとしても触ることは出来ないし、もがいても拘束が緩む様子もない。

 

それが数十秒続けば、誰の目から見ても勝者と敗者が分かれる。

 

「...麗日さん拘束により動けないものと判断します。よって戦闘不能と見做し、勝者爆豪勝己!」

 

観客がわっと盛り上がるのと同時に拘束を解く。

 

『でもよぉ?なんで拘束なんて面倒な手段を取ったんだ?場外に出せるんじゃね?』

 

『...場外狙いの場合、地面か壁に叩きつけなきゃならない。最悪浮くからな。失敗したら戻ってくる可能性だってあるだろ』

 

『ほーん。色々考えてるのね』

 

『お前が考えていないだけだろ』

 

(とはいえ...次の対戦相手を考えたら無駄な消耗も避けたいところか)

 

3位決定戦の麗日対飯田があるとはいえ、少しでも回復に時間を当てたいのは両者思うところだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

3決の試合は不戦勝により麗日の勝ちが決まった。どうやら飯田の都合が悪くなってしまったらしい。

 

となるとこれが終わり次第ステインの話が始まる。始まってしまうのかぁ...

 

正直ステインはレベルが違いすぎる。1対多には弱いとはいえ、よくあの戦力差で勝てたものだと言いたい。

 

「あっ?」

 

「...」

 

「なんでお前が...ってこっち1か!」

 

「そうですよ。あなたは2です。なんなら順位も2です」

 

おめぇのその口は一々人を煽らんと塞がんねぇのか?

 

「そういう訳ではないですが...ほら、早く戻ってください」

 

「わかっとるわクソが‼︎」

 

そういえば彼、私のせいで性格はともかく器物破損(少なくとも机や椅子などの備品)はしないんだよな。だからここで机爆破もしないし。

 

といっても爆豪は爆豪でかなり爆発してバンバン壊してるものもあるので壊していいものに関しては多分原作より壊してる。例えばUSJの施設とか。「敵が絶対に追ってこれない様に倒壊ゾーンをさらに壊してやったわくそヴィラン共‼︎」って君、それ下敷きになって肉片になってたらどうするのさ。

 

『待たせたなお前ら‼︎いよいよ始まる決勝戦、まずは今大会圧倒的な実力を見せつけ全てを薙ぎ払う女、鈴鹿凪の登場だ!』

 

『続いて今まで上位にはいつつ、それでも1位にはなれず、今この場で1位になることは出来るのか⁉︎爆豪勝己‼︎』

 

煽り文句と共に2人が入場する。

 

「準備はいい⁉︎」

 

「はい」

 

「おう」

 

「それでは決勝戦...開始‼︎」

 

「【しめりけ】」

 

「もうネタ割れてんだよワンパターン女‼︎」

 

軽い煙幕をはり空に逃げ、APショット・オートカノンを撃つ。

 

(バレてる⁉︎しかもあれって...)「【ガンレイズ・ザケル】」

 

そう。APショット・オートカノン。威力はそこまで強くないが、原型はすでにできている。

 

「チッ...」

 

着地し、息を整える爆豪

 

「よく対策できましたね」

 

「何回もされたら気づくだろ。他のやつは関係ねーが、少なくともあの爆破を封じるやつに関してはお前の視界内か近くねぇと効果がねぇ」

 

視界内ではなく範囲だが、そこまでは割れてない。けど結局遠距離攻撃されるのは目に見えている

 

「ならメタはメタにならないので意味ないですね。【アンサートーカー】」

 

しかし、それは決定打がないということでもある。今現在、相手の最高火力はハウザーインパクト。APショットは威力不足。オートカノンを受けたから分かる。まだ個性自体は成長してない。

 

なら遠距離かつ威力が高いので攻めればいいわけで。そして私は多く知っている。

 

「【ラージア・ザケル】」

 

「!」

 

ラージア・ザケルは自分を中心に広範囲に放つ技。これで空中に逃げざるを得ない。

 

「【ガンレイズ・ザケル】」

 

これをオートカノンで相殺し、爆発の煙が巻き上がる。この煙を待っていた。

 

「【ジャウロ・ザケルガ】」

 

輪状に10本、これが視覚外から突如として襲ってくる。いかに空中操作がうまく、ザケルガを爆破していこうとも6本目には

 

「チェック」

 

「ぐっ...ぁぁぁぁぁぁああああああああ‼︎」

 

残りの4本も当たり、ダメージは大きい。しかしこれくらいじゃ倒れないのを知っているためとどめを刺す。

 

「【バオウ・クロウ・ディスクルグ】」

 

手を落下中の爆豪に向かって振り下ろす。

 

『巨大な手で爆豪を叩き込んだ!これは決まったか⁉︎』

 

地に伏せ、微動だにしない爆豪。まだ警戒はとかない。

 

「【グラビレイ】」

 

念の為、重力をかけておいて起き上がれない様にしておく。

 

「降参しますか?」

 

「...るわけねぇだろ...!」

 

あの技2つ喰らっても意識があり、今尚重力には勝ててはないが諦めないタフネスは素晴らしい。

 

「動...けねぇ...な、ら、それ、なりのことは、や...」

 

掌から爆煙障。黒煙が周りに充満する

 

(一体何を...【アンサートーカー】)

 

「!やば「もうおせぇ」」

 

 

 

ドーーーーーーーーーーン!

 

 

【フェアリーサークル】

 

自爆。煙は多くのニトログリセリンを含んでおり、大きな爆発を生んだ。

 

「やっべーーーーー!」

 

「峰田!」

 

小柄なものは爆風で飛ばされるし、生徒も守らなければならない。そして何よりもこの爆発だ、使用者の爆豪はまだ耐性があるだろうから問題ないとして、対戦相手である鈴鹿がまずい。

 

「っ...!返事を‼︎」

 

審判であるミッドナイトが両者の無事を確認する。しかし返事が聞こえない。

 

「煙が鬱陶しい...!」

 

「ミッドナイト!爆豪は場外で無事を確認できた‼︎鈴鹿は⁉︎」

 

「まだ見当たらない...!」

 

「返事を‼︎聞こえてたら返事して‼︎」

 

 

 

 

 

 

「はーい...!」ゲホッ

 

「鈴鹿さん!」

 

「ゲホッ...ゲホッゴホッ」

 

「煙吸いすぎてるか...両者戦闘不能とし、引き分けとする!」

 

「両者保健室へ!歩ける?」

 

引き分け。勝ちでも負けでもなく、引き分けとなった一年生最終戦は、その後の表彰式もないまま閉会式を迎え、幕を閉じた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「悪いわね2人とも。特に貴女に関してはまだ安静にしていなければならないのに」

 

「無理するなよ」

 

「いえ、所詮は煙吸いすぎて酸欠になっただけですので。大丈夫です、ミッドナイト、轟くん」

 

「正直、轟君だけでも問題はないけど当事者の貴女がいると話がスムーズに進むわ。さ、ここよ」

 

呼び出されたのは校長室。私自身は入るのは2回目だが、流石に轟も大きさに

 

「あいつはいるんですか?」

 

驚いてないな。うん。

 

「えぇ、帰るところを実況2人に捕まえてもらったわ。というわけで校長、入ります」

 

「うん。よく来たね鈴鹿さん、轟くん。そしてエンデヴァーも」

 

「焦凍‼︎それに君は...」

 

「鈴鹿凪といいます」

 

ここで改めて紹介するのは「お前私のこと眼中になかっただろうから改めて紹介してやるよ」みたいなノリであり、わざわざ名乗る必要はない。

 

他にもボイス先生や相澤先生、ブラド先生やドッグ先生など、数多くの先生方がいる。

 

「それじゃ座って。今回集めたのは他でもない。ミッドナイト」

 

「はい。まずはこちらを」

 

取り出したのは前に渡したボイスレコーダー。そしてその音声が流れる

 

「!」

 

こちらを睨みつけるエンデヴァー。

 

「まず、これはどういった了見なのか聞かせてもらいたいなエンデヴァー」

 

「...簡単な話です。焦凍は俺が小さい時から育てた。ほんの少しの自慢の様なものです」

 

「自慢?」

 

「えぇ。私の子供を自慢する。たしかに少し言い過ぎましたが何分、気分が高揚していたもので」

 

轟に落ち着けと片手で周りには見えにくい様に抑えつける。君の怒りは分かる。実際に蒼炎を受けたから分かるが、エンデヴァーの事を忘れてなんかない、むしろ憎んであの力が出たんだよな。

 

「...まぁいいさ。ここは学校で我々は教師。君の家庭問題に深く入ることはできない相談を受けないとできないし、裁くこともできやしない」

 

「けど、君の家庭問題を教育の場に持ち込むなよ」

 

!校長先生の威圧感が凄い。普通に怖い。

 

「君が息子を自慢するのはいい。それで他の生徒に迷惑をかけるな。ヒーローとして育てるのもいい。他の生徒と比較する事は君に権利はない。息子の勝ちを願うのもいい。けど生徒の負けを直接断言するな」

 

「ここはきみの家庭の延長ではなく、雄英高校だ。ここに通う以上、教師は全身全霊を持って生徒を育てるし、当然その生徒の中には轟くんも鈴鹿さんも入っている。それを忘れるな」

 

校長、怒ると口調が荒くなるのか。けどこれは多分、教育者としての当然の怒りなんだろうな。

 

「轟くん」

 

「!はい」

 

「君にもし何か問題が起きたら、或いはもう起きていたら迷わず相談しに来るといいさ。雄英高校は生徒を見捨てないし、教師陣も優秀さ。時間をかけてでも解決に助力すると誓うよ」

 

「あ...ありがとうございます?」

 

つまり、今までの虐待じみた指導について相談持っていったら力になると言ったのか。

 

「うん。鈴鹿さんも今回はよく報告してくれたね」

 

「あ、いえ。自分の為ですし」

 

「...そういうことにしておくさ」

 

この後、私たち2人は校長室を抜けたがエンデヴァーは中に残ってたから多分まだ言われてるんだろう。今度はマイク先生がしらけさせるなよって言ってるしドッグ先生が人語忘れてる。




校長って生徒個人の呼び方なんなんやろ。

金色のガッシュ‼︎ 【フリズド】 レイコム
【ガンレイズ・ザケル】 ガッシュ ゼオン
【ラージア・ザケル】【ジャウロ・ザケルガ】 ゼオン
【バオウ・クロウ・ディスクルグ】 ガッシュ
【グラビレイ】 ブラゴ

テイルズシリーズ 【フェアリーサークル】 マギルゥなど今回は詠唱スキップ。なので無駄に多くの個性を使ったし、サークル範囲内にいた爆豪が五体満足で済んだ感じ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。