しかし、本来の職場体験は何かしら進化がある様なものではない。むしろヒーローになってからの事を学ぶため、進化はないに等しい。
筈だったが...
「爆速ターボ改‼︎」
爆速ターボの強化。今までが拡散だとしたらこっちは集中型。ほんの少しバランスが取れていない気はする。
「氷柱・空」
体育祭で見せた氷柱を太く作り、氷で道を作りつつ炎で進む。氷の道と炎の両立はできてない。
...原作でも主人公格の2人が進化しています。これには私もびっくりです。けどなんとなくこうなった理由がわかる。
爆豪は単純にホークスに速度で勝てなかったから。追いつこうとして威力自体はレベルアップしてないけど爆破を一点に纏めたんだろう。
轟のところは2人とも空を飛べる。機動力という点で個性の使い方を見て自分の個性を学んだか。
いずれにせよ、成長したという事実は変わらない。
期末試験。本当に嫌なのは学科ではなく演習であると言わざるを得ない。そもそもマイク先生の様に動かなくてもいい個性持ちに関しては重りの様なデメリットは意味を成してない。
更にここにオールマイトの様に動きが遅くなっても...という人もいれば根津校長の様に個性の持ち味は身体能力ではなく頭脳という人もいる。この期末試験、やっぱロボによるものでいいのでは?
「「勉強してねー‼︎」」
といっても、ロボでは活発化しているヴィランに遅れをとるし、教師陣が身を張ってテストをするのは一番いいのか。
勉強は...まぁ個性なしなら私は赤点になる自信しかないが幸い個性ありなのでカンニングさえしなければ問題はない。実習に関しては誰と組むか。そして誰が当たるか。なんかこう、難しいけど頑張ればなんとかなる相手が来い。
「ロボだって、やったーー!」
芦戸がいう。どうやらB組の拳藤から情報をもらったらしい。良かったね。
「ロボならブッパで楽勝だぜ!」
「そーそー!ロボなら溶かして終わりだし!」
「お前らは対人だと調整が難しいからなぁ」
けど、今は学生だから良いかもしれないがこの考え方って駄目だよな。一応、ヒーローって対人がメインだし。
「これはあくまで予想なんですが...」
「?どしたん鈴鹿?」
まぁ関わっとくか。ここで関わることによってもしかしたら意識が変わって、調整に少しは練習を割いてくれるかもしれない。
そしてその少しの差が赤点を回避できる未来につながるかも知れない。まぁ、休み時間に教科書開いて詰め込むだけでも3点は違うんだ。ソースは前世の私。
だから、一週間は空いているのだからもしかしたらの未来があるかも知れない。
「ロボだから動作は読みやすいかも知れません。愚直に個性を使えばいいのかも知れません。けどそれをやったら赤点ですよ?」
「えぇっーー!?なんでそんなこと言うのさー!?」
「そーだぜ鈴鹿!!ロボなんだからブッパでいいだろ!」
「私達がヒーローとして戦うのはロボですか?」
「えっ?」
「犯罪はロボが犯すのではなく、人が犯すんです。あなた達も戦うのは今回はロボかも知れませんが、実戦は人です。ロボで最大出力、脳死でブッパは出せます、人で調整できません...それがまかり通るんですかね?ヒーローって」
うっ...となる二人組。正論パンチは痛いんだ。よく分かる。
「で?てめーは優秀ですってか?」
「爆豪君」
突っかかってくるなよ⁉︎必要ないだろ君には⁉︎調整できるし、現に爆破だってレベルアップはしてないけど進化はしてるじゃないか‼︎
「そりゃこの雑魚2人よかてめーはいいが」
「雑魚っていうな‼︎」
「うるせー!調整なんて考えなくてもできんだろうが!」
出たよ才能マンと野次っているが、実際に2人には難しいだろう。なんせ個性が強力すぎる。
「...で、何が言いたいんです?」
「てめーのその上から全て分かってる様な物言いが気に食わねぇ。てめーの上はいねぇとでも思ってんのか?」
えっと確か...あぁ、そうか。
「...あぁ、成る程?つまり、期末試験の結果でも争ってどちらか上かを決めようとしてるんですか?」
「あぁそうだ。体育祭じゃ優勝は決まってねー。けど期末じゃ嫌でも優劣が付く」
嫌でも優劣が付く...か。
「...えぇ、いいでしょう。決着でもつけましょうか」
「てめーが俺より下だってこと思い知らせてやるよ」
そう言って教室を出ていく爆豪。
けど爆豪。そこで優劣なんて言葉使っちゃダメなんだ。それは自分が下だってことを認めて、けど心じゃ認めたくないという、ただの虚栄心だ。君は自分と同格の存在がいるって思っては駄目なんだよ。
或いは一回素直に認めるべきだ。認めて、その悔しさをバネにして私なんか簡単にあしらえる位に成長しなきゃいけないんだよ。
No. 1を目指してるなら。
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期末試験(筆記)が終わり、次は実技試験になる。移動中にルンルンな人も、会場に近づくほど教師陣の人数に首を傾げる。
「それじゃ演習試験を始めていく。この試験でも赤点はある。みっともねぇヘマすんじゃねぇぞ。以上!」
「な、なんか人数多く無いっすか?」
ひぃふぅと数えていく上鳴。
「その疑問にお答えするのさ!」
「「校長先生!」」
相澤先生の捕縛布からひょこっと出てくるのは校長先生
「昨年まではロボでの演習だったけど、今年は内容を変更してしまうのさ!」
「へ、変更って...」
ヨイショという感じで降りてから、真面目な話をし始める
「君たちもニュースなんかで見たと思うけど、ヒーロー殺しステインの事件を後一歩というところで逃してしまった」
ヒーロー殺しの名前が出たところで全員が話を聞く姿勢になる。私も少し話に興味が出てきた。何せ、この話は本来公には出てこない話であり、ヒーローが正規の活動を行ったから話せるものでもある。
「これは我々ヒーローと警察の責任だから君達に影響を与えるものでは無いけど、今後ヴィラン活動が活性化した時、或いは徒党を組んできた際。ヒーローの卵たる君達が雛で終わってしまったり、数に押し負けたり、最悪卵のまま割れてしまったりすることはさせない」
「故に、より実践に近い教育を重視して、今ここにいる私含めるヒーローに二人一組で戦闘を行なってもらうのさ!」
「せ、先生方と⁉︎」
「なお、ペアと対戦相手はこちらで決めた。成績や相性何かで決めたからな」
じゃあ発表していくぞ名前を読み上げる。
確か轟と八百万が相澤先生だったり、緑谷と爆豪がオールマイトだったり。つまり私は救われないのか。
「轟、八百万ペア。相手はエンデヴァー」
「...は?」
オールマイト相手に...ってちょっと待て?
「エンデヴァー...⁉︎」
ざわつく生徒。そうなるのも仕方ない。いきなり先生という枠組みを外れ、更にトップと戦うんだから。
「質問よろしいでしょうか⁉︎今回、テストは教師の方々と我々が戦うのではなないのですか?」
「雄英にも教師は多くいるが今回は今回だ。お前らだけこの形式のテストをするわけにもいかないし、上級生やB組もテストがある。だから外部の方を呼んだ。エンデヴァーは教員免許は持ってないが特例として参加してもらった。採点はやることやれれば問題ないから安心しろ」
「成程...回答、有難うございます!」
(まぁ本当は体育祭後、こってり絞られたその償いで参加してもらった訳だが黙っとこう)
「耳郎、口田ペア。相手はマイク」
あっ、原作通りの場所もきちんとある。良かった。本当に良かった。
「瀬呂、峰田ペア。相手はミッドナイト」
「飯田、尾白ペア。相手はサーナイトアイ」
「鈴鹿、爆豪ペア。相手は「わ〜た〜し〜が〜きた‼︎」」
「オールマイト⁉︎」
爆豪が驚くのも無理はない。私は逃げ出したい。さりげなくナイトアイいるし。
「協力して勝ちにこいよ。お二人さん」
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「まず対戦相手ですが、八百万は万能ですがこれという決断を出すのに一歩遅れる。轟は個性こそ強力ですがそれ故、力押しの傾向がある。よって俺が視てその弱点を突きます」
「「「意義なし!」」」
「いやまった」
「校長?」
「せっかくの新しいテスト形式だ。この際、これを使っちゃおう」
校長の手から出てきたのは携帯電話とどこかで見たボイスレコーダー。
「我々教師だけで育てるのではなく、新たな可能性を拡げるため協力して貰おうじゃないか」
「けど、それ相手も時間取れますかね?」
「だからこそのヒーロー応援システムさ」
ヒーロー応援システム。もし強大なヴィランが襲ってきても甚大な被害を出さないように各都道府県に公安ヒーロー含むヒーロー事務所の支店を設置。
ヒーローの戦力偏り(例えば東京にヒーロー事務所が多くあると地方が襲われた際にすぐに救援に行けない)を無くすため、ヒーロー及びサイドキックを支店に必ず配置する必要がある。
要はミルコ(事務所無しで全国飛び回ってるヒーロー)の事務所あり版。連絡をスムーズに取れるし、ヒーローの需要と供給のバランスが良くなり始めた。
なお、雄英が襲われるまでこのシステムは仮案であり、支店はあるもののサイドキックやヒーローはいない状態だった。
「このシステムを作ったおかげでもし不在中に地域を襲われたとしても他のヒーローがすぐに出てくる。それに...」
「それに?」
「エンデヴァーは僕にトラウマを持ってるはずさ」
小説版では例えば八百万から勉強を教わってたグループの話とか爆豪の中学の話とかあるんですが、今回はあくまで漫画の場面のみで。いずれか小説の話も出してみたいけど...って感じです。
サーが出てきた理由は次の話のバス移動中にでも。