だからこの世界では洸太君は救われてないし、オールマイトが引退を表明していない。
寧ろ雄英の評価は今高い。ステイン関連と、一都三県に比べ人口が少ない地方にもヒーローが回ってる状況(19話)が評価に繋がっている。
成程、オールマイトが盤石で、緑谷がいなくて、けど後継者候補はいる。世の中は平和になるのか。
そしてオールマイトの後継問題は解決される。
更に余計な邪魔が入らなければちゃんとみんな強化される。
A組対B組の時にB組の方がデータでは成長してるというのがよく分かった。実践と訓練では訓練の方が基礎は伸びる。実践は特能みたいなもんか。ハマれば伸びる。ハマらなければ成長しない。
或いは、別のステータスに割り振られるか。例えば個性の成長ではなく、精神的なものに振り分けられるとか。育成ゲームだったら何回でもやって理論値を求めるが、生憎ここはゲームじゃない。
学校に戻り、夏休み...なんてものは実質ない。
「君等には仮免を取得してもらう」
「「「「「ヒーローっぽいの来たーーー!」」」」」
「というより、それが合宿の目的だったのでは?」
八百万、彼等はそういう生き物なんだ。冷静に突っ込みをいれてやるな。
「合宿はあくまで君等の成長を促すもの。これから試験日までやる事はあるが、まず先にこの話をするか...」
そうしてあるグラフが映し出される。これは...例年の試験参加人数、年齢、合格者数のグラフだ。
「おいおい、試験参加は三年生ばっか、ときどき二年生かよ⁉︎」
「しかも合格者数...平均5%⁉︎」
確か私達が受けるのは第一試験で1540人、合格者数100人だったか。で、その100人の中からまた試験...
「ヒーロー免許ってのは人命に直接関わる責任重大な資格だ。故に力あるものしかヒーローに相応しくないとされ、簡単に落とされる。」
ここでの力は別に武力や個性だけではない。寧ろそれだけなら、私は回復関係の力を伸ばしてない。
「だから君たちには個性を伸ばし、そしてそれをコントロールする術を叩き込んだ。そして今日から君等には、一人2つ以上、必殺技を開発してもらう‼︎」
がらっと入る教師3人。セメントス、ミッドナイト、エクトプラズムが並んで、必殺技に関して言っている。
「ではコスチュームに着替え次第、体育館γに集合。遅れるなよ」
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必殺技の開発程度なら合宿先でやればいいのではないか?と思ったが、よくよく考えれば学校なら多くの先生がいる。
例えば耳郎なら似た個性のマイク先生に行けばいいヒントがあるかもしれないし、なんだったら職場体験先の人に連絡を取ってアドバイスをもらえるかもしれない。
そう考えると学校の方が都合がいい。個性成長は常闇の様な暴走の可能性を考慮して野外に。必殺技は分からないなら先達に学べばいい。
更に必殺技に関してサポート科もいるなら尚のこと学校か。
「ここはトレーニングの台所ランド。略してTDL」
おい体育館γといえ。そして略すな。
さて、必殺技。合宿では爆豪が防御技を開発してたが、あれも一種の必殺技かもしれないな。
なんせ、ここでの必殺技というのは何も相手を圧倒する技のことではなく、新規に開発する技及び個性の使い方だ。原作では特に後者に関して触れてる子が多かった気はする。
だが私は個性の都合上、全てが必殺技である。できないのはヒロアカの個性と私が知らないもの、例外としてはUndertaleのセーブとロードとか、世界の根幹を揺るがすものか?
...まぁあれは出来たらちょっとまずいというのはあるか。
して、私がやらなければならないのは性能向上技...身体強化とはまた違う枠組みだ。
言ってしまえばNARUTOの仙人モードとか九尾チャクラを使ったあれら。もっと分かりやすくすれば性質変化。身体強化はラウザルクがあるが、技も強化されるか?と聞かれたらNOだ。
ただしその二つは会得難易度と綱引きが厳しすぎる。失敗したらカエルは嫌だし、そもそも戦闘中に動くなは難しすぎる。
なら何があるか。それよりもっとマシな向上技がある。
界王拳。これである。
○倍かめはめ波があるように技も強化され、身体強化もされる。また、他の身体強化技を+することもできる。
例としては界王拳にブルーの力。身勝手?我儘?知らない子ですね...
この一個の必殺技の開発だけでも十分お釣りがくる。何せ他の技も強化されるのだ。
...因みに、ナルトは九尾チャクラと自身のチャクラを上手く使って最大値を底上げして使えてたが、私は別に最大MPを増やすわけじゃなくて最大MPの内訳が変わるだけだと答えが出てるから非効率だ。界王拳は内訳変わらずに技も身体も強化できる。
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さて、まずはイメージだ。
体が赤く、力、速さ、破壊力、防御力が倍数で上がるイメージ。ただ筋骨隆々にはならないしこの体のまま強さだけが引き上がる。
そして何より。できるという自信を持て。
「2倍界王拳...‼︎」
...そうこの赤色。怒りによって目覚めるのが条件なサイヤ人が特別な種族だとしたら、単なる修行とセンスで覚えられる界王拳。良すぎる。
「セメント下さい!」
「はいよ」
セメントスから壁をもらい、全力で殴ってみる。瓦割りみたいに何枚も壊れた壁を見て次にいく。
「これならラウザルクでいい...けどこの技の真骨頂はこっち、『螺旋丸』‼︎」
...結果は言わなくてもいいだろう。何せNARUTOとDRAGON BALLの合わせ技だ。
「...いった...‼︎」
ただ、相当負担はでかい。これをフリーザ戦では20倍まで上げたし、ブルーになっても20倍にまで上げたのか。やっぱ悟空おかしいわ。
けどこれは使える。精神的な疲労はともかく、肉体的疲労は癒せばいい。そして何より純粋に強い‼︎
組み合わせれば私だけの必殺技になる‼︎
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私の必殺技は近距離〜遠距離まで揃った。属性攻撃もあるし火力もある。
防御技。回復技。支援技。自分一人では勝てない時、あるいは相手の自滅を待ちたい時に使いたい技も揃った。
だが経験。これが圧倒的に足りてない。漫画の主人公のように、「程よく自分より強くて勝てれば経験値が大量に得られる」「現状と比べ相手が強すぎるけど補正で勝って経験値が得られる」事がない。
直近であった戦闘が雄英襲撃事件の時で、あれはどちらかというと格下狩りだ。体育祭は本気ではあったが命はかからない。リミッターが外れない。
オールマイトはイベント戦。勝っても負けても進むし、勝ったら少し経験値が得れる位。
本来ならあった合宿襲撃も今回はない。
だからこそ、この仮免に関しては入手してあの件に首を突っ込んでみたい。そして、私がいる事でエリちゃんがどんな道に進むのかは見たい、という欲が最近生まれてしまった。
だからごめんねエリちゃん。先に心の中で謝っておくよ。私は私の都合で貴女を振り回す。
さぁ、免許を取得しに行こうか。
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「降りろ到着だ」
仮免許の試験場、国立多古場競技場。仮免を取るしかない。
「この試験に合格し仮免を取得出来ればお前ら
「っしゃ!なってやろうぜヒヨッコにヨォ‼︎」
「いつもの一発決めていこーぜ‼︎」
「せーのっ、plus...」
「Ultra‼︎」
「!」
「‼︎」
おっと来たか。夜嵐イナサ。
ここで君と轟は足を引っ張り合って試験不合格。特別講習を経て試験合格。だけどちょっと待ってほしい。
私はこの二人の関係性改善を入学試験の時からやろうとしていた。あの時は男女別だったが、今はそうではない。
まずはその為に話を振る必要があるか。
「夜嵐...昨年度、つまりお前らの年の推薦入試。男子トップの成績で合格したのにも関わらず、何故か入学を辞退した男だ。」
「轟君、何か知ってますか?」
「...いや、知らねぇ」
「そうですか」
まぁそうなる。入試の時は間違いなく一緒にはいたが、あの時は轟の目も曇っていた。
目を覚ますのはこの試験中。互いが噛み合わず、緑谷のおかげで最後の最後に気付いた。けれども時すでに遅く、試験は不合格。
けど、あの時は事情を知らないから不合格だったのだ。事情が知ってる私がいれば、話は変わるのではないか?
そんな期待を胸に、この試験、乗り越えていこうか。
私が知らないもの=作者が知らないもの。
そしてラウザルク、リストラ。
「界王拳」「DRAGON BALL 孫悟空」