それにしても、書きながら気づいたんですけど、半年くらいシャンフロ二次やってて喧嘩描写はじめの挑戦でした。シャンフロ二次以前の経験なんてない私ですから、とっても大変でしたね。煽り合いとかどうやって書くんだろ。ていうかシャンフロ二次やってて煽り合い苦手って致命的過ぎん?
前回のデート、ちょっと慧の印象が違った気がする。具体的には慧が私に向けてくる視線だ。
前回私の何がいつもと違ったのか。答えは単純。私の恰好だろう。私がペンシルゴンチョイスの服を着ていたから、慧の視線がいつもと違ったのだ。
だから、ちょっと興味が湧いちゃったんだ。少しのいたずら心みたいなものだった。
デートの前に小一時間ほど早く家を出て、近所の服屋を物色して、気に入った服を買ってそのままデートに向かった。
家にまともな外出着すらない私が、自分だけのセンスで。
それが致命的な過ちだったんだ。
「………は?」
ふふふ…予想通り、今回も慧が出会うなり間抜けそうな顔を…
「だ、大丈夫!?どうしたの!?」
「え、な、何が」
「だってその変な恰好…」
「へん!?!?!?!?」
変って言ったコイツ!!あろう事か彼女の勝負服を!!!変って!!!
慧の本気で心配するような顔が私の羞恥心を掻き立てる。
「変……なのかな?」
「変っていうか……普通の女子っぽくないというか?」
「えっ……」
私、呆然。
珍しく自分一人で勇気を出して行動して、その結果がこれですよ。
別に私のセンスを否定されたことにそこまで大きなショックを受けたという訳ではない。正直、取り繕われでもしたほうがずっとショックだ。
だから、私がショックな点は別にある。
そう…
「自分の方がかわいいからって…自分の方が女子っぽいからって…」
「……えっ」
怒りで肩が震える。こんなに腹が立ったのは久しぶりだ………!!!
「いつもいつも私の女子としての自尊心抉りに来やがって!!この人でなし!!女顔魚類!!」
「……」
「そもそもなぁ!!お前の女装企画を私がどんな気分で見たとおもってる!?自分の彼氏がどんどんかわいくなっていく様を画面越しに見せつけられるのがどれだけの屈辱だったか………!!」
……思いだしたらさらに腹が立ってきたぞ。お前に分かるか?女子としての完全敗北を突き付けられるこの気持ちが。みじめったらありゃしない。
「ほかにもなぁ……」
「ちょっとまてえ!!!!」
うぉっ。なんだ急に声を張り上げて。今声を荒げたいのはこっちなんだが?
「なんだよさっきから!!急に怒り出したと思ったらいきなりかわいいだのかわいいだの!!」
「なんだよってそのまんまの意味だろ!?慧ちゃんが可愛いのが悪い!!」
「僕はかわいくなんてない!!!」
「かわいいもん腹立つくらい!!」
「「ぐぬぬぬぬ………」」
主張は簡単。私は慧が可愛くてその上で女子っぽさまで語ってくるその男のくせに傲慢な所が気に入らない。慧は私に「かわいい」と現実を指摘されるのが気に入らない。
私達の間ではよくある喧嘩だ。
だが、毎度のことと分かってはいても、ここだけはお互いに絶対に譲れないんだ。
「僕以前に、楽羽に女子力が足りなさすぎるんじゃないの!?」
「んなッ!!女子力溢れる慧の基準で女子を語らないでくれますぅー??世の女子は慧ほど女子力に恵まれてないんですぅー!!」
「楽羽がクソゲーに女子力喰われただけなんじゃないのぉ?その程度のセンスなんて女子じゃなくても持ち合わせて当然だよなぁ!!」
「ぐむむむぅ……」
くぅ……。売り言葉に買い言葉でひたすらに繰り返される罵倒の応酬。ただ、ゲームばっかしててちょーーっとだけ女子力が足りてないことは自覚あるだけにムカつく!!!
「……今日はもう帰ろうか」
「……だね」
私達がこうやって喧嘩するときはいつも、一緒にいる限り不毛な言い争いを続ける。だからこそ、こういう時は一旦帰るのが毎回の流れだ。そして、
「今日は何で決着をつける?」
「楽羽も持ってるゲームの時点でクソゲーしかないんだよなぁ……」
「…文句ある?」
「大ありだわ」
「………便秘でいっか」
「おっけー」
「じゃあ1時間後、便秘で」
こうして私たちの女としての威信をかけた
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「……で、なんでこいつがいんの?」
「罰ゲーム要因」
「やっほ」
「えぇ……」
便秘にログインした私を待ち受けていたのは
『ペンシルコニウム』
そう、あの腐れ鉛筆戦士だ。ちなみにベンザルコニウムっていうのは消毒液の成分らしい。このクソゲーの世界はトップモデル様には汚いってかはったおすぞ(被害妄想)。
「そんなつれない反応しないでよサンラクちゃん」
「おいカッツォなんでコイツ呼んだ……!!」
「罰ゲーム担当に呼んでみた」
「いや意味わからん」
「カッツォくんに『負けた方を全力で可愛くしていい』って言われたから来た。面白そうだし」
「余計なことを…!!」
さっきの言い争いから一度家に帰ってるし、1時間もたっている。ある程度頭も冷えたし、腹の虫はまだ収まってないけどある程度殴り合って水に流そうと思ってた。なのに、なのにぃ…
「カッツォホント空気読めないね」
「ん?負けてかわいくされんのが怖いのかな?足りない女子力痛感しちゃうのかな?」
ほーーーん。そう捉えるんだぁ。ほうほう。別に私は煽ったつもりはないんだけどね。いやね、そう捉えるならそれでもいいんだよ別に全然。まぁ要するに。
「別に勝てばいいだけの話だし!余裕だし!!」
「言ったな?罰ゲーム成立だかんな?」
「ふんっ、めいいっぱいかわいくしてやる。女装癖開拓しないように気をつけるんだな!!」
「こっちこそ。コテンパンにしてかわいさってもんを教え込んでやる」
カッツォから私にバトル申請が飛んでくる。私は『Yes』を選択した。
「むすぅ…」
「ふっ………」
コイツのこの顔腹立っつぅー!!!何?澄ました顔でもしてればかっこいいとでも思ってんのか?
「サンラク、今更罰ゲーム無しなんて言わせないからな?」
「……わかってらい」
コイツ、
だって、さっきの勝負の最後………
『Rじ……じ……R16触手アタックゥ!!!!』
『あーる……んなッ!!!……うひゃあ!!!!』
カッツォが私にトドメを刺した技は、誤魔化しこそしたものの確実に今までは『R18』を名前に冠した技で。
これが実の彼女にする仕打ちかよ。バカ。ほんとバカッツォ。
「ふん!!彼女にエロ技使って勝ててよかったな!!」
「しかもカッツォくん、別に開き直って振り切って使うわけでもなく絶妙に照れて技名まで誤魔化す癖に結局使うとかクッソダサかったね」
「……ックゥゥ!!勝ったのに勝った気がしない!」
そりゃそうだろ。お前は男として完敗だよ。今すぐにでも悔い改めろ。彼女として私が恥ずかしいわ。バカ。
「ねぇねぇカッツォくん?どんな気分だった??自分の彼女に『R16触手アタック』使うのどんな気分だったぁ??」
「ぐぐ………コイツ呼ぶんじゃなかった……」
「早く教えてよぉ彼氏さぁん!!」
「そ、そりゃあ照れくさかったというか…恥ずかしかったというか…」
「…………」
ちょっと黙れそれ私も恥ずかしいやつ!!エロ技使っといて何いっちょ前に照れてんだバカぁ!!!
「ゴホン!……んでペンシルコニウム、私を可愛くするってどうするつもりなの?」
「え?うーん……やっぱ新しい服かなぁ……」
「服ならこないだ貰ったでしょ」
「あれはサンラクちゃんが恥ずかしさを堪えてデートでギリギリ着れそうなラインを攻めたから、今度はサンラクちゃんのメンタルを一切気にせずに本気で可愛くなれる服を……」
「ひぇっ」
もう既に嫌な予感しかしないんだが……
「ペンシルコニウム、こいつに“かわいさ”のなんたるかを教えてやってくれ」
「任せなさい。とびっきりかわいくしてあげる」
「えぇ……」
ちょっとは容赦してほしいんですが…………
私は今、慧とのデートに向かっている。服は、昨日ペンシルゴンに送られたもの。前回も思ったけどなんで私の体のサイズ把握してるんだあいつは。
通りのガラス窓に映った私の姿をじっと見てしまう。そこに居たのは、フリルやリボンのついたガーリーなファッションに身を包んだ女の子。ちょっと幼くも見えるが、このフリフリのファッションが
………それにしても。
「恥ずかしぃ……」
え?この格好で今から慧に会いに行くの?普通にやなんだけど?
迫り来る待ち合わせ場所。あえてすぐには行かずにちょっと離れたところから覗き込んで見る。
「慧は……いるな」
覚悟を決めろ私。すーはー。すーはー。よし。
「け…慧!!………ぉはよ!!」
「おはよ。ら…」
振り向いた慧が見せたのは見覚えのある反応。でも今回は私の身じろぎ一つで自分の服がひらひらと翻るのが視界に映り、余計に自分の恰好を意識させられるのが前回異常に恥ずかしい。
「そ…そんな見ないで…」
「あ、いや…その」
「なに…?」
「かわい…すぎるよ…楽羽」
「ぅゃぁ…」
慧の顔が今まで見たこともないくらいに紅く染まっている。私の顔にも熱が籠る。だめだ、慧の顔を直視できない。あぁもう!恥ずかしさで死ぬぅ!!!
「……かわいい」
「やめぇ…」
そんなにかわいいと言われると、まともに慧の顔が見ることができなくなった。
慧も永遠さんも、今日のことはもう許さない。ずっと根に持ってやる。
顔の熱は、まだ引きそうにない。
オチが煽りか照れの択って言われたら照れですよね。私の好み的に。
他人からシチュをいただいて書くなんてことが初めてだったので探り探りではあったんですが……こんな感じでいいんですかね?
ほかにもこんなシチュあるよって方いたらぜひください!
感想お待ちしてます!!!!!!
………喧嘩描写むっずい。やっぱラブが一番ですわ。