――ブウォン
「着いたわ。どうだった、スキマを移動した気分は」
「なんか、良くわかんない気分だ。酔ったかもしれない」
ふらつきながら目を開くと、石段の上に立っていた。
違和感が残ったままの頭を、無理矢理持ち上げた先には、朱塗りの鳥居と奥にはその本殿らしき御堂。
そして、つまらなそうに境内を掃除する赤いリボンの巫女だった。
――あれって、霊夢······だよな。うろ覚えではあるけど、合ってるはず
「霊夢、大丈夫かしら?」
紫が、声をかけると、巫女がこちらに振り向いた。
「誰かと思えば、
「なら、話が早いわ。この子、龍夜を預かってほしいの」
「ども」
「今回は男の子なのね。珍しいじゃない」
――女なんだけどな
「それにしても、空が綺麗だ······」
平和······、と言いかけたその時、突然空が暗くなって
――ドスンッ
箒にまたがった少女が、落下してきた。
「いたたたた。久しぶりに失敗したぜ」
「お、重い、それに箒くい込んでるんだが······」
「おっと、すまんすまん」
そう言って、少女が立ち上がると、視界が回復する。
「大丈夫だった?」
霊夢がそっと手を差し伸べてくれたので、掴むと、
「もう魔理沙ったら、危ないじゃない」
「悪ぃ、霊夢のとこ行こうと思って空飛んでたら、つい寝ちまって、起きたら通り過ぎる寸前。慌てて急ブレーキかけたら、箒が言う事聞かなくなって、真っ逆さまに······」
「言い訳は、いらないから、罰として境内の掃除を手伝ってもらいます。全く手をつけてなかったせいで、落ち葉が多すぎるのよね。そうだ、龍夜も手伝ってもらえる?」
「えっ、お、俺も!? ま、まあ、別に問題ないが······」
――これって、いつもの2人だよな······
「じゃあ、魔理沙と組んで裏手を掃除してきて。場所は魔理沙に聞けばわかると思う。私は、箒を持ってくるから、それまで待っててちょうだい」
そう言い残して、霊夢は物置の方(多分)へ走っていった。
「昨日、夜更かしして研究してたせいだ」
隣にいた魔理沙がぽつりと呟く。
原作は、あまり見ないから、ほんとにこういう性格なのかはよくわかんないが、そうなのだろう。
「あの、魔理沙だったよな。初見だろ? 俺は龍夜、ここじゃないとこでは、いろいろと違うんだけどな」
先に自己紹介を終えると、魔理沙が不思議そうに覗き込む。
「違うって、どこが違うんだ?」
「わからない、少し前まで共有してきたもう一人の自分がいないんだ」
そう、数十分前までいたもう一人の自分を失ってしまったのだ。
「記憶もブロックされてるし、ここには情報源がない。つまり、俺を知ってるやつがいないんだ。今のところ頼りになりそうなのが1人······、あれ? いなくなってる」
辺りを見回した時には4人だったのが、いつの間にか2人だけになっていた。
霊夢は、箒を取りに行ったので説明がつくが、残る1人がいない。
「紫ならもう帰ったぜ。『霊夢、あとは任せるわ』だってさ」
「それ、本人いないから意味なくね」
「だな」
そんなこんな話しているうちに、霊夢が箒を2本持って戻ってきた。
「はい、これ。終わったらまたここに来てちょうだい、そしたらお茶にしましょ」
その言葉に、1度魔理沙と顔を合わせる。
――魔理沙、終わったらお茶くれるってよ······
――ならさっさと終わらせようぜ
「「了解」」
「じゃ、落ち葉掃除お願いね(それにしても、やけに仲良くなってない?)」
◇◇◇境内の裏手にて◇◇◇
――バサバサバサ······、ザザァァァァ······
「······にしても、落ち葉多すぎだろ?」
落ち葉の海の上を滑りながら、箒を左から右へ往復させていた。
「それだけ、サボったんだろうな。同じ動きしかしてないから、だんだん飽きてきたぜ」
一緒に箒を振っている魔理沙が突然、腰を下ろした。
「こうなったら、スペカでも使って一瞬で終わらせたいくらいだよ。ちまちまやっているよりはマシだ。まあ、保証はないが······」
「保証ないのかよ!! ほんと、俺にもなにか一瞬で終わらせる方法が·········」
――バサバサバサ······、ザザァァァ······
「そういえば、魔理沙は自己紹介してなかったよな?」
「確かに、龍夜だけが自己紹介しても、私がしてなかったらだめだよな。私は霧雨魔理沙、見ての通り魔法使いだ」
「とんがり帽子をしている時点でだいたいわかる」
「つまんね」
「それより、早く終わらせるんじゃなかったのか?」
「ハイハイ、わかったよ」
――バサバサバサ······、ザザァァァ······
「あと、1つ言い忘れてた。俺、女だから、霊夢に男と間違われた時はびっくりしたよ」
「まあ、そんな恰好だから間違われるのは当然だろ。私だって間違えそうになってたしな」
「は、はぁ············」
――バサバサバサ······、ザザァァァ······
バサバサバサ······、ザザァァァ······
「「ふぅ〜〜」」
いつの間にか、落ち葉で覆われていた地面が、顔を出していた。
「やっと、終わったぜ」
「魔理沙、おつかれ。ほんとすごい量の落ち葉だったよな」
「明日は、2人して筋肉痛だぜ」
「それな」
「「ハハハハハハハ」」
···············
「ちょっと、そこの2人。なかなか戻らないから来てみたけど、何仲良く話してるのよ」
「「霊夢?!」」
突然、現れた霊夢に思わず棒立ちになる。
「ほら、終わったならさっさと来なさい。せっかく用意した、淹れたてのお茶が冷めてしまうわ」
そうして、3人は、家の中に入った。
今回は、霊夢と魔理沙の登場です。
ちなみに、私は魔理沙推しです。
『借りた物は返さない』
この性格なんとかなりませんかね。本家さん。
そんな魔理沙が好きなので、私も同罪ですね(パチュリーに怒られるパターン)
てなわけで、次回もお楽しみに
第3話の事件解決に乱入キャラを入れたいので、乱入してきてほしいキャラに投票してください。
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チルノ:花火会場を変に盛り上げるパターン
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レミリア:花火会場で偶然出会うパターン
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パチュリー:魔理沙を追いかけるパターン