縫合少女の物語   作:興梠 すずむし

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グロいぞ気をつけろの14針目

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ところで読者さんの中にNetflix登録してる人いる?
私「泣きたい私は猫をかぶる」っていうやつがやばいくらい気になってるんだけどさ
今までそういうのに触れてこなかったから支払い方とかも何もわからんわけよ
あれって登録してすぐに解約してもやっぱり料金払わなきゃだよね?
無料お試し期間設けておくれよぅ……
猫……猫ぉ……

支払い方法とか色々教えてくれる親切な方、感想欄にて書き込みお願い致します
需要があれば書き込みしてくださった方に絵を描きます
何卒……


14針目

酒で少々痛む頭を抱えながら、カイネは異端児(ゼノス)の隠れ里の地面で横になっていた。

しかし、彼女が頭を抱える原因は酒だけではない。

やってしまったのだ。やらかしてしまったのだ。

上手くやれば実害は出ないそれは。

 

(……完全に、情が移っちゃった)

 

彼女にとっては致命的であった。

この考えは【ロキ・ファミリア】の意志とは相容れない。

それはカイネとてわかっているのだ。

しかし戻れない。彼らの温かさを知ってしまったから。

姉や母と慕う家族のような彼女たちと遜色ない『心』を持っていると分かってしまったから。

 

水を飲み、頭をすっきりとさせてから今後の計画を組み上げる。

カイネの頭が、新たにできた『家族』を守ろうと回転を始める。

 

まず、団員との合流を果たす。この考えは変わらない。

彼らはカイネを探そうとしているだろうことは予想がつく。

お姉ちゃん呼びを定着させようと必死になっている、自分を溺愛する金の剣士がいるからだ。

ならば、彼らを隠れ里の外に連れ出すことは絶対にしてはならない。

アイズたちからすればラーニェ達はカイネをさらった知能が高いだけのモンスターなのだ。

絶対に受け入れはしないだろう。

そうするためには……。

 

「……説明して、ここにいてもらう。……1人で下層へ行く」

 

これしかないだろう。

とはいえ、団員達が上に登ってくるまでに、相当な期間が必要だろう。

さすがに1人で50階層までの道のりを行くには非現実的すぎる。

せめてここで体調が万全になるまで休んでからの方がいいだろう。

 

「……まずは、二日酔いから……治さ……ない、と……」

 

………………。

 

また、獲物が来たわ。

そこらの同族でもいいけれど、あいつらは食べにくいうえに宝石もひとつしか()れないし。

旨みがないのよね。

人間がいいわ。

お肉は美味しいし、色んな表情で死んでくれるからとても楽しいのよ。

それに、大小色んな色、形の袋に入った大量の宝石……!

糸を張っていればすぐに感知できるし、肌を焼いたりしてくるのは少し鬱陶しいけれど、そうそう効くものじゃない。弱くて旨みたっぷり!いい所しかないわっ!

 

「な、なんだよこれェ!?蜘蛛糸……?クソっ、とれねぇ!」

 

「ちょっと、そこらじゅう蜘蛛の巣だらけじゃない。どうなってんのよ」

 

「いや、ワシに聞かれても知らんぞ、こんなのは。明らかに異常事態(イレギュラー)じゃわ」

 

音が糸を伝わって届いた。

どうやら人間みたいね?嬉しいわ。

この素敵な保管所に入れてあげなきゃ。

 

「あははっ♪」

 

縦穴もどこも糸を張ってあるからすぐに上に登れるわ!

今まで細長い道を行ったり来たりしてたのが大違い!

はやいはやい!

 

「おい、糸が揺れ始めたぞ!急げ急げ!」

 

「そんなこと言われても切れんのじゃわ!」

 

「私が時間稼ぐからお願い!」

 

あ、気づかれちゃった!でもいいや!

 

「いただきまぁすっ!!」

 

「しゃべ───!?……ぅげあっ」

 

まず1匹〜。

 

「な……?!ちくしょう、早くしてくれよ!」

 

「ええい、ナイフはやるから自分で切れい!わしはこいつをどうにかする!」

 

ん〜……この体がでこぼこしてる人間は今は気分じゃないかなぁ……。

今は柔らかいお肉が食べたい気分っ!

ぐるぐる巻きにして食べ物倉庫に入れておこっと。

 

「糸が指先から!?それにこの黒い糸……今回の騒動はこやつが原因のようじゃな」

 

あ、避けられちゃった!

 

「もうっ、避けないでよ!?あなたは食べたくなるまで食べ物置き場に置いとくんだからっ!」

 

「……気のせいではなかったか。随分流暢に喋りおる。しかしそんなのはごめんじゃ化け物」

 

鈍器なんか当たらないも〜ん!

はいっ、残念ハズレ〜……あいたぁ!?

 

「あばばばばっ!?」

 

「ハンマー型の魔剣じゃ。いかに変異個体といえど、魔法は効くじゃろう」

 

うぅ〜、ビリビリする……。

何それずるい!

足の感覚なくなっちゃった!

 

「くらえい!」

 

またビリビリが来る!?

だけど足が動かせない、どうしよう……。

 

「痛いのやだっ!!」

 

「っ!」

 

あれ、止まっちゃった。

えい!

 

「ぬお、しまった!」

 

「つーかまーえたっ♪ビリビリ痛かったからもう食べてあげない!」

 

人間って首と体を別々にしたら死んじゃうんだったよね?

どうすればいいかなぁ……。

い〜っぱい苦しんで欲しいなぁ……。

あ、そうだ!

 

「ぐっ……かっ……あぁっ……」

 

「ゆ〜っくり、ブチブチしちゃうね?」

 

いーち、にーぃ、さーん、しーぃ、ごーぉ、ろーく、なーな、はーち、きゅーぅ、じゅーうっ!

はい、ブッチ〜ン!

食べないし、ポイしちゃお。

 

「あ……ぁ……」

 

「ん〜……あなた、美味しそうだね?」

 

現在の犠牲者、ファミリア遠征組1つ、22名。パーティ5つ、各5名。計47名死亡。

 

『彼女』による犠牲者はまだ増えそうである。

ギルドは、ダンジョンにて接敵した者が全て死んでいるため、認知できていないのだ。

 

これから先、恐らくはある一定以上を超過した者がこの異常事態に気づかない限り、『彼女』のアソビは続く。

 

「今度のごはんはもっと簡単だといいなぁ……」

 

自らの体を貪る様子を見させられている男の頭は、欠けていくパーツを見て心を壊した。

男の狂笑が黒い糸で閉ざされた20階層に響く。




最高にサイコでは?

みんなはどっちが好き?

  • ハッピーエンド
  • バッドエンド
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