「つ、椿!?アンタ何でここにいるわけ!?」
「主神様が何やら面白そうな事をしていたのでついて来ただけよ。ご紹介預かった、手前はヘファイストス・ファミリア団長の椿・コルブランドと申す。今日は手前もよろしく頼む。」
椿と名乗るその女性はどうやら勝手について来たらしい。
「帰りなさい、椿。相手に迷惑でしょ!」
「良いではないか、主神様。減るものでも無いだろう。そちらも良いだろう?」
「いいえ、ダメです。帰りなさい。私が呼んだのはヘファイストスのみよ。相手の事情を考えないで失礼を行う貴方に見せるものは何も無いわ。」
椿さんの失礼な態度にティアマト様が怒り見学を拒否した。
「ぐっ!それなら、そちらの眷属の少年に見合った装備を作ろう!それで良いだろう!」
椿さんには予想外の対応なのか、俺の装備を作る事で納得させようとした。
「そう言っているけど、ラースどうするの?」
「えっ?俺が決めて良いんですか?ならすみません、お断りします。装備はもう間に合っていますので、お帰り下さい。」
「はぁ!手前が作るのだぞ!自分で言うのもあれだが手前はかなりの腕前だぞ!それを断るのか!」
「ええ、俺に礼を失するのは別に良い。しかし、俺の神様に失礼な態度の人に俺の装備を作ってもらいたくありません。そんな人の作った物に命を預けられません。」
俺は思ったままを伝えた。彼女も何か感じたらしく言葉を無くし黙り込んだ。
「………。その…申し訳なかった。どうやら手前は知らずに驕りがあったようだ。主神様、ティアマト様、ラース殿、先程は申し訳ありませんでした。どうか手前も参加させては貰えないだろうか?」
「私からもお願いするわ。ティアマト、ラース君、椿にも参加させては貰えないかしら。」
「私はラースが良いなら良いわ。」
「俺は秘密を守れて、俺たちにもう迷惑が無いと約束できるなら良いです。」
「必ず守ると誓う。」
「分かった。それなら参加すると良いです。これから俺が持ち得る最高の装備を見せます。質問とかは受け付けないのでよろしくお願いします。」
俺は魔法の袋から魔王討滅戦時の装備を取り出した。次々装備が出てくる袋にヘファイストス様と椿さんは言葉を無くしていたが、無視した。
兜:審判の兜
鎧:神話の鎧
盾:ウロボロスの盾
武器:奇跡の劔改
アクセサリー:
・雷光のイヤリング
・妖精の首飾り
・星降る腕輪・豪傑の腕輪
・闇和田のミトン
・理性のサンダル
・力の指輪・博愛の指輪
・パワーベルト
「これが、俺が装備していた装備です。俺はとある事情で10歳若返ってしまって、今は装備がもろもろ付けられなくなりましたが、最高だと自負しています。」
「「………」」
2人は絶句し固まった。
「これは…本当に凄いわね。これらが下界の子供に作られたなんて現物を見ても、信じられないわ。」
「たしかに……ハハッこれらを所持していたら手前の武具も必要ないか。」
「ラース君、これらの武具からそれぞれ特殊な力を感じるのだけど、どんな力が宿っているのかしら?」
「主神様!それは本当か!」
「ヘファイストス、ラースそうなの?」
流石は鍛治神。神の能力を封じられていても俺の装備が特殊な能力を宿している事に一発で気がついた。椿さんとティアマト様は分からなかったらしく驚いていた。
「流石はヘファイストス様です、一目で気がつきましたか。質問には答える気がありませんでしたが、貴方に敬意を表し答えましょう。例えば此方の武器は"奇跡の劔改"と言います。この剣は奇跡の劔を改良した物で別名吸命剣とま呼ばれて、斬りつけた敵から生命力を奪い自身の傷を癒す能力を持っています。」
「なんだ、そのデタラメな能力は……。魔剣?…では無いのか?」
「魔剣ですか?それはどう言う意味ですか?魔法剣の事ですか?それとも魔法を使える剣の形をした玩具の事ですか?」
俺はこの世界で聞いた不思議で名前負けしている武器"魔剣"について椿さんに尋ねると、椿さんは激昂した。
「玩具…だと!ラース殿は手前ら鍛治職人を侮辱しているのか!?」
「別に、侮辱をしていません。しかし、近接戦闘には向かず数回能力を使ったら崩れて壊れる武器を玩具と言わなければなんだと言うのですか?」
「たしかにそうだが…魔剣とはそう言うものだろ!」
「私はそうとは思いません。これを見てください。」
俺はその証拠に袋から新たな武器を取り出した。
「これは"氷の刃"と言う短剣型の魔剣です。この魔剣はある言葉を言うと氷の魔法が発動します。しかし、能力に回数制限はありませんので砕ける事はありません。この魔剣が壊れる時は武器破壊された時のみになります。此れこそが本当の魔剣と言うべきでは無いでしょうか?」
「確かにそれが本当なら手前らが作ってきた魔剣は…玩具……になるのか………。ぐっ。」
「俺も作ったことは無いので作り方は分かりませんが、原理は魔剣に魔法の術式が刻まれています。能力を発動すると魔剣に溜まっていた魔力が減少した瞬間、空気中に漂う魔力を吸収して再度使用可能になる仕組みになります。そもそも、あなた方の魔剣は魔法鉱石を鍛治スキルによって変質して出来た物です。術式が無いので魔剣に与えるダメージを加減できませんし、魔力補充の仕組みがなく魔法鉱石に内包する魔力を使うだけ使うので、そりゃ簡単に壊れるでしょう。」
例)
使用魔力20、魔剣耐久値100の魔剣が有ったとする。
能力を使うたびに魔剣耐久値と最大魔剣耐久値が同時に減っていく。
1.能力使用時
魔剣耐久値80/100
2.鉱石に内包する魔力が補充できない為に最大魔剣耐久値が減少
魔剣耐久値80/80ってなる。
これがこの世界の魔剣の壊れる原理である。イメージで言うとこんな感じである。仮にこの魔剣は5回使用すれば壊れる事になる。また、術式が無いので魔力を無駄に使っている可能性が高いため常に20ずつ消費出来るとも言えないので5回とは上手くいった場合である。
なのでアレフガルド魔剣は1の時に術式によって威力を一定にする代わりに耐久値減少量を一定にかつ少量にする。2の直前に空気中の魔力を吸収する事で最大魔剣耐久値の減少を防ぐ。これによって、耐久値を減らさず、能力使用を無制限に出来る様になるのだ。
「それが、手前らの魔剣が壊れる原因なのか…。ラース殿、ありがとう。これでまた、手前らは1つ上の高みを目指せる。」
「俺は何度も言いますが決してあなた方を侮辱したいわけでは無いのです。ただ、未完成な物で満足して欲しく無いのです。俺も趣味で鍛治を行うので何となく気持ちが分かるから、こんな言い方をしました。無礼を申し訳ありません。」
俺は頭を下げた。
ドラクエの魔剣って回数制限ないから独自解釈が難しかった。
また、果たして椿・コルブランドさん?は原作ではこんな性格なのだろうか?原作を読んだことがないし、アニメもほとんど見れなかったから、ほかのダンまち投稿者のキャライメージしか無い。俺の中のイメージは高みに至るために貪欲で男勝りな豪快な人。高みに至るためなら相手が迷惑掛かろうが関係なしに行える自己中心的な性格。職人としての誇りがある一方、少し驕りがある気がしたからこんな性格になった。