旅人のダンジョン探索記   作:火取閃光

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オリジナル技が炸裂します。


第13話

新しいホームと鍛冶場を手に入れた俺はまずギルドにホーム移動申請の書類を提出した。こう言う書類は即座にやっておかないと後々面倒な事が起きそうで怖いのだ。

 

これにより俺たちのファミリアはギルドランクIからホーム所持によりギルドランクHにランクアップした。ギルドランクIは年間1万ヴァリスだったがギルドランクHになった事で年間2万ヴァリスの納税になった。

 

俺たちはミアさんにホーム移動と今まで泊めてくれた事を感謝しに豊穣の女主人に向かった。

 

「ミアさん、新しいホームを手に入れた為に今まで使わせて頂いた宿泊スペースを返却いたします。どうもありがとうございました。」

 

「ミアさん、ありがとうございます。」

 

「ホームを手に入れたのかい。良かったねぇ。ティアマト様はこれからアルバイトは継続するのかい?」

 

「はい。でも、今までの週に5日から3日に変更して残りをラース以外の眷属勧誘に使おうと考えています。ミアさん、よろしいですか?」

 

「ああ、別に良いさ。その分しっかり神としての役割を果たしなよ、ティアマト様。」

 

「ありがとう、ミアさん。」

 

「それでは、ミアさん、従業員の皆さん今までありがとうございました。また、これから客として来ますので、その時はよろしくお願いしますね。」

 

「みんなありがとう。これからもよろしくね。」

 

俺たちは準備で忙しい彼女らに手短に報告と挨拶を済ませて帰った。俺は鍛治をする為に鉱石類が必要で、その為にはお金が必要なのでしばらくはダンジョンに潜る予定だ。

 

ティアマト様にそのことを伝えた俺はダンジョンに行き9階層に向かった。9階層は特に変化はなくキラーアントとパープル・モスを中心に討伐していった。

 

途中から俺は鋼の劔から呪われた鋼の槍に武器を変更して戦った。別に戦いに慣れたから飽きた訳では無いし、敵を舐めている訳でもない。元々魔王を討滅したら槍を極めようとしていたが、色々あって後手に回っただけで有る。死んだ親友から貰った槍と槍技を正しく継承する為だ。

 

俺は呪われた鋼の槍を持ち闘気を練り上げていくと右手から顔の右半分に黒く渦巻く様な紋様が浮かび上がりながらキラーアントとパープル・モスに槍技を放った。

 

「戦闘王(親友)から受け継いだこの技を受けてみるが良い!幻魔・震空槍呀!」

 

俺は槍を下から斬り上げて、空気の斬撃を放った。それだけで殆どのモンスターは倒せた。しかし、灼熱・火炎斬りや竜巻・真空斬りの様に敵全体に等しくダメージを与えられた訳ではない。

 

残ったモンスターは足が欠けたり翼が掠ったりでまだ、生きている。その為に俺に再度襲おうとするがキラーアントは突然動きを止めて、パープル・モスは空中から地面に落ちて体を震わせていた。どうやら、しっかり呪い状態になった様だった。

 

親友は数百年前の勇者パーティだった聖戦士の末裔だった。聖戦士は勇者アルス、賢王ポロン、剣王キラ、拳王ヤオの4人の事を言う。彼らも聖戦士としては2代目にあたるが、初代聖戦士は古過ぎて名前が失伝してしまった。

 

親友ガリアードは剣王キラと拳王ヤオの子供の戦闘王リーの子孫の分家に生まれる。ガリアードは宗家、分家共に久しく生まれなかった車輪眼を持って生まれた剣王の資質を持つ逸材だった。齢10歳にして剣王の剣技"幻魔剣"を習得し、12歳で拳王の奥義"軟気功"を習得した聖戦士の再来と呼ばれていた。

 

しかし、致命的な問題がありガリアードは剣や拳よりも槍が好きで槍も剣と同じくらい適正が高かったのだ。本人の資質と好みは別物で伝統を重んじる一族とは折り合いが付かず、15の時に黙って出ていったと言っていた。

 

そりゃ一族も先祖の誇りがあるけど、宗家、分家含めて先祖の証を正しく受け継いでいなかった時に正当後継者が生まれたら自分らの悲願を達成してほしいと思うのは正しいと思う。しかもその子供が継承後に「俺、剣よりも拳よりも槍がしたい!」なんて言ったら一族は「ハァ?何言ってんだこいつ?」ってなって折り合いがつかなくなるのは無理がなかった。

 

その後ガリアードは槍を極めながら幻魔剣の槍版の"幻魔槍"を確立し呪いと闘気を練り合わせる"呪装一体"を習得する為に単独でダンジョン攻略をしているところで俺と出会った。

 

本来幻魔剣とは敵に自然治癒能力以外での回復をさせない呪いの傷を与える剣技である。幻魔槍も例外では無く剣から槍になっただけであったが、ガリアードがそれを発展させて、呪いの気と自身の闘気を練り合わせる事で傷口から呪いが侵入して呪われる効果を付与される事に成功した。それが呪装一体の正体である。

 

俺は残ったキラーアントとパープル・モスを倒し、新たに現れたモンスターを倒し槍の熟練度を高めた。

 

「そらそら!ガンガンいくぜ!幻魔・震空槍呀!」

 

休憩や飯休憩を含んで5〜6時間くらい経った時に稀少なモンスターであるブルー・パピリオの様な羽の生えたモンスターがいたので即座に倒した。情報通り綺麗な見た目だったが目を奪われて後ろから奇襲され死ぬなんて馬鹿のやる事なので油断せず即座に倒した。

 

その後更に2〜3時間経った後に帰ることにした。ドロップ品も多く落ちて、ブルー・パピリオもあの後2体くらい出て全部ドロップ品が出たので換金が楽しみだった。

 

換金すると本日の稼ぎは驚異の50400ヴァリスだった。やはりブルー・パピリオの翅が1つで8000ヴァリスだったのが大きかった。俺はウキウキ気分でホームに帰りティアマト様に本日の稼ぎを報告しようと扉を開けると、そこにはゴブニュ・ファミリアのゲン・ストラージュ少年がティアマト様と待っていた。

 




ロトの紋章アニメ化しないかなぁ。
折角漫画が続編含めて完結したのだから、アニメ化しても良いと思う。毎回ドラクエのアニメを振り返るとようやくドラクエの臨場感にアニメ技術が追いついてきた感じがする。
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