俺はルビス様に飛ばされた後森で倒れていた。辺りを見渡すと見慣れた魔法の袋があった。中身を確認すると魔王戦の時よりも道具が仕舞ってあった。どうやら自宅に置きっ放しのものや預け屋に預けたものも含まれていて、袋自体の容量が増えていた。
俺は声が多く聞こえる方は歩き出し町にたどり着いた。その時に自分が25歳から15歳前後に若返ったことを気がついた。俺は子供の見た目を利用し情報収集を行った。この街はオラリオ付近にある町の様で、オラリオにはダンジョンや多くの神さまがいるみたいだ。
神様の恩恵をもらった集団をファミリアと言い現在最大派閥はロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアがありどちらも探索系ファミリアだそうだ。
恩恵を受けた後ギルドにファミリアを申請することでダンジョンに潜りファミリアの規模に見合った税金を納めるそうだ。
また、神様には嘘が見破れる能力を持っているみたいだから冗談でも嘘をつくなよって八百屋のおっちゃんが笑いながら言っていた。
ある程度常識を学んだ後俺はオラリオを行きの荷馬車に乗せてもらった。その時に魔物が襲ってきたが、難なく倒せた。しかし、やはり幼くなったせいか認識の修正が必要なことが分かった。腕や足が短いとそれだけ戦闘時の距離感を直す必要があり、体力を調べないと戦闘時における力の分配をミスしてしまうからだ。
荷馬車のおっちゃん商人はびっくりしていたが、俺は倒した魔物から取れた魔石を乗車代として渡した。しかし、おっちゃんは受け取らなかった。理由は子供に命を守られたにもかかわらず乗車賃をせびったら男としても商人としても廃るからっと言う男前な理由だった。逆に魔石を適正価格で買ってくれた。俺は少しでもお礼がしたかったからおっちゃんの護衛を務めた。
オラリオに着いた時におっちゃんと別れた。噂のロキ・ファミリアに入りたかったけど場所が分からなかったから、とりあえずギルドの受付に向かった。
「次の方どうぞ〜」
「はい、すみません、ロキ・ファミリアの冒険者になりたいのですがどこへ行けば良いでしょうか?」
「それだったら黄昏の館に行くと良いよ〜。行き方はこの地図を見れば良いよ。」
「ありがとうございます。それと落ちた時に他のファミリアを受けたいのですが場所はこの地図に書いてある点であっていますか?」
「その通りです。他に何か有りますか?」
「いえ、有りません。お時間ありがとうございました。」
そう言うと、俺は黄昏の館に向かった。噂によるとロキ・ファミリアは幹部と戦闘する事して認められた者に恩恵を与えられるシステムだそうだった。ならば、幹部がどれだけ出来るか分かんないけど俺にもチャンスがあると思い向かった。
「ここはロキ・ファミリアの本拠地である。用がないものは立ち去ると良い」
「門番さん、俺ロキ・ファミリアに入りたいんだけど通して貰えないでしょうか?」
「ダメだ。お前のようなガキにここは相応しくない。直ぐに立ちされ。」
「どうしても、入りたいんです。ロキ様に合わせて貰えないでしょうか?」
「くどいぞ、小僧。ロキ様や団長達は忙しい身故にお前のようなガキに割く時間はない。とっとと失せろ。」
「そうですか。お時間ありがとうございました。……所詮噂は噂かぁ。しぁねぇか。他行くかあ。」
「ったく。そう言えば何日か前にもこんな事があったな。遊びじゃねぇんだよ、これだから最近のガキは……。」
俺は門番に挨拶を行い1人愚痴った。門番さんも愚痴をこぼしていたみたいで一昨日にも俺と似たような子供が居たそうだ。
その後地図に書いてあるファミリアを回ったが、どこも入れて貰えなかった。俺は出店にあったジャガ丸くんを購入し食べ歩いた。意外にもジャガ丸くんは美味しかった。
ダンジョンに近いファミリアはほぼ全部ダメだったので、今日残りの時間はオラリオ探索に時間をかけた。ダイダロス通りを歩っている最中妙な気配がしたのでそちらに向かった。そこにはルビス様に似た圧力を持ち何処と無くあいつに似た雰囲気がある儚げな女神が膝を抱えて落ち込んでいた。その為に俺は自分を売り込む序でに女神に話しかけた。
「失礼。貴方は女神様でいらっしゃいます…よね?」
「ええ。そうよ。私の名前はティアマト。海の女神ティアマトよ。」
「ティアマト様ですか、私はバラストと申します。気軽にラースとお呼びください。ティアマト様膝を抱えているご様子でしたが如何されましたか?」
「実は私も他の神同様下界に降りてみたは良いのですが、他の神のように眷属を集める事が出来なかったのです。どうも私の発するプレッシャーに子供達が耐えられないみたいなのですが、ラースは平気なの?」
「私は平気ですよ。」
「そうなんだぁ。でも平気な子供って何処かのファミリアに所属して活躍している子供だけだから、ラースもそうなんでしょ?」
「ええ、私も恩恵は貰っています。しかし、とある事情で丁度改宗を行おうとしようとしていたのですが、こんな見た目で何処にも受けることが出来なくて困っていたんですよ。ティアマト様、宜しければ私を貴方の眷属にしては頂けないでしょうか?」
ティアマト様は固まっていた。徐々に動き出したと思ったら凄く混乱していてとても可愛らしかった。
「えっ?あっ、えっ!?ラース良い…の?」
「勿論ですとも、ティアマト様はとても可愛いらしい女神様ですので、是非貴方の眷属になりたいと思います。」
ティアマト様は涙をポロポロこぼしながら嬉しそうに喜んでくれた。
「やったー……。ラース、改めて私の名はティアマト。海の女神ティアマトです。これからよろしくね。」
「私の名前はバラストと申します。此方こそよろしくお願いす致します。ティアマト様。」
「ラース。これから家族になるんだからそんな固い言葉で話さないで欲しいよ。」
「わかりま…うん、分かったよ。ティアマト様これからよろしくね。」
「うん、よろしくラース」
固い言葉で話すなど言われたが、つい癖で言おうとしたからティアマト様が両頬を膨らませて拗ねた。その顔が可愛かったが機嫌を損ねた為に無理やり素の口調に戻した。そうしたらそうしたで俺はその笑顔に少し見惚れていた。
ティアマト様はFGO絶対魔獣戦線バビロニアに出てくる女神ティアマト(人型)を、イメージしました。彼女と主人公って物語を考えていくうちに似てる!って気がした。ダンまち世界ならFGOのティアマトさまも報われそうな気がした。