すみません。
俺がそう言うと、ティアマト様が意外そうな顔をして、リューさんが睨みつけながら話しかけ、ロキ・ファミリアの方々も注目している様な視線を感じた。
「ラース、どういう事ですか。」
「そうですね。ベートさんに間違いがあるとしたら、食事の席で他の人を考えないで気分悪くする話をした事と女性の…アイズさん?の気持ちを考えず話を進めた事位でしょうか?それ以外は冒険者の心得として当たり前のことだと思います。むしろ言葉として話すあたり優しいかたなんでしょう。」
「他者を貶すことが、貴方は優しいとそう言うのですか?」
「全部がそうだと思いませんが、今回の場合はそうだと思いました。本当にどうでも良い事なんだったらこの場で言う必要は無いでしょ。ホームに帰ってから言うなり、黙っていれば今回貶された人はその内勝手に死ぬんですから。彼はこの場にいる全ての人に発破をかけたのでしょう。」
「それでも、恩恵を貰ったばかりの人が不当に貶められるのは許される行為では有りません。」
「俺には許す許されるなんて分かりませんけど、冒険者であるなら弱さは罪だと思いますよ。恩恵を貰ったばかりだから、他の人達が下層から逃がしたモンスターだから倒せなくても仕方ないと思っているなら冒険者を辞めた方が良いと思います。きっと向いていなかったのでしょう。俺たちはモンスターを殺しているんだからモンスターに殺される覚悟は必要だと思いますよ。」
「貴方は大切な人を失ったことが無いから、弱さを罪だと言えるのです。貴方とは分かり合えません。」
「分かり合えないのは仕方ないと思います。人間色々な人が居るのでそう言う時もあるでしょう。ティアマト様、すみません。空気をより悪くしました。俺はもう休みますね。それではミアさん、お会計をお願いします。」
俺は会計を行いベットで休んだ。リューさんに嫌われてしまったけど後悔は無かった。大切な人を自分が弱いから守らなかったでは理由にすらならない事を知っているから。
side ティアマト
「ティアマト様、申し訳ございませんでした。少し昔を思い出して熱くなってしまいました。」
「リューさん、大丈夫よ。」
リューに謝罪を受けているとロキと目があった。
「お?ティアマトやないか!自分も下界に来たんか。」
「あら、ロキじゃない。そうよ私も数週間前にこっちに来たのよ。」
「ってぇことは、さっきの子供が自分の眷属なん?」
「ええ、そうよ。彼は団長のバラスト・ウンディガーナって言うのよ。昨日恩恵を授けたばかりよ。」
「その割には大口叩いていたみたいやなぁ。」
「まぁ故郷で戦っていたみたいだから、その経験からみたいだよ。でもあの子がああ言ったのも無理はないからね。」
「それはどうしてなん?」
「幼かった時に両親と故郷の人達がモンスターに襲われて死んでしまったそうよ。」
「それは……。」
「あの子も当時自分が憎たらしかったそうよ。自分が弱かった故に守れなかった、守られた。弱かったから守れなかったでは話にならない事を、弱かったから死んでしまい残された側がどんな思いをするかを分かっているから、弱さを罪と言ったそうよ。」
「成る程、そうやったんかあ。」
「それじゃ、ロキ、私はあの子の元に行ってくるわ。またね。」
「おーう、またね。」
私はラースの元に向かった。リューさんも何処か気まずそうな表情をしていたが気にせず向かった。
「ラース、起きて…は居ない見たいだね。今日はお疲れ様。ゆっくりお休み。」
そう言って私はラースの頭を撫でて休んだ。
良くアニメやラノベでは男性が女性の頭を撫でる撫でぽ?って言う洗脳が流行ったけど逆って夢があるよね。僕は豚猫になりたい。