けものフレンズ 厳しい時代(改良版)   作:gh0sttimes

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第五話 第二次冬戦争

1943年5月3日、アムール作戦の準備を進めていたソ連極東方面軍に予想外の報告が入った。

ヨーロッパに展開しているソ連軍がフィンランドに侵攻を開始したのだ。

 

フィンランド戦線では···

 

フィンランド戦線では、ゲオルギー=コンスタンチーノヴィチ=ジューコフ将軍率いるソ連地上軍がフィンランド軍と衝突。激しい戦闘が行われていた。

「全戦線に於いて優勢だ。このまま、ヘルシンキを目指すぞ。」

「了解!」

その時だった。

 

ドカーン!!

 

「なんだ!?」

「正体不明の敵戦車を確認! 少なくとも、我が軍が把握しているドイツ軍の戦車ではありません!」

「新型か?」

「はい!」

「数は?」

「確認出来ているだけで、300両ほどと思われます!」

その新型戦車というのは、ドイツ軍の物ではなく、ジャパリパーク陸軍義勇軍の第三世代型戦車«JPT-325»であった。

性能は10式戦車とほぼ同等。

これをジャパリパーク陸軍はフィンランド戦線に5000両以上投入したのだ。

さらに、ジャパリパーク陸軍の大型歩行ロボット(ショーグン=エグゼキューショナーみたいなやつ)«W-25»もフィンランド戦線に5000体投入している。

これにより、フィンランド軍側が一気に優勢となり、1943年12月3日にムルマンスクが陥落。

その後も、ソ連軍は敗走を続け、サンクトペテルブルクをフィンランド軍が占領。

そんな中、ソ連に追い討ちをかけるようなことが起きた。

大日本帝国がソ連に宣戦布告し、ウラジオストク近郊に上陸。アムール作戦実行のためにウラジオストクに集合していたキュルル率いるソ連極東方面軍250師団が包囲されたのだ。

 

ウラジオストクでは、キュルル率いるソ連極東方面軍が日本軍やジャパリパーク軍の攻撃に去らされていた。

 

「ケレンスキー司令官! これ以上は持ちません! 撤退の許可を!」

「お前は祖国を裏切る気か!? そんなことをしたら、NKVD(内務人民委員部)に殺されるぞ! 前進あるのみだ! 撤退するものは殺す! 撃てっ!」

それと同時に、全軍が日本軍に攻撃を開始した。

それから、3分後。

「司令官・・・」

突然、一人が攻撃を止め、話しかけてきた。

「なんだ? 敵を蹴散らせ。」

「了解。」

そういうと、彼は、銃のリロードを行い、僕に銃口を向けた。

「おい。俺じゃなくて、日本軍を撃て。」

「はははっ、誰がロシアの敵か分かっていないようですね。」

「なんだ?」

「あなたですよ。」

「! 何をふざけたことを!!」

「このまま、戦争を続けていたら、いつかはロシア民族は崩壊します。さらに、我がロシアは多数の民族を抱えた多民族国家です。日本のように国内に一つの民族しかいない国家なら、その一つの民族が滅亡するだけですが、ロシアのような多民族国家なら、我々ロシア民族のような大多数の民族が崩壊すれば、チェチェン民族なども路頭に迷い、最悪、他の民族と吸収されてしまうでしょう。そもそも、多民族国家なら、大多数を占める民族だけでなく、少数民族も守る必要があります。しかし、我がロシアはどうでしょうか? チェチェン民族やユダヤ民族に対する迫害があります。これでは、我々が敵対しているドイツと同じではないですか。何が«大家族»ですか。ロシア民族だけの家族ですか? 近所の人に優しくない家族ですか? いえ、家族とは近所、つまりは少数民族も平等に守るものです。しかし、あなたは、共産主義者の皮を被ったファシストです。あなたのような人がいたら、ロシア民族だけではなく、少数民族にも害を及ぼします。」

「ははっ、そうか。人に殺されるのは嫌いでね。殺されるぐらいなら、自分で死ぬよ。」

僕はそういって、自分の頭に銃を向け、引き金を引いた。

 

バキューン!!

 

そんな音と同時に僕の意識は暗転した。

 

その後、スターリンにキュルルの戦死とソ連極東方面軍の全軍降伏の報告が入った。

さらに、キュルルの副官であったカラカルはフッ化水素酸弾が下腹部に命中。

即死であった。

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