Our lives are for the World 作:刀君
Sign of the rebellion
カン! カン! カン! カン!
警報が鳴る
壁が、空から落ちてくる。
「なんだ? 緊急事態か?」
「みたいだね……鉄太!」
「ヘイヘイ、鬼道衆に四十六室並びに一番、四番隊の守護命令ね」
「わかってんじゃーん、じゃ、私寝るから」
こういう面倒ごとには首を突っ込まないのが吉ってね☆
──────────
次の日―
「ん……あんまりそろってないっすね……」
「お前は……握菱」
「どうしたんすか、ここ副隊長の待機部屋っすよ」
「しってるよ阿散井、まあいいや先にここにそろってる数人に説明するか」
俺は懐から書簡を取り出して配る。
「なんすかこれ……『みかんちゃんのよくわかる極刑』?」
阿散井が困惑したようにこっちを見て松本さんがすごく笑いをこらえているのを横目に、途中合流し始めた副隊長たちにも書簡を渡しながら続ける。
「知っての通り十三番隊隊士朽木ルキアの処刑は鬼道衆が双極を使って執行する……当たり前だが経験のない隊長さん、副隊長が多い」
「だからってこんな子どものチラシみたいなの……」
「それはウチの馬鹿の趣味だ……まあ隊首会にはあの馬鹿が行ってるが、あっちは市丸さんのごたごたで忙しいからな、万が一時間がなくても俺が副隊長さんたちに伝えられるようにこっちに来たわけだ」
「さすが鬼才とよばれた男じゃのう……大鬼道長の補佐を完璧にしよる」
「こんなん当たり前の仕事っすよ射場さん……もし疑問があるようだったら俺かあの馬鹿に聞くよう……」
カンカンカンカン! 『緊急警報! 緊急警報! 瀞霊廷内に侵入者あり! 各隊守護配置についてください!』
「おいおい……物騒だな……」
市丸隊長が仕留め損ねた旅禍が、攻めてきたようだ。
────────
「結局! 明け方までなんもないじゃない!? 誤報!? 誤報なの!?」
「うるせぇぞみかん、なんもない方がいいだろが……そろそろ警戒を……っ!」
その時、遮魂膜に何かがぶつかる
「上からとはたまげたわね……てかあれ空鶴ちゃんのじゃない!?」
「てことは旅禍は志波家の本家筋に何かしらのコネアリってことか……めんどくせえな、っと」
少し考え込んでしまっていた、後ろに控えていた部下に指示を出す。
「あれは遮魂膜を突破する! 落下地点には向かわず主要施設に結界をはって守りを固めろ!」
それを聞いた鬼道衆が各地に散っていくのを見届けた俺はみかんを見る
「俺らはどうする?」
「総隊長から鬼道衆は処刑の準備をするようにって言われてるし私たちは準備しましょ……って言いたいとこだけど……とりあえず海燕に話聞きに来ましょう」
「まあ確実に空鶴さんの花火だもんな……お前、疑われたりしないよな?」
「品こーほーせーなみかんちゃんに何を申すかオヌシ!」
怪しいとこしかねぇだろ……
────―
「やっぱ空鶴だよなぁ……」
「あれは空鶴ちゃんでしょ……」
十三番隊隊舎にて私の年上ながら甥という何ともまあ珍妙な関係である十三番隊副隊長志波海燕と先ほどの球体について話す。
「まいったなぁ……ただでさえ立場が悪い志波家の立場がさよならしちまうよぉ……五大貴族会議とか死ぬほど苦手なのにぃ……」
「ははは! うちの妹のために頑張ってくれよ!」
「ぶっ飛ばすぞ! てかそろそろ私と当主変われぃ!」
「俺はそういうのが嫌で家族みんな流魂街に住んでんだよ!」
「私だってヤダわ! あと私もあんたの家族でしょうが!」
「ギャーギャーうるせぇぞ! 大体あの時じゃんけんに負けたのはそっちだろ!」
「じゃんけんで決めんなよ……まあいいや、海燕さん例の件は?」
「ナイス鉄太! その件も話しに来たんだったわ!」
お前もうほんと黙れよ……といいつつ鉄太は海燕に向き直る。なんだよ私が役に立たないってか!? ……たってませんね
「おう、まあまあ順調だが……浮竹隊長の具合が悪いくらいだな」
「いつものことじゃないすか……ギリギリになっても俺らマジで権限無いんであんまり助太刀できないっすよ?」
「わーってるよ……朽木は俺らの部下だ」
「それならいいんス……」
今度処刑が行われる朽木ルキアは十三番隊の隊士。海燕にとって大切な部下であり、本来は極刑になるはずのない程の罪であるにもかかわらず確実に殺し切る極刑が採択された異例の罪人。
まあぶっちゃけ本番に止めようと思えば止めれるが止められないのは私の立場がある。鬼道衆総帥かつ志波家当主である私が朽木家の養子とはいえ五大貴族身内の処刑を止める……
今の綱渡り状態の志波家が旅禍に手を貸すプラスでこれをやってしまえば、もう志波家は取り壊し確定お疲れ様してしまう。それだけはさすがに避けねばなるまいし、鬼道衆の立場もある。
「やばかったら言ってね海燕」
それでも―あの子を助けてあげたいと、私も思ってしまっていた。
──────
「おいおい、それはないんじゃない? 白夜坊」
「志波……兄が表立って行動するのは珍しいな」
「ここ懺罪宮の真下よ? 私ルキアちゃんの牢で手続きしてたからこんなとこで副隊長級の霊圧同士のぶつかり合いあったらこっち来るって」
「随分と近くにいたのに到着が遅れたようだが?」
「最初は阿散井の方が優勢だったからねーぶっちゃけいかなくてもいいやと思ってたら突然逆転してね」
旅禍にやられたらしい阿散井のもとにたどり着くと、白夜が四番隊を連れてくることなく阿散井を牢につなげとけとかぬかしていたので、私は阿散井に応急処置を始めながら白夜にちょっかいをかける。
「まあよい……処置が終わったら牢にでもつないでおけ……」
苛立ったのかその場から瞬歩で消える白夜。それを見届けた雛森ちゃんが「あんな言い方……」とごちる。
「おーこわ。でもここに志波さんおってよかったわぁ」
「市丸はどうしてこんなとこ来たん? 副官探してたんか?」
「何その口調……まあそんなトコ。じゃあボクは四番隊に声かけてきたるわ。ついておいでイヅル」
そういって市丸は吉良君を伴って去っていく。すると、それと入れ替わるようにして日番谷君がやってくる。
「こりゃまた派手にやられやがったな阿散井のヤロー!」
「ふわぁっ!?」
気が付いてなかった雛森ちゃんは飛び上がると、日番谷君に文句を言い始める。可愛い。
「まあいいや、阿散井の処置は終わったからあとは四番隊に任せても大丈夫だよ~」
「! ありがとうございました! 志波大鬼道長!」
「うい、うい」
そう言って去ろうとすると日番谷君に声を掛けられる。
「志波! それに雛森も……三番隊には気を付けた方がいい」
「三番隊って……吉良君のこと?」
「俺が言ってるのは市丸のことだが……吉良もどうだかなとりあえず気を付けといて損はないぜ」
「特に―藍染の野郎が一人で出歩くときにはな」
これが盛大なフラグとなった。
次の日……藍染惣右介が物言わぬ死人となって発見される。
────────
「藍染隊長の脈はもう完全にないな……」
「そんな……藍染隊長! 藍染隊長!」
雛森副隊長の叫び声を聞いた俺は瞬歩を使って東大聖壁に駆け付けた。そこには泣き叫ぶ雛森副隊長と磔にされた藍染隊長。とっさに磔になっていた藍染隊長を下ろし脈拍を確認するも既に事切れており、それを聞いた雛森副隊長が余計に錯乱してしまう。
「なんや朝っぱらから騒々しいことやなぁ」
そこに市丸隊長が現れ……雛森副隊長が斬りかかる。寸でのところで吉良副隊長が止め刀を引くように訴えかけるも聞かずに彼女は斬魄刀を開放、それを見かねた吉良副隊長も開放……おいおい、流石に……
「そこまでだろ、雛森副隊長、吉良副隊長」
俺は二人の間に入って衝を放ち軽く脳を揺らして気絶させる。
「俺が総隊長に報告に行ってきます。皆さんはこの二人を牢に……一応四番隊にも診てもらっておいて下さい」
「俺も行こう、鉄太。副鬼道長一人より隊長もついていった方がいいだろ」
「冬獅郎……ああ、頼む」
たった今到着したらしい冬獅郎が俺に確認をとると市丸隊長の方を睨んで言う。
「市丸……てめえ雛森を殺そうとしたな? 止められる実力があるのにも関わらず……」
「さあ?」
「一つだけ忠告しておくぜ……雛森に血ぃ流させたら俺がてめえを殺すぜ」
そう言うと冬獅郎は「待たせたな」といって一番隊隊舎に歩き出し、それを俺も追う。
「すまんな止めるの遅くなって」
「いや……だがお前にしては確かに遅かったな」
「ああ、なんか
「藍染のか……? なんでまた?」
「さあな……俺は専門家じゃねぇから詳しいことは言えねぇが……死体が何かしらの理由ででっち上げられ藍染隊長が監禁されてるかもしくは……」
「
そんな話をしながら冬獅郎と一番隊隊舎に向かった。
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「あの人一体何したんですか? あの二人の間に割って入るなんて……」
「鉄太のこと? 多分何かしらの鬼道を撃ったんでしょうね」
あの速度でですか!? と修兵は驚く。
「私も最初は驚いたけど……あの子にとっては普通よ」
私の言葉を聞いていたのか射場さんが反応する。
「さすが鬼才じゃのう……じゃが……」
「あいつは一体どんな鬼道を撃ったんじゃ?
その疑問に答えられるのはここには一人もいなかった。
【死神図鑑!】
海「ところでよ、この前お前が持ってった酒…」
み「そうねぇ…何かに脅され…いやないか」
海「おい聞いてんのか」
み「まさか…旅禍は空鶴ちゃんの恋人!?」
海「なにぃ!?空鶴に恋人ぉ!?どんな野郎だ!兄ちゃんが確かめに行ってやらあ!」どたどた…
み「ふっ…作戦成功…」
鉄「言えねぇよな…そこそこ高い酒なのに松本さんに全部ラッパ飲みされたなんてな…」
み「知らない方がいいことだって…あるのよ…」