異世界ファンタジーを蜂の巣にする物語   作:八雲白龍

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やっぱ異世界と言えば


第一異世界街発見

魔法陣の光が収まり目を開けると、そこは一面の緑だった

 

「転移成功、任務開始、第一目標は…」

 

一面の緑の中でキョロキョロしていると、側に街道と思わしき道を見つけた

 

「ん、轍の跡もあるし、人の手が入ってるね…コレを辿れば街に着くかな」

 

取り敢えずの目標を人のいる街に向かう事として、轍の跡を辿りながら、私は今回の任務におけるルールを確認する事にした

 

「身体能力は現地人より高めに設定…個人能力はこの世界では神からの贈り物とされるスキルと呼ばれるモノに偽装、段階的に開放、レベル制…人物設定は、異世界からの漂流者が通じる、と…」

 

基本的な事を確認しながら街道を歩いていると、ガサガサと街道脇の草むらから、緑色の何かが飛び出した

 

「ガフッ!ガフッ!」

 

「あ、野生のゴブリンが飛び出した…」

 

全身緑色の体に、腰布、およそ小学生程の身長で、人とは思えぬ醜い顔、どう見てもゴブリンです本当にありがとうございます

 

「ファンタジー異世界におけるお約束の雑魚敵だねぇ…おっと…」

 

コチラに気付くなりその爪を振り回しながら襲って来るゴブリンだが、私はそれを体を横にする事で回避

そのまま左脚で足を引っ掛けて転ばし、右脚で首を思いっきり踏みつけた

 

「よい…しょ!っと」

 

「ギャ!グゥッ!?」

 

流石に苦しげに藻掻くゴブリンだが、私の身体能力に敵わないのかビクともせず、そのまま泡を吹いて絶命した

 

「ん、流石にゴブリン程度じゃスキルを使うまでも無かったね」

 

絶命を確認した私は、ファンタジー世界の王道である魔石や部位の買取を街でしてもらえるかもしれないと思い、取り敢えず持ってきてたロープでグルグル巻きにしてゴブリンを持っていく事にした

 

「んー…お、アレは…?」

 

やや上りだった街道を歩いていたら、ちょうど坂の下りに差し掛かったらしく、眼下に残りの街道と、その先に街と思わしき場所が見えた

 

「結構長そうだけど、急いで走れば夜迄には間に合うかな?」

 

おおよその距離に概算を出し、走る事を決める

 

「ヨシ!(現場猫感)行くか!」

 

街に向かって全力ダッシュスタート!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数刻後…

 

「ハァ…ハァ…ハァ…さ、流石に走りっぱなしはキツイな…ハァ…ハァ…」

 

ゼンリョクで走った結果、夕方位には街の門と思われる場所な着いたが、如何せん体力を使い切ってしまった…

昨日の夜頑張りすぎたかな…?

 

「てか…門デカすぎんでしょ…」

 

明らかに50Mくらいあるよねコレ、何?ウォール・マリアなの?進撃の魔物しちゃうの?

 

「む、オイ、そこの女、何用だ!」

 

おっと、壁を見上げてたら衛兵と思わしき人に呼び止められちゃったね

取り敢えず設定通りに…

 

「あの…朝起きたらいきなり森の中で…街道を見つけたので街道沿いに歩いてたら、街が見えたので来たのですが…」

 

「ああ…なる程、漂流者かお前…漂流者なら専用の扱いがある、こっちだ」

 

おお…特に怪しまれずに入れた…

 

 

 

その後案内された部屋で、「漂流者」とは何なのかというのを教えられた

どうやらこの世界には4種の種族があるらしく、通常の人間の他に、動物の特徴を持つ亜人種、魔王と呼ばれる存在から産み出された魔族、魔族が使役する為に造られた魔物

そしてここ最近魔族の行動が活発化しており、人の王が異世界からの勇者召喚に躍起にらしく、そのせいで地脈がメチャメチャになり、異世界の人が暴発召喚される事がある、とのこと

この、暴発召喚されてしまった人を「漂流者」と呼称し、ある程度の保護と支援を行っているとの事

 

 

 

「私は戦う事が出来る人だったけど、魔物に襲われて死ぬ漂流者って…」

 

「うむ、残念ながら多い…たまに身元不明の亡骸が発見される」

 

うーん、コレは中々にハードな世界ですなぁ

しかも王様のせいで他の異世界に迷惑かかってるし…

歪みの原因の可能性あるなぁコレ

 

「あの、書き終わりました…」

 

書かされていた漂流者支援の紙を、話してくれていた衛兵に渡す

 

「よし、確認させて貰うぞ?名前は八雲六花(ヤクモリッカ)、女性、歳は16、扱いは保護よりも支援を希望、と…間違いないか?」

 

「はい」

 

保護というのは、国が用意した長屋に入り、ギリギリ毎日生きていけるくらいの給付金を貰いながら、手に職着くまで暮らすというもの(ギリギリなのは給付金目当てに長居されたら困るため)

 

そして支援というのは、国の用意した専用の宿に入り、ギリギリ毎日生きていけるくらいの給付金を貰い、ギルドで(・・・・)冒険者として働く、という物

 

まぁ、ファンタジー世界のテンプレだよね、ギルドと冒険者って

 

「では、ギルドに案内するから、着いてきてくれ」

 

「ハイ、よろしくです(というか、この世界の調査をするなら冒険者一択なんだよなぁ)」

 

この街の中に居るだけじゃ、知れる情報なんてたかが知れてるよね

やっぱ情報は足で探さなきゃ

 

その後衛兵さんに連れられながら教えてもらったが、どうやらこの街は中心の噴水の周りに大きな施設が集まり、そこから自転車のスポークの様に小さな通りと大きな通りが広がり、区分けされたりしている

 

「着いたぞ、ここが中央噴水広場、向かって右手側にある赤い屋根に剣と盾の看板のデカイ施設がお前が今から登録する冒険者ギルド、左側の青い屋根に金袋の看板のデカイ施設が商業ギルドだ、覚えとけよ」

 

「ありがとうございます…そう言えば聞きそびれましたけど、このゴブリンはどうすれば…?」

 

「冒険者ギルドに渡せば、端金にはなるだろうよ。数を狩ったならまだしも、まるごととは言え一匹だしな、魔石の額+αってとこだろ」

 

「そうですか、まぁ無いよりはマシですよね…では、ここまでありがとうございました」

 

「おう!んじゃあ俺は持ち場に戻るわ。お前は元の世界に帰れるかは判らねぇが、強く生きてくれよ。あぁ、それといい忘れてたな…」

 

「はい…?」

 

冒険者ギルドへ入ろうとした所で、少し呼び止められる

 

「ようこそ、俺達の街、ファストへ」

 

 

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