神殺しの三王は元はみ出し者   作:不浄皇

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 前回の後書きで自分は宣言しました。
 『今回でプロローグは終了する』と確かに書きました。


 出来ませんでしたすみません!!!

 本当はこのまま一気に書き終えたかったんですけど、丁度切りが良かったのと、これ以上投稿が遅れるのはアレかなと思いまして………
 なんて言い訳がましく長々と失礼しました。
 それではどうぞ。


幼なじみ達の想い

 ノーサイド

 

 四時間目 授業中

 

龍太郎「なぁ、光輝?いい加減に機嫌直せよ。」

 

 龍太郎はそう小声で隣の席の親友(光輝)に話掛ける。

 

光輝「…龍太郎は何とも思わないのか?透がよりによってあの二人に関わるなんて、何考えているんだ。」

 

 どうやら再び癇癪が再燃してきたらしい。そんな光輝をなだめるように龍太郎は問いかけに答える。

 

龍太郎「……正直言って思う所はあるぜ。」

 

 龍太郎自身にとってもあの悪目立ちコンビ(暁とハジメ)の事は良くは思っていない。物騒な過去を持つ暁はもちろんだが、やる気も無くヘラヘラと笑って逃げてばかりのハジメも、龍太郎にとっては一番嫌いなタイプの人間だ。そんな二人に対して()()()()()()()が親しげに話しているのは、はっきり言って面白くない。

 

龍太郎「……けど、それでも俺は少し安心したんだ。」

 

光輝「…安心?」

 

龍太郎「ほらっ、アイツ元々人見知りが激しかっただろ?初めて会って最初の頃なんて、俺達以外に心を開く事なんてなかったよな?」

 

光輝「…あぁ、その後大分マシにはなったけど、それでも他人に対して何処か壁を作っていたな。」

 

龍太郎「…だろ?その上《あんな事》があって、心も体も傷付いた上に、すぐに俺達と離れちまってさ。俺ずっと心配だったんだ。」

 

光輝「………。」

 

龍太郎「…でもさ。そんなアイツが、自分から他人に関わるなんてさ、凄く良い変化だって思うんだ。光輝もさっき言ってただろ?『俺達以外に頼れる友人(ダチ)を作っておいて損は無い』ってさ。俺もそう思う。…まぁそれが()()()()っていうのが、かなり複雑なんだけどな。」

 

光輝「っ!だったら!!」

 

龍太郎「でもだからって俺達が横からごちゃごちゃ言ったって仕方ねぇし、むしろそれが原因でダメになっちまったら意味無えだろ?此処はとりあえず見守って、何かあったら手助けするって事でいいだろ。」

 

光輝「何かあったらって……。」

 

龍太郎「心配すんなよ光輝!それにもしかすりゃこれをきっかけに南雲と五十嵐も少しは態度が改善するかもしれないぜ。」

 

光輝「………はぁ。」

 

 龍太郎のそんな能天気な発言にため息を吐く光輝であった。

 

 

 一方こちらでは。

 

 

香織「雫ちゃん。もうすぐ時間だけど、用意してきた?」

 

雫「…えぇ、一応お母さんにも確認してもらって、問題無いって言われたけど。」

 

香織「じゃあ大丈夫だね。」

 

 何やら香織と雫の二人も会話していた。

 

雫「それにしても、まさかルーが言ってた知り合いが南雲君達だったとわねぇ。」

 

香織「しかも結構親しげな感じだったよね!」

 

 心底意外そうに呟く雫に対して何処か嬉しそうに香織が捕捉する。

 

雫「随分嬉しそうね?香織。」

 

香織「当然だよ!」

 

 香織も透の幼なじみとして、彼の性格等は把握している。だが龍太郎とは違い、透に新しい友達が出来た事を素直に喜んでいる。……もっとも彼女の場合その相手がハジメというのもあるのだが…。

 

香織「雫ちゃんは?」

 

雫「私?…私は嬉しいんだけど、同時にちょっと心配もしてる。…あぁ、先に言っておくけど南雲君と五十嵐君の事じゃないからね?」

 

 実際に雫は、二人とは何度か言葉を交わしており、悪い人間ではないことを知っている。むしろ理由はそれぞれ違うが、同じ状況の者同士なので、透の善き理解者となってくれると期待している。

 では何が心配なのかというと…。

 

香織「あぁ~、光輝君だよね……」

 

雫「えぇ、そのとおり…」

 

 そう、自分達幼なじみ組の頼れるリーダー(笑)(トラブルメーカー)である。

 

香織「でも光輝君、今日はどうしたのかな?確かにいつも南雲君に厳しかったけどあれほどキツかったのは初めてだったよね?」

 

雫「………えぇ、そうね。」(……はぁ。)

 

 本気で解ってない普段の原因(香織)に対して、内心ため息を吐きつつ、雫は色々と思考する。

 

雫(どうやら光輝は、まだルーとどう接するか悩んでるようね…。)

 

 透と再会してからの光輝は、彼に対して微妙な距離をとっていた。キツく当たったりしないが、積極的に関わろうとはせず、何処か冷たい感じだった。

 だが雫、否、彼らの幼なじみ達は、そうなっている理由を知っている。

 

雫(…()()からもう七年も経つのね……。)

 

 七年前、《あの事件》が原因で透はあらゆるモノを失った。本来の光輝なら、透に対して優しい言葉で励ましたり、手を差し伸べたりしていただろう。だが当時の光輝はそれが出来なかった。それどころか彼を激しく責め立て拒絶した。何故なら、その時透がしでかした事は()()()()()()()()()()()()()()()の一つだからだ。

 

雫(…とはいえ、私も光輝の事をとやかくいう権利はないわよね。)

 

 雫にとって透は幼なじみで友人と同時に、雫をある出来事から救い出してくれた恩人でもある。にもかかわらず雫は、悪気がなかったとはいえ、彼を傷つけてしまった。今でもその時の事を思い出すと、後悔と罪悪感で胸が締め付けられる思いにかられる。

 

雫(だけど、いつまでもこのままじゃダメよね。)

 

 そう自分を奮い起たせると………

 

 

   キーン コーン カーン コーン

 

 

 教室内に作戦開始の合図(四時間目終了のチャイム)が鳴り響いた。

 

香織「時間だよ。雫ちゃん、準備はいい?」

 

雫「えぇっ。…でも香織?さっきの作戦で大丈夫なの?」

 

香織「心配しないで!()()()()変更はあったけど、概ね問題無いよ。それに、向こうには()()()()がついているから。」

 

雫「…強い味方ねぇ。」(確かに()なら協力してくれそうだけど…。)

 

香織「雫ちゃん。聞いて?」

 

 未だに不安そうな親友()に対して、香織は優しくも力強く彼女の名前を呼んだ。

 

香織「私にとってルーくんはとっても大切な友達。もちろん雫ちゃんだって同じだよ?でも、雫ちゃんにとってルーくんは()()()()()()()()()()()でしょ?」

 

雫「か、香織?!そ、そんな…」

 

香織「いいんだよ?むしろ嬉しいよ!だから、そんな二人のために、私も出来る事は惜しまないよ。」

 

雫「香織…」

 

香織「まぁ、今回は私もちょっと便乗させて貰っちゃったけどね?」

 

雫「…は、ははは。」

 

 そんな親友(香織)の最後の一言に苦笑いしつつ、雫は思った。この何処か天然な少女は、いつも面倒が掛かるけど、どんな時も自分を助けてくれる。今だって彼女のお陰で、幾分か不安も払拭できた。

 

雫「…ありがとう、香織。」

 

香織「うん。それじゃあ、行って来るね!」

 

 そう言って香織は早速お得意技(突撃)を発動した。

 その後ろ姿を見ながら、雫は残った不安を吐き出すように自分に言い聞かせる。

 

雫(今さら許してもらえるとは思っていない。今後は彼が私を拒絶してもおかしくない。…そうなったら私は二度と立ち直れないかもしれない。)

 

 そうやって全てを吐き出して……

 

雫(……それでも、もう逃げたりしない。絶対に!!)

 

 そう新ためて自分に対して決意した。

 




 以上です。
 次回で本当にプロローグは終わります。


 本当ですよ?
 

オリ主二人はハーレムにするか?

  • 両方ハーレム
  • 両方シングル
  • 暁がハーレム
  • 透がハーレム
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