ようやく書けました!
そしてようやくプロローグが終わりました!
自分で言うのも何ですが、亀どころかナメクジ更新ですよコレ………。
長々と失礼しました。
それではどうぞ!
暁サイド
キーンコーンカーンコーン
四時間目の授業が終わり、教室に鳴り響く昼休みのチャイムを聞きながら俺は、自分のカバンから弁当を取り出して後ろの席に目を移す。するとちょうどそこの住人が目を覚ましたようだ。
「南雲君おはよう!今日も時間ピッタリだね!でも、出来れば授業中も起きていようよ!」(ウラ声)
ハジメ「………暁君?それ、白崎さんの真似?ぶっちゃけ寝起きでソレは色々とキツいから勘弁してよ。」
「だったら
ハジメ「それは絶対にヤメテ。キツいどころか
死んだ目で懇願してくるハジメに苦笑しながら、俺は本題にはいる。
「なぁハジメ。ちょっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」
ハジメ「あぁゴメン、ちょっと待ってて…」
そう言いながらハジメは、自分の鞄をごそごそと漁り出した。そして取り出したのは、『10秒チャージ』でお馴染みのゼリー飲料。それをおもむろに口につけると。
じゅるるるるるっ、きゅぽん!!
っという感じで本当にほぼ10秒で摂取し終えた。
ハジメ「っぷは!おまたせ、それで聞きたいことって何?」
「…あぁ霧原の事なんだけどさぁ。」
此処で唐突だが、少し霧原について軽く説明させて貰う。
10日程前にこのクラスに来た転入生だ。昨日少し話した感じだと、穏やか且つ丁寧な物腰で親しみ安い優男って印象だった。だがコイツに進んで話し掛けてくるのは、旧知の仲らしい白崎達位(俺とハジメはまだ日が浅いので除外する)で、他の連中は意図的に奴に関わるのを避けている。何故かというと、コイツはとにかく強烈過ぎる容姿をしている。
顔は、
コイツは顔の左半分から左腕にかけて酷い火傷の跡がある。加えて左目も見えてないらしい。その為、左目には眼帯、左手に手袋が基本着用となっている。
そんな外見故に、クラスの連中は霧原を腫れ物扱いして緑に関わろうしない、そう思っていた。
だが、どうやらそれだけじゃないらしい。
ハジメ「霧原君?彼がどうかしたの?」
「…単刀直入に聞くけどよ?霧原の
俺がそう話を切り出すと、ハジメは少し苦い顔をしだした。
ハジメ「……何でそんな事知りたいの?」
「ただの興味本意だ。ほら、さっき天之河のアホが散々喚き散らした後にクラスの奴らが囁いてただろ?噂がどうとかってよ?それが気になってな。」
ハジメ「…本当にそれだけ?」
「それだけだ。まぁ、連中の反応からして緑なモンじゃないってことは何となく察せられるけどな。後、話したく無けりゃ別に話さなくてもいいぜ?」
人の噂を当の本人に聞くのもどうかと思うしな。後、ハジメは以外と情報通だから何か知ってんだろう。
ハジメ「………まぁ暁君なら大丈夫かな。」
どうやらハジメは俺に話しても問題無いと判断したらしい。周りに聴かれないように俺に耳を貸すよう促し、声のボリュームを数段下げて話し始めた。
ハジメ「霧原君、前に居た所で『疫病神』って呼ばれてたんだよ。」
「疫病神?何だそりゃ?」
ハジメ「…確証が無いし、あくまで都市伝説みたいなモノなんだけどさ……」
曰く、任意の相手に災難を呼び寄せる事ができる。
曰く、たとえ何もしなくても、関わり続けると運気を吸われて不幸が訪れる。
曰く、顔の火傷はその力の代償で、悪霊に付けられた。
ハジメ「他にも色々あるけど、大まかだとこんな感じ。因みに、
なるほど。だから天之河の奴は知らなかったのか。いや、アイツの場合知ったらまた都合良くねじ曲げて、最悪俺かハジメがデタラメで流したって言い出す可能性もあるし、むしろ知らなくて助かったか?
「…はっ、くっだらねぇ。」
あまりのアホらしさに、思わずそんな言葉を吐いた。それならまだニュースとかの星座占いの方が信用性があるわ。
そんな風に思ってふとハジメの方を向くと、何やら思考にふけっていた。
「…オイオイハジメ。まさかお前、そんな小学校の怪談話みてぇな噂、ガチで信じてるのか?」
ハジメ「えっ?イヤイヤ、暁君。僕はオカルトにも興味はあるけど、信じるかどうか話は別だよ?」
「どうだかなぁ?風の噂でちらっと聞いたけど、お前中学の時に厨n
ハジメ「暁君…。それ以上話すなら、僕は相討ち覚悟で君を黙らすけど、………それでもいい?」
「………オーケーオーケー。俺が悪かったから、そんな
ハジメ「ちょっと気になることがあるんだよ。暁君、霧原君は元々この辺りの出身なんだよね?」
「あぁ。事情は詳しく知らないが、そっから確か家庭の都合で一旦出てって、また戻って来たんだよな?」
ハジメ「うん、それで情報によれば向こうに越して来た時にはもう、
「…そりゃつまり、あの火傷は
俺がそう言えば、ハジメは神妙な顔で頷いた。
ハジメ「暁君。確か数年前に、この辺りで大きな火事があったよね?内容覚えてる?」
「あぁ!あったな。ニュースにもなった程デカいのが。確か……………………………あ。」
その時の記憶を呼び起こしながらハジメから視線を外し、そこに映った人物を見つけて思わず声を漏らした。
ハジメ「っ?何か思い出した?」
「…あぁ~ハジメ、スマン。どうやら霧原じゃなくて、俺がお前に災難、というか厄介事を呼び寄せちまったらしい。」
ハジメ「……はい?どういう事?」
ハジメの問いかけに答える代わりに、顎で後ろを向くように促す。
するとそこには………
香織「南雲君。珍しいね。教室にいるなんて。よかったら一緒にお昼食べない?」
………白崎が弁当箱を持ってニコニコと笑いながら佇んでいた。
ハジメ「………あ。」
明らかに『やっちまった』という感じで身体を硬直させるハジメ。いつもなら昼飯を手早く済ませた後は教室から退避して目立た無い場所で昼寝、という流れだった。だが今回はデスマーチの後で頭が緩んでた上、俺が引き留めたせいで完全に逃げ遅れたかたちとなった。
ハジメ「あぁ~白崎さん、誘ってくれるのは嬉しいんだけど、もう食べ終わったから天之河君達と食べたらどうかな?」
ハジメはせめてもの抵抗なのか、先程の10秒チャージの残骸をヒラヒラさせながらやんわりと断る。
だがそんな
香織「えぇっ!お昼それだけ?ダメだよちゃんと食べないと!私のお弁当分けてあげるから!」
まぁ、こうなる訳だ。というかこれに関しては、俺も同意見だ。ハジメのポリシーは理解できるが、身体を壊したら元も子も無い。睡眠はともかくせめて飯くらいはちゃんと食えと言いたい。
とはいえ、この状況を作った原因の一端としては、このまま放置とは行かない。先程の白崎の発言でハジメへの
ハジメ(後生ですからお助けください!!お願いいたします!!)
…といった感じで俺に目で必死に訴え掛けている。
だが、かといって白崎の邪魔をするのもどうかと思う。周りが一切見えていないとはいえ、本人は100%
などとあれこれ悩んでいると、ここで予想外の事態が発生した。
香織「あっ!よかったら五十嵐君も一緒に食べない?今日もお弁当だよね?」
「………えっ?」
ハジメ「………えっ?」
なんと俺も白崎からランチのお誘いを受けた。これには俺も驚いて一瞬思考が止まった。
「えっ?いやあの、白崎。
あえて『いいのか』という部分を強調して確認を取る。俺としてはハジメのヘイト集中を防げるからむしろ助かるが、てっきり二人きりがよかったと思ったからだ。
香織「うん、今日は五十嵐君にも詳しく聞きたい事があるから!」
「
香織「ちょっと待ってて。あっ!ルー君!」
そう言って白崎は手を振りながら霧原に声を掛ける。どうやら霧原も引き込むつもりらしい。
透「何?香ちゃん?」
香織「今からみんなでお昼なんだけど、ルー君も一緒に食べようよ?」
透「えっ?僕も?」
香織「みんなで食べた方がおいしいでしょ?それに南雲君達との事も、もっと詳しく聞きたいし。」
あぁ、聞きたい事ってその事か。でも、それなら本人に聞けば早いし、それだけか?
透「……う~ん、でも、いいのかな?」
だが霧原はどうやらあまり乗り気ではないらしい。さっきから俺とハジメの方をチラ見しながら悩んでいる。…まぁ、俺達と一緒が嫌ってわけじゃないと思いたいが…。
雫「香織、ルー。ちょっといい?」
そこえ今度は八重樫がどこか緊張した顔で声を掛けて来た。しかも少し大き目な弁当箱を持って。
透「……シズちゃん?どうしたの?」
雫「……その、よければ私も一緒にいいかしら?」
今度は八重樫もかよ……。どうなってんだ?
透「えっと、シズちゃんも五十嵐君達との事が気になるの?」
雫「…それもあるけど。透、あなた今日もお昼それだけなの?」
そう言って霧原が持っている
透「あはは、正直自炊はまだ慣れてなくて……。」
雫「っ!それは…、仕方ないけど………。」
うん?
そう言えば、お袋が言うにはアイツ、夕飯はいつもウチの店で食ってくって言ってたけど、親が忙しいのか?
…いや、そもそも…
香織「五十嵐君。」
あれこれ疑問に思っていると白崎に小声で呼び掛けられた。
香織「お願い。
「はぁ?どういうこった?」
そう白崎に懇願の訳を聞くと…
雫「そ、それなら今日は私のお弁当食べない?今日はちょっと作り過ぎたから、分けてあげられるわよ?」
そう若干頬を赤くして、ソワソワしながら八重樫は告げてくる。
(あぁ~、なるほどな。)
納得しながらハジメに目を向けると、むこうも気付いたらしく無言で頷いた。
つまり、
…仕方ない。
「霧原、俺達と一緒に飯食うのは嫌か?」
ハジメ・香織・雫
「「「っ!?」」」
透「そ、そんな事無いよ!ただ…、その…
…あぁ、乗り気じゃなかった理由ってそっちか。
「そんなの気にしなくていい。こう言うのも何だが、俺もハジメもお前と同じような《はみ出し者》だ。今さら他人の評価なんざ気にしちゃいねぇよ。」
ハジメ「…もっとも僕達はほぼ自業自得だけどね。だから霧原君、僕達に余計な気を使わなくていいよ。」
透「五十嵐君…。南雲君…。」
俺達の意見を聞いた霧原は、一旦目を閉じて一度大きく深呼吸した。そして…
透「…ありがとう。それならご一緒させてもらうよ。」
そう言って柔らかに、だが心底嬉しいといった感じで微笑んだ。…ちなみにその笑顔にクラスの何人か(
雫「……………………」[ギロリ]
そしてそんな連中に八重樫がかなり強めの殺気を向けて牽制している。
…こいつぁ
雫「……五十嵐君、何か?」
「……別に。」
おっと、危ない危ない。中々鋭いな。
香織「それじゃあ話も纏まったし、早速準備しちゃおっか?」
ハジメ「えっ、ちょっ!?白崎さん?」
そう言いって白崎はちゃっかりとハジメの机で弁当を広げ始めた。相変わらず突貫しまくりだなコイツも。
「ハジメ。今日の所はご厚意に預かろうぜ?幸い二人きりじゃない分まだマシだろ?」
ハジメ「……そうだね。」
さすがにハジメも観念したようで、大人しく白崎達を手伝い始めた。とりあえず、
………だがこの時、まだ
光輝「香織、雫、透。ちょっと待った!」
ホラ来たよ、
「…何だよ天之河?お前らも一緒に食うか?」
我ながら白々しく思うが一応聞いてみる。だが天之河は一瞬こちらを睨んだだけで、何も言わず白崎達の方を向く。
光輝「三人共。こっちで
……なんかもう不快とか怒り通り越して呆れてくるわ。よくそんな考えが浮かんでくるもんだ。コイツの頭の中に何が入ってるんだか見てみてぇよ。
香織「えっ?何で光輝君の許しがいるの?」
雫・暁
「「ブフォ!!」」
素で聞き返す白崎に俺と八重樫は思わず吹き出し、ハジメと霧原、そして坂上は引きつった笑みを浮かべていた。
しかもここで終わりじゃなかった。
香織「それに、光輝君は知らないと思うけど、五十嵐君は料理が上手なんだよ?今日のお弁当のオカズも五十嵐君が教えてくれたレシピだよ。」
光輝「………何っ!?」
白崎の
透「あぁ、それ間違ってないよ。一昨日店番してたときも、他のお客さんのコーヒーや料理とか全部、彼が作ってた。しかも評判は上々だったよ?」
雫「ちなみに私と香織もそこの常連で、たまに香織は彼からレシピのやり取りをしているわ。…あぁ、その時は私も必ず追いて行ってるから
香織「それにもらったレシピをお母さんに見せた事があるけど、ものすごく感心してたよ?」
ハジメ「…えっと、白崎さんのお母さんって……?」
透・雫
「「料理研究家兼、料理教室の講師。」」
光輝「………………………」
まったく思考が追いつかないが、何か言おうと酸欠の金魚みたいに口をパクついている天之河。そして
いや、別に黙っててくれとは言ってないし隠してもないけど、このタイミングでそれ言うか?教室内が完全にカオスと化しているんだが?
光輝「…………い、いやっ!その、五十嵐が料理が出来るかどうかは関係なくてだな!?」
香織「じゃあ、どういうわけ?」
だが天之河は諦めが悪いのか、まだ食いついてくる。というか、いい加減昼メシにしてぇんだが、何時まで懸かるんだよこれ?
晴彦「オイ、お前達!何時まで騒いでるつも、り、……だ?」
さすがにもう静観できないと判断したのか、七彩路が乱入してきたが、何故か天之河を……、いや、正確には天之河の足元を凝視して困惑していた。
光輝「七彩路!!今大事なをして………、ってどうしたんだ?」
晴彦「天之河?その……………、足元のソレは何だ?」
その言葉が気になって俺達もその視線をたどっていく。するとそこには…………
……白銀に光り輝く円環と幾何学模様があった。
(あれって………魔法陣か!?)
それが何なのか解ったと同時に、ソレは輝きを増して、一気にデカくなった。
(…っ!?やべぇ!!?)
その時俺が感じたのは、激しい悪寒だった。何故かは正確には解らないが、
………だが、遅かった。
愛子「皆!教室から出て!」
ちょうど四時間目の担当で、そのまま教室で昼休憩をしていた畑山が叫んだと同時に、魔法陣の光がカッとなり俺達を真っ白に塗りつぶした………。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
………どれだけ時間が過ぎたか解らないが、光が収まってきたのを感じとり俺は閉じてた目を開いて、そして周囲を見渡し唖然とした。
縦横10メートル位ある、後光を背負った長い金髪で中性的な顔立ちの人物が描かれた巨大な壁画。大理石のような素材でできた床や美しい彫刻が彫られた巨大な柱。そしてドーム状の天井と、写真やテレビでしか見たことがない、外国の宮殿や教会の大聖堂のような広間の、その最奥にある台座のような場所に俺は立っていた。
いや、俺だけじゃない。周りにはハジメや霧原、それに白崎達だけでなく、クラスの奴らもいた。どうやらあの時教室にいた全員が巻き込まれたらしい。
そして俺達の乗っている台座の前には、金の刺繍が施された白い法衣を着て、両手を前に組んで祈りを捧げるようにひざまずいてる奴らが30人程いた。
「…ハジメ。これって。」
ハジメ「………うん。」
やがてその法衣集団の中から特に豪奢な衣装を着て、ただ者ではない雰囲気をした爺さんが前に出てきた。
???「お待ちしておりました。勇者様、そしてご同胞の皆様。ようこそ、トータスへ。歓迎致しますぞ。」
…《事実は小説よりも奇なり》という言葉を今正に身を持って体感している。それも特大級の《奇》を、である。
「………なぁ、ハジメ。」
ハジメ「………うん。」
そして俺は今の心境を、隣にいる腐れ縁の幼なじみに告げた。
「………最近の瞬間移動系イリュージョンってもの凄く手が込んでるよなぁ。」
ハジメ「………ソウダネェ。ってどっからどう見ても異世界召喚だよ、コレェ!!!」
いや、解ってる。解ってんだよ?我ながら『この状況で何言ってんの?』って言いたいけどさ。ボケでもカマさないとやってらんねぇんだよ……。
こうして俺達の《退屈な日常》は終わりを告げて、《クソったれな非日常》が始まった。
暁サイドOut
以上になります。
次回からようやくトータスです。
ここからしばらくは原作沿い(所々でオリジナルを入れますが…)なので少し早めに更新できると思います。
…たぶん…きっと…
あと後程アンケートを投稿します。
あくまで参考程度ですが、よければお願いいたします。
非力な身ではありますが、これからもよろしくお願いいたします。
オリ主二人はハーレムにするか?
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両方ハーレム
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両方シングル
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暁がハーレム
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