問題児RTA - アジ=ダカーハ討伐チャート 作:チルドレン
はい、よーいスタート。
暇潰しにギフトゲームを挑んだら新しいゲームがやって来たRTA、はーじまーるよー!
前回はコトリバコに挑んで無様に勝った所からですね。
…小さく身動ぎをし、沢山の音に囲まれて私は漸く目を開く。▽
どうやら随分と眠っていたようだ。久々に身体が重い。▽
……ゆっくりと伸びをし、私は周囲を眺めた。▽
どうやら身体は元に戻ったようですね。ステータスはRTAなので見ませんが、これならお荷物になる事もないでしょう。
…というか今何時です?十六夜君帰って来てます?
ペルセウス戦は唯のお荷物ですが、それでも戦いぐらい参加しないとコミュニティの好感度が下がっちゃんですよね。
なので参加したいんですが…
「…」
私の隣で、耀がぐっすりと眠っている▽
動こうとすれば私の手に繋がれた耀の手が動き、起こしてしまうだろう▽
…ずっと、私の為に看病してくれたのだろうか▽
はい。看病イベントは春日部ちゃん…おおむね予想通りですね。
看病イベントは好感度が一定量以上のキャラが居る事で発生するイベントで…最も高いキャラが隣で眠っています。今回は最初から家族という事で、春日部ちゃんの好感度がそれに値したようですね。
…本来看病イベントはロスなのですが、今回は十六夜君を待っているのでロスじゃありません(微ロスが無いとは言っていない)
という訳で九十九ちゃんには悪いですが春日部ちゃんを起こしましょう。
…こいつ寝てる奴を起こすだけで罪悪感でストレスが発生するとか、遅刻魔生成器かな?
「…んんっ…もう食べられないよぉ…」
なんてベタな…とは思ったが、もう少しだけ強く擦ると…耀が目を開いてこちらを確認した▽
…そして小さく、おはようと言ってきたので…▽
→おはよう。
(無言でおはようのキスをする)
(押し倒して微笑む)
下二つは好感度が下がる上に時間もロスするので駄目です。
まぁちゃんと好感度がマックスであれば大丈夫なんですけど、RTAで好感度がガバる事なんてあり得ないです(RTA小説先駆者兄貴達を見ながら)
なので取り敢えず無難な挨拶をするとしましょう。
「…今、何時?」
その言葉を聞いて、私は周囲の時計を探すが…特に見つからなかった。▽
耀もそれを見て小さく溜め息を吐いた後に…▽
「……無茶しないって、言った」
泣きそうな声で、私にそう言った▽
ああ、説教イベント…ロスですね。
面倒なのでスキップしたいんですけど、このゲームスキップ機能が御座いません。
は?と思った兄貴も居るでしょうが、無い物は無いのです。
現実で校長先生の話がボタン一つでスキップ出来ない様に、九十九ちゃんが動かなければスキップは出来ない仕様となっています。
…ですがこのゲーム、需要と供給を兼ね備えた最高のスキップ方法があるんですよね。
「…だからもう、これい…んんっ?!」
「……んー…」
はい、キスです。
口を塞ぐには自分の口で塞げばよいという短絡回路がある純粋(笑)なので、割と頻繁に彼女はキスをします。させます。(会話を)させません。
因みに其処でキスをされてる春日部ちゃん、突然の事に驚いてる…風に見せかけて普通に舌を入れてきます。割とやり手です。
…口を塞ぐ為に口で塞いだら、どうしてか耀の舌が私の口元に入って来た。▽
そのまま追い出す為に甘噛みしてみると…耀の舌が少しだけ抜けたり入ったりして、最終的に止まった▽
……いや、追い出したいのだが。▽
追い出すとか言いながらやってる事かなりやばいですね。いや私としてはかなり幸せな状態なので良いんですけど。
「…もっ…とぉ…」
「おい変態姉妹。というか妹の方、こっちが準備してるのに何してるんだ」
「……んっ…それでお姉ちゃん。これ以上無茶する様だったら…」
「真面目な話やってた風にしてるんじゃねぇ!キスするならこれからの作戦決め手伝え!」
そう言って引き摺られていく耀を見て、私は思わず苦笑した▽
どうやら作戦会議中だったにも関わらずこちらに来ていた様だ。今度ちゃんと言わないと…▽
そうだよ(便乗)
という訳で九十九ちゃんのファーストキスは図らずも妹に差し出した訳ですが、九十九ちゃんは保健体育の授業とか受けてないので大丈夫です。
ヨシ!(現場猫)
取り敢えずこれからの作戦が如何とか言っていたので、取り敢えずペルセウス戦は過ぎて無い事が分かりました。
ならこれから私も作戦を考えるとしましょう。
十六夜君の作戦だと、先ず飛鳥ちゃんは水樹を使って囮役、見えない敵は春日部ちゃんをぶつけて、最後に美味しい所を十六夜君が持っていく…あれ?九十九ちゃん役に立たなくない?
そう思った早漏兄貴、まだ諦めるのは早いですよ。途中でアルゴールが“ゴーゴンの威光”を放つので特に面白味も無く石化されます。やっぱり駄目じゃないか(呆れ)
まぁ、このゲーム主人公が居ようがいまいが勝手にクリアされるんですよ。何故かって?十六夜君のお蔭です。
なので面倒なら放置してクリアでも良いんですが…RTAなんでそんな事は出来ませんね。
本来なら最強キャラ作って十六夜君と肩を並べるのが一番のタイム短縮なんですが…其処までしなくても大丈夫というのが走者の意見です。
どうせラストアタックは十六夜君にやって貰わないといけないので。
俺も永久機関保持者だったらなぁー俺もなぁー。…幽霊で永久機関とか出来ませんかね?(外道的発想)
さて、そんな事は置いておくとして…ペルセウス戦はどうするか考えないといけませんね。
先ず一番あり得そうな可能性はお留守番です。この場合はどうしようもないので諦めて寝ましょう。
…次に飛鳥と同じ班になった場合ですが…この場合は楽しい残党狩りになります。
基本的に水樹を使っている飛鳥を眺めるだけのお仕事ですし、もし近寄ってきたら普通に殴り飛ばしましょう。
身体の調子が戻ったのでモブ程度なら勝てる筈です。
次にハデスの兜を得る役の場合ですが、それは大丈夫。私の頭の中にハデスの兜持ちの行動パターンが全て入ってますので相手が消えてても支障ありません。
…それで、一番不味いのはペルセウスのお坊ちゃん事ルイオスの編成に組まれる事ですね。
この場合、宙を飛んでいるルイオス君に有効打を与える事が出来ません。出来る事はたった一つ、コトリバコを投げて角でダメージを与える事ぐらいです。
ですがそれで天下のペルセウスさんが殺せる訳じゃありません。アキレス腱とか狙って見たけど駄目でしたね。普通に怒られただけでした。
そもそも普通に付喪神を自分の身で背負っているので、ハルパーを持っている彼は天敵でしかないんですよね。
なので出来ればボス編成には入りたくありません。だって死にますから(確定事項)
そしてそれは知らないにしても、九十九ちゃんが貧弱ってのは十六夜君も分かっている筈ですから、流石に露払い役でしょう。寧ろ露払いじゃないと邪魔になるまでありますからね。
では諸君、サラダバ!
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「…体調は平気か?」
「うん」
「何か身体に違和感があったら教えろよ」
「勿論、子供たちに何かあったら大変だからね」
「そうだな」
心配そうにこちらを見つめた十六夜君を見て…私は小さく微笑んだ。
…今回のペルセウスは総力戦、三毛猫…はギフトを持っていないので無理だが…の手も借りたいとぼやいていた。
その事に少しだけ苦笑していると、十六夜君が私の方をじっと見ながら…
「…お前はどうして、其処まで付喪神に憑かれているんだ?」
そっと、その一言を呟いた。
…私はその言葉を聞いて少しだけ首を傾げる。
「今日ペルセウスの坊ちゃんに喧嘩を売るついでに、白夜叉の所に行って話した。春日部耀と春日部九十九。二人の違いに対してだな」
「……分かったの?」
「それがさっぱり。使っている系統樹が違うというくらいか」
「…そっか。まぁ、そうだよね」
小さく微笑み、私は少しだけ悲しそうに微笑んだ。
…それを見た十六夜君は少しだけ訝し気にこちらを見ているが…私は気にせずにゆっくりと立ち上がった。
「まぁ、私はもう元気だから。どんな所にでも配属して」
「……その言葉、信用していいんだな」
「うん。雑用からラストアタック、挙句の果てには泥棒だって出来るよ」
「…なんだそりゃ」
少しだけ面白そうに微笑んだ十六夜君が、ゆっくりと私の方に進み…そして耳元で囁いた。
「…此処から先は内密で行くぞ」
「いいよ?」
「……まず初めに、お前のギフトの詳細を教えろ。家族の耀ですら全く知らなかったぞ」
「私のギフト…あるのかな…?」
私が小さく首を傾げれば、十六夜君は少しだけ困った様な表情を浮かべた。
…そしてゆっくりと私の胸元にあるギフトカードを取り出し…ゆっくりと私の目の前に出した。
「…あるにはあるだろ」
「それが使えるかどうかは分からないけどね」
「……まぁ、そうだな」
「ちゃんと自分のギフトを理解して使わないと…駄目だよね?」
そう言ってから私が微笑めば…私の耳元で優しく鈴の音が鳴った。
…それと同時に、私は小さく息を吐き…私は鞄から一つ…道具を取り出した。
それを見た彼は少しだけ驚いた様な表情を浮かべ…ゆっくりとこちらを見つめた。
「…その剣は、何だ?」
「うーん…偶に入ってる武器かな。手紙を読んだ頃には無かったんだけどね」
「……今度底なし沼を見つけたら埋めて置け」
「それは可哀想じゃない?米粒一つにも神様が宿るんだよ?」
「付喪神に囲まれている奴が言うと信用出来るな」
そう言って笑った十六夜君を見ながら、私も小さく笑った。
…それを見た十六夜君は小さく考えた後に…ゆっくりと私の方を見た。
「OK。身体の一部も治ってるようだし、最初は露払いで良いと思ったが…止めだ」
「…それだと、二人の負担が酷い事にならない?」
「…へぇ。俺はまだ全部言ってないんだがな」
「まぁ、少しだけ考えたら分かる事だからね」
そう言って微笑めば、彼は不敵な笑みを浮かべ…そしてゆっくりと私の手を握って引っ張り出す。
…それと同時に、扉からぎゃふという声が聞こえ…私は思わず苦笑した。
「何してるの耀」
「…だって、もしかしたら…もう一度無茶するかもしれないと思ったから」
「十六夜君が居るから大丈夫。だからもし無茶したら十六夜君に怒って」
「はっ?」
「分かった」
「てめ!おいこら待てエロガキ姉妹!さっきやってた事ばらしてやってもいいんだぞ!」
その言葉を聞いて、耀は急いで逃げる様に私の手を掴み…そのまま走り出す。
…エロガキという言葉が分からなかったし、後で黒ウサギに聞いてみようかな。
次回はペルセウス戦なので失踪します。