問題児RTA - アジ=ダカーハ討伐チャート   作:チルドレン

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仕事が忙しかったうえに何も思いつかなかったので初投稿です。


第25話

はい、よーいスタート。

大胆なルート変更は女の子の特権!なRTA、はーじまーるよー!

取り敢えず最初は右腕を治す…のは止めておきましょうか。ロスですしね。

顔合わせ(一方的)が済んだという事は最終的に会う事が確定しているでしょうし。

…まぁ、其処までロスにはなりませんので放置で良いでしょう。

それよりも、私が気になっているのは…

 

「…」

 

どうして春日部ちゃんが居るんですかねぇ?

…此処は確かコミュニティからかなり離れた場所だった筈で、しかも最近は春日部ちゃんとは一緒に行動をしていない筈なので探知もされない筈です。

……これ、昔のゲームで見た嫌な予感がしますね。

粛清(C)エンドにならない事だけ祈っておきましょう。

 

「…今のは、誰」

彼女の目のハイライトが消えている。▽

此処で嘘を言えば、それこそ私は終わりなのだろう。どうすればよいか、私は今一度心の中で問いかける。▽

→真実を言う。

 それでも嘘を言う。

 

OK、最悪の可能性が潰れましたね。

どっかの後継者兄貴は速攻ヤンデレエンド直行しましたが、私は違います。(鋼の意思)

一応周囲と顔合わせをしておき、尚且つ同性だと彼女の考えに一瞬の“隙”が入ります。

それがこの選択肢ですね。やっぱりホモとレズは正義だな。

因みに此処、甘い選択肢なだけあってもし此処で嘘を言う事があったら、“よくて”監禁ですね。それ以上は皆の目で確か見て見ろ。

 

「…それは本当?」

 

本当だって信じてくれよ(震え声)

因みに此処、もし仮に真実を言っても受け入れて貰えるとは限りません。

寧ろ信じて貰える可能性はかなり低いと言っても過言ではないでしょう。

 

「……」

 

なのでもし此処で彼女に信じて貰えない場合は大幅なルート変更(ノーネーム虐殺)です。

本当はこっちの方が早いんですが、(十六夜が敵に回るとその時点でアジ=ダカーハ相手に確定で勝てる)そんな効率プレイばっかりやっていると取れないトロフィーがある為今回はそれを取るのも兼ねているんですよねぇ。

私はどっちでも良いですが、此処で血塗れになるのは避けたいです。

 

「…分かった。信じる」

 

残念ですね(ああ良かった)記録更新ならずです(友情の勝利ですね)

さてハラハラな押し問答が終わりましたし、後は仲良く帰りましょうか。

 

「…お姉ちゃん。その前に一つだけ良い?」

耀が少しだけ困った様な表情を浮かべて話しかける▽

「……お姉ちゃんは、どうして私を気に掛けてくれるの?」

 

(気に掛けて)ないです。

…いや、それは冗談としても九十九ちゃんは余り春日部ちゃんを気に掛けたシーンは無かった筈です。

となると昔の話になるんですかね?それだったらまだ納得は出来ますが…

 

「私は、お姉ちゃんの事を嫌ってたんだよ?」

 

さて、彼女が何かを話している間にこれからの事を説明しないといけませんね。

…今回、女王に目を付けられた為チャートが変更になる場合があります。

簡単に言うと、最終的に女王からギフトを押し付けられる可能性がある為ですね。

此処でまず“女王”の好感度の上がり方を説明しましょう。

 

Q=I^S(R*s)

----------

A

 

Qが今の世界に住んでいるクイーンの合計好感度、Iが女王自身の興味です。

Sがスカサハがどれだけ認めているか、Rが転生回数でsが初期好感度ですね。

この計算式を使った場合、初期から認められる場合はかなり低いですね。よく私の指示に従ってたなあの黒人ラッパー。

因みに最後のAは顔亡き者(フェイスレス)への興味ですね。これが高いと幾ら好感度を上げてもしょうがありません。

今回は転生回数がかなり多かったのと、女王の興味が高かったんだと思います。

スカサハが興味を持っている場合好感度もかなり高くなりますが…流石に其処まで高くはない筈です。

 

さて、それがどうなるかというと…最終的に顔亡き者(フェイスレス)が私の方にやってくる可能性があります。

その場合向こうでかなり大変な事になりますので、取り敢えず急いで打てる手は打っておかないといけません。

じゃないと事故でジンが死ぬ可能性がありますしね。

因みにそれなら何故前回向こうに行かなかったのかと言いますと、今向こうに行っても旨味が無いからですね。

しかし二回目からは違います。抗う事すら難しい()と回避困難な転移手段を使ってきます。

最終的には自分からやってきて星の力(だいしゅきホールド)で抑え込んでから転移をします。

勿論今それをやられると普通に死ぬので何処かで折り合いをつける必要があります。

 

そしてそれを円滑に進める為に九十九ちゃんは怪我を負う必要があった訳ですね。

怪我を治して欲しいという願いを叶える事が一番の餌だと誤解させないとお話になりません。

交渉のアドバンテージを私が取らない限り、十中八九欲望に負けますので。

なので怪我を治さない方が一番楽なのですが…それをやっていると今度は女王にそれを読まれる可能性すらあるんですよね。

どうしてコミュニティのメンバーに傷を治せる存在が居るのに治さないのか、もしかしてこれを交渉にしようとしているのか。

彼女がこちらの裏を読む速度と精度はかなり高いです。なんの対策もせずに行ったら普通に死ぬ可能性すらありますので。

一番必要なのは人間の身体、次点で分身体を殺す程度の力が欲しいですね。

代償は何でも良いです。どうせ倒し終わったら自由ですからね。

 

さて、そんな事を話している間にも春日部ちゃんからのお話は終わってしまった様です。

それと少しだけ情報を貰ったのでこれからはそれを目指す事にしましょう。

と言っても、目指す振りをするだけですがね。こちらで引っかかって貰えると助かりますが…其処まで相手は馬鹿ではないでしょうね。

知識勝負では勝ち目がありますが知力の勝負ではあちらの方に分があるでしょうね。

という事で次回はウィル・オー・ウィスプに遊びに行く所からスタートです。

では諸君、サラダバ!

 

 

---------------------

 

「…お姉ちゃんは、何を目指しているの?」

 

その言葉に、私は少しだけ目を見開いた。

何を知っているか、その言葉に少しだけ私の身体が熱を持ち始める。

……小さく視線を横に動かして、私は指示をする。

 

「…何をって、どういう事?」

「お姉ちゃんは自分を全く大事にしなかった」

「そうかな?人並には自分の事を大事にしているけど?」

 

その言葉に少しだけ視線を横に動かした耀が、小さく息を呑んだ。

…今、耀は何処まで進んでいるのだろうか。私は、それだけが気になっていた。

両親が作った生命の目録(ゲノム・ツリー)、原理は完璧でもちゃんとあっているかどうかは分からない。

何かの間違いで耀が怪物になったら…私は全てを投げ捨ててでも耀に寄り添う気だ。

例え暴走しても、私が抑えられる存在として。

 

「…」

 

けれど、最近の耀の周囲を見ればそれが杞憂という事がわかる。

…私の考えはきっと間違っている。それに、もし怪物になっても何とかなってしまいそうだ。

十六夜君が居れば、きっと何とかしてしまう。

耀を“楽に”することも、暴走を抑える鎖になる事も…彼には容易な事なのだろう。

けれど、私は違う。

私がそれをやるには、人間を止めないといけない。

けれど人間を止める事だけはしてはいけないと、私の奥で何かが喋りかけるのだ。

そんな板挟みが私を襲って、私はどうすればよいのかわからなかった。

 

「ねぇ。耀」

 

だから、私の代わりに耀を守ってくれる人が必要だ。

私は何時か死ぬ。けれど耀はきっと生き永らえる、それが生命の目録(ゲノム・ツリー)のお陰じゃないとしても…きっと耀は生き永らえてしまうのだ。

…天寿を全うするかはわからない。でも、一つだけわかる事がある。

きっと私は、天寿を全うする事なく死ぬ。

 

「どうしたの?」

「耀は、私に生きていて欲しい?」

「…どうしてそんな当たり前の質問をするの?ねぇ…」

 

その言葉と同時に、私の近くまで来た耀が私の喉を掴む。

…瞬時に指示を出す事すらできず、私は瞬きをするだけだった。

けれど若藻は見えていたのだろう。私の方を見て小さく首を傾げた。

……きっと、どうするか問いかけているだろう。

だから私は必要最小限の動きで首を横に振った。

それを見た若藻は私に対して苦笑した後に…ゆっくりと此処から離れていった。

 

「お姉ちゃんも、私の前から消えるの?」

 

その言葉は、きっと痛みが伴っていた。

…耀はお父さんが消えた日から、私に依存をし始めていた。

勿論最初はそれを抑える様に行動していた筈だ。

 

「……ううん。一緒に居れる時は居るよ」

 

だけど、何時からか私が依存をしていた。

木乃伊取りが木乃伊になるという奴だ。昔そんな事を言いながら自嘲していた気がする。

 

「…そうだよね。お姉ちゃんはずっと一緒に居てくれるよね」

 

その言葉には答えられない。

きっと私は何時か死んでしまうから、そしてそれを伝えれば耀は私を飼うだろう。

白い部屋(病室)に、暴走防止の手錠を付けてあの時の様に。

…そうすれば、私が耀を守る事が出来ない。

耀は守られなくてもきっと天寿を全う出来る、だから…私はきっと居なくても良い筈だ。

 

「だから…私が傍に居る間は、耀の事を守るよ」

 

何処までも自己満足の言葉が、私達の脳に届く。

-力が欲しい。▽

耀を守れる力が、私の全てを犠牲にしても守る為の力が欲しい。

 

「……本当?」

「本当だよ」

 

けれど、今の私達(付喪神)にそんな都合の良い力はない。

何処までも自己満足で壊し殺す為の力しか私の身体には宿っていない。

だから…

 

「うん。その為にもっと頑張って…力を付けるんだ」

「……そっか…」

 

私は手を伸ばして、耀の頬を撫でた。

…それに微笑んだ耀を見て私も頬を緩ませ…そしてゆっくりと抱きしめられた。

 

「…嘘つき」

 

耳元で囁かれた耀の声を、聞かない振りして…私は小さく目を閉じた。




次回から原作ルートに戻るので失踪します。
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