問題児RTA - アジ=ダカーハ討伐チャート 作:チルドレン
はい、よーいスタート。
セーブデータの消し忘れの所為でクイーンに目を付けられたRTA、はーじまーるよー。
前回はクイーンのお城に強制転移させられた所ですね。白夜叉が知ってるのかはわかりませんけど話は通っているでしょうね。
という事でさっさとお話をしに……行く前に何故“呼ばれたか”を考えておきましょうか。
因みに前回書いてあった通りここから先はゲームを落とす事すら禁止されています。クイーンイベントは大体こんな感じ。NPCの屑がこの野郎。(小声)
ケース1.セーブデータの消し忘れによる好感度引継ぎの結果
一応前に張り付けておいた計算式をもう一度ご覧いただきましょう。
Q=I^S(R*s)
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A
Qが今の世界に住んでいるクイーンの合計好感度、Iが女王自身の興味です。
Sがスカサハがどれだけ認めているか、Rが転生回数でsが初期好感度でAは
初期好感度はゲーム開始時点で結構変わっていきます。
0(呼ばれない)
10(周りに原作キャラがいたら何とか)
20(何か不慮の事態があり渋々呼ばなければいけない)
30(呼び出し候補)
…とまぁ、こんな感じですね。最初の九十九ちゃんの感じで10を狙っていたのですが、手紙は二人分来ていたじゃないですか。
という事は
じゃあ20、不慮の事態ですね。こちらはラストエンブリオを見たらわかると思いますが、“本来なら呼ばないけど事情があって呼ばざるを得なくなった”という物です。
こちらネタバレになるので別の人物で説明しましょうかね。
“アインシュタイン”という人物は皆様ご存じでしょうか?知らないという兄貴は相対性理論の人。もしくはベロ出してる人でも良いです。
この“アインシュタイン”こそ不慮の事態の代表的な人間です。
簡単に言うと“アインシュタイン以外の人間”が“相対性理論”を作った場合、世界の滅亡が近づきます。
これを防ぐ為箱庭に召喚されたのが“アインシュタイン”。これは
ですがこれも違います。“九十九ちゃん”はあの時点では唯の付喪神に好かれているだけの少女。それは春日部孝明と
「…っ!?」
「あ、起きたのね九十九さ……九十九さん?」
待て待てしっかり考えろ。“
確か“
つまり大雑把に年代を組み合わせた場合……
ガーデニアの少女→九十九覚醒→黒死病→孝明
この順番の場合、九十九ちゃんのイベントを見ると天使と悪魔がうろうろする時代に病気が蔓延するとは思えない。………まて、そうなると“九十九の世界は何時枝分かれをした?”
正しき世界線をI、あり得た筈の世界線をA、ある筈だった世界線をY、そして九十九ちゃんがいる世界をtで考えて、世界線Yをtに吸収して……I.A.tの三つで交差する場所を……そうかアインシュタインか!
九十九(年代謎)→黒死病(14世紀)→相対性理論誕生(20世紀)≦春日部転移
…でも合わない。春日部耀が呼ばれた時は2000年前後。そうすると春日部孝明がアインシュタインより先に産まれてたら耀ちゃんが百才超える事になる。
でも“アインシュタインが箱庭に呼ばれた”という結果がある以上世界が合わないといけない。
…黒死病の発生がなかった事により“
そもそも観測されない世界で黒死病が起こらなかったという事実があったとして“
考えろ。…どれだ?どこを合わせたら呼ばれる可能性がある?
「…ねぇ!
「……あ」
天皇の人間宣言か?
天皇が人間宣言をするのは一般相対性理論よりも遅い、其処で交差を合わせ…いや普通九十九ちゃんがいるのに神を名乗る?そんなことあり得る訳…
-私は気にせずに大量の付喪神を作った。
-今後ガーデニアの少女“付喪神”の所有権は、“春日部九十九”が所有します。
-“
……これ“春日部九十九”と“ガーデニアの少女”は別物だ。
とするならガーデニアの少女は自分自身を犠牲にして付喪神を作って死亡。それにより天使と悪魔の撤退。
宗教の未発達によって付喪神への対策が出来ず安〇晴明等が生まれず玉藻前が暴れる。
待って。それを考えた場合“春日部九十九”は何時から存在してる?
そもそも“九十九”であって“耀”じゃない理由は?“九十九”が生まれた時代は…?
-…これ以上は駄目だ。耀に伝えてない情報を、こいつの口から言わせる事になる。
-「おや、お姉さんの方は知っていたんですね」
-
-「……待て、お主は“ノーフォーマー”を持っているのか?」
-その言葉を聞いて、私は小さく首を縦に振った。
-
“-「…良いか。お主は春日部の娘ではない可能性がある」-”
“-「…すまんの。これはあいつに言われてやった事なんだ」-”
“-「“話される前に死なれたら生き返せないの”」-”
-勿論セーブデータを何回も上書きした所為です。
…いや、いやいやいや。それこそ天文学的確率。ありえない可能性。そんな訳がない。
あり得ない。そんな訳が。あの腐れ女王だぞ?いくらセーブデータを上書きしたからってそんな訳がない。
だってもしそれを可能と考えた場合……
-待って今気づいたけどこのRTA女王の匙加減1つじゃねーか!-
「……ちょ!?九十九さん!?」
こ、こここ今回はここまで!次回はわからないけど再走はできないです(白目)
では諸君、サラダバ!
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小さく息を吐いて、小さくノックを三回。
「どうぞ」
返事を聞いてから、私はゆっくりと扉を開けて中に入っていく。
そして小さく視線を向けて、私はゆっくりと頭を下げようとした瞬間…目の前の女王から止められる。
「あら、良いじゃない。私達の仲でしょ?」
「…」
「それとも、言わないとわからないのかしら?」
「……ううん。大丈夫」
「そ。それじゃあお茶会を楽しみましょうか?」
その言葉を聞いてから、私は席につく。
正直お茶を飲む気にはなれない。そんな場合じゃないとわかってるからだ。
「…なんで。私を呼んだの」
「あら。言わないとわからないくらいボケちゃったのかしら?」
「私の持ってた
「
その言葉と同時に、私の手には一つのギフトカードが渡される。
…見なくてもわかる。これは過去の私の物だ。
「ちゃんと残しておいたのよ?偉いと思わない?」
「……」
「貴女の幸せになりそうな物は全て消したの。ねぇ九十九?幸せそうな名前ね」
「…」
「でも貴女に幸せはあり得ないの。同じ門と門を繋げる仲として伝えた筈よ?貴女に“死”はあっても“終わり”はないって」
「…黙って」
小さく呟く。でも目の前の女王は何も聞かない。
いや、聞いてて反応を楽しんでるだけで何もする気がない。そうだろう。此処でやることは一つだけだろうから。
「さっきは色々考えていた様だけど全部無駄だったわね。人類史から観測出来る事だけじゃ計れないのが私達。そうでしょ?」
-百鬼夜行のリーダー?-
「っ!」
「全部全部、貴女の
百鬼夜行が滅んだ理由だってそう。全部貴女の所為。貴女は死ぬ度に転移を繰り返し、その時代に合った災いを送り込んだ。
そしてそれを恐れた
そして暴走し魔王の烙印を押し付けられた貴女は春日部孝明に負け、鬼門を開ける事すら出来なくなった。
“それが人類史に対してどのような影響を与えるか知らなかった上層部”を見てたら、笑いが止まらなかったわよ?」
その言葉と同時に、私の手はクイーンによって掴まれる。
…そして顔を覗き込み、私の目を確認する。そう、すべて暴かれてしまう。
「そして殺す事なく追放した結果、貴女がいた世界はどうなったのかしら?
簡単よね。鬼門が無くなった事で陰陽道は狂ってしまった。北東という方角が消えた事により世界はおかしくなってしまった。
あれによる箱庭の混乱は面白かったわよ?えぇ。だから言ったのに。“方角”を守ってる程度じゃ私は“見向きもしない”って
結局箱庭から討伐部隊を送り込んだ事により、貴女は事態を把握。あれを天使と言い自らの最後の霊格を使い“ガーデニアの少女”のギフトゲームを開始。
霊格が砕け散り新しく身体を得た貴女は信仰を手に入れて元の世界軸を作ろうとした。
“箱庭の世界軸”が欠けていたのを理解しての行動としては最高の一手ね。貴女の力が万全だったら、貴女の世界が核になっていたでしょう。
だけどそれは無理だった。貴女の邪魔をした春日部の一族によって、封印されることになる」
その言葉と同時に、私の持っていたギフトカードからコトリバコを取り出し、その裏に書かれているとある紋様。
「
「そう。それによって貴女の身体は人間に“固定された”。ノーフォーマーと上手く合わせた理想的な封印だと思うわ」
「それが例え、私の死をもって解除されるとしても?」
「えぇ。“人間にしては”良い出来よ。何故なら本来人間では開けられない門を開けさせたのだから。
でも貴女は箱庭の殆どを知っていたから、
やっぱり女王は鋭い。此処でのんびりお茶を飲みながらコミュニティを纏め上げているとは思えないくらいに情報を纏めている。
「だけど此処で一つ問題が発生した。ギフトを殆ど封じられ人間としての生活を送っていた貴女を、今度は春日部孝明が見つけた」
「……うん」
「でも此処で孝明は一つの提案をする。
それは箱庭への道を切り開く代わりに娘を守れという命令。貴女が受諾しそれに従っていた。……ま、あの態度は頂けないけど」
「……それで、私に何をさせる心算」
私の言葉を聞いて、女王が笑みを浮かべる。
…そしてそのまま私の身体を掴み、無理やり私の手にギフトカードを握らせる。
更に私の髪を一度撫でた後、ゆっくりとほほ笑んだ。
「最高の復讐劇を。見せてくれるわよね?」
私の銀髪にキスをしながら、女王は純粋無垢な笑みを浮かべ…押し倒した。
-現春日部九十九(元-----)-
過去に箱庭に存在していた百鬼夜行のリーダー。
力は他の魔王と隔絶しており、一度は人類最終試練なのではないかと言われていた事もある。
彼女は本来、鬼門の開閉により疫病等をばら撒く“舞台装置”であり“人類が打ち勝つ為の試練ではない”、一番近い物としては“退廃の風”だろう。
一度の敗北により鬼門を閉じる力を奪われ、二度目の敗北により鬼門を開ける力を失い、三度目の敗北により箱庭から追放された。
そしてそれにより“黒死病”の発生が起こらず“閉鎖世界”の力が膨張し、箱庭の崩壊の危機に陥る。
そして一度失った鬼門を開ける為“春日部--”“箱庭”“女王”の三者が協力。外界に送られた彼女に対して力を取り戻す様に仕向けていた。
そしてそれを察した彼女も“間違った知識”を教えながらも真実を教え込み、それにより“黒死病”の発生を検知した箱庭が“歴史の転換期”を起こした。
しかし箱庭に戻る時に元の霊格を保持したままでは再び追放されるのがわかっていた彼女は、霊格を分け与え付喪神として保持。それにより記憶を失った唯の九十九となった彼女に警戒を解いた春日部孝明からの提案を受け、この物語が始まる。
┬百鬼夜行のギフトカード-
├月に送られた呪われた男
│└西ヨーロッパに伝わる伝承から月に纏わる男を生み出す。
├鬼門
│└一種の舞台装置。開く事により疫病や鬼等を生み出す。
├満月の主権
│└15個に別れた月の主権の内、百鬼夜行の手持ちで最も凶悪な主権。
│ 現在消失済み。
├-----
│└
│└
│└「さぁ始めよう。
└他多数
-某女王-
“一つだけ教えてあげるけど、彼女には不死なんて
“唯舞台が終わるまで、延々と憑代を変えながら生きているだけよ”
“終わらない舞台が終わるまで、ずっとね?”
“だからこそあの子に鬼門という雛形が与えられたの。その力を抑えつける為に”
“あら。それで何のアストラを犠牲にしたかって?それを教えるとでも?”
“そうね。一ついうなら……”
“ハロウィン程度の雛形じゃ、あの子を抑えつけられなかったとだけ言っておくわ”
“つまり弱体化に弱体化に弱体化に弱体化を重ねたって訳。じゃないとあの子が気分を害しただけですべてが消えるんだから”
“え?何故かって?…馬鹿ねぇ”
“
“始まりには始まりの雛形を。北東という雛形を与えて初めてあの子は生まれたの”
“今の強さなら私の方が上だけど、もし全力で戦うなら負けるわね”
“え?じゃあ何故彼女は三度の敗北をしたかって?”
“それはあの子が…いいえ。やっぱり教えてあげないわ”
-終わり-
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色々やり切ったので失踪します(遠い目)