鬼に転生 作:たこやき鍋
血鬼術 炎龍輪尾・連:月の呼吸の炎バーションです。正式には呼吸ではなく力任せなので単体では威力は低いです。それを数で補っている技です。
だいぶ山奥まで来たな。
いい感じの洞窟もまた見つけたし、ここなら太陽も当たらないな。
さてさて鬼の共食いでどれくらい血鬼術は変わったのか。
試しに変形をさせてみると左肩までは範囲が広がっていた。
これはいい感じだな。
それと一つ思いついたことがあった。
そう思い尖らせた手を地面に突き刺し、半径数メートル範囲に根のように変形した腕を伸ばした。
この状態で根を変形させてみると地面がすこし変形した。
勢いよく地形変化をさせようとすると手だけが動いてしまうな。
もっと細かくして試してみるか。
根を細くしてみると自分が思ったように地面を変形させることができた。
小さな土の壁を作れた感じだな。
根の性質を変えれば壁の性質も変えられるな。
まだ血鬼術の強度が弱いからこれから訓練していかないといけない。
これがうまくいけばオーバーホールのような地形操作とか土遁のようになるはず。
そんな感じでひたすら血鬼術の訓練と筋トレとかをして一週間ほど過ごした。
-----1週間度-------
一週間寝ずに色々やればよく進歩するもんだ。
人間だったころもショートスリーパーになって色々した記憶はあるけど、やっぱりあれは不完全だったな。
精神の負荷が大きいんだよなあれ。
まぁそれは置いておいて一週間でどんなふうになったのかだ。
血鬼術は上半身にまで範囲が伸びた。
両腕と足が一番使いたい範囲なんだが、こればっかりは仕方ないな。
変形だけだったら血鬼術がなくてもできるみたいだけど俺はまだ弱いからできない感じだ。
攻撃関連だと炎とか冷気を飛ばせる刀とかができるようになった。
単に体を変化させただけだと炎はできなけど変化させた体の一部の発火点が低ければ問題なかったりする。
それに木の棒に薄くした体をコーティーングして刀にできるようにもなった。
欲を言えば体を分裂させて操作させたいところだけど鬼舞辻無惨でさえ分裂した体は結構大きかったもんな。
ただ、細胞ひとつひとつを把握しているような感じでもあったから今後に期待だな。
それができれば天候とか空間への干渉が可能になる。
onepiceとかだと覚醒で周りを餅とか糸に変えてたから自分以外にも干渉できるだろ。
鍛錬も食事をしたほうが伸びがいいだろうし久しぶりに行きますか。
そう思い夜の街へといくことにした。
----夜の街-----
いつもと同じように人気のないところで食事をしているとこちらに走ってくる気配がいくつかあった。
とりあえず、見えにくい所からジャンプして屋根の上から様子を見ることにした。
どうやら鬼殺隊らしい。
2人か。
食事後に残った手などをみて隊員たちは気分が悪そうにしている。
「これは….. 鬼のしわざだな」
「この前のツノを生やした鬼だろうか」
「わからない、ただ近くにいる思って警戒したほうがいい」
いままでなら逃げてきたが、今日はどうしようか。
見た感じ柱とかではなさそうだから死にはしないだろうしな。
とりあえず、食事で顔まで範囲が伸びていた血鬼術で顔を隠して戦いますか。
剣士が使う呼吸とやらも確認したい所だ。
そう思って屋根から飛び降り、2人の前に着地した。
「!!!!どこから出て来た??!!」
「屋根から見てました。どうやら鬼殺隊のようなので、お手合わせをと思いましてね」
「ふざけやがって、この人たちはお前がやったのかのか?!!!!」
色々言っているようだが、とりあえず刀を構える。
最初は血鬼術は使わず、普通に戦いますか。
鬼の速さを利用して斬りかかる。
斬撃は簡単にいなされてしまい、相手が距離をとった。
「こいつ!!速いぞ!!!!!!!」
「水の呼吸! 肆ノ型 打ち潮!!!」
「風の呼吸! 参ノ型 晴嵐風樹!!」
2人とも呼吸を使える剣士とはな。
やられないようにしなければな。
真似できるところは真似しなければ。
風の剣士が出した渦をサポートするようにして水の剣士がとどめをさすらしいな。
渦を避けつつ、斬りかかってくる水の剣士に対処する。
水の剣士に向けて斬りかかるが、水の呼吸の剣士は降りかかる刀を避けつつ、下から斜め方向に頸を切るつもりらしい。
このコースだと頸を切られて終わりだ。
そして、水の剣士の攻撃を避けられたことを想定して風の剣士がすでに次の準備にはいっている。
鬼殺隊はとったと思っているだろう。
しかしそれは間違いだ。
仮面が変形して刀を受け止めた。
鬼殺隊は目を見開き驚いている。
まさか仮面が変形して刀を受け止めるとは思っていなかったんだろう。
その動揺を利用して俺は距離をとった。
「予想以上に強いな…」
こちらも手加減しては負けてしまうかもな。
遠慮なくいくか。
【血鬼術 爆風乱舞】
2人の剣士に炎の渦が襲いかかる。
広くない路地で戦っていたのもあり、2人に逃げ道はない。
2人はそれに対処するべく呼吸を繰り出す
【水の呼吸 参ノ型 流流舞い】
【風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐】
どうやらなんとかしりぞけたらしいな。
手を緩めるつもりはない。
【血鬼術 炎龍輪尾・連】
刀を振るうごとに炎の波が発生し、2人の剣士には何重もの炎の波が向かっていく。
鬼のスタミナで剣を振るい続ければ人間には対処できない量の炎が発生する。
2人の剣士は技を出して対処しているが休みなく迫る炎の波に対処できなくなっていく。
まぁ、これくらいにして帰りますか。
二つ目の血鬼術でもう相手も戦闘できる状態でないだろうし、呼吸をたくさん観察することができたからいいか。
あんまりやりすぎても死んでしまうしね。
まだまだ呼吸を見たい。
そう考えて全速力で森へと走っていくことにした。
追っ手を巻くという意味も込めてね。
ーーー鬼殺隊側ーーー
「助かったのか?......なぜあの鬼は俺たちを見逃したんだ」
「大丈夫か? まさかこんなに強いとはな」
「一刻早く報告しなければ」
隊員たちは火傷を負い座りこんでいた。
加えて呼吸の使いすぎで疲労が溜まっているようだった。
その後2人は治療所に運ばれ、治療を受けながら鬼の報告をしていた。
「お二人が遭遇した鬼について教えてもらえますか? 」
「はい、最初は仮面を付けたただの鬼だと思ったんです」
「頸を切ろうとした時に鬼の仮面が変形して日輪刀を受け止めたんです」
「それから持っていた刀に炎を纏わせる血鬼術を使い始めて、血鬼術を使い始めてからは手も足も出ませんでした」
「血鬼術は炎が回転しながら迫ってくるものと、炎の波が刀を振るごとに発生するものでした」
「炎の波の数が多すぎて対処ができませんでした」
「わかりました。ゆっくりと休んでください」
—某屋敷ーー
「これが先日静岡付近で目撃された鬼の報告です」
「うん、また強力な鬼が現れたね。これで十二鬼月でないのだから恐ろしいね」
「さらに被害が拡大するようだったら柱の派遣も視野に入れないとね」