そんな中一人時代に抗う金糸雀の暴走が始まる
お大掃除中にクリスマス衣装を発見した金糸雀のマスターミッチャン。
急遽大掃除を中断し、そのまま金糸雀のクリスマス衣装お披露目会へ突入する。
「カナー」
「何かあったカシラー?」
「ジャーン♪見てみて。金糸雀用に作ってあったクリスマス衣装。大掃除してたら偶然見つけたのよー」
「サンタ服かしら。かわいいカシラー」
「早速着てみて。そして写真を撮らせて~」
「わかったカシラー♪どうかしら?似合ってるカシラー」
「さいっこーに可愛いわ」
「やったカシラー」
「あっそうだ♪折角だから水銀燈ちゃんにも見せてきたらいいんじゃない?」
「了解かしら。いってくるカシラー」
「いってらっしゃーい」
メグ病室
「あら、いらっしゃい金糸雀ちゃん」
「どうしたのぉ?その衣装」
「ほーっほーっほ~カシラー」
「フクロウの真似?あんまりにてないわねぇ」
「ちっがうかしら!!サンタかしら。金糸雀サンタしら
「あら、とっても似合っているわよ。金糸雀ちゃん」
「ありがとうかしら。メグ♪」
「サンタって・・・なんでこのタイミングなのよ」
「ミッチャンが見つけてくれたかしら」
「見つけてくれたって・・」
「慌てん坊のサンタクロースかしら」
「・・・何か突っ込む気もうせたわぁー」
「何か欲しいプレゼントはないかしら♪」
「特にないわね」
「ええー。じゃあメグは何かないかしら?」
「うーん・・・あっ!じゃあ」
そういうと、金糸雀に何か耳打ちをするメグ。
「ふんふん、それならあるかしらー♪」
「メグ、あなたいったい何を頼んだのよぉ」
「ふふ、秘密♪」
「これなんかどうかしら?」
「かわいい♪」
「私にも見せなさいよぉ」
二人の間に強引に割り込み水銀燈が目にしたものそれは・・・
「な、なな・・・」
「これは、水銀燈がミッチャンに真紅の衣装を着せられた時の写真かしら♪」
「水銀燈可愛い」
「これは、雛苺。こっちは翠星石、蒼星石の衣装を着せられた時かしら」
「いつの間にこんなもの撮ってたのよぉ」
「可愛い♪」
「可愛いカシラー♪」
「返して、その写真をこっちに返しなさぁーい」
顔を真っ赤にして恥ずかしがる水銀燈。そして、普段絶対に着ないような衣装を着せられ恥ずかしげに写る彼女をからかう2人
そんな、微笑ましげな時間が暫くたった時金糸雀はふと思い出したように声をあげた
「しまったかしら!!」
「いきなり大声をあげてどうしたのよぉ」
「肝心な物を忘れたカシラー」
「肝心なもの?」
「トナカイかしら。サンタさんといったらトナカイかしら」
「トナカイってそんなもの用意できるわけないじゃなぁい」
「ちょっとメグ?何をやっているの?」
「金糸雀ちゃん。ほら、こうやって水銀燈にこれを着ければ」
「あぁートナカイかしら!」
「トナカイ水銀燈の出来上がり♪」
「ちょっ!!なに着けてるのよぉ。外しなさぁい」
「よーし、トナカイ水銀燈。次のお宅に行くかしら♪」
「やめなさい金糸雀。引っ張らないで!私はそんなことに付き合う気はないんだからぁ・・メグ!メグ!この金糸雀を止めて」
「行ってらっしゃーい♪」
「裏切り者ーー!!」
こうして、無事トナカイを入手した金糸雀は、その日慌てん坊のサンタクロースとしてミーディアム達のお宅訪問をして。プレゼントを配りまくった。
全てのプレゼントを配り終えた金糸雀サンタの表情は達成感に溢れ、付き合わされた水銀燈は疲労困憊。2度とこんなやっかいごとに巻き込まれてたまるかと心に誓った
次回はお正月回