恵方巻と言ったら半額品
半額品と言ったら調子にのって買いまくり後になって後悔する
そんなお話
*槐のキャラが原作から大きく崩壊していますご注意ください
槐「やってしまった・・もう2度とあんな失敗は起こさない。そう誓った筈なのに!!」
薔薇水晶を作成したミーディアム、人形師槐
彼の実力は既に師ローゼンと同等ではないかと言われるほどであった
そんな彼が今頭を悩ませていることそれは・・
ラプラスの魔(人間フォルム)「どうしたんだい!叫び声が聞こえたけれど何があったんだい?」
薔薇水晶「大丈夫ですかお父様」
声を聞き付けた1匹と1体が直ぐにキッチンに駆けつける
そして冷蔵庫で「あるもの」と奮闘している槐を発見した
槐「クソ!もう冷蔵室も野菜室も冷凍室までパンパンじゃないか!まだこんなに残っているのに」
ラプラスの魔「何をやっているんだい?」
槐「見てくれ。さっきスーパーに寄ったら丁度恵方巻が安くなってたから買ってきたんだ。」
ラプラスの魔「まぁそうみたいだね」
槐「で、折角こんなに安いし多目に買ってみたらこの様だよ!こんなことならもう少し大きい冷蔵庫を購入するべきだった。完全に誤算だよ」
ラプラスの魔「この量はどうみても多目を越えてると思うけどね」
その言葉の発信者ラプラスの魔の視線の先には、山積みにされた恐らく冷蔵庫に入りきらなかったであろう軽く数十個は有るであろう恵方巻が鎮座していた
槐「消費期限も今日までだから入りきれない分は何とかして今日中に処理しないと不味いんだ。ということで1人最低4本は食べてね」
ラプラスの魔「4本!流石にそれはきついよ。夕飯前ならまだしも」
槐「無理っていう言葉はね嘘つきの言葉なんだ。はい、先ずは1本」
薔薇水晶「お父様が困っている。私が何とかしないと」
ラプラスの魔「薔薇水晶。無理はしない方がいいよ君だって既に腹八分に近い状態のはずだよ!」
槐「薔薇水晶・・・僕達も負けていられないよ」
ラプラスの魔「あっ!!そうだ、真紅達を呼んでくるよ。彼女達で8人そこにミーディアムを会わせれば大体1人1本で間に合うし。ちょっと待ってて」
薔薇水晶「やめて!それはダメ!!」
ラプラスの魔「えっどうして?」
薔薇水晶「お父様は私だけのお父様。お父様の願いは私が、私だけで叶えるの他のドール達の手なんて絶対に借りない」
槐「薔薇水晶」
薔薇水晶「見ていてくださいお父様。薔薇水晶が絶対にお父様の願いを叶えて見せます」
ラプラスの魔「薔薇水晶、いいずらいけど・・・既に嫌な汗がすごい勢いで流れてるよ」
薔薇水晶「これは、これは涙。お父様の役に立てる、その嬉し涙」
ラプラスの魔「無理はしない方がいい、食べ過ぎは体に毒だよそれに無理して食べるとその後地獄の腹痛が襲ってくるんだ。」
槐「僕も負けていられない」
薔薇水晶「・・・」
槐「薔薇水晶?薔薇水晶!!」
薔薇水晶「ごめんなさいお父様。もうダメみたいです」
槐「くそ!どうしてこんなことに。」
ラプラスの魔「ほら言わんこっちゃない。ちょっと待ってて胃薬持ってくるから」
槐「しっかりするんだ!薔薇水晶。くそ、まただ。また同じ過ちを・・2度と2度と苦しめないと誓った筈なのに」
ラプラスの魔「大袈裟だよ。はい、これを3粒飲んで」
薔薇水晶「痛みが、消えた」
槐「薔薇水晶!よかった本当によかった」
薔薇水晶「お父様・・」
槐「薔薇水晶・・・僕はもう2度とこんな過ちはおかさないよ」
同じ過ちは繰り返さない。そう心に固く誓った槐。しかし翌日その誓いは破られてしまう。そう冷蔵室に閉まった恵方巻の処理という形で
調子にのって買いすぎるとあっという間にスペースを占領する半額品
そして会計してみると普通に買い物したとき額が変わらなくなる不思議