その1 3つの願い
「その魂と引き換えに3つの願いを叶えてやろう」
雛苺の前に突如現れた悪魔と自己紹介する「それ」はそういいはなった
「ヒナの願いを叶えてくれるなのー」
「勿論。さあ何でもいってみるがいい。貴様を真のアリスにすることだって容易いぞ?」
「ん~それは別にどうでもいいの!」
「どうでもいいのか・・・」
少し考え、彼女は一つ目のお願いをした
「うにゅー♪うにゅーくださいなのー」
「うにゅー・・・確認の為に聞いておくがいちご大福が一つ目の願いなのか?」
「そうなのー♪うにゅー」
「本当に、本当にいいのか?貴重な3つの内の1つめなんだぞ!!」
何度も何度も困惑した様子で願いを確認する悪魔。
これまで、何人もの人間と取引してきたがこんな願いをされたのは初めての体験であった。
「早くだすなのー!!」
「わ、わかった!後悔するなよ」
雛苺に急かされ早速一つ目の願いをかねる悪魔。彼が指を鳴らすと何もない所から、突如包装紙に包まれた「うにゅー」が出現した
「さあ、残り二つの願いは・・」
そう言い終わる前に、雛苺の第2第3の願いが到着した
「2つ目もうにゅー。3つ目もうにゅーなのー♪」
「何も言うまい。」
またしても指を鳴らすと、第2・第3のウニューが出現した
「では約束通り魂を」
しかし、悪魔の言葉はそこで途切れる。
「ない!ない!貴様、魂がないではないか」
「魂?もしかしてローザミスティカの事なの~?真紅に負けちゃったときになくなっちゃったの」
「そんな、よくもよくも悪魔を騙したー!」
そういうと悪魔はどこかに消えてしまった。
まさか悪魔も魂が存在しない者がこの世にいることなど想定外であった
その2 3つの願いBパート
「貴様の願いを3つ叶えてやろう」
「あら、金糸雀帰ってたのね!」
雛苺から魂詐欺にあった悪魔。彼は雛苺からの失敗を怒りに変え今度はミーディアムをターゲットに変更し汚名返上の2回戦に望んでいた。
「私は悪魔だ。貴様が一番望んでいる者の姿で現れているのだ」
「え?ということは・・」
悪魔の言葉にふと妙案が閃いたミッチャン
「じゃあ今水銀燈ちゃんを思い描けば・・」
「無論その姿に変化する。どうだこれで悪魔だと理解してくれただろう」
3つの願いの説明準備に入る悪魔だった。
しかし、水銀燈の姿をした悪魔は強制的にミッチャンのあの場所に強制的に引きずられていった
「ずっと水銀燈ちゃんに着せたい衣装があったの♪やっぱり金糸雀の衣装も似合わぁ」
「あの、ちょっ」
「次はヒナちゃんの衣装!そのつぎは真紅ちゃん、それとこれと」
「頼むから話を」
「次はこれね」
こんな調子で1日中ミッチャンに付き合わせれた悪魔は、隙を付き一目散に退散した
悪魔の使命など2の次命あっての物種である
ショートショートで見かける題材をローゼンで作ってみました