ローゼンメイデンアラカルト   作:ぴちかー党

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ありそうでなかなか実現しない組み合わせ

確かアニメ版では2人の絡みはなかったはずです


ミッチャンと水銀燈 原作:3枚のお札

ある病室の一部屋、水銀燈は今日も一人で外出の準備をしていた。

 

「それじゃあ、行ってくるわねぇ」

「いってらっしゃい。何か嫌な予感がするからこれをもっていって」

 

 メグは、何かアクシデントにみまわれたら使うようにとお札を三枚出して水銀燈に渡す。いつも通りの気ままな外出のはずだった。

 

 しかし、不幸はいつも突然訪れる。

 

「もしかして水銀燈ちゃん」

「あらぁ、あなたは金糸雀のミーディアムの・・」

 

 彼女が言葉をいい終わるより早く、半ば強引にミッチャンハウスに強制連行される水銀燈。早速カメラを構えているミッチャンは撮影会を開始する。

 

「いい、とっても似合ってるわよ水銀燈ちゃん♪」

「・・・」

 

 浴衣、割烹着、水着に金糸雀衣装と次々に着せ替えを強行するミッチャンに水銀燈の精神は徐々にダメージを蓄積していく。そんな彼女に次の衣装が手渡された。

 

「そ、それだけは絶対にやぁよぉ」

「水銀燈ちゃんおねがい!」

 

 ミッチャンに手渡された衣装、それはローゼンメイデン第5ドール真紅が身に付けている真っ赤なドレスと髪飾りであった。

 この衣装だけは絶対にゴメン被りたい。そう思う水銀燈はめぐから渡された3枚のお札の存在を思い出す。

 

「わかったわ。着替えるからそこでまってなさぁい」

「水銀燈ちゃん。ミッチャン感激!」

「頬を擦り付けないで!うっざぁい」

 

 水銀燈はすぐさまお札を自分の身代わりに返事をするように命じて、窓から逃げ出す。

 

「水銀燈ちゃん、あけていいかしら?」

「まだ、だめよぉ」

 

「流石に着替え終わったかしら?」

「まだ、だめよぉ」

 

 5分経過しても出てこない水銀燈にさすがに疑問を抱いたミッチャンが中をあけて確認すると既に水銀燈は脱走した後でもぬけの殻であった。

 

「水銀燈ちゃーん!」

「ちょっとぉ、なんでもう追い付いてきてるのよぉ!」

「あのミーディアム本当に人間なの!!」

 

 脱走に気づき追いかけるミッチャンに二枚目のお札で大水を出し、ミッチャンを流そうとするも、ミッチャンは大水を全部飲み込んでしまった。

 

「えぇ・・・」

 

 ミッチャンの人間離れした出来事に唖然とする水銀燈。しかし、驚いてばかりもいられない。刻一刻とミッチャンはせまってきていた。

 

 三枚目のお札で今度は火の海を出すが、ミッチャンはは先ほど飲み込んだ大水を吐き出して火を消してしまう。

 

「もぉ!あのミーディアム本当にどうなってるのよぉ」

「水銀燈ちゃんまってえ♪」

 

 逃走劇を繰り広げる水銀燈にふと、とあるドールが視界に映る。

急遽逃走経路を変更し、ミッチャンを誘導する水銀燈。彼女の行く先にはローゼンメイデン第8ドール薔薇水晶がたっていた。

 

「・・・そんなに急いでどうしたの?水銀燈」

「薔薇水晶あとは全て任せるわぁ!」

「・・・?」

 

「あ、あなたは薔薇水晶ちゃん!」

「・・・金糸雀のミーディアム」

 

「この際薔薇水晶ちゃんでもいいわ!ううん薔薇水晶ちゃんがいい!」

「?」

 

 そういうと、半ば強引にミッチャンハウスに連行される薔薇水晶。

 

「いい、とってもにあってるわよ。薔薇水晶ちゃん」

「・・・もう帰りたい」

 

 こうして、無事3枚のお札によって水銀燈はミッチャンから逃れることができ、そして薔薇水晶はミッチャンの撮影会に付き合わされる羽目になるのでした。

 

めでたしめでたし

 

 




 3枚のお札の効力は展開が思い浮かばなかったので、そのまま原作持ってきましたが、ミッチャンが化け物になってしまった。

でも、アニメでも真紅達から変わり者と言われてるし、大丈夫大丈夫

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