みっちゃんは出てきません。
また、いつも通りドールにキャラ崩壊等含まれますご容赦ください
転生したら金糸雀のミーディアムになっていたので全力で愛でてみた1
「どん底ダメ太郎」それが自分の名前だ。いったい親はどのような考えでこんな名前にしたのだろうか?両親に小一時間問い詰めたいくらいである。
しかし、名前とは裏腹に人生はそれなりに充実していた。
まあまあな大学を卒業し、まあまあな中小企業業に入社。独身ならば何不自由のないまあまあな生活を送れ、両親にも少ないながらも仕送りを送れていた。
そんなある日、私は人生を変えるアニメと出会ってしまった。そうローゼンメイデンである。物語はなんて事のない、不登校の主人公が生きた人形「真紅」と出会う。
その出会いから強制的に人形たちの殺し合い通称「アリスゲーム」にまきこまれてしまう。そして、真紅との共同生活を通し段々と自分に向き合うようになり困難に立ち向かい最後には、不登校の原因となったトラウマを克服し学校にも行けるようになるというありふれたストーリーである。正直いってなぜこれが2000年初期人気になってたのか理解できなかった。
しかし、その考えはアニメ第2期トロイトメントで打ち崩された。そう、「金糸雀」である。 黄金色のドレスにキュートなオデコ、武器はヴァイオリンさらには第2ドールという立場的にはお姉さんキャラのはずなのに、やることなすこと全てが裏目にでる圧倒的ポンコツ具合。
全てがストライクであった。それだけにあの最後は涙なしには見られず、3期の活躍には歓喜した。
いつしか、そういつしか夢でもいいから金糸雀に会ってみたいそんなくだらない妄想をしつつ、いつものように、明日に備え眠りについた。
「マスター、マスター朝かしら!起きるかしら、マスター!」
おかしい、独身のはずの部屋に明るい少女の声が聞こえる。時計を確認すると時刻はまだ0550iきっと寝ぼけていたんだな。起床時間にはあと30分も余裕がある。
もう一度、眠りにつこうと思ったやさき、先ほどの声がまた聞こえる。
「マスターいい加減にしないと、カナ怒るかしら!強制手段に出るかしら」
かな?まさか金糸雀?うん。ないな、ないない。夢ならばまだしも、ここは現実である。それが証拠に、しっかりと布団の感触が指に感じられ、窓の外には青空が広がっている。やはり、気のせいだろう。
「警告はしたかしら!第一楽章 攻撃のワルツ」
「!!」
一瞬にして、毛布が吹き飛ばされ冬の寒さが身を貫く。突然の出来ことに何が何だかわからなかった。
「マスターおはようかしら。お腹がすいたかしら。たっまごやきーかしら♪」
夢ではなかった、自分の眼前には画面越しに眺めることしかができなかったあの金糸雀が立っているのだ。しかし、どうしてもこの事実が信じられない。金糸雀をつついてみることにした。
「いきなりどうしたのかしらー。くすぐったいかしらー♪」
やはり現実だ。金糸雀のあの独特な癖になる声も、指に残った感触もすべてが現実であった!なぜ、いきなり金糸雀が?ここは、ローゼン2期?それとも3期?様々な疑問が生まれてきたが、今はそんなもの関係ない。やるべきことはただ一つ。
「かなー!!」
「ますたー♪」
一度はやってみたかった金糸雀との「まさちゅーせっちゅ」(原作金糸雀とみっちゃんの代表的なスキンシップ)。最高だ、死んでもいいこの運命的な出会いに乾杯。
感動でもはや何も手につかない。会社など今日は嘘忌引きで休んでしまおうか。そんなことを考えていると、あの独特な癖になる声が聞こえてくる。
「ますたー、お腹すいたかしら~」
何はともあれ先ずは食事だ。しかしここで困ったことが発生した。卵焼きなど今の一度も作ったことがないのである。料理といえば「カレー」「適当に野菜をぶっこんだ野菜炒め」「野菜をぶっこみひたすら煮る煮物」そして、「チャーハン」基本このローテーションで過ごしている自分にとって、あまりにも高い壁である。
付け焼刃の即席は余りに失敗する可能性が高い。大人しく近くのコンビニで買い出しすることに決めた。もちろん金糸雀と一緒にである。
近所のL〇SNを目指しているふと見覚えのある屋敷を発見する。あのアメリカ映画に出てきそうな西洋風のお屋敷、周りの日本的な住宅とは一見して異彩を放つ建物間違いないあれは槐の屋敷。ということは、ここはトロイトメントの世界。
「護らねば」
「何か言ったかしら?マスター?」
「いや、独り言だよ。それよりも着いたよL〇SN」
「たっまごやきー♪」
ここがトロイトメントの世界ならば、史実に従えば金糸雀はいつか薔薇水晶と戦いそして、その最悪の結末だけは何としても阻止しなければならない。不幸中の幸い今後の展開は全て予想することができる。何としててでもあのフラグとあのフラグそして、最大の難所水銀燈敵対フラグ全てをたたき折り金糸雀を護らねば。
金糸雀とのこの素晴らしきドールズライフを護るため、着々と決戦の日に向けた準備が始まろうとしていた。
とりあえず書きたい物語を文書構成、今後の展開全く気にせず書いてました。
続くかもしれないし、これでこの話は終わりかもしれない。
今後の展開は一切不明です