ローゼンメイデンアラカルト   作:ぴちかー党

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雛苺のミーディアムとなった投稿者は馬チッチを楽しむ

馬チッチとはなにか?

それは、本編をご覧ください


雛苺とひたすら「馬チッチ」を楽しむだけのお話

田舎の朝は早い。

 AM0500時外ではキジバトが狂ったように「デデーポッポー」と泣きわめき、近所のじいさんの草刈り器の作動音がデュエットを始める。

 

 貴重な休日、まだまだ惰眠を貪りたい自分は耳栓を取り付け2度眠の準備に取りかかる。

 

しかし、その願いは1人の少女によって呆気なく打ち砕かれた。

 

「マスターおはようなのー♪」

 

パタパタと此方に走りよってくる1人の少女「雛苺」それが彼女の名前である。

ひょんな事から突然現れ、訳もわからぬ内にマスターにされていた。

 

性格は名前同様無邪気で可愛らしい、見た目相応のお子様である。

 

「悪い。まだ眠いんだ、もう少し寝させてくれ」

「ダメなのー。お寝坊さんのマスターには・・スーパー」

 

この掛け声は!いけない!

 

「雛苺!やめるんだ!いかんいかん、危ない危ない危ない!!」

「馬チッチなのー♪」

「あっーー!」

 

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馬チッチ。

それは、わが田舎に伝わる伝統の遊び。

 

簡単に説明すると、酔いつぶれて腹丸出しで寝ているパパさんのお腹に子供が思いっきり助走をつけて飛び乗る。

 

この時、飛び乗る瞬間「スーパー!」や「ハイパー!」とこれから飛び乗る宣言をし、パパさんが身構えるほんの少しの猶予を与え「馬チッチ!」で飛び乗る。

 

この時、飛び乗り方には3種類。

 

1腹這いで飛び乗る

 

2背面から飛び乗る

 

3つま先から飛び乗る

 

の3つがあり、勿論威力は3のつま先からが圧倒的である。

お盆や、クリスマス、正月等の親戚が集まり大人達の晩酌が終盤にはいると、必ず誰かが「馬チッチやるぞー!」の一言からファミコンに向かっていた子供達が一斉に群がり、大人達に突撃していく恒例行事。

 

言葉の意味は乗馬騎手が馬にのるときの動作と、乗られたパパさん達のいたがるようすがさながら小便(下ネタごめんなさい)を我慢している様子に似ていることから。

 

馬シッシ→馬チッチとなったようである。

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雛苺の渾身のつま先からの「馬チッチ」をくらい悶絶する。

 

 しかし、そんなことを全く気にしない彼女。そのまま腹這いになり全身をばたつかせる。

 

「早く起きるの~。お出掛けするの♪」

「お出掛けって、まだ5時だぞ!!どこも空いてないよ。セ○ンだって後1時間過ぎないと空かないんだぞ」

 

「じゃあ、お散歩にいくの」

「お散歩って・・・却下。面倒くさい」

 

「む~~」

 

 頬を膨らましご機嫌斜めで布団から降りる雛苺。そのままリビングに向かって歩いていく。どうやら諦めてくれたようだ。

 

雛苺には悪いが、まだ眠い。朝には弱いのだ。

 

「ハイパー!」

 

この声、この助走・・・これはいけない!

身の危険を感じ瞬時に身体を引きずりベットから這い出る。

 

「馬チッチ!なの~♪」

 

 間一髪、先ほどまで寝ていた所に渾身の「馬チッチ」が放たれていた。

あんなもの朝から食らっていたら確実にリバースしていたであろう。

 

「おっさんぽー♪おさんぽなのー♪」

「ねむーい」

 

なんやかんやで結局散歩に付き合うことになってしまった。

まだ、0530である。爺さん婆さんならもう活動時間なのだろうが、まだ一応若者の自分にこの時間は厳しい。

 

「マスターマスター!あんな所で寝ている人がいるの」

「酔っぱらいだね。無視しよう」

 

田舎だろうが、都会だろうが変わらない酔っぱらいの生態。

 

何故彼等はこうも路上で寝てしまうまで飲んでしまうのか?

こういう姿を現実に直視すると、自分のお酒が苦手な体質に感謝しか思い浮かばない。

 

そんなことを考えていると、不意に雛苺の声が聞こえてくる

 

「スーパー・・」

「雛苺!ストップストップ」

「馬チッチ!なの~♪」

 

やってしまった。見ず知らずの酔っぱらいへの渾身の「馬チッチ」

 

「ウッ!」という断末魔をあげる酔っぱらい。

 このまま、目を覚まし面倒ごとに巻き込まれるのは御免なので雛苺を脇に抱え脱兎のごとくその場から立ち去る。

 

 状況が解っていない雛苺は遊んでくれていると思っているのだろう無邪気に楽しんでいた。

 

「死ぬー」

「お散歩楽しかったのー」

 

どうにかこうにか、自宅に着いたときには息も絶え絶え。

もう一歩も動けないほど疲労困憊していた。

 

普段運動らしい運動をしていない自分に家路までの1kmダッシュはきつい。

一度呼吸を整えるためソファーで横になる。しかしそこに雛苺の無慈悲な処刑宣告が聞こえてきた

 

「あー!マスター横になってるの~。スーパー・・」

「雛苺・・待って・・・」

 

「馬チッチなのー♪」

「あっーーー!!」

 

のどかな集落の一軒家では今日も賑やかな絶叫が響きわたっていた。




「デコぺん」に「馬チッチ」に「ブランコ3人乗り」本当に子供は危険な遊びしか考えませんね。

 それでも大怪我をしたorさせた記憶はないのだから、子供ながらに皆さじ加減を解っていたのか、偶然なのか。
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